AKB49 エターニティ   作:とらとらこ

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7.恋してもいいんだよ

家に戻ると玄関には犬のように岡部が待っててくれた。

 

 

「・・っで、そちらの方々は?」

 

 

ですよね。説明しないとだめだよね。

俺の後ろには”たかみな先輩”と”ゆうこ先輩”が、右側にはアリスがいる。

岡部に挨拶したいらしく連れてきた。

アリスは俺から離れない為、仕方なく連れてきた。ひろこは仕事で今いない。

 

とりあえず岡部とは揉めないでくれと念押ししたが大丈夫だろうが。

 

 

「久しぶりだね岡部さん、エレーナと呼んだ方がいいのかな?」

 

 

たかみなは柔らかい口調で岡部に問いかける。

 

 

「日本にいるときは岡部でいいですよ先輩もお久しぶりです。」

 

 

「岡部、私はお前がAKBを辞めたことが許せない。・・・でもそれは自分の目標の為だと私は知っている」

 

「岡部、お前はお前らしくまっすぐ前だけ向いて歩き続けろ、私は応援するよ」

 

 

「・・ありがとうございます。それでも。これだけは言わせてください。」

 

「身勝手なことをしてしまい申し訳ございませんでした」

 

 

珍しく岡部が頭を下げてる。あのプライドの塊みたいなやつだけど最近何かあったのだろうか。

 

 

「と!とりあえず中に入ってください!」

 

 

そう言うとアリスは我先と一番に部屋の中を探検しだした。

 

 

「お、おい!俺の部屋はいいけど岡部の部屋には入るなよ!」

 

ドタバタと走るアリスに俺は頭を抱える。

 

 

「2人もどうぞ入ってください!」

 

「「お邪魔します」」

 

 

ふぅ。とりあえず修羅は去ったようだ。

アリスはほっといてリビングに集まりお茶会が始まった。

たわいもない話、エレーナの話、そして俺の話。

 

 

俺の話になる頃、アリスも椅子に座り真剣に話を聞く。

大学ではマネジメント学を学んでいたと話したら、もしかして将来AKBの為?と聞き返される。

 

その通りである。マネジャーをやってみないかと秋元先生に打診されたことがきっかけで俺はマネジメント学がある大学に入学した、

大学で知識を得てから、改めて秋元先生にお願いする予定でいた。

 

 

今思うと俺の大学先も把握してるぽいし多分全て筒抜けなんだと思う。

 

 

大学通いながらアイドルをやるのかと聞かれたが、昨日の出来事を話したら

 

「なんか、ごめん。」

 

と岡部が代わりに謝る。

 

「いやいや、気にすんなって、俺は戻る道を選択したんだ、こうなってるのも俺の選択だよ。」

 

俺は岡部の頭を撫でながら話す。岡部は少し赤らめていた。

 

 

「ねぇみのりっち、大学ではお友達出来た?」

 

たかみなはどうしても気になってることがある。

 

だからたかみなは軽くジャブをいれる。

 

「私の勝手なイメージだと合コン?とか色々付き合いありそうかなって」

 

と同時に岡部とアリスはピン!とアンテナを張る。

 

 

((めっちゃ気になる))

 

 

「それが全然で。大学では教師しか話し相手いなかったんですよ。」

 

 

(とりあえず第一城門突破!)

(ふぅまだ大丈夫そうね!)

(おっしゃ!)

 

まだ相手はいない。そう3人は感じ取る。

 

 

「あはは!もっと友達作れよー!」

 

ゆうこだけはお気楽だった。

 

 

後はこの1年間は罪悪感が取れないことも話した。

 

俺はみんなのことを騙してたんだ、当たり前だよ。

 

それを押し殺してまたステージに立つことも重荷になってることも。

 

 

「辛かったな。私からもおねがい。もう一度みのりとしてステージに立ってほしい」

 

ゆうこの優しい言葉に俺は涙が溢れそうになる。

 

 

「俺、またステージに立っていいのかな?」

 

「俺を応援してくれる人はまだいるのかな?」

 

 

「大丈夫だよみのりっち。たーくさみのりっちのこと待ってるよ!」

 

「それに私たちだって待ってたんだから!」

 

「おかえり!みのり!」

 

 

「・・・ただいま!」

 

 

今日はもう遅いのでみんな泊まる事になった。

 

 

「私ここに引っ越します!」

 

アリスは高らかに宣言する。が俺も岡部も猛反対した、

珍しく岡部と意見が一致した気がする。

アリスはぷんぷんしながら部屋に戻っていったが、

あいつのことだ多分そのうち住み着くに違いない、俺はそんな気がする。

 

 

次の日(土曜日)

 

早朝から仕事がある"たかみな先輩"と"ゆうこ先輩"を見送り、

俺たちはレッスンスタジオに向かう。ひろことは後で合流予定だ。

 

スタジオに着くとアフロディーテが待っていた。

 

 

「来たわね。"愛"と"みのり"あなたたち本格的なダンスは久しぶりでしょ?」

 

「特にみのり!、あなたは1年ぶりのダンスよね。」

 

 

ダンスというか【女性】になることも久しぶりです。。

 

 

「まずは女性らしさを取り戻しなさい」

 

「アリスちゃんあとお願いね!」

 

 

「はい!お任せください!」

 

 

アフロディーテは指示を出し忙しいそうに去っていった。

 

 

「岡部先輩はGEKOKU嬢での振りの復習から。」

 

「みのり先輩は。。まず歩き方からやりましょうか。あと"みのり"になってください!」

 

1年間男に戻ってたからな。女性らしさなんて全くない体になってしまっているのはしょうがない。

 

その後アリスのご指導のもと、形だけはなったと思う。多分。

 

 

----

 

 

今日は岡部さんとみのりっちの家にお泊りになった。

たかみなはマネジャーさんに連絡を入れ、朝こっちから仕事に向かう胸を伝える。

 

私とゆうこは同室でお部屋を借りる事になった。

 

2人で借りてもめちゃくちゃ広い部屋なんだけど。

 

ご飯(みのりっちの手作り、おいしい!)と、お風呂をいただき今は"ゆうこ"とまったりモードだ。

 

少しうれしい出来事が今日はあった、まだ"みのりっち"には【彼女】がいないぽい!

 

一歩前進だ!とにやにやしてるとゆうこが

 

 

「ねぇあんたさ、"みのり"のこと好きでしょ?」

 

 

「え!なに言い出すのよゆうこ!?」

 

 

私はすぐに反応する。

 

 

「あんたすぐ顔に出んのよね、長年一緒にいりゃーわかるって」

 

 

こうなったゆうこは何言ってもとぼけるのは無理だ。

 

「い、いつから分かってたのよ。」

 

 

「AKB時代かなー。あんた"みのり"の事ずっと意識してたんでしょ?」

 

 

たかみなは顔が真っ赤になる。

 

 

「で、さっきみのりに質問した事で確信になった感じかな。」

 

 

「だっ誰にも言わないでよ!!」

 

 

「わかってるって!でもみのりの事狙ってる子、多そうだぞー。」

 

 

そんなの分かってるよ!ひろこちゃんもアリスちゃんも狙ってるってことは、

岡部さんは・・・ちょっと分からない。

 

 

「・・・だよね。恋愛禁止条例なんて気にしてたら多分取られちゃうよね。」

 

私は少し落ち込む。

 

 

「ねぇ知ってる?たかみな、」

 

「【恋愛禁止条例】なんて元々ないらしいよ。」

 

 

「えっ!」

 

 

「秋元先生はそんな条例作った事はないって本人から聞いたから確かだよ。」

 

 

「まじ!?」

 

それって。。

 

「つまり【恋】してもいいんだよ」

 

 

恋。

 

 

「まーあまり深く考えないでさ、自分のタイミングで行きなよ。」

 

「私はたかみなを応援してるからさ」

 

「うっし。朝早いから私は寝るわ!」

 

 

恋、恋、そっかしていいんだ。

 

今度のオフに誘ってみようかな。その。デートに。

 

色々と思い浮かべながら私は眠りにつく。




恋愛話が多くて申し訳ない。
間話追加で1話多くなったため本日も更新しました。
明日も恋愛話です。
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