―――「新世界」と呼ばれている
一つは
しかしこれは「海賊王」を目指す海賊たちにとってはほぼ不可能な手段である。
なので訳ありの人たちは二つ目の道、「魚人島」を目指して海を潜る道を選ぶことになる。
そのために彼らは前半の海最後の島である、
「シャボンディ諸島」で船をシャボン玉でコーティングし、後半の海へ向かうのである。
そのせいか「シャボンディ諸島」の治安はあまりよくない。
一応海軍の駐屯地はあるのだが、
町のいたるところには海賊や人さらいなどの極悪人が我が物顔で歩いているし、
とどめに天竜人も利用しているし海軍も黙認しているため
もうどうしようもない闇を抱えている島である―――
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そんな島にある「人間屋」のある一室、そこでは緊迫した雰囲気が漂っている。
部屋の室温もなぜかとてもひんやりしている。
その部屋には檻があり、それを挟んで三人の男がいた。
一人は白いタンクトップに短パンというラフな格好とは似つかわしくない
手錠と首輪がつけられており、光の加減か顔は赤い。
そして部屋にある明かりが男の頭を光らせている。
もう一人は青を基調としたスーツを着ている背の高い男性で、険しい顔をしながら
檻の向こうの男を見ている。
そんな二人の間には冷や汗を浮かべながら愛想笑いをしている
スーツを着た男性がいる。おどおどしており、落ち着きはなさそうだ。
しばらく無言な時間が流れていたため、
耐えられなくなったのかスーツの男がノッポな男性へ話しかける。
「あのー、恐らくこの人のことだと思うのですが、違いますかね?」
そういうとノッポな男性は
「あー、そうだな...間違いないな
んで、あんちゃんなんでこんなとこにいるんだ?」
そう檻の向こうにいるおっさんに話しかける。
「いやぁ...仲間内れ酒飲んれてな?
なんかの流れでしぃまの周りを泳いで一周しようってなってたんだが
気が付いたらここにいたんよ」
ここってろこなの?と聞くおっさんを尻目にノッポな男性はスーツの男に話しかける。
「一応聞くがこれはどこで拾ってきたんだ?」
「...なぜか島の港で裸の男性が変な踊りを踊っているという話を聴いたので
行ってみたらほんとに踊ってたのでつい流れで...」
顔を赤らめて言うスーツの男、当の本人は覚えていないようだ。
「おたく、「職業安定所」に務めてどれくらい?」
「私は大体7年くらいでしょうか...オーナーにはお世話になっております」
「あーらら...、じゃあ仕方がねぇか
おたく、今すぐオーナーに知らせてここから逃げた方がいい」
そうノッポな男性が言うとスーツの男は驚いていた。
「だってこの男賞金首ですよ!?なぜか時価って書いてありますけど
私たち何も悪いことなんて...!」
「あーまぁ...今回は運が悪かったな。裏事情に明るいやつなら大体のことはわかってるんだが
ま、それはちゃんと情報を集めなかったおたくの責任だな」
そういいながらノッポな男性はスーツの男の肩へ手を置き、どんまいという。
なぜか手を置かれたとたんスーツの男は震え始めた。
室温も下がり冷蔵庫の中にいるかのように寒い。
「俺は別にいいんだ、まぁ釣り友達がいなくなっちまうのが寂しいが
まぁ酒癖が悪いのがいけないしな。
ただ...まぁ友達が少ないやつらにさっきこのことを伝えたらな仕事をほっぽり出してな
なぜか二人とも「シャボンディに行く」って言ってたらしいんだ」
そういいながらスーツの男をみたノッポな男性は手を肩から離した。
スーツの男はガタガタ震えていた。
一方おっさんは邪魔と思ったのかおもむろに手錠を引きちぎり始めた。
「結構過激な事やっちゃうやつらだからな...
正確な場所はわかってないはずだからお友達連れて早く逃げた方がいいな
ま、俺が見過ごすのはこれっきりだが」
だから早く伝えに行けとノッポな男性は言うがスーツの男は震えて動けないようだ。
「あ、そうだ首輪の鍵はどこにあるんだ?
確か変に外したら爆発するんだったよな?」
そうスーツの男に尋ねるとはっとした顔になり、ポケットから鍵束を取り出す。
「こ、この中のどれかのはずです!お、お渡しします!」
いいながら震える手で鍵をノッポな男性に渡す。
「お、悪いね
じゃあそういうことなんで連れて帰らせてもらうよ」
そういいながらおっさんのほうを二人の男が見る
おっさんの手には首輪が握られていた。
「あらら...一応聞くが爆発の威力は?」
「...全員がアフロになる程度の威力です
殺傷力ではなく目立つことで脱走を防いでたので代わりにすごい騒音と煙、あと光が...」
「じゃあ大丈夫...じゃないよな
これセットするのに一時間かかるんだが」
そのつぶやきが引き金かおっさんの手が輝きだす。
ついでに光がおっさんで反射し、さながら後光が差している感じにも見えた。
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時刻は夕方、「シャボンディ諸島」の72番グローブにある海軍駐屯所
一時は爆発騒ぎで騒然としていた現場だったが、どうやら落ち着いたようで
いつもの雰囲気が漂っている。
そんな駐屯所だが二人の男が経ちながら話していた。
周りには海兵の人たちが遠巻きながら見守っている。
一人は焦げているものの相変わらず白いタンクトップに短パンを着ている
スキンヘッドな男。夕方のせいかとてもまぶしい。
もう一人は通常の三倍にモジャモジャしており、青を基調としたスーツを着ている
ノッポな男性。どことなくやつれた感じがしている。
「いやー助かったよ。まさかこんなところまで泳げるなんて思わなかったわ」
わっはっはと笑うおっさん
「あー...あんちゃんしばらく禁酒だな
多分飲んでるとこ見られたら怒られるな」
やれやれといった感じで話すノッポな男性。しかし顔は晴れやかだ。
「だなぁ...しばらく酒はやめとくわ、金もないしなぁ
あ、この礼は次に来た時に返すよ、最近いいコーヒー豆を仕入れたんだ」
「あらら、そいつは楽しみだな」
そう話をしているとと一人の海兵が二人のところに来る。
「船の準備が整いました!いつでもいけます!」
「お、じゃあさっそく出発してくれ
あんちゃん明日も漁だろう?早く帰りなさいな」
「あぁ、そうさせてもらおうかな...じゃあまたな!」
また遊びに来いよといいながら手を振りながら海兵の後についていくおっさん
そしてそこにはふっと笑いながらそれを見届ける友人だけが残された。
「さて...あとはあいつらか、まぁ仕方ないよな」
明日はサボるかと言い、頭を掻きながらその場を去るその姿は
これから狩りへと向かう動物のように見えた
読者を信じて補足はなしです。
分かりにくかったらごめんなさい。
次回は一週間後です。
が気になる人もいると思うので番外編は近々上げます。
以下後日談的なキャラ紹介です。
男主人公:酒癖が悪いせいで大騒ぎになりました。
しかもアルコールは結構残る方みたいです。
なおお咎めはなく、懸賞金は変わらない模様です。
青雉(クザン):今回の保護者枠
この後は三大将仲良し連合が動いたそうです。
今回のお礼として出されたコーヒーは悪くなかったそうです。
スーツの男:やっちゃった人
曰く付きだからみんな触らなかったのに触ってしまったので
罰ゲームです。
オーナー:完全な被害者です。