ひろこの卒業まで残り僅かとなる。
GEKOKU嬢のライブ、いや、AKBのライブはめっちゃ盛り上がったな!
またあの規模のライブが出来るのかは分からないけど、絶対に実現させたい一つになった。
ひろこは今後、劇場での卒業公演までかなり多忙な毎日を過ごす事となるわけだが、
そんな忙し日に入る前、おそらく最後のオフ日であろう日に俺は、いや俺たちは一緒に過ごす事となる。
「ひろこ!」「みのり!」
被った。。
「みのりからどうぞ!」
ひろこが譲る。
「えっと、この日なんだけどさ、一緒に出掛けない?」
俺は最後のオフ日であろう貴重な日に俺と過ごしてくれないかと提案する。
今考えるとすごい事をひろこに頼んだもんだ。。
「え!私も同じこと言おうと思った!」
マジか。
「え、いいの?」
「いいよいいよ!一緒に行こうっ!」
「それじゃぁ朝迎えに行くわ!」
「うん!待ってるねっ!」
俺は一世一代の大勝負をこの日に挑む挑戦権を得る。
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~~お昼~~
「おまたせー!」
「全然待ってないから!」
「でっドコいくの?」
「1日しかないからその辺ブラブラドライブでもしようか」
もちろんブラブラというのは嘘だ、
綿密に計画されたお店などを回る予定でいる。
1日中ひろこの一緒に過ごすのも久しぶりな気がしてならない、最後はいつだ?ロンドンの時ぐらいか?
車の中では懐かしい話で話題が盛り上がる。
ひろこが研究生の時倒れた時の話とかGEKOKU嬢の時はると君の家に押しかけて一緒に食事を取った話などなど。
一番盛り上がったのはビンタ事件だよなやっぱり!
お店は銀座とか高級なお店ではなく、すこし都心から外れた大きいショッピングモールを選んだ、色々と気を使わないで済むし回ってて楽しいしな。
レストランは海沿いのオーシャンビューが楽しめるお店でごはんを食べたり、この時間がずっと続けばと思うほど楽しかった。
夕日を見ながら砂浜を一緒に歩く。
「今日は楽しかったね!みのり!」
「そーだな!」
「また一緒に来ようね!」
「ああもちろん。」
俺はずっと決めていたことがある。
俺は今日
ひろこの告白すると。
言え!
言うんだ俺!
この日、この為に岡部の思いを犠牲にしたんだろうが!
おそらくもうチャンスは巡ってこない、俺はそう感じている。
俺は喉の奥からひねり出すように声を出す
「あ、あの!ひろこ!」
「うん?どうしたのみのり」
ふーーー!
俺は
覚悟を決めた
「"吉永寛子"さん。俺はAKBより前、から。あなたの事が」
「好きです。今も、その気持ちは変わってません。」
「俺と結婚してください!」
俺は頭を下げ手を差し出す。
しばしの沈黙。
正直どうしていいのか分からないし、ひろこの表情も分からない。
ああ、、もうダメか。。
「ねぇみのり。」
俺はドキッとして頭を上げる。
「私が研究生の時ダメになりそうな私をふわっと救ってくれた、私を強くしてくれた、私をアイドルにしてくれた。」
「あれもこれも全部みのりのおかげ。」
「みのりがAKBを卒業した後はやっぱり不安だったよ、ハワイの時にAKB48から浦川みのりが抜ける、こんなピンチは他にないって笑い飛ばしてたけど、私は心の中では笑っていなかった。私はそんな強い女の子じゃないって。」
「それほどまでにみのりは私の中で。」
夕焼けに照らされたひろこは俺の方を真剣なまなざしで見る。その表情はアイドルとしてでなく。
ひろこはカバンから一枚の手紙を取り出す。
俺は知ってる。その手紙って。
「この手紙覚えてる?」
覚えてるも何も、それは俺が書いた手紙だ。
俺が卒業する時みんなに書いた手紙。
「持っててくれたんだ。」
「うん。みんなが私が持ってるほうがいいって言われて。」
「私ね、何度も何度もこの手紙を読んだよ」
「私の事を大事に思ってくれて、その、ありがとう」
3年以上前の手紙だけど鮮明に内容は覚えてる。
内容は、
と、思い出す前にひろこが続ける。
「ねえ、みのり。もし、私がくじけそうになったら助けてくれる?」
ああもちろん。
「あはは、あれもこれもみのりに感謝しかないやっ!」
「だから言うね!」
「私、吉永寛子と。結婚してください!」
「はい!絶対に幸せにします!」
ひろこは満面の笑みで俺の手を握り。
そしてお互いに顔を近づけ。。
ひろこの辛く、長かった自分へ課していた恋愛禁止条例という文字がバラバラに砕け散る。
時折はにかみ、お互い幸せな時間を共有する。
「あははっ。みのり泣きすぎ!あっ実君か!」
「もうダメかと思った。。」
「記念に写真でも撮ろうよっ!」
「え、でも今みのりだよ?」
っていうか俺みのりのまま告白したの?キスまで。なにも考えてなかった。
「別にいいじゃん!」
「あっ!結婚写真は2パターン撮りたい!」
「いやな予感が。」
「うふふ!多分思い浮かんだ通りかも?」
その日、俺たちは婚約を交わした。
ひろこは忙しい合間、時間を作ってもらって、吉永家の両親の元に挨拶に向かう。
めっちゃ怖い。
そして俺の予想は的中する。
今の職業はなど年収などなど根掘り葉掘り質問攻めにあった。
AKB関係の仕事してます!英語できます!幸せにします!と答えたけど、大丈夫だったのだろうか。
「こ、怖かった、、」
「大丈夫?実君。」
「色々オーディションとかもさ経験したけど一番緊張したし一番怖かった。」
「あはは!でも私たちの事を心配しての事だし、最後はちゃんと許してくれたしね!」
「俺の母親は適当でいいからね!」
「えー!ちゃんと挨拶したいよ!」
「まぁ行くか雅希も待ちわびているらしいから」
言わずもながら俺の家は一瞬で終わった。
終始雅希が喜んでいたぐらいだ。
「(これで2人姉ができた!)」
うっせーよ!
俺の母親はアイドルとかはあまり知らない。AKBの事もあまり理解してないっぽいし。
雅希がAKBっていうアイドルをやってることは理解しているけど、どんな規模なのかも分からず仕舞いな母親だった。
だから"吉永寛子"の存在も高校の同級生程度しか理解していない。
・・・今ここに3人もAKBがいるんですよ?しかも彼女今年の総選挙1位ですよー!
あとはあの人にも挨拶しにいかないとな。
一応事前にこの時間ならいいって言われたけど。
俺たちはその足であるマンションの一室に構えている事務所に赴く。
ドアを開けると秘書の方に案内され部屋に通される。
「秋元先生少しお話が」
「ん?浦山、どうしたんだ?」
「俺たち結婚する事になりました」
「そうか。」
うん?
「あのぉいいんですか?恋愛禁止条例とか?」
「別にそんなことはどうでもいい、なんだ他に何かあるのか?」
「え、いや特にないっすけど」
「式には参加するから日程が決まったら事務所宛に招待状を送っておいてくれ」
「あ、はい。」
すげーそっけなかった、だか秋元先生らしい。ひろこもそう感じ取っていた。
「それじゃー最後いくか」
「ある意味あの2人に報告するのが一番のラスボスだよなぁ」
その人物とは岡部とアリスなのだが。
「あはは!別に平気だって!」
「あいつらの裏の顔を知らないから言えるんだよ。。」
「めっちゃ怖いんだぞあの2人!」
「怖がっても仕方がないでしょ?さ!いこ!」
その後2人に報告するのだが
岡部には報告が遅いと散々罵倒され
アリスにはやっとですか!と呆れられ
それでも最後は2人も祝福してくれた。