宣材写真を撮って1日
撮影はすぐに始まった。
なんでこんな早いのかというと、急遽キャスト変更で撮影がギリギリらしい。
~~第10章 マジックマジカル 消失した魔法~~
無事悪の化身を倒した"セリス ティルミット"は魔法学校を卒業し次の悪の化身が生まれないように魔法の研究を始める。
セリスは知ってしまう。この魔法世界で歴史上消失した魔法があり、その魔法を利用し次の悪の化身を生みだそうとしている人がいることを。この世に存在してはいけない魔法。セリスは昔の仲間を集め冒険に旅立つ。
簡単だが今作の映画の概要となる。
俺たちの役はセリスたちが旅立ちその先で出会う天才魔法姉妹である。
セリスたちに出会うことにより姉妹は戦いの渦に巻き込まれていく。
原作でも人気キャラクターらしくファンも相当多いらしい。
今日は山小屋で生活していた俺たち姉妹にセリスが訪ねてくるシーンを撮影する。
着替えて楽屋で待機してると主役であるセリス役である"サラ"が挨拶に来てくれた
あ!やべ!普通俺たちが挨拶に行かないとじゃ。
「はーい!エレーナにみのり!みのりは初めましてだよね!」
背丈はアリスより少し高く、髪はみのりと同じぐらいの丈で綺麗な金髪。
テレビやネットニュースで見るより実際に会うとより見惚れてしまうぐらい可愛い容姿だ。
性格も、この挨拶だとおそらくフレンドリーな気がする。
「・・あ、はい!よろしくお願いします!」
少し見惚れた。
サラは俺の手を握りぶんぶん握手する。
ん?そういえば岡部は会った事あるのか?
「久しぶりねサラ。この前のライブぶりかしら?」
「ホントよ!最近見ないから心配してたわよ!」
「最近は。。」
言えないだろうな、日本で岡部愛としてGEKOKU嬢の活動してます!なんて。
「まぁいいわっ!今度私のライブに来なさいよ!」
どうやら歌手件女優らしい、最近の俺と同じか。
「みのりあなたもどうかしら?その。。日本でアイドル活動してるんでしょ?」
「あ、はい!」
なんか言い方に引っかかりがあるような。
「それじゃー今日よろしくねっ!」
彼女は上機嫌に去っていった。
「・・なぁ岡部、彼女ってどんな人なの?セリス ティルミット役しか俺知らないんだけど。」
「マジマジの主役セリスをわずか10歳から演じている天才。12歳から音楽活動もしている超人気女優件歌手よ」
マジか。
「音楽活動も有名だけど映画のほうが世界的に有名だからね。かすんじゃってるのよ。」
「それで岡部はなんで知り合いなんだ?」
「音楽イベントでちょくちょく会うのよ。新旧対決とかくだらない理由でなにかと一緒でね。」
「みのり、あの子には気をつけなさい。あのこ」
ガチャ
突如としてドアが開かれスタッフさんからスタジオに移動をお願いされる。
話が中途半端になっちまったが俺たちの出番のようなので俺と岡部はスタジオに向かう。
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今日は珍しく来客がある。
あの有名なセリス ティルミットさんが私たちに会いに来るらしい。
天才魔法使い姉妹と言われた妹アーニャは朝から掃除をする。
「もう!お姉ちゃん!いつまで寝ているのー!」
「もうすぐお客さん来ちゃうよ!」
「うん…。アーニャ今何時?」
「はぁ。もうお昼よ?」
「早く起きなさい!アンデトール!」
私はリース姉さんに魔法をかける。この魔法は自動で髪をとかし、着替えまでやってくれるリースお姉ちゃんには必須な魔法だ。
私がリース姉さんの為に開発した魔法で週に3度は使っている。
「うー。ありがとうアーニャ。。。」
まだ寝ぼけながら私に挨拶する。
「ほら!しっかりしてよ!」
トントントン
扉がノックされる。
「ごめんください。ここはブランフォードさんのお宅でしょうか?」
「あっはーい!」
「(お姉ちゃん早く!)」
流石に危機感を感じ取ったのか急いで準備していた。
私は扉をあけ
「あなた様があのセリス様でございますね?」
「どうぞ中へ」
私は流れるようにセリス様を家の中に案内する。
リビングまで案内したところで、
「いらっしゃいませ。私が"リース ブランフォード"です。」
「リースで構いません。」
「申し遅れました。リースの妹で"アーニャ ブランフォード"です」
「私のこともアーニャで構いません。」
「ご丁寧にありがとうございます。私は"セリス ティルミット"」
「本日はとのようなご用件で?」
「単刀直入にお聞きします。消失した魔法という噂は聞いたことはありますか?」
「ええ、存じております。歴史上突如消えた魔法の事ですわね」
「・・私と探して欲しいの!」
「はいカット!チェック入ります」
どう?どう?
ミスらしいミスしなかったと思うけど。
数分後スタッフさんが体全体でOKサインをする。
なんと一発OKだった!めちゃ嬉しい!
休憩後違うシーンの撮影に入るようだ。
「みのり!」
「あっサラさん!」
「みのりの演技すごいじゃん!」
「アフロディーテの下でそこら辺鍛えられましたからね。アクションも期待しててください!」
「ねぇ今日夜ご飯一緒に食べない?おすすめのレストランあるの!」
突然でビックリしたけど俺もサラさんに聞きたいことあるからちょうどいいか。
「はい!行きましょう!」
この後追いかけられるシーンや飛び降りるシーンなどアクション中心に撮影は続く。
映画に足りてなかったコマを埋める。そんな撮影が続くっぽい。俺たちが出ないシーンは半分以上は撮り終えてるとの事だ。
夕方には撮影は終わりサラさんと会う為に一度ホテルに向かいみのりになってから約束のレストランに向かった。
レストランは意外と近く、入るや否や目立つ位置にサラは俺を待ち構えていた。
「こんばんわサラさん!」
「おー!これが生みのり!かわいいー!」
生って。
さっきサラさんに会った時はエレーナ風妹メイクだったしな。
「なんか変ですか私・・・」
「ぜんぜん!そんなことないって!」
「さっきさ私のライブ来なさいって言ったでしょ?」
ああ。そんなこと言ってたな。社交辞令の一種ととらえてるけど。
「本気で考えて欲しいの。」
ん?
本気で?
「じつはね」
「私AKBのファンなの!」
「えええええ!」
思わず声を上げてしまった。
「お願い!AKBに出演頼んで!」
世界的有名な女優がAKBのファン!?まじで?
「あと、エレーナって岡部愛でしょ!」
!!!
「いや!違いますって!」
ヒュー…
掠れて口笛も出来ないほど俺は動揺した。
「みのり、もういいわ」
岡部!
なんでここに岡部が?
「サラがみのりを誘ってた時点でこうなると思ってついてきたのよ」
「サラ分かってると思うけど。」
「大丈夫よ、事務所がらみなんでしょ?秘密にするわ」
「・・・ありがとう。」
「それでなんでわかったの?私が岡部愛って」
「AKBを岡部愛が卒業してからエレーナは現れ世界を変えたわ。」
「突如GEKOKU嬢に電撃復活を機にエレーナの存在は薄くなるのよ。」
「つまりその可能性あるし、この映画にみのりとエレーナが抜擢されたとなると、繋がるのはまたAKBに辿り着くのよ」
なっなるほど。
「さっきのAKBとの共演の話だけどOKよ」
「え!いいの?事務所とかに話さなくても・・」
「私とみのりは表面上はAKBグループメンバーって扱いになってるけど、実際には運営側としての契約なのよ、いわゆるこれは営業行為と同じよ。営業部にこの案件取ってきたからあとよろしくねで済むわ」
「えっじゃぁ本当にいいの?
「構わないわ。でも確認だけはさせて」
「もしもし、岡部ですけど実は~~」
岡部は電話しながら席を外す。
「少し話しませんか?」
「かしこまらないで!普通に話してちょーだい!あとサラで構わないから!」
「えーっと。わかったサラ。」
「エレーナ=岡部って考えてるやつってほかにいると思う?」
「いなくはないと思うわ。実際に私も辿り着いたし。いつかは知れ渡るでしょうね」
「だよなぁ」
俺も同意見だ。
であれば。
「多分だけど」
「岡部はおそらくエレーナと岡部の存在を天秤にかける時が来るはず」
「だからその時は力になってくれないかな?」
「私は岡部が選んだ道ならどれでも全力で応援するって決めてるけど」
「けど、、できればそんな天秤かけて欲しくないよ。。」
「優しいのね」
「AKBの下積み時代からの中だしね、苦しむ姿は見たくないよ」
「わかったわ、その時は必ず力になるわ!こう見えて私あなた達より芸歴長いからね!!」
「お願いしますよ先輩!」
「まっかせないさい!」
たかみな先輩のように頼りになるAKBが大好きな先輩が出来て俺はうれしかった。