AKB49 エターニティ   作:とらとらこ

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53.突然

「で、サラまた泊まるの?」

「あったりまえでしょ!!せっかく日本に来て公演見たかったのに、、気分が高ぶっちゃってるんだから今日は夜通し語るわよ!」

勘弁してくれ、、

 

そこに居るのが当然の如くサラは俺と岡部の部屋でリラックスしながら俺たちに質問する。

 

「聞きたかったんだけどさ、あなた達なんでAKBに入ろうとって思ったわけ?」

 

 

「エレーナはなんとなく分かるけどさ、みのりは?」

「やっぱりアイドルに憧れてたの?」

これは答え辛い。。

 

「じっじつは・・」

答えようとした時インターホンから音が鳴る

 

 

ピンポーン

 

 

 

「ん?誰?」

俺は逃げるようにインターホンの方に向かう。

 

「あっ!こら逃げるなー!!」

 

カメラを覗くとそこには

 

うわー。なんで貴女が。

恐る恐る通話モードにする。

「はい。。」

「こらーみのりーあけろーあけろー」

はぁ面倒な事にならなければいいんだが。

 

「とりあえず上がってください。」

「誰だったの?」

岡部が心配そうに声をかける。

 

「ああ、大丈夫だよ。俺たちがよく知ってる人物だから」

岡部は不思議そうにしてたけどそんな怪しい人じゃないから大丈夫だって!・・いや、ある意味変んな人だが。

 

 

ピンポーン

 

 

「はいはい」

勢いよくドアを開けるとそこには

 

「ハローみのり」

「それに岡部も」

「ゆうこ先輩!?」

岡部の事はほっといて。

 

「今日はどうしたんですか?来るなら連絡してくださいよ!たまたま今日はいましたけど。」

「いやー。家帰るのダルくてさ、今日ここ泊めて!あとご飯も食べさせて!」

「はぁ」

 

いいけどさ、

 

「もうAKB卒業してるんですから、早く男でも作ってイチャイチャしててくださいよ。全く。」

 

「あ?なんか言った?」

「いいえ!なんでもありません!」

そんな睨まないで!

 

「でも今日他に人いますけどいいですか?」

「んー?だれー?ひろこ?」

と呑気に話しているとサラがヒョコっとリビングから廊下に顔を出す。

「みのりー誰だった・・・」

 

サラは言いかけた言葉を引っ込め目を丸くしながらゆうこ先輩を見る。

ゆうこ先輩も驚いた様子で固まる。

どうすればいいのこれ。

 

「ゆ!ゆ!ゆうこちゃん!?え!なんで!なんで!」

「えーーー!なんで!サラさんがここに!?」

 

「とっとりあえず!玄関で立ち話はなんですのでリビング行きませんか?」

「あ、え、ああ。ごめんなさい。お邪魔してもいい?」

「どうぞどうぞ。」

「サラもリビングに戻ってくれ、そこで話そう。」

サラは喜びながらささっと戻る。

 

「私お茶入れてくるわね」

「ごめん、お願い。」

 

玄関で靴を丁寧に並べていたゆうこ先輩に声をかける。

「(ゆうこ先輩!サラには俺の性別黙っててくれませんか?真実は伝えてないんで!)」

「(あ、そうなんだ、りょーかい!)」

 

リビングに戻るとサラが餌を欲しがってソワソワしている犬のように椅子に座っていた。

わかったわかった。今座るから!

「みのり!訳してね!」

「私サラです!ゆうこちゃんなんでここに!え!なんで!きゃー!」

「・・・なぁみのり、なんとなくだけど、私の事で興奮してる?」

「おっしゃる通りで。」

「えーっと。ゆうこです。前の時はあまり挨拶出来なくてごめんなさい。私もサラさんに会えて嬉しいです!」

 

ゆうこはサラに握手を求める。

サラは速攻それに応じ手をブンブン振り回す。

「「で、なんでここにサラさん(ゆうこちゃん)が?」」

日本語と英語で同じこと言われて頭がバクりそうだよ。

 

一から説明するか。

 

とりあえず茶菓子でも出して俺はゆうこ先輩に今までの出来事を説明する。

PRで来日してること、劇場が休館日で空いてなかったこと、それでサラがしょんぼりしてたことも洗いざらい話す。

 

 

「・・・というわけで現在に至ります。」

「なるほどね」

岡部はサラに話してくれたみたいでお互いなぜここにいるのか把握する。

 

「あー、そしたらいい事思いついた!」

ん?

ゆうこ先輩の思いついた!は、ろくな事ない気がするんだが。

 

「えーと、まだ始まらないよね」

始まらない?なにがよ!

 

「ちょっと電話いいかな。」

ゆうこはある人に電話する。俺たちにも聞こえるようにスピーカーにして。

 

 

「pppp」

 

 

《はい?》

《もしもーし、やほー久しぶり。》

《ちょっとお願い事があるんだけど》

《これから打ち合わせだから余り時間取れないよ?》

《大丈夫大丈夫、その打ち合わせ相手のお偉いさんに持ちかけて欲しい話があるんだわ》

《え?何させる気!?ゆうこ!》

《私とみのりと岡部とサラさんで、今から押しかけていいかな?》

《え!マジで言ってる!?》

《マジマジ!今から向かうから話つけておいてね」》

《えっちょっ》

 

良からぬことが起きそうな気がする。

それに今の話し相手って。

「でなわけでさ、今からちょっと付き合ってよ!」

「私は明日朝早く空港だからパス」

岡部は明日エレーナの仕事で渡米するからしょうがない。

 

「OK、じゃぁみのりとサラさん出かける準備して!」

「まさかと思うんですけど、マジですか?」

俺はほぼ理解してしまった。これからどこに行くのかも、何をするのかも。

 

「え!なになに?ちょっと訳しなさいよ!」

 

 

----

 

 

「ラジオ!たかみなの自由課題」

 

「えー皆様こんばんわ!」

「AKB48のたかみなです。」

このラジオはたかみな先輩がメインパーソナリティーを務めている夜遅くから始まる大人の匂いが漂うゆったりとしたラジオ番組である。

 

「えーっと。なんていうんでしょか。」

「なんか私もよく分からないことが今、目の前に起きてて。」

「言っちゃいますと。」

「今、目の前にゲストが3人来てまして。」

「たかみなもういい?」

我慢できないのかゆうこ先輩が話に割り込む。

 

「あーもう!すこしは我慢しなさいよ!」

「リスナーの皆さんごめんなさい!今日はテンション高めに進めてきます!」

「とんでもないゲストたちが来てますので自己紹介をお願いします!」

「はい!えー、元AKB48のゆうこです!」

「・・・あっ!GEKOKU嬢の浦川みのりと、マジマジの主役を演じているサラが隣にいます!」

「Good evening!」

「まずは何か起きてるのかゆうこ説明しなさい!」

「いやーなりゆきでさ!」

「なりゆきって。それですませないでよね!」

「あっ。サラの通訳は私がするんで何か聞きたい事とかあったら気軽に!」

「通訳がみのりっちとか豪華すぎるでしょ!」

「とりあえず!リスナーにも分かるように説明求む!」

 

「あー、私が説明しますよ」

本当はゆうこ先輩の単なる思いつきなんだけど、映画のPRをしにここに来たってことにしてリスナーに伝える。

 

 

「まぁそうゆうことです」

「みのりっちの存在が大きく感じるよ!研究生の時はあんなに可愛かったのに!」

「研究生の時は関係ないでしょ!。確かにたかみな先輩は私の運命を変えた方ですけど。」

「え?私なんかしたっけ?」

「色々と支えてくれたじゃないですか!高い声どうやって出すのか分からなかった時とか。」

「あー。うん。そんなこともあったね!」

少し照れくさそうにしているたかみな先輩の姿は可愛かった。

 

サラが私も混ぜろと俺の腕を叩く。

「あーPRの為にサラ何か言葉貰ってもいいかな?」

 

「マジマジのみのりとかちょー可愛いから是非日本の皆様楽しみにしててくださいね!」

えー。俺これ訳すのかよ。

 

「えーっと。映画楽しみにしててくださいって言ってました。」

「嘘だー!みのりって単語出てたじゃん!本当はなんて言ってたのよ!」

「いや?そんな事いってなかったよ?」

俺はとぼけるがスタッフさんが翻訳したカンペを見せると、たかみな先輩とゆうこ先輩は笑ってた。

 

「ぷぷぷ!ちょー楽しみにしてるわ!」

ゆうこ先輩あなたは見ないでいいよ!

 

「私も楽しみにしてる!」

「じゃぁ今日はせっかくなんで2人の現在の心境とかサラさんの話とか!」

 

その後も俺たちはラジオに参加させてもらった。

俺が常に訳してたからだと思うけどサラはずっと笑ってたし、ゆうこ先輩も久々のたかみな先輩との会話が弾んで楽しそうだった。もちろん俺もな。

 

ラジオも終わり満足しながら家に戻ったとたん電池が切れたかのように爆睡する。

サラとゆうこ先輩は一緒に寝るぐらい仲良くなってた。

 

ゆうこ先輩は午前中には仕事に出かけ、午後一にサラを迎えに来たマネジャーと一緒に空港に俺も向かう。

「そんじゃまたなサラ」

「ええ!色々とありがとうね!」

「おう。また撮影の時に!」

「ばーい!」

 

俺は手を振り見送る。

 

さってと今日は帰ったらもうちょっと寝ようかな!

って考えていると

 

ピロン!

 

ん?ひろこからだ

 

『今日の夜会えないかな?』

 

珍しいな。

 

俺は特に考えもなしに大丈夫だよ!と答えてしまった事に後悔する事となる。




次回最終章突入
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