【注意】
今回は会社について捏造多め、というより現代の会社と原作内容を合わせるために設定を捻じ曲げています。
どう捻じ曲げているかを知りたい方は、一番最後に補足をしているので確認してください。
夏といえど日の落ちた空気は少し冷たかった。
まだ薄らと明るいが、きっとすぐに夜になってしまうだろう。
リナリアさんは暗くなる前に早く帰ろうと、私にドアを開けてくれる。
「さぁ乗って。あ、段差気をつけてね?」
なんてことまで言ってくれる。車に無理やり私を押し込んだダニーさんとは雲泥の差。
その優しさにじーんと胸が暖かくなった。なんていい人なのか。リナリアさん、美人だし優しいし大好きになってしまう。
車の助手席にお邪魔して、リナリアさんに住所を伝えると、ここから結構近いらしく安心した。これから通うのに遠いのは困ってしまうから。
リナリアさんはスマホでカーナビアプリを開いて見えやすいところにセット。
「シートベルトつけた?」
「はいっ、大丈夫ですっ!」
「じゃ、車出すね。なんか途中困ったことあったら言ってね。」
車が発進する。来た時はいっぱいいっぱいで気が付かなかったが、ここは少し山の方にある施設のようで。
窓の外から見える景色は木、木、木。
リナリアさんの許可をとって、窓を少し開けさせてもらった。入ってくる涼しい風が私の頬をくすぐる。
「……もしかして通勤用の車必要ですかね。」
近いといえど山道を朝から歩くのはだいぶきついものがある。それか電動自転車で事足りるだろうか。どちらにせよないので買わないといけない。
……やっぱり五万ドル貰っておくべきだった。
あの時は危ないお金な気がして断ったけれど、今になって後悔する。
お金欲しい。世の中金である。せめて一万ドルくらいは欲しいですって言っておけばよかった……。
明日、「やっぱり下さい」と言ったら貰えるものだろうか。でももうお給与に加算されるってきまっちゃったし。どうしよう……。
「別に車はいらないんじゃない?私も徒歩通勤……っていうかバス通勤だし。」
しかしリナリアさんに車の事を聞いたら、用意の必要も無いらしい。
というのも、山のふもとと施設の所に専用のバス停が用意してあり、普段はそれで職員を送り迎えしてくれていると。
専用のバス停があるなんて驚いたが、なんとこの山全てロボトミーコーポレーションの敷地だそうだ。さすが大企業。規模が違う。
「この山……結構広いですよね?」
「そうだね。よく知らないけど、メイン施設以外も色々あるみたいだし。車でも一日で全部は回れない広さ位はあるんじゃあない?」
「リナリアさんも何があるか知らないんですか?」
「知らないなぁ。噂ではウサギ小屋があるらしいけど、どうなんだろ?」
「う、ウサギ小屋……?」
それはだいぶ変な噂である。
この広大な土地に、ウサギ小屋。木々に囲まれてチョン、と建っているウサギ小屋を想像して笑ってしまった。あるわけがない。なんて不釣り合いなんだろう。
「でもそんなに広いのに、鳥の場所よくわかりましたね。」
「鳥?……あぁ、罰鳥のこと?」
「多分。名前は知らないですけど、小さくて……凶暴なあの鳥です。公園にいたけど……、普通はこの山探しません?」
「探したよー。総出で。死ぬ気で。もう皆必死で……というか、死んだ気分だったなあれは……。」
「し、死んだ気分ですか。」
「うん。人類滅亡するかと思ったよ……。」
リナリアさんはそう言ってアハハ、と笑うが。
目が笑っていない。言っていることと相まって笑い事に出来ない。
戸惑う私に、リナリアさんは話を続ける。「でも、」と。
「でも、逃げ出したのが罰鳥の方でよかったよ……。」
「え、別にもいるんですか?」
「あー……えっと。脱走するアブノーマリティは他にも沢山いるんだけど。鳥はもう一匹いるの。大鳥っていうのが……。」
「大鳥。」
名前から察すると、身体が大きな鳥なのだろうか。
昼間会った小鳥を思い浮かべ、単純にそのまま体を大きくした姿を想像をする。
あの鳥、確かに怖かったけどモフモフのフワフワだったし、とても可愛かった。あれの大きいバージョン。
「ちょっと見てみたい……。」
「やめときな!?」
「で、でも少しくらい、遠目で見るくらいなら……。」
「駄目!!見つけたらすぐ逃げてね!?」
「そんなに危ないんですか?」
「簡単に人を傷つけるの!!今まで何人の犠牲が出たか……。しかもあいつ、殺気も悪意も感じないの。何考えてるかよくわかんないしっ……、絶対に逃げてね!?」
「は、はい……。」
あまりの迫力に押されてしまう。まさかそんなに強く言われると思わなかった。
少し凶暴なくらいなら、と。私はライオンでも見る気分で言ってしまったが。リナリアさんの様子を見るともしかしたらとんでもない鳥なのかもしれない。私は反省して、大人しく黙ることにした。
そして流れる沈黙。リナリアさんも先程の勢いはなくなって黙ってしまったから、少し気まずい。
そう思ったのはリナリアさんも同じだったのか、おもむろに車のラジオを付けた。
ザーッとノイズが一瞬走るも、すぐにハキハキとした声が聞こえてくる。日の落ちた今、流れるのは王道のバラエティチャンネルだった。
『今日も一日皆お疲れ!頑張った君に、音楽をプレゼントだ!今夜いい夢が見られますように!』
司会の男性の声と、誰かがリクエストしたムードある音楽が、車内に響く。
初めて聞く曲だ。なんて名前なんだろう?
テンポよく流れるその曲が気になって、帰ったら調べようと心に決める。
しかし残念なことに、疲れが溜まってた私はすぐに寝てしまい。結局、曲名はわからないままなのであった。
その日の夜、夢を見た。
すごくすごく大きな怪物が、私の前にいるのだ。
それは大きな翼を持っている。翼にはいくつもの目があって、それら全てが私を見下ろしている。
けどそれとは別に、ちゃんと頭にも目がついているのだ。翼に反してたったひとつだけ、ぽつんとした目も私を見ている。
ずる、と横でなにか引きずるような音。なんだろうと見れば、それは怪物の腕だった。長くて、長くて長くて、怪物も持て余している腕。動かす度に床に擦れて。
「痛そう、」
なんて。私は馬鹿なことを言う。
怪物はその言葉に反応して、ぐぁっとお腹が開いた。
えっ、まってそこが口なの?
頭の下は当たり前に胴体がある。そこの腹の部分がパカッと開いたのだ。
そして中にはいくつもの牙があった。牙の量が多すぎて、棘のようになっている。
私はそれを見て、何を思ったのか手を伸ばして────、
「ひっ!?」
そこで、目が覚めた。
夢か。なんて夢だ。今の一つで一本のホラー映画が出来る。
でも夢でよかったとほっと息をついた。そしてスマホを触ろうと手を伸ばしたが、いつも置いている場所にない。というか、ここいつもの部屋じゃあない。
当たりを見渡すと、知らない部屋。まだ夢なのか。一瞬理解できなかったがすぐに思い出した。
あぁそうだ。ここ、日本じゃないんだ……。
そう気がついて、一気に脱力。日本にはもう帰れないことを思い出して、何度目かわからないやるせなさを味わった。
しかし落ち込んでいても、時間は待ってくれない。今も枕元の時計がカチコチと時を刻んでいる。
仕方なくのろのろとした動きでベットを出る。部屋の隅にはまだ開けていないダンボール箱が数個積まれていた。
親が用意してくれた家は少し古めのアパートだったけれど、一人で住むには充分過ぎる広さだった。ダンボール箱が小さく見える。
備え付けの家具があったのは救いだったが、昨日は結局夜ご飯は食べれなかった。というか、すぐに寝てしまった。
アパートに着いて、大家さんに挨拶して。さぁ新しい我が家、となった途端に私は玄関に倒れ込んだのだ。
その時体はもちろん疲れていたが、それ以上に頭が痛かったのである。施設を出る前までは何ともなかったのに、何故だろうか。
寝て起きた今も、少し残っている気がする頭痛。もう一度寝たいと思ってしまうがそれは出来ない。今日からロボトミーコーポレーションで働くんだから。
とりあえず支度しないと……。
あくびしながら出社の準備をする。洗顔、歯磨き、あとは日本から持ってきたリクルートスーツを着て。
日本から就活のために持ってきたスーツをこんなにも早く着ることになるとは思わなかった。
私服でいいと言われたけれど初日はきっちりした方がいいだろう。
初出勤はやはり緊張する。よく考えれば業務内容も、給与も業務時間も詳しく聞いていないので、聞き逃さないようしっかりしなければ。
気を引き締めて、いざ、出勤。もし途中にコンビニとかあったら、サンドイッチだけでも買いたいな。
※※※
「はぁ?」
と、思わず声が出たのは仕方が無いと思う。
出勤してまず初めに通されたのは応接室。昨日とは違ってちゃんとした個室になっている場所。
予想はしていたが企業説明を受けることが、初めての私の仕事だった。説明してくれるのはダニーさん。面識がある人を選んでくれたのだろうが、それならリナリアさんにの方が良かった……。
いや、そんなことを考えるのは失礼である。ダニーさんも時間を割いてくれているのだからしっかり聞かなければいけないと身を引きしめた。
まず仕事内容について。昨日も軽く聞いたが、この会社は〝アブノーマリティ〟という未確認生物・物質からエネルギーを得ているらしい。
それがどんなものなのかは、聞いてもよくわからなかった。
電気のようで、電気でない。石油でもない。光でも音でもないエネルギー。
あえて名前を付けるのなら、「感情エネルギーですね。」だそうだ。
「感情、ですか?」
「はい。アブノーマリティにもそれは高揚と低迷を繰り返します。その変化によってエネルギーを生成したり、逆に消費したりする。だから私達は上手くアブノーマリティをコントロールしなければならないんです。」
「えーっと、つまりお世話係みたいなものですかね……?」
「そうですね。かなり危険を伴いますがまぁそうなります。」
それはいい。それはいいのだが。
「で。業務時間が10時からで、終業時間未定ってどういう事ですか?」
そう。思わず声を出してしまった内容はここである。
何、未定って。どういうこと?
「簡単に言えば、その日のノルマが達成したら業務終了になります。」
「ノルマ?なんのノルマですか……?」
「エネルギーをどれだけ貯めるかというノルマですよ。〝一日の必要量のエネルギーが貯まるまで〟が、私達ロボトミーコーポレーションの仕事時間になります。」
「それってだいたいどれくらいの時間かかるんですかね……?」
「一番酷かった時は深夜まで続きましたよ。その間昼以外の休憩なしで。」
「すごいブラック発言ですね!?」
とんでもない話過ぎない!?深夜って、軽く十二時間超えてる労働だよ!?
「あと残業手当もなしです。」
「うっそでしょ!?」
どんだけブラック企業なの!!真っ黒過ぎてむしろ清々しいわ!!!!
「ただ、本当に早い時は早いですよ。」
「え、そういう日もあるんですか。」
「はい。確か……二時間半で帰ったこともありましたね。」
「早っ!?」
十時から二時間半。十二時半に帰ることになる。
つまり半日は有給休みということ?すごくいい。
でもあまりにも差がありすぎないか。何故早く帰る日に残業分の仕事を片付けようとしないのか。
極端すぎていいのか悪いのかわからない。ブラックかホワイトかと聞かれたら限りなくブラックな気がするけど……。
その思考が顔に出ていたのだろう。ダニーさんははぁ、とため息をついて説明を続ける。
「業務時間については、理由があるんですよ。」
「理由?」
「ユリさん、アブノーマリティって、寝ると思いますか?」
「えっ。」
アブノーマリティが寝るか?
昨日の鳥や、人形が寝るか?
想像してみる。鳥はそりゃあ寝るだろう。生きているんだし、ずっと起きている訳にはいかない。
けれど人形の方は?思い浮かぶ白い顔。黒で描かれた顔。あの人形の表情筋が動いて、目をつぶってすやすや眠るのは……。
「寝る……ん、ですか?人形も……?」
想像できない。そもそも眠るって概念があるのだろうか。
寝るとしたらいつなのだろう?どうやって寝るのだろう?
「アブノーマリティは、基本その活動を止めません。」
「え、じゃあ鳥も?」
「罰鳥の事ですか?基本そうですね。寝たとしても些細なことで起きてしまう、とても浅い眠りです。だから強制的に眠らせるしかないんですよ。」
「強制的に?」
「はい。その強制的に止める手段が、〝アブノーマリティの生成するエネルギーを使う〟というものなのです。」
「は?」
つまり、アブノーマリティの活動を止めるために、アブノーマリティからエネルギーを抽出をしている?
「せっかく抽出したエネルギーを、アブノーマリティに使っちゃうんですか?」
馬鹿なの?とは思ったがなんとか留めることが出来た。
「全てをアブノーマリティに使う訳ではありません。そうですね、抽出したエネルギーを100としたら、アブノーマリティに使うエネルギーは80位でしょうか。」
「80%も!?20%しか残らないじゃないですか!?」
「正確に言えば18%です。2%は、この施設に利用されています。」
「嘘でしょ!?」
やっぱ馬鹿なの?馬鹿だよね?
非効率にも程がある。一日危険をおかして働いて、それで得られるエネルギーはたったの18%。馬鹿だ。有り得ない。
「他の方法のが……良くないですかね……?」
「そう思うのは分かりますよ。言葉で聞けば馬鹿みたいですよね。……でも。」
「その100分の18のエネルギーで、都市全体が利用する電気の1週間分が補えるとしたら?」
「……えっ、」
「しかもそれは〝貯められるエネルギー〟で、〝廃棄物を出さないエネルギー〟でもある。更には〝電気以外のエネルギーに代用できる可能性もある〟。」
「……すごい。」
「エネルギーの抽出方法に問題はあると私も思ってます。けどエネルギー自体は非の打ち所がない完璧なものです。」
ダニーさんは淡々と話すけれど、言ってることはとても凄いことだ。
莫大な力を持っていて、貯められて、色んなことに使えて、しかも地球を汚さないエネルギー。
理想そのもののそれは、まさしく〝未来を作る〟話だと思った。規模が壮大で、少し頭がついていかないけど。
「でも、あのアブノーマリティを二十四時間ずっと管理するなんて身体がいくつあっても足りません。強制的にでも活動を停止させなければいけないんですよ。放っておくなんて危険なことはできませんし。」
だから、とダニーさんは言葉を続ける。
「エネルギーが必要量貯まらないと、業務は止められない。止めない、でははなく、止めることが出来ないんですよ。」
ダニーさん。それ、自信満々に言うことではないと思う。
そう思ったけれど、口に出さないでおいた。
※※※
会社の説明も終わり、一通り理解したところで。
「とりあえずは実践ですね。教育係も決まっているので、分からないことはその都度聞いてください。」
そう言われて、制服を渡された。
きっちりした黒のパンツスーツはかっこいい。しかも特殊素材らしく、伸縮がかなりきいて動きやすそう。私のリクルートスーツとは段違いである。ジャージレベルに動きやすい。
「あとはこれですね。」
「これって……。」
「武器は必要でしょう。」
それと一緒に渡されたのが警棒。当たり前だが初めて触った。ズシリと重いそれはかなりの打撃力がありそうだ。
使いこなせる気がしない。というか持って歩くのも結構な労力を使いそう。不安に思いながらそれを見つめているとダニーさんが「大丈夫ですよ。」とフォローしてくれる。
「ちゃんと使いこなせるよう、定期的に講習がありますから。」
「そうですかね……。」
「それに警棒も特別素材なので。見た目以上の打撃力はありますよ。最悪振り回してください。」
「振り回すって、」
「ユリさん日本人なんですよね?サムライが刀振り回す感覚で警棒振れば何とかなるんじゃないですか?」
雑。日本の知識雑である。ダニーさん。
銃刀法の厳しい日本で生まれ育った私には、警棒も刀もドラマの中のものだ。
しかしこれも仕事。出来ないなら出来るようになるしかないのが仕事。とりあえず、重さに慣れるようにしよう。
「そのうち拳銃の講習もありますよ。」
……それはちょっと、ハードルが高い。
「もう十時になるので、このままユリさんの配属場所に向かいますね。」
「わかりました!」
「最初は比較的安全で簡単な配属だから、緊張しなくても大丈夫ですよ。」
「ダニーさんと同じ配属なんですか?」
「いえ、私はもっと下の配属ですね。」
「下?」
下って、どういうことだろう?普通は先輩の方が上の配属じゃあないだろうか?
「ロボトミーコーポレーションは、ベテランになるほど下の階の配属になるんですよ。」
「下の階……、あっ、地下だから。」
成程。先輩になるほど地下に配属されるから、上じゃなくて下なのか。
「そうです。ユリさんの配属は〝コントロールチーム〟。一番上の階になりますね。新人は基本そこからスタートになります。」
「コントロール……?何をコントロールするんですか……?」
「それは……あー、見れば分かりますよ。」
ダニーさん今絶対、説明めんどくさいと思ったな。
だが流石に知らないままは不安なのでちゃんと聞きたいと伝えると、ダニーさんはため息をついた。
「歩きながら説明するの大変ですし、見た方が早いです。」
「じゃ、じゃあ他の部署の説明とか後でしてくださいねっ……!?」
「それは教育係に任せます。」
「ええ……。」
会社説明の担当、貴方じゃないのダニーさん。
この人、昨日から感じてはいたがだいぶ自分勝手というか。いい印象が一切ない。
動き方とか話し方を見ていると、多分仕事は出来るんだと思う。しかしそれと一緒に働きたいかは別の話。
配属先が違うのは、ダニーさんには悪いがラッキーだと思った。
「つきましたよ。ここがコントロールチームです。」
そしてたどり着いた、私の配属場所。
そこはダニーさんの言う通り、地上に近いところにあった。
閉ざされている、メカニカルな自動ドア。目の前まで来るとスムーズに開いて。
部屋の中はとても広く、壁一面に、沢山のモニターがくっついている。
その部屋の中央に立つ、背の高い女性がこちらに向かってきた。
「貴女がユリさん?私は教育係のアネッサ。コントロールチームでは一番古株なの。先輩として貴女を歓迎するわ。」
綺麗な笑顔で、ぎゅっと手を握られる。
女性の背後に見える、数十人の男女。彼らも私と同じパンツスーツを着て、Mの文字が入った赤い腕章をつけている。
「はいこれ。貴女の腕章よ。」
「私の、」
「そう。コントロールチームっていう、私たちの仲間っていう証。」
この瞬間。私は本当の本当に。この大企業、ロボトミーコーポレーションの一員になったのだと。
この人達と一緒に働くのだと。そう、実感したのだった。
大きな鳥は、まだ夢の中。
起きなければいけないのに。だって護りたい子がいるのだから。寝ている暇は無いのだ。
恐怖はいつだって突然やってくるから。ちゃんと護らないといけない。あの時と、同じように。
夢の中。一人の女性が立っている。大きな鳥は女性に近づいて、そして。
みんなが寝ている暗い夜に怪物が出たらどうしよう?
心配になった大鳥はその羽全てを抜いてろうそくの芯を、その皮全てを剥いで永遠に消えないランプを作りました。
【ねじ曲げ設定の補足】
①ロボトミーコーポレーションの生成しているエネルギーについて
〝あえて名前を付けるのなら、「感情エネルギーですね。」だそうだ。〟
→原作ゲームではこのような呼ばれ方はしておりません。わかりやすくするために作者がダニーに言わせました。
②業務終了の条件とその理由について
〝アブノーマリティは、基本その活動を止めません。〟
〝はい。その強制的に止める手段が、〝アブノーマリティの生成するエネルギーを使う〟というものなのです。〟
→このような設定表記は原作にはありません。原作はゲームになっているので、達成に必要なノルマをクリアすれば次の日にいけるようになっています。
ただ、ノルマをクリアしないと終わるに終われず業務が続くので、それを作品内で再現するため上記設定にしました。
③生成したエネルギーの使い道
作品内で
80%がアブノーマリティを止めるため
18%が世の中に出す・貯めるため
2%が施設を稼働させるため
と表記しました。
→原作には一切このような設定ございません。
原作ではあまりエネルギーをどう使っているかの表記はありません。一部使用が見られる描写も、エネルギーとして使っているのでは無く、ある実験に使っています。(気になる人は原作を見よう!!)(そしてハマろう!!)
④生成したエネルギーの性質について
〝貯められるエネルギー〟で、〝廃棄物を出さないエネルギー〟でもある。更には〝電気以外のエネルギーに代用できる可能性もある〟。
→だから原作にはありません。
原作ゲームではここまで詳しくエネルギーの正体について明かしておらず、もっと謎のエネルギーとして扱っています。
⑤お詫びと言い訳
ここまで読んだ方で「捏造ばっかじゃん」となっている方もいると思います。その通りです申し訳ございません。
言い訳として、原作がゲームであり、結構謎で終わっている部分も多い作品なんです。
その為文章で細かなところも書くとなるとどうしても妄想で補う形になってしまいます。
ただ、捏造はありますが、原作を大きく損なうことはないように書いております。
原作で出てくるキャラクターはちゃんと性格や口調が表記されている限り、出来るだけその通りに書いております。
前回、アンジェラの性格を悪いように書きましたが私としては原作に近い性格で書いたつもりです。
何が言いたいかって、愛はあります。マジで愛はあるんです。決して原作を軽く見て捏造多くしてる訳じゃありません。ゆるしてください…。