「お姉ちゃん!杖を!」
アーニャは自分の杖をリースに託す。
(ありがとうアーニャ)
リースは振り向かず杖を受け取り走り出す。
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「カット!」
「お疲れ様でした!ここでの撮影は以上になります。」
はぁ、終わった、いや、終わってないんだけどさ。
密なスケジュールをなんとかこなし、残るは外ロケともっと大がかりなセットがあるスタジオでの撮影となる。
今日の夜にも飛行機で向かう予定なのだが、岡部は少しの時間を利用してレコーディングするらしい、この仕事大好きっこめ!
荷物のパッケージも終わりレコーディングの見学に来ているんだが。
「でっなんでサラもここに?」
「私もみのりたちと同じ便で向かうからね。それまでの暇つぶしー」
はぁなるほど。。
「ねlねぇちょっとAKBの曲歌ってよ!」
「え!曲っすか?」
「いいじゃんいいじゃん!ここ歌を歌う場所だし!」
「別にいいけどさ、勝手にレコスタ借りて歌うのまずいでしょ。」
「エレーナの事は私に任せて!ちょちょいのちょいよ!」
行動力スゲーな。
サラはエレーナの元で何か話しているようだが最終的には呆れ顔で隣のBスタを貸してくれた。
「これでよし!」
あの岡部を説得出来るのか。。
「それでサラ何聞きたいの?あーあと。振付確認用の音源しかなくてバリエーションないからそこだけは勘弁な。」
「フライングゲット!」
「ちょっと待ってね。えーっと・・あったあった!」
ワンマンとかアリスのお願いぶりか。少し緊張するわ。
俺は自分の緊張を解く為にあえてMCを入れる。日本語だけど。
「こんにちわー!AKBの特別ライブへようこそー!」
「AKBグループGEKOKU嬢の浦川みのりです!」
「今日はサラの為に特別に歌っちゃいます!」
「早速ですが聞いてください。フライングゲット」
♪ ♪
♪ ♪
♪Na Na Na Na Na~♪♪
「すごいすごい!生AKB!」
サラは終始興奮気味にノリノリで楽しんでいた。
さながらここはAKB劇場の様に俺はサラを楽しませる様に歌った。
♪好きだから ラブ・フラゲ♪♪
「きゃー!みのりー!」
観客の声援に応える様に俺は
「えーどうでしたでしょうか。フライングゲット!」
「今日は特別にお客さんのリクエストに応えるスペシャル公演です!」
「ひゅーひゅー」
「あはは!次何がいい?」
「ヘビーローテーション聞きたい!ていうか私も歌いたい!」
「日本語大丈夫なのか?」
「完璧かはわからないけど耳コピ程度であれば!」
「OK。じゃぁ私がレクチャーしてあげるよ。」
♪ ♪
♪ ♪
♪♪I Want You-! I Need You-!♪
その後もAKBの曲を歌いまくった。岡部の見学に来たんだがなぁ。まぁサラが楽しそうにしてるからいいか。
「はぁ!ちょー楽しい!」
「ちょっとサラも自分の曲歌ってみてよ」
めっちゃ気になるんだよ。歌うまいしさ。
「おー特別に歌ってあげよう!」
♪ ♪
うわー!岡部と同等ぐらいの歌唱力じゃねーか。
「サラって歌うまくね?」
「あはは!一応歌手もやってますんでっ!」
サラと話しているとBスタのドアが勢いよく空きビクっとしたけど現れたのはエレーナだった。
「あらエレーナどうしたの?」
「・・・私も歌う。」
へ?
「レコーディングは終わったの?」
まだ1時間も立ってない気がするけど。
「今は休憩中よ。それに、、楽しそうだったんだもん。」
「素直でよろしい!いつもそうだといいのに!」
「なによ?」
「なんでもありませーん!」
俺たちは束の間のひと時を楽しんだ。
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移動早々に撮影も始まりそこから3日間連続で俺たち中心の撮影が行われた。
残すは書庫でセリスが消失した魔法について探すシーンとフィナーレである晩餐パーティを撮って撮影は全て完了となる。
「ひろこ!アリス!」
「先輩ー!えーん!寂しかったですー!」
「おいくっつくなって」
まだ1か月もたってねぇよ。
ひろことアリスの出番は最後だけなのでやっとここで合流となった。
書庫のシーンでやっとひろこ達の出番が回る、とはいえモブキャラなのでセリフも無いわけだが。
ひろこたちはドレッシングルームで着替えに行ってる。
俺も岡部もこのシーンは登場しないので、ゆっくり見学できる。
ずーと俺たちのシーンばっかだったから見学自体久しぶりの感覚だわ。
ちなみにだがエレーナ=岡部がサラにバレてる事は事前にひろこたちには伝えてある。
「どうかなみのり。」
ひろこたちの役は魔法学校の生徒役なので、魔法学校の衣装を来ている。
見た目は俺たちの衣装に似ている。もっと俺たちのは色々だらーんとしていて露出も多いんだが。
あ、、俺たちはこれを改造したって言う事になってるからか。
「似合ってるよ!かなり可愛いし。」
「あ、ありがとう!」
「先輩!私はどうですか?」
「アリスも可愛いぞ。なんか悪さして友達に魔法かけてそうだけど」
出番は2人で会話しつつ本を両手に持ちセリスとすれ違うだけだし俺たちみたいには大変じゃないだろう。
と思ってたよ?さっきまでは!
「ひろこちゃんとアリスちゃんちょっとこのシーン変更して、セリスとぶつかって本落としてみようか。話に夢中でひろこちゃんの持ってる本をさぶちまける感じで!」
「その時一言二言貰ってもいいかな?その時の素直な感想でいいから!」
おいおい無茶振りだな。
2人とも放心状態である、セリフないって聞いてたんだからさ心構え出来てないでしょ!
でも2人とも嬉しそうだわ。
「なぁこれってサラの悪知恵だろ?」
隣でにやにや笑っていたサラに声を掛ける。
「さぁね?」
やはりあなたですね!その顔が答えなんだよ!
ちなみにだがひろことアリスが到着早々、サラはひろこたちに挨拶しに行っていた。
普通逆だと思うんだよ。主役が脇役に挨拶に行くって。。
「初めまして!私の名前はサラ!あのぉ握手してください!」
そうだった。こいつAKBの大ファンだったんだ。
「え!あっ。はい?」
とりあえず握手するが、ひろことアリスがどうゆう事?と目で訴えかけてくる。
まぁそれが普通の反応だよな。
「まぁまぁ挨拶はそのぐらいにしてさ!監督のところに案内するよ!」
俺は助け船をだす。
「えー!みのり!それは私の役目!私が案内するの!」
一歩も引く気はないらしく俺の船は沈没する、どうやら土で出来ていたようだ。
「わかった。わかったって!サラ案内お願い。」
「ささ!こっちこっち!」
サラを先頭に手を引っ張られながらひろことアリスは歩く。その集団に俺もついていく。
「みのり、これってどういうこと?」
「なんで私サラさんに引っ張られてるの?」
「・・・AKBのファンなんだよサラって。」
「え!AKBの事知ってるの!?」
「ひろこも覚悟しろよ、多分歌ってくれってせがまれるから」
「じゃー楽しみにしてるねっ!」
その後監督に挨拶して着替えて今に至るわけだが。
「サラ、多分ひろこたち緊張してるからフォローよろしく」
「OK任せて!」
見てるこっちが緊張してきた。。