俺の心配事は一瞬にして消え去る。
ひろこ演技うめぇ、アリスのあの笑顔は死人が出るぞ!
忘れてたけど【なんぱち】で八葉師匠と張れるぐらいアドリブ力あるからなひろこって。
「はいOK!チェック入ります。」
「みのり!どうだったかな?」
「完璧!」
「えへへ!ありがとう!」
チェックが終わったらラスト晩餐パーティのシーン撮影が行われる。
「みのりにエレーナそろそろ準備お願いしますー」
おっと。じゃぁアーニャになってきますか。
----
「えー晩餐パーティーのシーンですがエレーナとみのりとサラは同卓で、音は入りませんので自由に話してください。ほかの方は自由に動いてもらって構いません。」
原作だとこのパーティーがきっかけでセリスは俺たち姉妹を正式に仲間に誘い次作でセリスと共に旅をする流れとなる重要なシーンなのだが。
「こんな自由な撮影で大丈夫なのか?」
こうやって話してる間もカメラは回る。
音は入らないとはいえアーニャの仕草を最低限保ちながら俺は話す。
「監督がいいっていうんだからいいんじゃない?」
「そんな適当な。。」
「マジマジの撮影ってこーゆう撮影結構あるよ?」
こうゆう自然に撮れるシーンを大事にしてるからマジマジは完成度が高いのかも知れないと俺は感じた。
「ねぇみのり」
「うん?」
「あなた私と同い年よね?」
えっそうなの?
「1993年生まれでしょ?」」
「そうだけどサラもなの?」
「ええ私もよ。でね。その。。」
「私とお友達になってくれないかしら!?」
一瞬何を言ってるのか考えてしまった、でも直ぐに回答する。
「もう友達だろ?」
サラはなぜかビックリしてる。
あれ?なんか俺変な事言った?
「私の中ではもうお友達認定なんだけど、、」
断るわけないだろ。。
サラは嬉しそうに話す。
「じゃぁ!じゃぁ!あとで連絡先教えて!」
「私からもお願いするよ!」
「これで同年齢大のお友達が増えた!今まで年が近いお友達ってエレーナしかいなかったし!」
「あはは!あとでひろことアリスに同じこと言ってみなよ!喜んで友達になってくれるぞ!」
「うん!後で声かけてみる!!」
「はいカット!」
撮影は無事に全て終わりスタッフみんなから拍手が送られる。
パチパチパチ
撮影が終わると同時にサラはひろことアリスに声を掛けている。
行動早!
「なぁエレーナ、サラに何かできないかな?」
「何かって何よ?」
「その、何か喜んでくれる事とか。。」
「ふーん。じゃーみのりに質問。みのりは何者?それに私たちができる事っていえば何かしらね?」
うん。そうだよな!じゃぁ場所とか人手とかアフロディーテに相談してみるか!
俺は知らず知らずら顔に出ていた様で
俺が理解出来た事を察知するかの様に
「多分きっと喜ぶわよ。」
「ああ!俺もそう思う!」
おっしゃ!すぐに準備に入ろう!と思ったのも束の間ひろこたちに連絡先を聞いたサラがホクホク顔で俺たちのもとに戻ってくる。
「みのりー!明日帰国でしょ!それまでちょっと私と買い物しないー?」
「ごめんサラ!急に仕事が入っちゃってさ。」
「あっ。そうなんだ。うん!それなら仕方ないね!」
サラはしょんぼりしてた。
ごめんでもすぐ笑顔にしてやるからさ
翌日
~~ホテルのロビー~~
「サラ、色々体験出来て楽しかったよ!」
「私もみのりにあえてよかったわ!」
「あのさ、最後に私たちからサラにプレゼント用意したんだけど受け取ってくれるかな?」
「え!なんだろ!」
「じゃぁちょっとだけ付き合って!」
俺がそういうとひろこがサラの手を取り、ホテルの入り口とは逆に歩き出しホテル最上階にあるラウンジに案内する。
サラはわくわくが止まらない様子だった。
色々聞いて分かったけど、最近映画とか音楽活動で多忙すぎて気の合う友達と話すことに憧れていたらしい。
で俺たちと出会えて本当にうれしかったってことも。
そりゃ12歳からずっとこの世界で生きているんだもんな。同じぐらいの年齢がいるAKBに憧れるのもわかる気がする。
ラウンジ前に到着しサラに扉を開けるように促す
「いっくよー!」
勢いよく開けるとそこには
「え!!まじ!?」
サラはびっくりしていた、そこには小さいが舞台が出来ており4人か5人がやっと立てるぐらいの小さい舞台。
「ねぇねぇ!みのり!これって!」
「じつはねアフロディーテにお願いして昨日無理やり作ってもらったんだ」
「時間なかったから私たちも手伝ったりしたけど」
「結構大変だったのよ?」
どこからともなく岡部が現れる。
「え!エレーナ?じゃない!岡部愛だ!」
「まったく。アメリカでこの姿になるなんて思ってもみなかったわ。」
「やっぱりお前はその姿が一番似合ってるよ」
褒められたからかわからないけど岡部は恥ずかしがっていた。
「じゃぁ早速だけどこれからAKBグループGEKOKU嬢Withアリスプレゼンツ スペシャルライブを開催します!」
「最初はこの曲!」
俺は自分のスマホを操作し音源を出す。
ホテルスタッフさんや会場を設営してくれたスタッフさんも出払ってもらっているのでそこらへんは自分で行う。
♪ ♪
♪ ♪
♪AKB~ 48!♪♪
すごいすごい!私本当にAKBのライブ見てる!RIVERかっこよ!
ああアリスちゃんってあんなすごいダンス踊れるんだ。
それにエレーナも!てか可愛いじゃん!
あ!ひろこちゃんもみのりもやば!
AKBってすごいな!
3曲ほど披露したところで時間が迫る。短い時間であったがサラは大満足していた。
「えーと次が最後です!」
「えー!もっとやってよー!」
「お前も飛行機やばいだろって!」
「ゴホン!じゃぁ本当にラストー!!」
「桜の花びらたち」
♪ ♪
♪ ♪
♪教室の窓辺にはうららかな陽だまり あと僅かの春のカレンダー♪♪
多分、歌い出してすぐだと思う。
先ほど元気にぶんぶんと手を振っていたのだが、サラは目を手で覆い隠していた。
急に今まで我慢していたものが雪崩のように崩れたのかは俺たちにはわからない、けど俺たちの歌で感情を感じ取ってくれたんだと思う。
サラの異変に岡部もひろこアリスもその様子に気づき、歌いながら舞台から降りサラを囲うように。
「なぁサラこの曲はな別にお別れ、卒業って意味の曲じゃないんだよ」
♪ ♪
♪それぞれの未来へと 旅立っていくんだね♪♪
「これから頑張っていこうぜ!って意味も込められてるんだ。」
「だからさ、これからも私たちと一緒に頑張ろうぜ!」
「さぁ!」
涙を流していたサラの手を取り舞台に戻る。
そしてみのりとサラでマイクを共有する。
♪ ♪
♪桜の花びらたちが咲く頃♪♪
泣きながら歌うサラに俺たちも精一杯の笑顔と歌で答える。
アウトロとなり曲は終わったのだがサラは動かない。
俺もひろこも岡部もアリスも戸惑いが見える。
「あのぉサラ?大丈夫?」
「・・・みのり。」
「今日は本当にありがとう。ありがとう!」
その言葉を聞いて俺たちは安堵する。
「もしよかったらさ今度日本に遊びに来なよ。それでAKBの公演を見てさ」
「うん!その時はみのりにエレーナにひろこちゃんにアリスちゃん!絶対ぜーったい舞台に立ってよ!」
「う!努力します。。」
----
「今日はありがとう。素敵なプレゼントまでいただいちゃって」
「私たち一応アイドルだしさ。これぐらいしか贈り物できないけど」
「全然!サイコーのプレゼントよ!」
「今度は私が何かプレゼントするわ!その時は楽しみにねっ!」
「それじゃーね!」
サラは車に乗り込み消えていく。
「さってと。」
「俺たちも日本に帰る準備でもするかー。」
「先輩さっきのRIVER音程外してましたよ?」
うっせーよ!今はかっこつけるシーンだろ!
無理矢理感が否めないですが映画編は一旦終わりです!
時間が足りない。