ひろこたちとの食事の為、一度部屋に戻り着替える事にした。
俺と岡部は衣装を脱ぎ捨て私服に着替え終わっている。わずか3分の出来事である。
ひろことアリスはドレスを脱ぐのに時間がかかるそうなのでそれまで部屋でゆっくりしていた。
「はぁ。また歌う事あんのかなぁ」
と俺は心の中でボヤいたつもりが声に出ていたようで岡部は答えてくれた。
「1度は覚悟した方がいいわね」
だよなぁ。忘れないようにしないとか。
部屋割りは俺と岡部、ひろこにアリスとなっている。どうやら演者は少し豪華な部屋を与えられているそうだ。
あーメイクも落としたい。
でも落としちゃうと、このあとご飯にも行けないのでエレーナメイクのみのり私服バージョンで行くことにした。
「なんだか私の分身がそこにいるみたいで気持ち悪いわね」
「今日だけ我慢してくれ・・」
俺もみのりに、いや楽な
「みのりー!着替え終わったよっ!」
ひろこたちも終わったようなので夕食会場になっているホールに向かう。
せっかくの海外だしルームサービスはやだ!とアリスがおっしゃるのでホテル近くのレストラン事前に予約した。なんなら個室で!ともお願いしている。
これなら岡部も俺たちと一緒に食事できるしな。
「服はみのりなのに顔はエレーナって不思議!」
「私のメイク力はなかなかでしょ!」
「先輩が先輩じゃないみたいですね。」
ひろこは写真を撮りまくっている。
恥ずかしいからやめてー!
食事をしながら色々と話したけど結構みんなストレスたまってるんだなーって感じた。
結局最後は愚痴を言い合う飲み会みたいになってしまった。ちなみに3人はお酒は多少たしなむ程度である。
食事も済み俺たちの部屋で4人で駄弁っていると、
ピンポン
ん?誰かルームサービス頼んだっけ?
俺は特に気にする事もなくドアを開ける。
「失礼するわよ」
「ママ!」
いつも突然!
なんでアフロディーテがここに?
「あなたたちに少し頼みたい仕事が出来てね」
「仕事すか?」
なんだろアフロディーテが直接会いに来るぐらいの仕事なの?
「また映画の出演をお願いしたの」
「え!またっすか!?」
「今回はあなたたち4人にオファーが来てるわ」
「「ええええ!」」
ひろこもアリスもビックリしていた。
「アフロディーテさん、私たちもですか?」
ひろこは驚きながらも質問する。
「みのり、あなたこの前ラウルにお願いしたのでしょ?」
お願い?俺何かした・・・あ!
「そういえば!」
「みのり何か知ってるの!?」
ひろこが興味津々に聞いてくる。
「いやさこの映画撮りに来た時ラウルに会いに行ったんだけど」
「その時かるーくお願いしたわそういえば。」
「ラウルは必ず約束を守るわ」
うえー。マジか。
「なんかすまん。俺のせいで3人巻き込んだ形になっちゃって」
「全然そんなことないよ!だって映画だよ?まだ出た事ないからちょっと夢だったの!」
「私もいいんですか?アイドルしかできませんよ?」
「岡部もすまんな。」
「私は別にいいわよ」
みんな嬉しそうだし結果オーライ?
「それじゃオファーを受けるわね。」
「あっちょっと!どんな役なんですか!あと映画の内容は!」
カッコいい役を希望です!
「愛とみのりはまた姉妹役でオファーが来てるわ」
「え。またっすか。。」
「今回の映画で印象が根付いちゃったのかもしれないわね」
岡部もあきれ顔である。
「あなたたち"マジックマジカル"って映画知ってる?」
「え!あの"MM"ですか!?」
マジックマジカル。【マジマジ】やら【MM】と呼ばれてるハリウッド映画である。
ある少女は自分が魔法使いであると知らされ魔法学校に入学し多くの出会いを通じて成長する超大作の映画である。
既に9作が公開され10作目が作成中と聞いてる。
「愛とみのりは魔法学校を飛び級で卒業した天才魔法姉妹役としての配役よ」
「愛が姉でみのりが妹、"マインドリーム"と同じ配役ね」
またか。。
「私たちはどんな役なんですか!?」
「ひろこちゃんとアリスちゃんは魔法学校の生徒役ね、残念だけどセリフはないと聞いているわ」
「それでもうれしいです!」
「ついに映画でびゅー!」
「ひろこちゃんに関しては私が事務所に直接依頼するわ。スケジュールの関係もあるし」
「ありがとうございます!」
皆ノリノリだったので俺はオファーを受けることにした。
翌日
昨日は夜遅くまでマジマジの話題でいっぱいだった。
いっぱいだったのだが、、
俺は1作目から5作目までしか見たことがない。。
つまりその天才魔法姉妹とやらの存在を知らない。
ていうか知っていたのはひろことアリスだけであった。
「先輩すごいんですよこの姉妹!」
「わーわー!ちょっとまてって!ネタバレ禁止!!」
日本に戻る飛行機の中で俺と岡部はマジマジの小説を購入し飛行機内で読むことにした。
日本語にローカライズされたものでもいいのだが少しでもニュアンスが違ったりすると嫌なので、洋書で購入する。
ひろこもアリスも疲れているのか飛行機に乗った瞬間から眠りについている。
本を読みながら質問出来たらと思ったんだが寝かせてあげよう。
俺と岡部は仮眠もせず会話もせずに集中する。
夢中になりすぎて気づいたら日本に到着していた。
到着早々タクシーの中で岡部に
「なぁ岡部この役すごくね?」
「段違いにアクション多いしガッツリストーリーにかかわってくる重大な役だなこりゃ」
だからひろこもアリスも興奮気味で話してたのか。
「それに。。何で私が姉役じゃないんだよ!」
姉はズボラ女子なのだが妹は乙女な性格なのだ。
スタッフさーん!
岡部だって乙女な所たくさんありますよ!?
俺ズボラ女子演じれますよ!?
配役ミスってるよ絶対!
「あら?あなた"マインドリーム"のとき妹役素敵だったわよ?」
俺は少し赤くなる。
「ふん!」
あははは!あなたもそんな乙女心あったのね」
それから2週間後俺たちはまたアメリカに向かう。