AKB49 エターニティ   作:とらとらこ

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47.AKB48 45thシングル選抜総選挙

マジマジの撮影はキャストの数が尋常じゃないほど多く、撮影の日程はおおよそ1年かかる。

 

俺とエレーナは主演であるサラとの共演が多い為がっつりスケジュールは抑えられているが、全部が全部撮影ではなく、待ち時間も多い。

おおよそ半分ぐらいは空いている為、事前に言えばスケジュールは解放してもらえる。

なので俺はその空き時間を利用し、ある仕事をこなす為に一時帰国していた。

 

 

ある仕事とは

 

 

6/18に行われるAKBの中でも特別なイベント、年に1度のお祭り。

 

 

AKB48 45thシングル選抜総選挙である。

 

 

 

ファンには申し訳ないけど立候補はしていない。

俺に票を入れるぐらいなら他の子を応援して欲しいと俺は思っている。

 

じゃぁ何故この日に帰ってきているかと言うと。

今回の総選挙で、めでたく選抜入りしたメンバーにトロフィーを授与するお仕事に抜擢されたからだ。

なんで俺なの?と尚美さんに聞いたけど秋元先生の指示だったらしい。

 

 

「お前が渡す方が面白いだろ?」

 

 

だそうだ。

 

もし1位がひろこだったら俺泣いちゃうよ?

 

投票時間ギリギリだったけど俺もシングルを買いひろこに投票した。

 

当日はかなり暇で俺の登場もサプライズとの事で、皆には知られていないおかげで挨拶にもいけねー!

おまけに俺の控室でっけーし。こんな所にぽつんと俺1人かよ。

 

 

しょうがない。セリフでも覚えてるか。ギリギリに会場入りすればよかったわ!

 

 

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「♪I LOVE YOU—- あたまーのーなーか♪♪」

鼻歌混じりに歌いながら、たかみなは呑気に廊下を歩いていると、ある一室から何か真剣に喋っている声が聞こえて来る。

 

「うん?聞いたことある声が?それにこれって英語?」

関係者以外立ち入り禁止と部屋の前には看板が掲げられていた。

 

私一応関係者だよね?でも開けていいのかな?

短い葛藤の末、私はゆっくりとドアを開ける。

 

「It does not do to dwell on dreams and forget to live, remember that.」

 

え!すごい。理解は出来ないけど何がすごいオーラを感じる。

それにこの人、背も高くてキレーだ。

私は見惚れてしまいその場に立ち尽くす。

 

彼女は私に気づく様子は無く、ただひたすらに迫真の演技を続ける。

クルッと回った所で彼女は演技を止める。

 

「え!たかみな先輩!?」

「ん。あ!え!?みのりっち!?」

お互い驚きの表情を隠せないほど衝撃を受ける。

 

みのりは早くも見つかってしまった事、

たかみなはキレーな女性がみのりで、みのりの真剣な感情を乗せた演技を生で見れた事に。

 

「とっとりあえずドア閉めて欲しいです!」

たかみなはその言葉を聞くや否や直ぐに行動しドアを閉める。

 

「どうしてみのりっちここにいるの!?」

たかみなは疑問に思っていた事を聞いてみる。

 

「じつは、サプライズでトロフィー渡す予定なんですよ。。」

「え!私見てません!聞いてません!ここから直ぐ立ち去ります!」

「あはは。別にいいっすよ!」

 

たかみなは今回の総選挙は不参加である。総監督を辞退した時からきめていたんだってさ、なので今日は実況を担当するってひろこから聞いている。

 

「それよりも暇で死にかけていたんで助かりました!」

トイレにも行けない地獄の待ち時間だしな。

 

「じゃぁ私が相手をしてあげよう!30分ぐらいは時間あるからっ!」

「助かります!」

「さっきのってマジマジの演技?」

「今絶賛撮影中でして、セリフ覚えていました。」

「へー!」

「あっそうだ!たかみな先輩ちょっといいですか?」

「うん?」

「この位置にいてください、俺がこのポーズしたら、ここまで歩いて欲しいです。」

たかみなはみのりに従い、みのりはたかみなをサラだと思い込んで迫真の演技をする。

 

うほー!かっけ!!これが本物の女優ってやつか!

みのりっち今は私服着てるけど、なんだか魔法使いの衣装着ている錯覚に陥る。

 

「ありがとうございます!人がいるだけで全然違いますわ!」

「役に立ったのかな?よかったよかった!」

「私でよければ全然手伝うよー!」

「お言葉に甘えさせてもらいます!」

みのりっちかっけーな!私もゆくゆくは女優になるんだろうか、それとも。

ふと会議室に設置してあった時計を見る。

 

「やば!もう行かないと!みのりっちごめんね!行ってくるわ!」

気づけば1時間ほどが経っていた。

 

「解説頑張ってください!」

「任せとけ!」

ドアを勢いよく開けダッダッダと走る音が響く。

ほんと(せわ)しない人だなぁたかみな先輩て。そこがいいんだけどね!

 

 

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総選挙が始まりテンポ良く次々と順位が発表されて行く。

緊張するなぁ。

色々な思いが交錯する総選挙に違う形だけどまたこの舞台に立てるなんて思わなかった。

逆に立候補した方が良かったまであるぞ、、怖くて見てられないよ。

 

「ではこれより選抜メンバーの発表に移りたいと思います。」

 

「っとその前にこの方にご登場いただきます。」

「AKBグループ GEKOKU嬢の浦川みのりさん!」

ふぅ。俺は一呼吸置き壇上に上がる。

 

わーわー!

と観客席からは声援が飛び交う。

 

「えーこんばんわ浦川みのりです!今日は選抜メンバーにトロフィーの授与役を承りました!」

メンバーは目を丸くし俺の事を見る。ひろこもその一人だけどすぐ笑顔で手を振ってくれた。

 

「それでは発表に移りましょう」

「第16位 総獲得票数 4万とびとびの11票!」

ついに発表が始まる。

 

ひろこはいったい何位なんだろとか考えながらドキドキしながらも選抜メンバー入りしたメンバーにトロフィーを授与していく。

この舞台に俺も立っていたんだな。今思うとスゲー事だな。

 

その後も発表が続く。

まだひろこは呼ばれないいったいどこまで行くんだひろこは。

 

 

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「それはで第6位の発表です。」

 

 

「第6位 総獲得票数 7万9010票」

 

 

「AKB48 チームK」

 

 

「GEKOKU嬢兼任」

 

 

「吉永寛子!」

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