みのりが卒業して約1年ぐらいかなぁ
あれからAKBは変化変化で、たいへんな毎日です。
新しく後輩も加わったし海外ツアーも行われたりあっという間な1年でした。
コレもみのりのおかげなのかなぁ
でも物足りなさは皆感じていると思う。
私もその1人だから。
〜〜〜〜
「コレでよし。っと。」
「うん!100%!」
いつの間にか公演前に書くことが日課になっていた日記を閉じ私は公演に向かう。
今日は珍しく秋元先生が見に来ているが何か公演後に発表でもあるのかな?
そんな事を考えていたけど特に何もなく無事に公演は終了し、汗を流し着替えて次の仕事に向かおうとした所、声を掛けられる。
「吉永、少しいいか?」
どうやら私に用事があったらしい。
「あいつを呼び戻す約束覚えてるか?」
唐突だったけど、まるでいつでもスタートできる様に準備していたかの様に私は心の中で答える。
ついに来た!
その一言で私は公演の疲れが吹っ飛び笑顔で
「はい!ついにですか!?」
そうワクワクしながら秋元先生に返事をする。
「ああ、ただしお前の【意見】を聞いてからだ」
意見?
どうゆう事だろうと考えていると秋元先生は話を続ける。
「あいつは今、大学でお前たちの為、いや…AKBの為にマネジメントを勉強している」
「え!?大学でですか!?」
みのりの情報はAKB内でも極秘な扱いをされており、大学に通っているなんて全くもって予想していない出来事だ。
「それを中断させてまで俺はあいつを戻そうと思っている。それについてお前の意見を聞きたい」
私はその言葉を聞いて唖然とする。
しばしの沈黙…
私は言葉を選びながら質問していく
「みのり、あっいえ。浦山実君は今大学生なんですね」
「そうだ」
「先生は大学での勉強の機会を中断させてまで浦山君をAKBに戻そうとしてるんですよね」
秋元先生はコクリと頷く。
「それなら私は反対です!」
私は真剣な顔で秋元先生を睨むように答える。
「浦山君は私たちの為に勉強しています。それが今のやりたいことだったら私は反対です」
浦山君はAKBの為に去った、、でもAKBの為にマネジメントとして恩返ししようと考えているに違いない。
私はその夢を尊重する。だから今AKBとして戻る必要ないと思う。それが答え。
「…吉永、俺はあいつに謝る機会が欲しいんだ」
「俺とアフロディーテが【唯一】守ることが出来なかった、それがあいつ【浦川みのり】という存在だ」
私は反論することなく秋元先生の話に聞き入る。
「それにAKBの運営陣として迎え入れる予定だし、マネジメント関係も学んでもらう。まぁアイドルとしても活動してもらうが。」
「それに大学側にも配慮する予定だ」
「学校で学ぶ事も重要だが、間近でこんな貴重な経験めったにできない。それがあいつの為だと俺は思っている」
たっ確かに。
反論する余地はなさそう…
はぁ。とため息をつき私は、
「わかりました。私もその意見に同意します。」
「吉永ありがとう、今後の予定なんだが、今日の~~」
秋元先生はニヤっとした顔で話を進め出す。
おそらく私が何を言ったところでカウンターを用意していたに違いない。
それほどまでに年の差というのは大きいところである。
色々とあったがこれで浦川みのりが復活する呪文は完成しただろう
あとはそれをどう唱えるのか。
この道のプロフェッショナルである秋元先生に託そう。
結局はみのりの復活を心待ちにしている私であった。
そして
伝説となるラジオが始まる。
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飛行機の中で私は考える。
日本で私は何をするのだろうか。
エレーナとして活動するといつかは岡部愛だと気づかれるだろうし、その未来は近いと思う。
だが、コレも私の夢のためである。
夢?
ふと思ったが私の夢って。
想像すると顔が赤くなるほど彼の顔が浮かび上がる。
平常心平常心と言い聞かせ眠りにつく。
私は仕事の合間を縫いながらなんとかスケジュールを確保し日本に降り立つ。
久しぶりに秋葉原などを見て回りたいがもうすぐ日付が変わる時間だしそんなに時間はなさそうだ。
アフロディーテが用意した迎えの車の中でAKBのラジオが流れていた。
今はコレで満足しよう。。
番組名は【AKB48の全速前進で!】
高橋先輩とひろこがパーソナリティを務める日本では人気のラジオらしい。
ひろこは生憎本日お休みらしく高橋先輩のみで進行していたが久しぶりに聴いた声に私の顔はにんまりしていた。
AKB時代は別に仲良いとかなかったけど、声を聴くだけど元気になれるそんな先輩が近くに居たんだと今更ながら認識する。
「ホントすごいわね。。」
そんなことを想いつつ東京の外の景色を眺めながらラジオを聞いていると
「え!?え!?」
と、たかみなが明らかに動揺しているのがラジオでも分かる瞬間があった。
おや?と思い、私は少し前の状況を思い出す。
えーっと確か…ひろこのピンチヒッターの話をしていた所だったわね。
高橋先輩が動揺するほどの人かー、誰なんだろうと思っていると。
「えーみなさんこんばんわ! 浦川みのりです!」
その声を聴いた瞬間パニックに陥り、頭の中は大変な事になっていた。
は?…え?……
「ええええええ!」
車の中で叫んでしまったが運転手は特に気にする様子もなく安全運転で首都高を走行する。
どうして!なんでみのりが!?
それにこのタイミングで!!??
卒業後まったく姿をあらわにしなかった彼女がなぜ今?
などと色々と考えてしまったが、おそらく私が起因な気がしなくもない。
そう考えると今度は笑いが襲ってくる。
「あははは!」
今度みのりに会ったときに、このラジオの謎を聞いてみようかしら(笑)
あー!楽しみだな!
このまま実君にも会えたら私どうなっちゃうんだろ!
それに、こんなに笑ったのは久しぶりかもしれない。
興奮冷めやらぬ私はAKB時代の事を思い出しながらホテルに向かう。
明日、いや日付が代わり今日にもママと打ち合わせで秋葉原に赴くのだが
……まさか全てが叶うとは全く予想外の出来事である。
Episode.0 end〜