AKB49 エターニティ   作:とらとらこ

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3章開始です


Go beyond
23.ショートヘア


「春子!」

「よーみのり!」

「1stライブぶり!」

今日は12期生であり、元寮組の春子の家に俺とひろこがお呼ばれされている。

 

俺の復帰祝いって事らしい。ありがてぇ!

 

春子も俺の事を【男】と知っている1人だが接し方はみのりと時の変わらないので助かる。

1stライブのMCを除くと、こうやって春子とまともに話すのは卒業公演以来かもしれない。

「卒業公演の時は、ありがとう。」

「まだ気にしてんのかよ。同じ釜の飯を食った仲だろ?」

「それに私はまだお前が男だって事信じてないしな、なぁひろこ」

「う。ノーコメントで!」

「そんな〜ひろこぉ〜」

俺にはあなただけしか味方がいないの今!

 

少し悔しい!ちくしょー!俺も文句言ってやる!

 

「春子。そこに干してある下着なんとかしてくれー!」

「あと今もだが、下着でうろうろしやがって俺の身にもなれって!」

とはいえもう慣れて何も思わないんだがな。男として一応な。

 

「って言ってもさー。これが私の自然体だしなぁ。」

「それに私の中じゃ未だにみのりって男寄りの女って認識だし」

「今さら裸見られたりしてもなんとも思わないぞ?」

 

カウンターを撃たれた気がする。

少しは自重してくれ!

 

 

「確かに着替えとかトイレでコソコソやってて怪しいとは思ったけど、胸にコンプレックスあるとかさ、色々ネタにされてたな!」

「あっ!あと背中に刺青あるとか噂になってたなぁ!」

えれー事になってたんだな・・・

 

「もうこの際さ一生みのりとして過ごしたらどうよ!」

一時期考えた事がある。俺はどっちなんだって。

でも答えは1つだ!

 

「俺は【男】だって!」

「ちょっと待ってろ!」

俺はウィッグを脱ぎ出す。

地毛を軽く整えて

「これでどうだ!」

男だろ!と見せつけるのだが。

 

 

 

「うん?あっれ?」

反応がない。。

あっ!そうか卒業公演の時と見た時と違うもんな。

「ああ、最近みのりと同じ髪色に染めたんだ。ウィッグの上からでも地毛が見える可能性あったからなぁ」

 

春子がぐいっと顔を近づける

 

「え!何!?」

「かっ!」

「か?」

 

 

 

 

「かわいい!ショートのみのりじゃん!」

「ちょっと!写真写真!」

「きゃー!さや姉先輩ぽい!」

 

逆効果だった。メイクばっちりだった事を忘れていたよ。

ひろこ助け・・・ダメだ!目をキラキラさせてこっちを見つめてる。

 

この色に染めた時に岡部から注意は受けていた。

「あなた気をつけなさい!」

と、俺は意味わからず適当に返事を返してしまったがこういうことだったのか。。

 

今日はこのままでいてくれ!と嘆願された為、俺はウィッグを取ってる。

単純に楽だっていうのもあり別に嫌な気分ではない。

 

のだが。

 

「あの〜ひろこさん?」

「んー?なにー?」

「えーとまだ終わらないのでしょうか。」

「もう少し!」

キラキラさせてるひろこは何故か俺の髪をセットし出す。

春子の部屋にはヘアセットには困らないぐらい揃っている。

「うんうん。このみのりもありだね!」

一向に終わらない。

また違うの試しだしたし。。

 

終始にや顔で見ていた春子から質問が飛んでくる。

 

「でっ!どんなきっかけで復帰したん?私詳しく聞いてないんだよねー」

 

「俺も戻る気はなかったよ。コンビニのバイトでお客として秋元先生がたまに来てたんだけど」

「もうその時点でマークされてるなそれ。」

「しかしみのりがコンビニバイトって似合わねー(笑)」

「ていうかみのりなら何年か暮らせるぐらいの蓄えあったろ?」

「このお金は使わないって決めてる。これは"みのり"が稼いだお金であり、"実"のものじゃない。」

「だから。1から頑張ろうってバイトをしていたんだ」

そう、これはみのりが必死に稼いだお金であり俺が易々と使ってはいけないと思ってる。

 

「へー。なんか尊敬するわ」

「で、大学行ってここからだ!と思った矢先に何故か俺はアイドルになってた。」

「・・・お前も大変だなぁ」

「秋元先生は全て分かってだんだろうな俺がアイドルとして戻ってくる事を」

「俺はひろこの(いち)ファンとして大学生活をエンジョイしたかったんだがなぁ」

髪をセットしていたひろこは真っ赤になってる

 

「それ本人の前で言うセリフかー?(笑)」

「あっ!」

「あははは!ひろこ顔真っ赤!」

「別にひろこ推しでもいいだろ!」

「でっ春子はどうなんだよ、今はひろこと同じチームKなんだろ」

「ん?私は元気に舞台に立ってるよ!」

「まだまだ卒業する気はないね!」

 

「私はそんなことよりもあなた達の馴れ初めを聞きたいんだけどー?」

「ひろこあまり教えてくれないんだよ」

「だって私だけの問題じゃないから。。でもみのりがいいなら!」

「ひろこ本当に良いんだな?」

コクと頷く

 

「えーっとそうするとなんで俺がオーディション受けたからになるか」

俺はひろこの為にオーディションを受けた事を正直に話した。もうひろこの前で隠し事はしたくない。ひろこはビックリしながらも真面目に聞いてくれた、でも次第に顔を赤らめかせる。

 

「うっそ!マジでお前ら付き合えって!」

ひろこは顔を手で覆いながらどうしたらいいのかわからないみたいだ。

「春子!あまりひろこをいじめるなって!」

「あははは!ちゃんと式には私たち12期生も呼べよ?っと私の独り言って事で!」

この一言でひろこはノックダウン

「ひろこー!」

 

私はみのりが卒業公演の時に残していったあの時の手紙を大事に持っている。メンバーから、この手紙は私が持つべきだと言われた為ずっと大事に保管している。

みのりは忘れてしまっているかもしれない。あの手紙の最後には私への告白が書かれている事を。

私はいつか、、多分卒業してからかな?あの返事を伝えようと思ってます。

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