海軍と訳あり賞金首のお話   作:人よりのごりら

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本編5話目です。
自分の小説の赤犬さんにはもう少し標準語とエセ広島弁を話してもらうことにしました。
なので誤用があった場合はご容赦ください。
毎回調べながらは辛かったです...



真面目系な大将の場合

 ―――ここは「偉大なる航路」(グランドライン)前半の海にある「ボッタクーリ島」

 この島の北部には「ウワズミシティ」という町があり、

 多くの人が温泉などの観光施設で楽しんでいる。

 そのため、「シャボンディ諸島」ほどではないが色々な文化が入ってくる。

 そして、この島ではその商魂たくましき精神により、

 その文化を取り込み変容していくことが多々ある。

 

  例えばこの町の名物である「火山ラーメン」が最たる例であろう。

 元々の名物は火山から湧き出た水を使った「ラーメン」だった。

 しかしある日、ふらりと現れた料理人が、

 故郷で使われていた調味料を使って「ラーメン」を作ったところ

 好評となり、いつしか定番メニューとして定着し、名物料理となった。

 

  容器に削って作った特製の石を使っており、

 とろみのあるスープのおかげでぐつぐつとスープが沸騰している様から

 いつしか「火山ラーメン」と呼ばれ、現在に至る。

 人を選ぶものの、中にはこれを目当てに来る観光客もいるため、

 金づるどもを釣るにはいいこの島特有の素晴らしい文化と言えるだろう―――

 

 

 

 

 

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  ここは「ウワズミシティ」にあるとあるラーメン屋

 見た目は年季が入っており、ドアがガタついてしまっている。

 あまり人が通らない裏路地にあるせいで、あたりを見渡しても

 カウンター席には2,3人いるがボックス席と呼ばれる

 4人掛けで座れるところにはたった一組しかいない

 

 その理由としてはそこに座っているひときわ目を引く二人の男のせいだろう。

 一人は赤を基調としたスーツを着ており、顔は少ししかめっ面をしている

 角刈りでダンディなおっさんである。

 もう一人は白いタンクトップに短パンをきた30代くらいのおっさんで、

 疲れたのか、汗をかいている。ラーメン屋の電球に反射していてまぶしい。

 おっさんの荷物だろうか、隣の座席に大きな袋が置かれている。

 

「すまんな、今日は付き合わせてもろーて

 ここはわしが持つけぇの、気にするな」

「まじか大将!じゃあゴチになります!」

 最近もやししか食べてなくてなーというおっさん

 続けて角刈りが憐れんだ顔をしながら話す。

「おどれ、まだやっちょったんか

 漁師やってるじゃろ?魚食えばええじゃろうが」

「あー...もう飽きたんよ

 一週間サバ食い続けたらもういいよってなっちゃった」

 あははと笑うおっさん。そんな時、店員がお盆で石でできたどんぶりを二つ

 二人の男の前に持ってきた。

 

「お待たせしました!特製火山ラーメンです!

 こちら20分以内に食べきれたらサービスで無料となっております!

 ぜひ挑戦してみてくださいね!」

 と言い、立ち去る店員

 男たちの前に出されたものは角刈りが頼んだものがある。

 キャロライナリーパーの粉末を練りこんだ太麺に

 ブートジョロキアとハバネロ、鷹の目を

 豚骨ベースの醬油ラーメンのスープに入れて片栗粉でとろみをつけ

 熱々な石の容器に入れてぐつぐつと溶岩をイメージさせる

 ここらではよくある「火山ラーメン」である。

 

 おっさんは軽く引いていた。本能的にこれは自分が食べてはいけないものと察知したからだ。

 その様子を見てくつくつと角刈りは笑っている。

「どうした?わしのおごりじゃけぇ、遠慮せずに食わんかい」

「えー...大将、火山ラーメン食ったことあるんですかい?」

「当たり前じゃ、ちゃんと食べきれたわい

 ...それとも未来の海兵になるっちゅう男はこんなもの喰えないとでも言うつもりか?」

 そうにやにやしながら煽る角刈り

 

「言いましたね大将?まさかそんなわけないじゃないですか!

 もうサバは勘弁です!」

 そういいながらかっつくおっさん

 その直後雄叫びをあげながら水を飲んで悶絶している姿があった

「あ″あ″あ″あ″あ″!さ″け″ん″な″あ″!」

 その様子を見てゲラゲラ笑う角刈り、その様子を見ておっさんは

「笑い事じゃねぇですよ!ここ水しか出してくれないし、

 ここの奴はやばいですって!」

「なに、安心しろワシは何度もたべきれたけぇの、ここのじゃないが」

 そう高を括る角刈り、しかしそれを聞いたおっさんは冷静になった

 

「あー...大将、それってどこで食べました?」

「...確か表にあった店じゃ、行列がすごくて苦労したが

 何度か通ってちゃんと完食できたぞ?」

「確かそれって岡山屋ってとこです?」

「そうじゃ、そこも水しか出なかったが大丈夫じゃったぞ?」

 そういうとおっさんは試しに一口食べてみてと言う

 その顔は真剣そのものだった。

 

「まぁこのままじゃ麺が伸びるしのぅ、頂くとするか」

 そういいながら豪快に麺をすする角刈り

 その直後雄叫びをあげながら水を飲んで悶絶している姿があった

「で、どうです味は?」

「...辛い、とにかく辛い、舌も痺れてて味なんてわからんわ」

 こんなはずではという角刈り、答え合わせをおっさんがし始めた

「表にある店は辛さを抑えてるんですよ...んで慣れ切って調子に乗った客を

 裏の店が刈り取ってるんです。

 本場の店は山椒とか胡椒とか唐辛子以外の辛さもブレンドしてるんで

 辛いの好きな人でも無理なんすよ」

 そうひぃひぃ言いながらいうおっさん

 

「あとこういう時、大体金額吹っ掛けられますが

 手持ちあります?」

「あぁ、一万ベリーは持ち歩いちょるが...」

 言いながら二人はメニューを確認する

「あった、一杯二千ベリーじゃな、まぁ高いが仕方がないじゃろ」

「あー...それ完食出来たらっすね、ここに小さくなんか書かれてるっす」

 おっさんが指を差したところを見ると小さな文字で

 残したら二万ベリーと書かれていた。

 

「...さすがに持ち合わせはないな」

「つまり自分たちはこれを食べなきゃいけないってことですね」

 そういう二人の前にはいまだぐつぐつと音を立てる悪魔がいる

「大将、俺これが終わったら村のカナデちゃんと結婚するんです」

「人妻じゃろうがい...ワシもセンゴクさんにおかきを届けにゃならんからのぅ

 それに無銭飲食はさすがにまずい、海軍将校が海軍に捕まるのは勘弁じゃ」

「センゴクさんっておかき好きなんです?」

「ああ、よく食うちょる。最近胃が痛いというちょるけぇ

 好きなもの食べて発散してもらわにゃ海軍が持たん」

「あー...ここはいろいろ種類ありますからねぇ

 最もどれも高いですが」

 さいいながら箸を構えるおっさん。覚悟はできたようだ

「せっかくですし、20分以内目指します?」

「そうじゃな、ついでにワシよりも遅ければ別で罰ゲームでもやってもらおうか」

 くつくつと笑う角刈り、こちらも覚悟ができたようだ。

「じゃあ大将、生きてたらまた会いましょう」

「大げさじゃ、こんなんで負けてたまるか」

 

 

―――こうして男二人は目の前にそびえ立つ悪魔との戦いが始まった

   話し込んだせいで思ってたより面がスープを吸ってしまったり

   底に辛み成分がたまっていたりと苦戦を強いられた

   しかし20分後、やり遂げた男二人が店を後にした

   もちろん、代金は支払わず、店員も彼らの雄姿を見送っていた―――

 

 




次回は一週間後です

以下後日談的なキャラ紹介です

おっさん:男主人公です。
食べきりましたが4日程トイレに通う生活となりました。
そのせいで微妙に借金が増えました。

赤犬:角刈りのおっさんです
食べきりましたが2日程トイレに通いました。
とあるモジャモジャが「トイレで流星火山(りゅうせいかざん)するのやめてくれない?」といったためけんかになりました。
なおおかきは喜ばれました。半分は友人に取られましたが。

店員:苦しんでいる客を見るのが趣味、生の実感を得てる。

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