「それではご登場頂きましょう!GEKOKU嬢の皆様でーす!」
「こんばんわー!」
フラッシュの光が眩しい。そして心の中で早く終わって欲しいと叫ぶ。
この格好は恥ずかしい。
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「マジのマジで俺このキャラなの?嘘じゃなくて!?」
「しょうがないじゃないですか!背が高いの先輩だけなんですから
っ!」
「とはいってもさ、これってさぁ。。ウェディングドレスじゃね?」
俺の目の前に純白のウェディングドレスが光り輝く。
「いいえ!違います!これはれっきとした戦闘時に来る衣装なんです!」
とアリスは熱弁しているけど、俺これ着て今日のイベント出るの!?
GEKOKU嬢はある有名ゲームの広告のお仕事を頂き、発売記念のイベントにお呼ばれしてキャラクターの格好でOP曲の披露や挨拶やらをするらしい。
この仕事を取ってきたのはアリスである、ので詳しく仕事の内容は知らない。。
ゲームの内容は4人の少女が世界をぶち壊す続編すら出てるゲームらしい。
どうしてもこのゲームのキャラコスをしたい一心でアリスが無理やり取ってきた仕事ということは聞いている。
ウェディングドレスと言っても動きやすいミニスカ風だったのでそこは助かったけどさぁ。ロングは動けんよ。
「みのりさん衣装の着衣手伝いますからこちらへ」
「すみません。お願いします。。」
俺はスタッフさんに促されるように別の部屋に向かい着せ替え人形になる。
「これでよし、キツくないですか?」
「少しだけ腰回りが辛いですけどなんとかなりそうです」
一瞬鏡で自分の姿を見たが、これは。。。
控室に戻るとみんなキャラクターになりきっていた。
みんなの視線を感じる。
アリスにひろこは目を輝かせ。岡部は
「あはは(笑)みのり似合ってるじゃない!」
うるせーよ!そんな笑うんじゃねぇ!
「お前こそ似合ってるぞ?」
俺はジャブ程度にやり返す。
少し顔が赤くなる。
「ふん!」
お?意外と効いた?
岡部はメイド服の衣装で、この格好で剣とか振るらしい、相変わらずスカート丈は短い。
アリスは動きやすそうな格闘家風の衣装で、細部まで凝った作りでめちゃんこ可愛い。アリスも大満足のようで写メ撮りまくってた。
でも、1番やばいのはひろこである。
もうさ、瓜二つなんだよゲームのキャラと。
氷のようない瞳に白髪、触ると凍ってしまいそうな白い肌に合わせるかのような青と白がステキな衣装。ゲームのキャラ的には魔法使いらしい。
ひろこの気合いの入り用は段違いで、自前のウィッグだったりカラコンも用意している。メイクも完璧だし本当にそこに存在しているかのような存在感がやばい。
たかみな先輩の影響でこのゲームの事も事細かに知ってたし、この仕事が舞い込んで来た時なんかアリスと抱き合ってたぐらい気合いの入れようが俺とは違う。
「みのり可愛いよ?」
でもさ、これって女性が1番憧れるやつでしょ?男の俺が来てもいいのだろうか?
少し背徳感はあるけどファンのためだ!割り切ろう。
「ひろこもめっちゃ似合ってるよ!」
「えへへ!ありがとう!」
これはファンからしたらたまらないだろうな。
「GEKOKU嬢の皆さーん、移動をお願いします。」
お、そろそろ出番が。
舞台裏で待機しているとスタッフさんから「え!ほんもの!?」と声が漏れるぐらいひろこは凄かった。
「それではご登場頂きましょう!GEKOKU嬢の皆様ですー!」
「「「「こんばんわー!GEKOKU嬢でーす!」」」」
会場のどよめきはすごい事になっていた。
「皆さんすごいですね!」
司会を務めてくれている女性が開幕褒めてくれる。
「でしょー!結構頑張りましたよ!」
「ひろこなんか特にやばくないですか?」
「私このゲームのファンでしてー。気合い入れました!」
「アリスも似てるし、さっき裏でやってた動きとかほんと凄かったんですよ!」
アリスはその言葉を聞いてアクションを取ると会場からは笑いと拍手が送られてくる。
「みのりのドレスもやばいよね!」
触れないでくれ!
「めっちゃ恥ずかしいんですよこれ。」
「みのりこのポスターと同じポーズとってみてよっ!」
これと?
こうか?
「先輩もっと肘は奥です、言い訳MaybeのBメロの最初の振りみたいに。そうそう!そこです!」
「メディアさん!今ですよ!撮りまくってください!」
「え!」
なんか騙された感しかないが、、いつまでこうしてれば良いのですかー!
「それではそろそろお時間ですので曲の方お願いしてもよろしいですか?」
司会のおねーさんナイス!
「えーとじゃあ聞いてください!」
♪
♪
今回のOP曲は特別でアリスも加わった4人の曲で、最近からアリスは飛ばしまくる。
あんま無理すんなよー
曲も終わり最後に写真撮影してお仕事は完了した。
アリスもひろこも大満足だったようだし、たまにはこーゆう仕事も悪くはないか!
この仕事は写真付きですぐにネット記事になり、数々のメッセージが俺の元に届いたのは言うまでもない。