AKB49 エターニティ   作:とらとらこ

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46.ひろこの冬休み 3

熱気に溢れた会場は既にお客さんで満員で、既にフェスも始まっており大変な盛り上がりを見せていた。

 

「みのりーこっちこっち!」

ひろこ達とは一旦別れ俺と岡部は出演者合同の楽屋に向かう。

楽屋には60人ほどだろうか人が入れ替わり立ち代わりしておりごった返していた。

 

「うわー。すげー人。」

しかも俺が知ってる人も何人もいるしこのフェスって結構やばい規模なんじゃ。。

 

「みのり緊張してるの?フェスなんだから楽しんだもん勝ちだよ?」

「が、がんばります!」

「しっかりしなさいよみのり」

しょうがないだろ!

 

 

----

 

 

「お待たせしました!今やマジックマジカルの主演でお馴染みのあの方とー?」

「映画"マインドリーム"にて夢のコラボを果たした今話題のエレーナとみのりのコラボユニットです!」

 

《まじかよ!》

《きいてないぞ!?》

《みのりってあのアフロディーテの?》

《エレーナとサラって仲いいの!?》

 

裏で待機していた俺たちにも聞こえるぐらい盛り上がっていた。

 

 

♪  ♪

 

  ♪  ♪

 

歌いだしはサラの曲でお願いした。

基本はGEKOKU嬢の曲と同じでそれが英語になっただけだと思って歌う。

ほんと"はると君"作曲の曲は歌いやすいし馴染みがあるしかっこいい。

 

ほぼ完ぺきに終えるとお客さんからは大きな拍手や指笛を貰う。AKB見たいなコールがあるわけじゃないが指笛とか海外でしか味わえない感覚でめっちゃ楽しかった!

すんごく遠くにひろこが楽しそうに笑顔で手を振っていた。俺もそれに応えるように手を振り返す。

 

♪  ♪

 

  ♪  ♪

 

続いてエレーナの曲だけど、この曲でエレーナはグラミー賞を取った。

完璧に仕上がってる曲に俺がお邪魔するのはなぁ、と思ったので邪魔にならないコーラスとかだけを歌うことにした。これは事前に打ち合わせ通り!

 

 

のだが

 

 

あいつがアドリブを入れてくるとは思わなかった。。

俺の肩に手を回しその状態でエレーナは歌いだす。

おまっ!その笑顔を俺に向けるなって!

 

逃げられねぇ。

 

サラも面白がってエレーナの肩に手を回す。

3人団子の状態、まるで女子の仲良し3人組がカラオケに行ったような感じになってしまった。

まぁ楽しいからいいけどさ。恥ずかしいよ、うん。

 

「3人ともありがとう!曲も素晴らしかったよ!」

「ありがとうございまーす!」

サラはのんきに司会の男性に応える。

 

「そういえばサラとエレーナって仲悪いって有名な気がするんだけど」

「あ!仲直りしました!これからはお友達です!」

「あははは!いいね!3人ともまたおいでよ!」

司会の男性に〆の言葉を貰い俺たちは手を振りながら裏に戻る。

 

「さー!次はなんとアメリカからあの伝説的ロックバンド!ペアロスミスが登場だ!」

 

 

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一時はどうなるかと思ったけど俺たちの出番は終わりホッとしている。

「サラありがとう、ひろこもアリスも楽しめたと思う。」

「いえいえー!このくらいお友達ならふつーよ!」

「ささ!私たちもひろこちゃんと合流して一緒に楽しもっ!」

 

着替えてひろこ達と合流すると、俺たちの顔を見た瞬間笑顔満点で目をキラキラさせていた。

そんな目でみんといて!

あまりに周りの音が大きいので聞こえにくかったけど確かにひろこはこう言っていた

「私の為にこんな素敵な時間をもらってありがとう!実くん!」

 

 

俺たちはこの後も海外アーティストの生歌を堪能する。

 

その後参加者はアフターパーティーがあったようだが、お断りしサラの家で5人でパーティーすることにした。

 

食材をたんまりと買い込み、気分は俺が体験、憧れていた大学生活のようだった。

 

「岡部なぁアドリブ入れるなら教えてくれよ!」

「それを言ったら面白くないでしょ」

「あの時の先輩のあたふた感可愛かったですよ?」

「うんうん!あの時一番わらっちゃった!(笑)」

「私もとっさにエレーナの肩に手をまわしちゃった!」

俺そんなあたふたしてたの!?

恥ずかしかったからよく覚えてない。

 

「いつもさ出演している身だから久しぶりにお客さんとして見れて楽しかったよー!」

「でも少しは出たかったなーって思っただろ?」

「すこーし!」

 

俺と岡部はニヤニヤしながらサラの方を見る。引っかかったな?

 

「そいじゃーこれね!」

サラはどっから出したのかマイクをひろことアリスに渡す。

 

「今日はカラオケパーティーだー!」

ひろこもアリスも満更でもない表情をしていた。

 

「先輩!歌いましょー!」

「うん!」

 

豪華なメンバーでのカラオケパーティーは日付が変わる寸前まで開催される。

 

 

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翌朝

 

本日が最終日なので午前中はロンドンをサラの案内で散策することとなった。

 

「みのりー!その棚にある下着とってー」

「自分で取れ!」

「今手が離せないのー」

俺が困ってる姿を見てアリスは嘲笑う。

くそぉ!今はこいつに頼むしかねえのか。

 

「あのぉアリスさん。」

「なんですか?先輩」

「そこの棚の中に入ってるらしい下着をサラに届けて欲しいんだけど。」

「いいですけど高いですよ?この貸しは」

う!

背に腹は代えられぬ。

 

「た、たのむ・・」

「りょーかいです!」

はぁ、何を要求されるんだろ俺は。。

 

みんなの準備が整った為ロンドン散策が開始された。

 

サラがなんであんな堂々と空港でウェルカムボードを持っていたのかよく分かった。

このロンドンって町はみんなフレンドリーなんだ。

だからそこらへんに有名人が居たとしてそこまで騒ぎにもならない。

実際、俺もエレーナも何も変装せずに歩いているけど特に何も起きてないし日本とは大違いだな。

いくつかの観光名所を回り、食事も済ませアリスは海外限定アニメグッズを買いあさり、ひろこはおしゃれなカップを買っていた。

 

「サラ今回はありがとな」

「サラさん私の為に色々としてくれてありがとうございます。」

律儀にひろこは頭を下げる。

 

「そんなかしこまらないで!お友達でしょっ!」

ひろこは照れながら体を揺さぶる。

 

「それじゃーなサラ、また連絡するよ」

「うん!まったねー!」

 

「俺らも行こうか。ひろこ少しは休めたか?」

「うん!もう絶好調!」

 

 

本当ならもう少しひろこにはゆっくり過ごして欲しかったけど、無事にサプライズ休暇は成功に終わる。

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