海外移住したら人外に好かれる件について   作:宮野花

21 / 39
【四】〝愛〟と〝呪い〟_1

 

オーケストラさんが言ったであろうその言葉。

『殺しましょうか』。

あまりに物騒かつ攻撃的な物言いに私は困惑する。こんなことをオーケストラさんが言うなんて思ってもいなかったから。

 

──ユリさん、心配しないでください。

 

「え……?」

 

──大丈夫です、ちゃんと後悔させて殺しますから。

 

「待って。」

 

いや、待って。お願いだから待って。

慌てて頬に触れてたオーケストラさんの手をがっちり掴む。

オーケストラさんの手はやはり私の涙で濡れてしまっていたが、私の涙はもう引っ込んでしまった。

代わりに流れてくる汗。ダラダラ。やけに冷たい汗。

いや、わかっている。オーケストラさんは優しい。だからきっと私を安心させるため、冗談を言っているのだ。

恐らく、きっと。だってオーケストラさんが、〝殺す〟なんて言葉使うわけが無い。

 

──暴力はお嫌いでしたよね。別の方法にしましょう。

──人が壊れるのは体だけではありませんから。

 

「オーケストラさん!?」

 

どうしちゃったの!?

なんで急にそんな怖いこと言い出したの!?

オーケストラさんの掴んでいない方の手が、離れようとして。

それがとんでもなく嫌な予感をさせたから、慌ててそちらも掴んだ。駄目だ。今この手を離してはいけないきがする。

なんで?どうして?頭の中がぐるぐるする。

オーケストラさんが怒っているのはわかる。私が泣いたから、怒っていてくれてるのだ。

でもそんな。〝殺す〟なんて言葉彼から初めて聞いた。

いつも穏やかで優しいオーケストラさん。私の頑張りを褒めてくれて、話しを聞いてくれて。そんな彼がなんで。

 

「……あ、」

 

そこで私の中で回る記憶たちの中から、ピタッと一つが止まる。

 

『 ──何かされたのですか?可哀想に。』

 

……何か、似たようなことがあった気が。

 

『 ──その隣の人間ですか。』

『 ──許さない。』

 

それは確か、ここに初めて来た時。オーケストラさんに呼ばれていたあの廊下で。

 

『 ……〝殺す〟』

 

────……そうだ。

 

「……私が、怒ったから。」

 

ここに来た初日のこと。罰鳥さんをこの施設に戻したあの後。

オーケストラさんに呼ばれて、正気じゃなかったリナリアさんに案内されて。私は、何も言わないダニーさんに怒って。

その時だ。

私がダニーさんに怒った時も、オーケストラさんはダニーさんを。

 

「オーケストラさんは……、私の為、なら、」

 

私の為?

私の、為に。殺すなんてこと、

 

──出来ますよ。

 

「っ、」

 

──私は貴女の為ならきっと何でも出来る。

 

どくん。

その言葉に心臓が大きく音を立てた。

──貴女を護りたいんです。

──優しくて、美しい、ユリさん、貴女を護りたい。

 

心臓が少しづつ早さを増す。胸の辺りは熱くなっていって。その感情の正体を私はわかっていて。

私、何を考えているんだ。頭に浮かぶ考えを消そうと、ぐっと唇を噛む。

オーケストラさんは今怒っている。私の為に。それはいいことでは無い。

だって怒るという感情は必要な物でも、出来るだけ避けたい様な感情でもある。決していい穏やかなものではない。怒らなくて済むのなら怒らない方がいい。

それなのに。

 

「……私、美しくも、優しくもないです。」

 

そう。美しくない。優しくもない。 私は嫌な奴だと思う。

だって、私。オーケストラさんが私の為に怒ってくれて。

 

───嬉しい、なんて。少し思ってしまっていて。

 

殺して欲しいなんて思ってない。

何かをして欲しいなんて思ってない。

でもそこにオーケストラさんの私への想いを感じてしまった。それにとても安心してしまった。

オーケストラさんが、私の味方でいてくれるのだと。私の為に動いてくれるのだとわかって嬉しかったのだ。

 

「……何もしないでください。」

 

──しかし、

 

「いいの。もう大丈夫だから……。」

 

掴んでいたオーケストラさんの手を、引き寄せて。

ぎゅっと胸の辺りで抱き締める。先程とは違う意味で泣いてしまいそうな自分がいる。

 

「オーケストラさんが怒ってくれるから……なんか、どうでも良くなっちゃいました。」

 

私一人じゃあないんだ。オーケストラさんがいてくれるんだ。

腕の中、硬い人形の手。私はしっかりと抱きしめて離さない。

アブノーマリティの彼を支えにするなんて、ダニーさんにも家族にも怒られてしまいそうだけれど。

でも今私の傍にいてくれるのは。寄り添ってくれているのは紛れもなくオーケストラさんで。それがたまたま、人でなかったというだけのことで。

……オーケストラさんを、大切にしたい。優しいアブノーマリティの彼のこと、大切にしたいと思った。

 

「私、いつもオーケストラさんに慰めてもらってばかりですね。」

 

──大切な人の為になにかしたいのは当然ですよ。

 

「……そっか。それは少し、わかるな。でもオーケストラさん……嬉しいことばっかり言ってくれるなぁ。」

 

オーケストラさんは本当にこういうことをサラッと言ってくれる。

物語に出てくる、ヒーローのような言葉。立派で、綺麗で。

それが自然に出てくるオーケストラさんは、やっぱりとても優しいアブノーマリティだ。

 

「私も、オーケストラさんに出来る限りのことをしたいな……。」

 

──ユリさん……。

 

「私に出来ることなんて、限られちゃうけど。でも……、オーケストラさんが私を助けてくれるように、私もなにか出来たらなって。」

 

オーケストラさんの為に、私が出来ることは無いだろうか。

この優しいアブノーマリティに。彼から貰った優しさの分、私も何かしてあげたい。

だって私もオーケストラさんのこと、大切だ。大切な大切な、お友達だから。

その時、オーケストラさんの片手が私の手からするりと抜け出して。

 

それは上に向かい、私の肩を、首を撫でて、顎まできて。やがて唇に。丁寧に丁寧になぞられる。優しく、繊細な手つきに恥ずかしくなった。

そして。

 

「ぅ、ぐっ!?」

 

〝ゴポッ〟、

 

──私以外の前で、そういうことは言わないようにしてください。

 

「げっ……うぇっ……、っ!?」

 

なに、が。

 

瞬間、すごい嘔吐感がきて。喉の奥から、何かが込み上げてくる。

うぇっ、自分の意思とは別に口が開いて。しかし出てきたのは胃液やら吐瀉物なんかでは無い。

それをわかりやすく言うのなら、〝文字〟である。

 

え?いや、何これ?

 

私の喉から出てきたのは、〝文字〟。〝日本語の文字〟である。

そうとしか言いようがない。紙に印刷した日本語をそのままハサミで切りとったような〝文字〟である。でも勿論、紙なんかではない。

私はそれを、手放してはいけないと思った。それは直感だけれど間違っていないような気がした。

だから手を伸ばして捕まえようとする。ゆらゆらと宙に揺れる〝文字〟。捕まえないと。取り戻さないと。

が、掴めない。

私の手はすり抜けて空気を掴むだけ。そのまま〝文字〟は空中で舞い踊る。

そして肝心の〝文字〟の〝内容〟が見えてくる。明らかになる。それは、その〝文字〟は。

 

〝私も、オーケストラさんに出来る限りのことをしたいな……。〟

 

たった今、私がオーケストラさんに言った。

 

 

──……言葉には力があるんですよ、ユリさん。

 

 

オーケストラさんの方を見る。

私に触れていたオーケストラさんの両手はいつの間にか離れていて、彼の人形の身体の元に戻っていた。

くるり、くるり。美しく回るその手に、私の口から出た〝言葉〟が誘導される。

 

──これは、頂きます。

──しかしあまり簡単にこういうことは言わないように。

 

「……オーケストラさん、一体、何を……。」

 

私の〝言葉〟はオーケストラさんの手の中に収まり、その形は少しずつ崩れてよく分からない記号になって。

 

──それだけは、お忘れないように。

 

やがて、溶けるように消えてしまった。

……なんだかとても嫌な予感がするのは気の所為なのだろうか。

一体何をされたのかわからない。私の口から出てきたそれがなんの意味を持つのかもわからない。

そしてそれがオーケストラさんの手の中で消えた事、この後どうなるのかも、何もわからない。

しかし何度オーケストラさんに何をしたのか聞いても、上手くはぐらかされるだけ。何も答えてくれなかった。

 

そんな私の耳に、ピピッと通知音が。

 

これは次の作業指示が届いた音。つまり、オーケストラさんの作業時間は終わりなのである。

不安が、拭えない。それでも私は部屋を後にするしかなかった。

でも大丈夫だよね?

きっと大丈夫。オーケストラさんがすることだもん。大丈夫。

 

大丈夫、だよね……。

 

 

 

 

※※※

 

 

 

 

結局最後まで、オーケストラさんは何をしたのか教えてくれなかった。

心の内にモヤはかかったまま。それでも仕事はやらなければならないから。

私は今、別のアブノーマリティの収容室前にいる。タブレットで送られてきた指示の内容通りのアブノーマリティだ。

 

{対象:美女と野獣 作業内容:交信}

 

それが私に送られてきた新しい指示だった。そしてその内容に、私は大きなハテナマークを浮かべることとなる。

〝美女と野獣〟。初めてのアブノーマリティ。いや、それはわかるのだけど。

気になるのはその続き。いつもならそれだけで終わりなのに、今回は何故か文字が続いていたのだ。

 

{今回、収容室に特別な施錠をしている。到着したら扉横の電子パネルに以下のパスワードを入力せよ。}

{パスワードは一度使うと変更になる為、解錠したら直ぐに中に入るように。}

 

{パスワード……1082}

 

{それから決して対象アブノーマリティを傷つけないよう細心の注意をはらえ。}

 

……どういう意味なのだろう。

パスワードなんて今までのアブノーマリティでは必要がなかったのに。そんなに危険なのだろうか。

それに〝傷つけないよう細心の注意をはらえ。〟って。

傷つけないようにと言うが、作業内容が〝交信〟ならそんな心配は普通ない。交信って、やろうと思えば触れないようにすることも出来る内容である。

それでもわざわざ書くということはなにか特別な意味があるとは思う。

オーケストラさんの部屋からこの収容室に移動までの間、様々な可能性を考えた。

傷つきやすくて特別警戒しないといけないのかとか、ちょっとしたことで感情的になりやすいアブノーマリティなのかとか。

しかしどれも当たり前に憶測でしかなく、結局はいってみないとわからないのである。覚悟を決めて中に入ることにした。

 

「パスワード……、1、0、8、2……っと。」

 

電子パネルに数字を入力すれば〝unlock〟の文字。

やはり初めてのアブノーマリティは緊張する。けれど、これが普通。他のエージェントさん皆がやっている事なんだから。

 

『皆、命懸けで仕事をしてるんだ。君みたいに安全じゃあないんだよ俺たちは。』

 

「……はぁ……。」

 

頭にチラついた、今朝言われた言葉。隙を見ては出てくるその記憶にため息をついた。

オーケストラさんのおかげで泣くほどでは無くなったけど……、やっぱり結構、心にくる言葉である。

 

この〝美女と野獣〟の作業、上手くいったら少しは認めて貰えるかな。

 

そんなことを思いながら、私は中に入る。入るつもりだったのだが。

 

「どけっ!!」

「うわぁっ!?」

 

ドンッ。

と、思い切り突き飛ばされた。

突然の事にバランスを崩した私はそのまま尻もちをついてしまう。

お尻に強い衝撃。痛みを感じて顔を顰めた。一体何が起こったのか。

前を見ると、開いている〝美女と野獣〟の収容室の扉。

その中に何故か、私ではない女性エージェントさんが居る。

 

え、誰?なんで?

 

恐らく私、そのエージェントさんに突き飛ばされたのだ。そして収容室の中に私ではなくその人が入ったのだろう。

いや本当になんで?

混乱する。私に来た指示が間違っていたのか。いやそれなら解錠のパスワードが合っているのもおかしい話である。

だとするとエージェントさんが勝手にしていること?

どうして?そんなに〝美女と野獣〟の作業をしたかったということ?もしかしたら美女と野獣というのは、オーケストラ同様とても優しいアブノーマリティなの?

とりあえず立ち上がる。中の様子を見るにしてもこのままでは難しい。

すると尻もちをついたままでは見えなかった光景が目に映った。

 

「うわ美女と野獣の見た目こっわ。」

 

目に映った美女と野獣の姿に思わず声が出た。つい乱暴な口調になったのは許して欲しい。

 

いや、怖い。今まであった中で一番怖い見た目をしている。

 

私の知る中で見た目が一番特徴的なのは〝大鳥〟さんだった。

真っ黒な巨体にいくつもの黄色い目を持った大鳥さん。あの子も見た目だけなら結構ホラーだと思ったが、美女と野獣はその比にならない怖さだ。

何あれ?茶色い大きな牛?

四足歩行の、角の生えた牛みたいな見た目。

それだけならいいのだが、顔がえらいことになっている。

ぎっちりと顔一面、目で覆われているのだ。綺麗なグリーンアイ、その目玉が円状にぎっちりと敷き詰められている。

それを見て私は理科の教科書を思い出した。

小学校の頃、理科の授業で〝トンボの目の数は一万超える〟と聞いた。豆知識位の、教科書端に載せられた写真。

ドアップのトンボの目。凸凹の、集合体恐怖症を煽るあの写真を思い出して。

正しく、あれ。ゾワゾワと背筋が寒くなっていく。私は美女と野獣の見た目にだいぶ引いていた。

突き飛ばされてある意味良かったかもしれない。こんなの間近で見ていたら軽く叫んだであろう。

〝美女と野獣〟という、おとぎ話のような名前に反して全然 可愛くないアブノーマリティだった。

 

と、半分現実逃避でそんなことを考えていたのだが。

 

そんなことしている暇ではなかった。

何故なら私を突き飛ばしたそのエージェントさん。数秒美女と野獣の前で止まった後に。

 

「死ねぇぇっ!!」

 

ダァン!!

 

「わぁぁぁぁーーーーーーっ!?」

 

まさかの、まさかのである。

美女と野獣を思いっきり警棒で叩いた。すごい音が部屋に響いた。

それを見て血の気が引く私。慌てて中に入って、そのエージェントさんを羽交い締めにする。

相手は女性とはいえ、非力な私では完全に抑えることは出来ない。その為エージェントさんは抑えられながらも引き続き警棒を振り上げてバタバタと暴れだした。

 

「離して!!離してよ!!」

「何してるんですか!?止めてください!!」

「邪魔しないでっ!!」

 

いや邪魔するよ!!

ついさっき〝傷つけないように〟と指示を貰ったばかりなのに、何を思いっきり傷付けてくれてるんだこの人!!

 

「相手はアブノーマリティですよっ!?なんでこんなことっ、」

「アブノーマリティだからよ!!トドメをささないとっ、」

「っ……!誰か!誰か来てください!!助けて!!この人危ないですっ、」

「あぁあっ、邪魔するなぁっ!!」

「いっ……!?」

 

ガンッ、と。暴れる女性の腕が私の頭にぶつかる。そのせいで力が抜けてしまった。

しまった、と思った時にはもう遅くて。

自由になった女性はこれ幸いと再び美女と野獣に警棒を振り上げて。

 

「はぁっ、はぁぁっ、これで、これでっ……死ねぇぇえっ!!」

「ダメ……っ!!」

 

振り下ろされた警棒。

ダメだ、と思った。ダメだ。

美女と野獣が、もっと傷ついてしまう……っ!!

 

「───何をしてるの?」

「っ!?」

「えっ……、」

 

しかし、女性の腕は振り下ろされない。

その前に、誰かがその腕をつかんで止めたのだ。

私はその人を知っている。でもどうして?どうしてここにいるのかわからない。

ここにいたのは私と女性の二人だけ。扉は開いていたけど、人の気配も足音もなかった。

それなのに一瞬にしてその人は目の前に現れたのである。

 

「叫び声が聞こえたから来てみたら……。弱いものいじめは感心しないわね。」

「何よ!!何!!離して離して離してぇっ!!」

「ちょっと!落ち着いてちょうだい!!」

「ア……アイ、」

 

美しい青の髪。可愛いピンクのワンピース。

スラリと伸びる白い腕と足。お人形のようなその姿は間違えるはずもない。

────アイだ。魔法少女の、アイである。

 

「え……え?ど、どういうこと……?なんで……?」

「叫び声、ユリだったのね……。遅くなってごめんなさい。あの部屋にいると外の音がよく聞こえないのよ。」

「それは全然、大丈夫だけど……。」

 

アイは女性の腕を掴んで押さえ込んでいる。女性は先程と同じように暴れているが、そんな抵抗をアイは物ともせずにしっかりと拘束していた。

その光景に私はぽかんとするばかり。状況が理解できない。

アイは収容室にいるはずで。ここは彼女の部屋とは結構離れているはずなのに。それなのにどうして今目の前にいるのか。

 

「あぁぁぁっ!!お前!!お前ぇっ!お前もアブノーマリティだろ!!嫌い嫌い離して離せぇっ!!」

「きゃっ!」

「ちょっと!?」

 

女性は腕が動かないからと、今度は足でアイを蹴ってきた。

 

アイに何してくれてるんだこの人!!

いい加減にして欲しい!

 

アイの白い足を容赦なく靴で蹴りあげる女性。

結構な勢いでぶつかってかなり痛いだろうに、アイはけっして女性の腕を離さなかった。

アイはむっと頬を膨らませて、女性を強く睨む。

 

「……もぅ!乱暴な子ね!!えいっ!!」

「ぐぁっ……!?」

「お、おぉ……!?」

 

ゴンッ!!ここでアイの膝蹴りが女性にクリーンヒット。

そう。アイは腕で暴れる女性を抑えながらも片足を上手に持ち上げ思い切り女性のお腹に蹴りを入れたのである。

 

つ、強い。アイすっごい強い……。

 

「…………。」

 

そして蹴りをもろに受けた女性はそのままぐったりと動かなくなってしまった。

 

「あら?寝ちゃった?まぁちょうどいいわね。」

「……ア、アイ……なんでここにいるの……?」

 

ようやく落ち着いたところで、アイにここにいる理由を聞く。

するとアイは片手で気を失った女性を俵担ぎしながら私にこう答えたのだ。

 

「助けが必要ならどこにでも行くわ。だって私、正義の魔女だもの!!」

 

……なに、その答え……?

 

「~~~っ、アイ大好きっ!!」

「きゃあっ!うふふ、やだぁ、ユリったら。」

 

アイ、かっこよすぎる!!

 

そのセリフがかっこよすぎて、魔法少女過ぎて。私は思わずアイに勢いよく抱きついてしまった。

そんな私をアイはしっかり受け止めてくれる。

片手は女性を担いで塞がっているのに、もう片手で私までちゃんと受け止めるなんて。

しかもアイは全く辛さは見せずに、それどころかクスクスと可愛く、擽ったそうに笑っていて。

 

もう本当に……!本当に!!アイすごい!!

 

流石としか言いようがない。流石、皆の憧れ魔法少女!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《あるエージェントのインタビュー記録》

 

なんですか急に。俺、別に精神異常とかないですよ。カウンセリングとかいりません。

カウンセリングじゃない?じゃあなんですか?聞きたいこと?

 

……は?

アブノーマリティに、〝愛〟があるか?

 

……いや、知らないですけど。

〝愛〟……〝愛〟ねぇ、ないんじゃあないですか。

だってあいつら化け物だし。たまに好意的に見えても、所詮あれも気まぐれでしょう。

 

仮にあったとして。あんな奴らの〝愛〟なんて受け取りたくないですよ。

何されるかわかったもんじゃない。

もういいですか?

 

え?アブノーマリティ〝何も無い〟に〝愛〟……、

気持ち悪いこと言うなよ吐き気がする。

あんなクソに〝愛〟なんてあるわけないだろ、頭おかしいんですか?

俺が担当で喜んでんのも、〝殺す〟って言って貰えるからってだけです。なにかして貰えるから嬉しい、それだけです。

もしそれが〝愛〟なんてものなら、俺のためにとっくに死んでもらってますよ。

 

〝何も無い〟だけじゃなくて、他のやつもそうです。

例えば〝静かなオーケストラ〟。

あいつも〝何も無い〟と同じ最高危険度ですよね?

あいつが誰かを〝愛〟しているって言うなら、そいつのために死んでくれって思います。

 

でもそんなのありえないだろ?想像できます?あのよくわかんねぇ、人をバッタバッタ殺してきクソたちが、『貴方のためなら死ねます~なんでも出来ます~』なんて言うところ、想像できるか?

 

あー、想像できなくても口にしてるだけで気持ち悪いです。俺もう仕事に戻るんで。それじゃ。エージェント達も忙しいんで、あんま変な事で呼び出さないで下さいね。

 

 

 

 

《………以上の記録は最新のものではありません。

更新の必要がある可能性があります。

検討してください。検討してください。検討して………》

 

 






ルイナ本格的に見てみようか検討中。
世界観大好きなんだけど難しいんだよね……。あと新アブノマ情報とかで苦しめられそう。でも絵も美しいんだよな……。あとマオちゃまがかわいすぎるんよ……。しゅき……。



【皆さんに聞きたい】


アブノーマリティのバックストーリーって別で用意しておいた方がいいですかね?もし必要ならこういうの載せようかな?と思ってます。

オーケストラさんのバックストーリー(作者の文章あり )


【挿絵表示】


ただなー、原作で不明確な部分は補正してるのと、分かりにくいなと思った部分は言葉直してて完全なバックストーリーではないんですよね。
それを踏まえた上で、アンケートお願いしたいです。もしどっちでもいいが多ければ気まぐれで載せようなと思ってます。



【どうでもいい話】

コメントで「赤面してる子ってかわいいですよね」みたいなお話をして。過去の絵漁ってたら私の性癖が詰まった赤面ユリ出てきたからかきなおしてみた。
エロくないけど健全では無いのでR15指定にします。マジどうでもいいけどせっかく書いたから優しい皆見てくんないかなと思った。(テロやん)

卑猥な事をいう百合(男性向け)↓
※健全ではないがエロくもない


【挿絵表示】


皆さん私はこういうのが好きです( ^ω^)

バックストーリーの画像欲しい?

  • 欲しい欲しい
  • いらないかなー
  • どっちでもいいよ!(原作知ってる)
  • どっちでもいいよ!(原作知らない)
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。