AKB49 エターニティ   作:とらとらこ

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6.キミに会いたかった

「ARE YOU

 

  READY?

 

   AKB48」

 

曲のイントロが流れる。この曲は、GEKOKU嬢のファーストシングルである放課後☆下克上だ。

 

何度も何度も練習した曲。

俺たちの汗と涙が詰まった曲に俺は心が騒ぐ。

「まじかよ。。。」

 

曲にも驚いてるのだが今、目の前で歌ってるメンバーに俺は驚きを隠せない・・・

 

1人目は"吉永寛子"

 

2人目は"たかみな先輩"

 

3人目は"ゆうこ先輩"

 

錚々(そうそう)メンバーである。

俺は驚きながらも公演を見入る。

 

・・・綺麗だ。

この瞬間3人を見た時の気持ちを俺は生涯忘れないだろう。

 

途中俺も口ずさみながら聞き入る。

だって俺たちのデビュー曲なんだよ!

自然と出るに決まってるじゃないか。

 

曲も終盤にはいる。

 

ああ。終わってしまう。

ずっと終わらなければいいのに。

 

曲もアウトロになり終曲し、3人の息遣いが聞こえてくる。

少し落ち着いた頃【MC】が始まる。

俺は唖然から解放され、目の前の状況を冷静に確認する。

 

あれ?なんでこの3人がステージに?

 

ゆうこ先輩に関しては俺が"みのり"であることを知らない。AKBも卒業してるしなんでステージに立っているか意味がわからなかった。

 

「えーっとまずはゆうこ先輩から挨拶お願いします。」

ひろこがゆうこに振る。

 

 

「ゴホンゴホン、あーあー」

 

ニヤリと笑いながら"ゆうこ"話す。

 

「いやー久しぶりだね"みのり"!」

 

 

えっ俺の事"みのり"って!?

 

 

「実はさー秋元先生から依頼受けちゃってさ、その時にあんたの経緯を聞いたわけ」

 

「経緯を知らないで卒業しちゃったからさ、そりゃービックリしたけど」

 

「そーいえば、こんな話も聞いたよー?あっちゃんも知ってたらしいじゃん?【&J】の公演に招待された時、熱中症で倒れたあんたを服脱がせて・・」

 

 

俺は話の腰を折り即座に土下座した。

 

 

「ゆうこ先輩ごめんなさい!俺、男で・・その、AKBとして」

 

ゆうこが会話を遮る。

 

「すとっぷ!すとっぶ!そーゆうのはもうやめよー!。みのりはAKBの一員だよ!男でも別にいいじゃんか!」

 

「私もAKBを卒業しちゃってるけど、今後は私もこの件に関わらせてもらうからそのつもりで!」

 

「って事でかたみなよろしく」

 

 

ゆうことたかみなはタッチして位置を入れ替える。

 

 

「ラジオぶりだねみのりっち」

 

「もう一度AKBの名前を背負ってくれてありがとう」

 

「たかみな先輩・・・」

少しだけ涙腺が緩くなるが耐えてたかみなを直視する。

 

たかみなは少し恥ずかしそうに

 

「わ、私もゆうこと一緒でGEKOKU嬢再デビュー応援するからよろしくね!」

 

「じゃぁ最後ひろこ!」

 

 

たかみなもタッチしてひろこと位置を入れ替える。

 

 

「黙っててごめんねみのり!このサプライズ公演企画したの私なんだ!」

 

 

俺は腰が抜けそうになるところを踏ん張る。

 

 

「ちなみに振り付けはアリス監修だよ!」

 

ステージ端を見るとアリスが満面の笑みで車の様にこちらにつっこんでくる。

 

「せーんぱい!」

 

避けてケガさせるのは流石に遠慮したいので俺は受け止めた

 

 

「おい、あんま無茶するなよ・・」

 

「えへへ」

 

アリスが引っ付いたまま身体をひろこの方に向ける

 

 

「で、この公演はなんなの。」

 

ひろこは笑顔で

 

「少しはこの雰囲気に慣れてくれればって思って、いろんな人巻き込んで公演お願いしちゃいました!」

 

 

「ひろこぉ。」

 

 

俺は少し泣きそうになってる。

 

 

「でっどうだった?少しは気分上がった?」

 

 

ゆうこはニヤリと笑いながら俺に問いかける

 

 

「はい!燃えてきました!」

 

 

その後、俺も一緒にステージに上がり放課後☆下克上を歌った。

 

ボロボロだったのは言うまでもない。

 

 

----

 

 

あっみのりちゃん来た!

 

サクラは頭の中でこの後のことを整理する。

 

全ての仕掛けは私から!少しドキドキしてる。普段こんなことしたことないし。

えーっとこの後は劇場前まで誘導してー。

私はみんなにみのりちゃんが来たことをお知らせする、・・だよね?

うん。大丈夫!それじゃー行きますか!

 

 

「みのりちゃん!?」

 

 

・・・・うん。失敗。実君と呼ぶべきでした。

 

とっ!とりあえず劇場前に来てほしい旨は伝えられたので、

後は私がみんなにお知らせしに行けば第一ミッション成功だね!

 

 

私はダッシュで駆け上がり、楽屋にいる4人に声をかける。

 

「はぁはぁはぁ!」

 

「来たよ!」

 

「「サクラちゃんないす!」」

 

たかみなとゆうこは声が重ねる。

 

 

「サクラさん、私のわがまま聞いてくれてありがとうございます!」

 

ひろこは丁寧に感謝する

 

アリスはにやにやしてる。

 

 

「みのりっち驚くかなぁ!」

 

「コールとか入れてくるかもよ!?」

 

「あはは!そうだといいなぁ!」

 

「それじゃあサクラさん予定通り劇場内まで案内お願いします。」

 

「うん!任せて!公演の方も頑張ってね!」

 

 

劇場の出入り口から外に出るとみのりちゃんが予定通り待っていてくれてた。

 

流れで劇場内に案内し、私はみのりちゃんの背中を見つめ、手を振りながら思いを込めて扉を閉める。

 

「いってらっしゃい。そしてまたよろしくお願いします」

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