「美味っ!味噌煮込みうどん美味!」
「ん~~~!名古屋っていえばこれですよね!」
元全兼任組で俺とアリスは今、名古屋に来ている。
なぜ名古屋?と思うかもしれないが、
2日後に行われるSKE48ナゴヤドーム公演にお呼ばれされたからだ。
シークレットゲストとして元全兼任組である俺、アリス、ひろこが参加する予定だ。
ひろこは今日の夜遅くに名古屋に着くらしいので先に俺とアリスでSKEのレッスンスタジオにこれから挨拶に赴く。
余談だがアリスは1stライブではっちゃけてしまったおかげで復帰が噂となり、
これはチャンスでは?と思った俺はアリスに俺たちと同じ立場にならないかと掛け合った。
アリスはその言葉を待っていたのか即答でAKB48グループ GEKOKU嬢専属総監督として契約した。
後日公式に発表予定である。
ただアリスをこの世界に戻すには一つ解決しないといけない問題がある。
そう、宝談社である。
俺は秋元先生及びアフロディーテに相談し
秋元先生にはAKBとしての公式発表とアフロディーテには圧力をかけてもらった。
その結果、声明は翌日同時間に発表された。
《有栖莉空さんの記事に関しまして》
宝談社は週刊宝春〇年×月〇日にて掲載いたしました、
AKB48の有栖莉空さん(現、元AKB48)の記事ですが虚偽と知りつつも掲載してしまったことを、訂正、おわびし、ここに謝罪いたします。
誠に申し訳ございませんでした。
経緯につきましては後日ご説明いたします。
《元AKB48有栖莉空さんの活動辞退及び卒業に関しまして》
AKB48グループは有栖莉空さんの〇年〇月におきました活動辞退及び卒業についてご説明いたします。
活動辞退に関しましては週刊宝春の記事のせいではございません。
有栖莉空さんは耳に重い障害を抱えており私たち運営側が把握する頃には既にほとんどの聴力を失っておりました。
これ以上活動が困難と運営側が判断いたしたため活動辞退及び卒業を勧告し、
有栖莉空さんはこれに同意し卒業となりました。
本人の意向に伴い理由につきましては伏せておりましたが、
本人の同意が取れました為本日発表となりました。
発表が遅れて誠に申し訳ございません。
現在はある程度回復傾向にあることもここにご報告いたします。
両社、っといっても主に宝談社だが、正式に発表が行われた為アリスは晴れて無罪放免となった。
俺の卒業公演に前座ガールズとして出たアリスは両耳聞こえない中ダンスしていたため、卒業公演に来ていた人たちからはアリスは神化扱いされつつある。
「うわー!懐かしいですねこのビル!」
「AKBとはまた違うんだよなここのスタジオ。こえーつーか。」
「そんな感じでしたっけ?」
「まー今日は挨拶だけだからさっさと行こう」
「失礼しまーす。」
「もっと足上げて斜めにならないように!」
「だから1拍遅いんだって!」
うわー今日も軍曹モードですな。。。
「あのぉぉ。」
「ん?あれ!みのりちゃん!?」
「それにアリスちゃんも!」
「おーよしよしよくきた!」
今日も珠理奈先輩は元気いっぱいだな。。
「お久しぶりです珠理奈さん、その1年ぶりですかね。」
ちなみに珠理奈はみのりが"実"ということは知っている。卒業公演にメンバーとして参加してくれたもんな。
「卒業公演ぶりだね!待ってたよ!そして間に合った!」
「ナゴヤドームですね!」
「ええ!ついにやるよー!」
あの時お題はクリアしナゴヤドーム公演の道をSKE達は一度保留にした。
その後自身に厳しいお題を課して見事達成。晴れてドーム公演となった。
「みのりちゃんとアリスちゃんが復帰したおかげで、多分ナゴヤドームは荒れるよー!!」
へ?
「いやさぁ全兼任の3人を私たちSKEはドーム公演に呼ぶってあの時宣言しちゃったじゃん?」
「で、ドームの時期と復帰が重なったってなるとファンは思うだろうねー。あの伝説の全兼任3人が来るのでわって!」
そうか、確かにファンはそう思うだろうな。
やべぇ軽い気持ちで来ちゃったぞ。
「本当にギリギリだよ!みのりちゃん電話番号変えたでしょ!呼びたくても連絡付かないし秋元さんに言っても「知らん」しか答えてくれないし!」
うっ!その節はすみませんでした。
俺もだけどアリスもタイミングよかったな。
「あっ明日よろしくお願いします!」
「OKOK!先にセトリと立ち位置表渡しておくね!みのりちゃんたちならレッスンいらないでしょっ!」
「買いかぶりすぎっすよ!」
「あははは!まー今日はゆっくりして明日お願いね!」
「はい!」
俺とアリスはその後軽く見学した後ホテルに向かう。
・・・おいアリス。
俺があいつに任せたのが悪かった。
「なんで同じ部屋なんだよ!」
「えへ!」
可愛いポーズしてもゆるさんぞ!
翌日、前日リハ
「うわー。ナゴヤドームってこんな広いの?」
「私こんな広いステージ立つの初めてです!」
アリスは少し興奮して気味に話す。
そうか、アリスは直ぐ全兼任になったからAKBの大きなイベント経験してないんだよな。
ここにお客さんが満員になる事を考えてみろよアリス。
それってほんと凄い事なんだぜ?
アリスとあーだこーだ話していた時
「みのりー!莉空ー!」
「ひろこ!」
「無事に合流でしましたね!」
「また先輩と一緒に出来るなんてなんか感が深いですね!」
「私も!」
パンパン
「はーい注目!」
珠理奈が音頭を取る。
「昨日いなかったメンバーもいるんで軽く紹介するねー。」
「有名だから知ってるとはおもうけど、元全兼任組のみのりちゃんとアリスちゃんとひろこちゃん!」
「「「よろしくおねがいします!」」」
「あっアリスは本来ならドクターストップ状態なんで負担が大きいダンスだけは避けて欲しいっす!」
「大丈夫大丈夫!私たちもアリスちゃんのことは把握しているよっ!」
「ついにナゴヤドームかぁ!楽しみだなぁ!!!」
珠理奈さんテンションたけえぇ・・
「よっし!じゃーやってくよー!」
——
「はぁはぁはぁ!キッツ!」
なんだろ、なんか乗れてないな俺。
アリスもひろこも出来てるのに。
「みのりちゃん、ちょっと硬いかなぁ?」
「玲奈先輩。」
「SKE兼任を思い出してみて。」
「ヒントはここまで。」
「まだ時間あるから。」
玲奈はそう残し去っていってしまった。
「思い出す?」
えーと。あの時なにやってたっけ。
SKEの試練はキツかったのは覚えてる。
何しても上手くいかなかった。岡部にも助けて貰ったり一人じゃ何も出来ないと思い知った。
ただ必死に食らいつこうと頑張ってだけど、認めてもらえないのが悔しくてたまらなかった。
ん?
そういうことか!
俺はSKEのダンスに圧倒され悔しくて何も見えずもがき続けていた。
でもそれじゃダメなんだ!
圧倒されても良い。SKEの呼吸に合わせ。
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「おおお!みのりちゃん!SKE兼任してた時に雰囲気似てきた!」
「よきよき!」
「なんとなく思い出しましたよSKEで学んだ事を!」
「そか!本番楽しみにしてるよっ!」
「あっはい!」
ふー。なんとかなりそうだ。
にしても暑い。めっちゃ頭蒸れるし。
「みのり。ちょっといいー?」
「ん?どうしたの?ひろこ」
「こっちこっち。」
ひろこに引っ張られながら誰も居ない打ち合わせスペースで周りに誰も居ない事を確認し
「みのり後ろ向いて。」
「後ろ?」
俺は素直に従い後ろを向く。
「え!ちょっ!何してるの!?」
ひろこは俺の髪を束ねてるようだ。
「みのり暑いでしょそのヘアスタイルだと」
「まぁ。もうずっとこれだから慣れたけどさ」
「みのりって今までヘアメイク断ってきたでしょ?」
最初だけはお願いしてたけど、
ウィッグ取れちゃうんだって!
「私が近くにいれば色々やってあげれるよっ!」
「それに、みのりロングなのに勿体無いよ!」
めっちゃ熱弁してる。。このモードになるともう止められない。それは前に経験済みだ。
「・・・ちなみにですけど今から私はどうなるので?」
「ポニテ!多少は暑さが和らぐかなーって。」
「はい!できたっ!」
ひろこが手首に着けていたシュシュで髪を留め完成したようだ。
「おお!すげーラク!」
確かに肩周りが楽だわ。
ほとんど髪型変えた事がなかったから新鮮かも。
「ありがとうひろこ!」
「私みのりの髪いじってみたかったの!」
あー。そうゆうことなのね。地毛の時も色々やられたなぁそういや。
「とっとりあえず戻ろうか」
「え!先輩!?」
「やっやぁアリス」
「先輩のポニテは反則です!あ・・鼻血が。」
「ちょっと!アリス大丈夫か?」
「先輩近寄らないで下さい!出血死しちゃいます。」
「え?わっわかった。」
「みのりちゃん!?初めて見た!ポニテなんて!」
俺はその後SKEのメンバーにおもちゃにされつつもなんとかナゴヤドームでの前日リハ終えるのであった。
そして公演当日を迎える。