AKB49 エターニティ   作:とらとらこ

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52.不思議な取材

日本で予定していた仕事を終えアメリカで岡部と長期滞在しているホテルに戻る。

 

「ふぅ。戻ってきたぁぁあ」

「お帰りなさい」

部屋に戻ると岡部が迎えてくれた、

タイアップの仕事を終えその日の内に仕事で先に戻っていた岡部に迎えられる。

 

「それにしてもすごい荷物ねみのり、いったい何買ってきたのよ」

「ああ、こっちのキャリーに入ってるの全部サラのプレゼントだよ、総選挙限定グッズ」

「郵送すればよかったのに」

やべ。その手を考えてなかった。

 

「あとで現場に持ってくよ」

「あ!私も行こうかしら、新しい衣装が出来上がってるみたいだし」

「ん?じゃぁ一緒に行こうか。でも少しだけ休憩させてくれー」

「ならコーヒーでも淹れるわ」

「すまん、ありがとう」

 

最近までずっと岡部と一緒だったからか、あんなにドキドキしてた俺はドコに行ってしまったのだろうか、もうこれがデフォルトになってるし、今は本当の姉妹関係のように仲が良い。

30分ほど日本での出来事を岡部と共有し現場に向かう。

 

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「おーみのり!」

「もう戻ってきたのか、もうすこしゆっくりしてくれば良かったのに」

マジマジの演者の中でもこの男優とは意外と俺と息が合う。同級生の古谷が近くにいるみたいな感覚かな?

 

「ゆっくりしたかったんですけどね、サラが」

「みのりー!」

遠くで俺を呼ぶ声が聞こえる。

 

「あはは、あいつに好かれている以上はしょうがないわな!じゃぁ俺は撮影行ってくるわ!」

「いってらっしゃいー」

 

「みのり!この荷物ってまさか!」

「ほらよ」

サラは俺からキャリーケースをかっさらい中身を空ける。

 

「うわー!こんなにたくさん!ありがとうみのり!」

「その中に入ってるTシャツ広げてみろよ、お前だけだぞこんなことしてくれるのは」

「うん?」

サラは丁重に保護されている箱を開けると

 

「ええええ!これってサイン!?」

「そうだよ、今回選抜入りした16人がお前にってサインしてくれたんだぞ、感謝しろよ」

「まじか!まじか!」

「家に帰れたらすぐに額縁にいれよ!」

「じゃぁ私はホテル戻るよ。さすがに眠い。」

「あ!せっかく今日来たんだから新しい衣装見ていきなよ!別に明日でもいいけどさ」

あーそういえばそんなこと岡部が言ってたな

 

「じゃーちょっと見てから帰るよ」

 

ドレッシングルームに行くと岡部が既に新しい衣装を着ていた。スタッフは。。いなく岡部だけが居た。

おお!すげーかっこいいじゃん

 

今回は制服のほかに違う衣装も着ることになるので色々と用意されていた。

「いいじゃん岡部!」

「そう思う?あなたも来てみたら」

うん?

岡部に促されるように俺も衣装を羽織ってみる。

 

「うわぁ。重い。」

ずっしり感が凄い。

 

「重いけどこの辺とかよくね?」

「それに裏地とかしっかりしてるし!」

 

「あなたの趣向と感覚が完全に女性なのよね」

岡部は笑うように俺に言う。

 

「もう5年近くこんな事やってんだ!それに服の数も段違いに女性用のほうが多いし。」

「男性用の服なくて同窓会とかスーツで言ったぐらいだぞ?」

卒業して処分したけど、アフロディーテが月1で流行りの服を送ってくるのでかなりの数がある。

 

「なんだか切ないわねそれも。」

 

そんな話をしながら眠さに限界が来たのかすぐにホテルに戻った。

寝る前に色々と整理しよう。今は6月下旬か、えーっと確か7月頭に前に撮ったやつの完成会があって、その1週間後の公開に合わせて日本でPRの仕事で、、

うん、考えるのはやめてもう寝よう。。

つれー。。

 

----

 

 

7月上旬

 

 

完成会ということで主役級の人が参加している。

もう全員挨拶も済んでるし、なんなら友達だし、前のB級映画と比べると気が楽だ。

それに前回と違う点は他にもあり全員正装での参加だ、男性はスーツ女性はドレスである。

 

俺あまりドレス似合わないだよな、胸ないからツンツルテンって感じで、岡部と並ぶと余計に目立つ。。

正直早く終わって脱ぎたい。

 

姉妹役ってこともあり岡部と共に行動しているので取材も2人で行う。

 

「エレーナさん、今回の映画で何が印象的でしたか?」

「そうですね、魔法を使うシーンはぜひ見て欲しいですね、あとまた、みのりと共演できることはうれしく思います。」

「みのりさんはいかがですか?」

「え、えーと。エレーナとのアクションシーンは迫力があり、撮影でも一番印象的なシーンでした」

「それに私もエレーナと共演できたことはうれしかったです!」

 

このころからだろうか、本当に女優になったんだ!って気持ちが湧いてきた。

でもアイドルだってことも忘れないようにしないと、、ん?いや!俺そもそも大学生だったわ。

 

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やはり規模が違うな。

超大作なのかPRは全世界で行われる。

出演者はPRの義務があり、映画の宣伝を任された俺は姉役のエレーナ、つまり岡部を連れて日本でPRを行う。

日本とアメリカの一部担当は俺と岡部なのだがなぜがここにもう一人。

 

 

「めっちゃたのしみー!」

 

 

そう、サラも同行している。

つまり3人でPR活動するんだがサラは別の目的も兼ねて日本に来ている。正直PRのほうが【おまけ】まである。

 

こいつの目的はMr.RETIREこと"はると君"に曲を直々にお願いすることだ。

はると君に会うってひろことアリスに言ったら私たちも会いたい!って言いだしたので時間を合わせてはると君に会うことにした。

 

はると君は既に独り立ちしており立派な仕事場を持っているらしく俺たちはその場所に向かった。

 

仕事場は都心でおそらく家賃は。。考えるだけ恐ろしい金額だろうな。

 

「やー久しぶりだね。」

「はると君!」

はると君の声にいち早く反応したのはひろこだった。

 

「ひろこさんも久しぶり。それに岡部さんも」

和気あいあいのムードで再開を懐かしむ中

「あの!握手してください!」

アリスとサラが突如としてはると君の前に手を差し伸べる。

「えーっと?」

はると君が困った様子で両手で握手しながら俺の方を見る。

 

「ああ!こっちの子はアリス。元AKBで今はGEKOKU嬢の総監督ってうことになってる。はると君が提供してくれた放課後☆下剋上のファンでさ」

 

「うわー!もう手あらえねぇっす。」

洗ってくれ!

 

「で、こっちはサラ、知ってるかわからないけどマジックマジカルってハリウッド映画の主演やってる子で」

俺がサラ紹介をしているとサラの方から空気を読まず

「あなたがMr.RETIREなんですね!」

「私、昔あなたに書いてもらった曲の衝撃が忘れられなくて!」

「もう一度私に曲を提供してくれませんか??」

こら!急すぎるっしょ!って思ったが

 

「えーっと僕どの曲提供したんだろ。」

「これです!」

サラは分かっていたかのように即座にスマホから音源を流す。

 

「ああこれか」

「あれ?はると君英語平気なの?」

めっちゃ普通にしゃべってんだけど

 

「うん、色々とやり取りしてるうちに覚えた。」

凄いな。これぞ天才だよ。

 

「みのりさんのお友達でしょ?なら断れないよ」

「どんな曲がいいとかリクエストある?」

はると君は急に仕事モードに入る。

 

「私の国だと今こーゆうダンスが流行っていて」

「それに合わせられる負けない曲が欲しい!」

まじまじと動画を見ながら、はると君は考える。

 

「ちょっと待ってて。」

ものの10秒ほど考えたあたりでパソコンに向かい、何かを探す。

「まだ途中なんだけどさこの曲とかどうかな?」

 

 

曲はすさまじかった。

一音一音の重みを感じ取れるそんな曲だった。

 

 

「すごい。。」

サラは語彙力を失ったかのように、「え!」とか「うわー!」とかしか言わない可愛い子になってた。

 

「気に入ったようだしこれ完成させるよ。1時間ぐらい待っててもらってもいいかな?」

 

「「「1時間!?」」」

この場にいるはると君以外目を丸くして同じ感想だった。

 

「ん?もうちょっと早めのほうがいいかな?」

そうじゃなくて!

 

「1時間でも2時間でも大丈夫です!お願いします!」

サラは興奮しながらそう答えた。

 

「OK」

はると君はすぐに作業に取り掛かる。

 

「よかったなサラ」

「うん!みのりありがとう!はるとさんを紹介してくれて!」

「これも縁ってやつだよ」

 

はると君の邪魔にならないように少し離れた位置で俺たちは遠目ではると君の作業を見守る。

「これでどうかな?」

「え!」

まだ30分も立ってないような。

 

スピーカーから音が流れる。

 

うわーいいな!!

サラも曲に納得したようにうなずき、曲を聴きながらピョンピョンとはねてた。

 

「先輩すごいです!これ!」

俺たちも新曲欲しい!頼んでみるか?

 

「ねぇはると君。もしだけどさ新曲お願いしたらまた作ってくれるかな?」

 

「え?何も聞いてないの?」

うん?

 

「秋元さんから既に6曲ぐらいGEKOKU嬢の曲作ってくれって注文入ってるけど。」

「ええええ!」

俺よりひろこのほうがビックリしていた。

まじかよ!あのおっさん何秘密にしてんのよ!

 

「ほんと!楽しみにしてるわっ!」

岡部も新曲があることにワクワクしてた。

 

 

----

 

 

この衣装日本で着ると恥ずかしいのはなんでだろうか。

映画の宣伝中には衣装を着てのメディア対応をするのが指示されている。

「実際に撮影時に使われてる物って特別感あるしさファンもからそれで対応してね!」

って監督からの要望なのでしょうがない。

 

俺と岡部とサラは、とあるTV局で取材を受けている。

朝、ひろこが務めている情報バラエティ番組あさまるからの単独取材でありワクワクしているし、なんなら今回ひろこがレポーターをしてくれるらしい。

既にひろことアリスがカメオ出演していることは日本では話題になってる、TV局も砕けた俺たちの話を聞きたいんだろうなって意図を感じる。

 

案の定当日スタッフさんから女子トークのような感じで受け答えして欲しい旨を説明された。サラもいるので英語での談話である。

 

 

「だよねー!あの時すごかったよね!」

全然映画の話をせずに10分ほどどうでもいい話をしていた、最近ひろこと話せてなかったから楽しかったけど。

ちらっとスタッフさんのカンペをひろこが見て仕事って事を思い出すように、

「みのり映画の撮影で何が大変だった?」

俺もそれを察知し

「この衣装で色々アクションしたのが大変だったかなぁ。」

「AKBの衣装と違って重くて動きにくい感じで」

「ひろこも着たから分かると思うけどさ」

「そうなんだよねー生地がしっかりしててピッチリなんだよね、AKBのダンス重視の衣装と比べると動きにくいよね」

「全然腕曲がらなくてさ最初のうちは杖を上にあげれなくて何度かNGだしちゃったな(笑)」

「その分サラさんは動きやすそうでいいなーって思った!」

「そうね、今はそうかもしれないけど、昔の撮影の時は大変だったかなぁ、みのりの気持ちがわかるよ!」

「しかも慣れたーって思うとさ次の撮影で小さくて着れなかったり、成長期だったから仕方がないけどさ。」

盛り上がりを見せる中、結構時間が立っていたようで最後にスタッフさんからひろこにカンペを見せる。

 

「え!それ聞くんですか?」

あははは!岡部も俺も爆笑である。わからないのはサラぐらいで。

 

「最後に、、私、吉永寛子の演技はどうでしたか?」

ひろこは恥ずかしそうに質問する。

「サラ言ってやれって!」

 

ゴホン!

 

「もちろんよかったに決まってるじゃん!」

「あっありがとうございます。」

 

こうして不思議な取材は終了となった。

 

その後AKB劇場で公演を見たい!ってサラは言い出すが残念ながら今日は休演日って事を伝えるとしょんぼりしている姿サラの姿は可愛かった。

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