AKB49 エターニティ   作:とらとらこ

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56.頂点目指して

3月 AKB48 49thシングル総選挙 立候補最終日

 

卒業が決まっている身である為ひろこは最終日まで立候補するか迷っていた。

そんなひろこに

「ひろこ、別に遠慮する必要はないと思うよ、それに、最後にファンに応えるのもアイドルの務めだと思うよ。」

と、俺はそう声を掛けた。

 

その言葉が決め手になったのかはわからないが最終日にひろこは立候補する。

 

立候補したことは速報でSNSで発表され翌日にはメディアに大々的に取り上げられることとなる。

 

 

【吉永寛子!選抜総選挙市場初となる3連覇を防ぐことが出来るのか!?】

 

とか

 

【最後の挑戦!夢の1位への道のり!】

 

とか、かなり注目の的になっているのが伺える。

 

5月末 AKB劇場で行われた公演後に選挙管理委員長から速報が発表される。

結果は4位。

 

あくまで速報結果、この後どうなるのかな。。

 

ひろこは総選挙までの時間様々な仕事に応じており、俺も直接会うことすらできないまま開票を迎えてしまう。

 

会場は沖縄のビーチで行われる予定で、事前の天気予報では大雨であり会場を変更するのか直前まで検討された。

既に別会場も抑えていたが、予想は外れ嘘のように晴れ間が広がり、予定通りビーチで行われることが決定した。

 

配慮してくれたのかは分からないが以前担当したトロフィーを渡すお仕事は回ってこなかった。

なので俺と岡部とアリスは別に用意された席で結果を見守る。

 

「ドキドキするわね!」

珍しく岡部のテンションは高い。

 

「速報通りならまだまだ先だから他の子たちを見守ろうぜ、同期とかも気になるし、あと雅希も。」

雅希はこの前38位だっけか?今回は17位~32位までに入ってもらって是非ともアンダーガールズを目指して欲しいところだな。

 

「みのり先輩。最後に出た時9位だったじゃないですか?」

「そうだけどどうしたの?」

アリスは他の子の結果を聞きながら俺に話しかける。

 

「いつ呼ばれるか分からない状況ってやっぱりドキドキしてました?」

あの時か~。

 

「実はあの時そんな気持ちもなかったんだよ」

「え!」

ビックリした表情をしながらアリスは目線を舞台から俺に向ける。

 

「うーん。なんて言ったらいいのか分からないけどさ、9位が発表される直前にあー俺だわって感じたんだ」

「それってひろこ先輩より↓ってことが分かってたってことですか?」

「そうゆう分けじゃないんだけどさ、俺も全力でアイドル頑張ったし。」

でも全てはひろこの為に頑張ったアイドル人生。それは今でも変わってないのは、、俺本当にひろこの事が好きでたまらないんだな。

 

そうこう話していると既に33位まで発表が終わっていた。

雅希の発表はまだない。ってことは確定でアンダーガールズ入りか!

ワンチャン選抜入りもあるのか!?

なんか急にドキドキしてきた。

 

うわ、手汗やば。

「あれだな、これって心臓に悪いな。」

「同案、ファンの気持ちがよく分かるわね。・・・私本当に最低な事を・」

岡部の表情が段々暗くなる。

 

「ストップストップ!」

「その話は今する事じゃないよ。」

「ごめんなさい。」

あちゃー。そうゆうつもりで話したわけじゃないんだよ、ごめんよ岡部。

 

 

----

 

 

17位まで発表が終わりいよいよ選抜メンバーの発表である。

雅希は21位だった。でもいよいよ来年はマジで狙えるぞこれは!

 

「第16位の発表に移ります。」

「第16位 総獲得票数 3万5201票」

「NMB48 チームM」

 

正直聞くのもこの場所にいるのもつらい。

去年俺あそこでトロフィー渡してたのか、狂気の沙汰とは思えない。。

 

次々と豪華なメンバーの名前が呼び上げられていく中ひろこの名前はまだ呼ばれない。

 

逃げ出したい気持ちをグッと抑えその時を待つ。

まだか、まだか!

気づいたら時には4位まで発表が終わっていた。

 

「第3位 総獲得票数 14万9132票」

「AKB48」

う!来たか!?

心臓の鼓動が高鳴る。

ドキドキとこのまま爆発してしまいそうだ。

 

「チームB」

 

まじでか。ひろこ2位以上!?

隣にいる岡部もアリスも叫びあっている。

「ひろこ先輩すごい!本当に1位いっちゃいますよこれ!」

「これぐらいしてもらわないとね!」

俺は、、満身創痍だよもう。。

 

 

----

 

 

3位の当選挨拶が終わりいよいよ2位の発表に移る。

 

 

「それでは2位の発表です。」

 

 

俺たちは無言で手を握り合う。

ひろこ!お前の夢を叶えてくれ!!

 

「第2位 総獲得票数 24万6376票」

 

 

ドックン

 

 

 

頼む!

 

 

 

「HKT48 チームH」

 

この瞬間ひろこが1位が確定した。

俺と岡部とアリスは3人で抱き合い喜ぶ。

アリスからは歓喜のあまりにすすり泣く。

 

ハッっと俺はひろこの方を見ると

 

 

ひろこは顔を手で覆い隠していた。

 

 

その様子はさながらAKB48 22ndシングル選抜総選挙であつこ先輩とゆうこ先輩が1位2位を争っていた時に似ている気がする。

 

「~~の時間を一緒に楽しいんでいただけたらと思います!」

2位であるさっしー先輩の当選挨拶が終わり。

 

 

「えーそして栄えある1位は。」

 

 

『ひろこちゃーん!』

『ひろこー!!』

 

祝うようにひろこコールがこだまする。

ひろこ聞こえてるか?

ついにやったんだぞ!

 

「第1位 総獲得票数 26万3309票」

「AKB48 チームK GEKOKU嬢兼任 吉永寛子!」

 

ひろこは精一杯挨拶していたが俺は感動のあまり何を話していたのかあまり覚えてない。

ひろこっぽいスピーチだったのは覚えている。

ファンの方やスタッフに対するお礼や、今回立候補してもよかったのかとか、そんな話をしていた気がする。

 

AKB48 49thシングル総選挙は吉永寛子が1位で幕を閉じる。




49thシングルで1位という結果は運命だったのでしょうか、それとも必然だったのでしょうか。
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