翌日
昨日の出来事で俺は少し気まずいが岡部はいつも通りだった。
岡部はいち早くメイクしエレーナになっていた。
「さぁ!メイクするから座って座って!」
岡部はノリノリの様で、早く座って!と催促する。
俺にメイクする事が楽しみなんだろうなおそらく。
今回の配役は姉妹であり。姉が岡部、いやエレーナで妹が俺である。
エレーナの方が海外では有名であるので、俺もエレーナに合わせたメイクで撮影に挑む事になる。
これは監督要望だ。
だから結果的に岡部が姉で良かったのかも知れない。
納得はしてないがな!
ともかく俺は椅子に座りあとは岡部に任せる。
メイク中それはそれはご機嫌の様で細部までこだわりを見せていた。
「よし!鏡を見てごらんなさい。」
俺は鏡の方を向くと。
「え!これ俺!?」
「どう?私がいるみたいでしょ!」
岡部も横に並ぶ。
「ほら!こう並ぶと姉妹でしょ!」
鏡越しにみるとまじで姉妹が並んでいる様に見えた。
「岡部お前すごいな。。」
「女なんてメイクと髪型で姿は変えられるのよ」
あー忘れないで!俺、男なんです。
「さぁこれで問題なさそうね、着替えて迎えを待ちましょう。」
30分後には迎えが来て俺たちはスタジオに向かった。
「えーっと。背が高いのがみのりだよね?」
衣装スタッフさんにも間違えられそうになるぐらい俺はエレーナに似ていた。
「あっはーい!はーい!そうっす!私がみのりです!」
「OK。じゃぁこれ衣装ね。メイクは・・うん!完璧だからこのまま行きましょうか。」
GOサインを貰い俺は誰も居ない端っこの方でいそいそと着替える。
「エレーナさん、みのりさん入られます。」
「「よろしくお願いします。」」
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ドンドンドン!
部屋で一緒に寝ていた姉妹の姉でサリーはある物音で起きる。
「ねぇ起きて!」
「ねぇ起きてってば!」
「…うん?」
「どうしたのサリー」
サリーは妹ミーアを起こし音がしたことを伝える。
「勘違いだよー。もう遅いから寝ようよ」
ミーアは真面目に取り合ってくれない。
ドンドンドン!
「ほら!」
ミーアも聞いてしまった。異常な音が下の階からする事を、
サリーたちはお互い手をつなぎながら音がした下の階のリビングに向かう。
階段をゆっくり降りる。
怖い。
「誰かいるの?」
2人はリビングを一周するが特に変わった様子はない。
「きっと風で家に何かぶつかったんだよー」
とミーアは話した時
ドンドンドン!
上の階、まさにさっき私たちが寝ていた部屋から音が鳴る。
ミーアが震えているんが分かる。
「ミーア私の手をしっかり握って。」
ミーアは震えてる手でしっかりサリーの握り上の階へ戻る。
恐る恐る部屋に入るが特に変わった様子もない。
「もう寝ようよ」
とミーアはサリーに訴え布団をめくると、2人は悲鳴を上げながら恐怖する
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簡単だがこれからこんなシーンを撮影する。
俺たち同じベットで寝ているシーンからスタートする為
同じベットで布団をかぶり俺たちは横になっている。
くそー!色々な意味でドキドキする!
岡部も平常心を保っているようだが演出の都合上手を握っているので岡部の緊張感も俺にはバレバレだった。
「エレーナにみのり行きますよ。よーい!!」
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2テイク目でOKをいただいた。
ふぅー。なんとか終わった。
尚1テイク目のは緊張のせいか俺が日本語でセリフを言ってしまいNGとなる。
あー!開放感がやべえ!
あれだけだったけど、どっと疲れたわ。。
予定通り午後一には撮影は終え帰国日は明日の夜の為丸一日以上時間が空く。
せっかくのアメリカだから明日は
「明日私のレコーディングに付き合いなさい!」
「へ?」
「私は明日帰国ギリギリまで仕事なの!だからあなたも明日が帰国日なのよ」
「そ、そうなんですか?」
岡部はエレーナとして明日も仕事があるようだ、全然知らんかったけど。
「いいから!明日よろしくね!」
まぁエレーナとしての仕事を見れるのは悪くないし明日付き合うか。
岡部はこのまま現場に残って見学していくらしい
俺も見習いたいのだが今日はどうしても行っておかないといけない所があるため断念し、
一度ホテルに戻りメイクを落とし
~とあるホテルのレストラン~
「やぁ!ちゃんと話すのは久しぶりだね"みのり"ちゃん!」
「しー!しー!今は"
「あはは大丈夫だよ。ここではキミをあの"浦川みのり"なんて思ってる人はいないから」
「もう会ってくれないかと思ってたよみのりちゃん」
「今回の映画の件、糸を引いているのはラウルですよね?」
「あはは!ばれてたか。そうだよ僕が押した」
「やっぱりですか、なんでそんなことを?」
「理由は簡単だよ。また会えると思ってね!」
「前に会ったときはお互い忙しい身だったからゆっくりと話したかったんだよ」
「で、実際にみのりは海を渡りここにいる。」
「俺が受けるのが分かってたんですね。」
「まぁね、みのりは私に何か言いたかったんだろ?」
「ええ。まぁ。」
「前に会ったときに伝えたけど、改めて。」
「ラウルあの時かばってくれてありがとう。返せないぐらいのプレゼントを貰ったよ」
「これでまた俺は夢の続きを見れる。」
俺はラウルに頭を下げる。
「僕もね、あの結末には納得いかないんだよ。」
「だからつい応援したくなっちゃってね。」
「ラウル。。」
「それに恋愛には国境はないんだよ?みのりちゃん!」
ざわ…
俺は血の気が引く。
「もう何も言いませんよ!勝手に片思いしててください!」
「あははは!ついにキミの何かが折れた気がするよ!」
「はぁ。」
「せっかく日本からプレゼント持ってきたのに渡す気がなくなりましたよ。。」
「えー!僕にかい!?見せてよー!」
その後俺たちは雑談しつつどうでもいい話や卒業してからの話とか色々と話した。
「何かあれば力になるから」
と言われたのがうれしかった。
俺が女ならおそらくラウルに夢中だった気がする。そんな魅力持っているのだ彼は。
ラウルがまた会いたくなったら映画のオファーをするらしい、ありがた迷惑は話であるが今度友達も映画に出させてくれと言ったら快く返事をいただいた。
帰り際に
「じゃー明日頑張って!」
と言われたのだが、撮影は今日終わっているし、
明日は岡部のレコーディングを見学するだけだから、そこまで気合出す事もないんだがなぁ。
ラウルは俺が泊っているホテルまで車を用意してくれた、ほんと何から何まで感謝である。
ホテルに戻るとまだ岡部は戻ってきていないようだった。勉強熱心だなほんと。
俺は先にお風呂に入り岡部が戻ってくる前に就寝した。
明日エレーナのレコーディングを見学できることに結構ワクワクしている。
なんたってあいつグラミー賞取っちゃうぐらい成長しちゃってんだしな、俺も見習いたいところだ。
色々と考えながら俺は眠りにつく。