海軍と訳あり賞金首のお話   作:人よりのごりら

8 / 10
八話目です
ネタ切れ気味...やはり日常系は書くことが少なくて長くは書けないですね...
今回、少し書き方を変えているので見づらかったらすいません

5/8追記
次回は多忙により5/23日更新になります。


刺青入れてる大将の場合

 ここは「偉大なる航路」(グランドライン)前半の海にある「ボッタクーリ島」

 観光業が盛んで比較的文化が進んでいる島なのだが、天竜人の行きつけの島だったり、海軍大将がよく滞在していたりするため

 何も知らずにやってきた民間人や海賊はもれなくひどい目にあう島として有名である

 民間人はさておき、では海賊が絶対に寄り付かないのかというと、そんなことはない

 

 

 「偉大なる航路」(グランドライン)前半の海域では7つの航路から一つ選び、航海をする必要があるが

 その航路は「永久指針」(エターナルポース)と呼ばれるものがない限りは変えることが出来ない

 さらには引き返すこともできないので航路を選択するときに「ボッタクーリ島」にたどり着く航路を選んでしまい、途中で「永久指針」(エターナルポース)を入手できなかった海賊たちは

 大体は港を襲うか、ログがたまるまで潜伏するか、ログがたまりきる前に無理やり出港する...という行動をすることが多い

 つまりはやけっぱちである 

 

 

 

 

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 ―――この日は「ボッタクーリ島」で新人の海兵を引き連れて実地訓練を行おうとしていた時だった

 ちょうど始めるかといった時に港で海賊を見かけたと通報があったのだ

 ちょうどいいので海兵を連れ、現場へと駆け付けたのだが

 現場には異様な空気が漂っていた

 

 

 人だかりをこじ開け、現場である桟橋へとたどり着いた海軍大将赤犬は今まで海賊を許したことはなかった

 人間は正しく生きなければ生きる価値はない、ましてや海賊なんてもってのほかだったのだ

 しかし、現場の光景を見た赤犬が思ったのは「あ、これめっちゃやりづらい」だった

 

 

 桟橋にはキャラック船が停泊しており、帆には大きく髑髏が書かれていた

 その海賊船の前には1人の人が立っていた

 その人は白いタンクトップに短パンをはいており、その頭頂部は昼間の日差しを全範囲に反射している

 見た目30代のおっさんだった。こちらを見るなり困惑した視線を送っている

 

 

 その男の足元には10人くらいだろうか

 いかにも「海賊です!」という風貌をした男たちが大の字になって寝ころんでいた

 船長らしき海賊も大の字になっており、泣きながら「ころせ!ころせよぉ!」と言っている

 ...さすがにこんな状態の奴を殺す気にはなれない

 

 

「何が起こっちょるんだ?」

「いやぁ大将...それが俺にもわからないんよ、ここに駆け付けた時にはもうこんな感じで...」

 そう言いながら船長を指さすおっさん、確かに怪我をしていないようなので本当なのだろう

「...どうやらそのようじゃのぅ、おい海賊わけを話してみぃ」

 声をかけてみるとこっちを見た。するとさらに泣き始めた

「あ″ア″あ″あ″!もうダメだあ″!おじめえ″だあ″」

 それに反応したのか他の大の字で横になっている奴らも泣き始めた。

 

 

「大将...何やってんすか余計うるさくなったじゃないっすか」

「ワシのせいじゃ...いや、こいつら見覚えがあるのぅ」

 そう思い、持ち歩いている手配書を見てみる。

 ペラペラとめくっていると泣いている船長の手配書があった

「こいつは3000万ベリーの奴じゃな、折半とはいえ1500万ベリーか」

「お、ラッキーだな、じゃあお祝いに――「返済しろ」うっす」

 そんなことを話していると疲れたのか、船長は泣き止んでいた

 目にはいまだに大粒の涙がたまっていた

 

 

「もう一度聞くぞ海賊、何やっとんのじゃ?」

「うっぐ...だってこの島やばいって知ってたのにどうしようもなくてぇ...

 いっそ襲おうかとも思ったけど襲ったことないしぃ海軍大将には勝てないしぃ...ならいっその事一思いにって...」

 そういいながら泣き出す船長、こんなのでも懸賞金をつけられているから驚きだ

「さすがにおどれらを殺す気はおきん、抵抗しないなら捕縛するが」

「インペルダウンはいやだぁ...ころしてくれぇ...」

「聞き分けぃアホが、ガキじゃあるめぇし」

 

 

 そう話し込んでいると遅れて海兵たちが人混みをかき分けて現場に着いた

 軽いジョギングのつもりだったが彼らには早すぎたようだ。

 息を切らせながら先頭にいる海兵が話す

「サカズキ大将、ただいま...ってえ!し、賞金首だ!総員構えぇ!」

 そういい、現場についていた海兵はマスケット銃を構える

「あー、流石にやりすぎじゃ、無抵抗のやつをやるのも...」

「相手は懸賞金時価の奴だ!気を引き締めろ!」

 

 

 おっさんのほうを見るとやっぱりおっさんは驚いていた

 そうだ、こいつそういえば賞金首だったわ

 そりゃあこの現場ぱっと見たら海賊同士の抗争が終わった直後に見えなくもないな

「いや、そいつは――「いくぞ!サカズキ大将の前だぞ!遅れるなぁ!」」

 あ、だめだわこいつら話を聞かねぇ

「...悪いが演習につきおうてくれんか?せっかくの機会じゃけぇ

 新米どもに格の違いってもんを見せつけてやれ」

「まぁ実入りがいいんでいいけど...やりすぎてしまわないか怖いなぁ」

 そういいながら指をパキリと鳴らし、首をゴキゴキと鳴らし始めた

 はたから見たら完全に小物である

 

 

 

 素手でこいやぁ!という叫び声と共に銃を捨て襲い掛かっている海兵たちを背景に

 赤犬は船長に話しかける

「最後になんか言い残すことはあるか?遺言位は聞いちゃる」

「あー...どうせならここで一泊してから死にたかった」

「安心しろ、この島で一泊させてやる...船の中じゃが」

「それ、牢屋じゃん―...」

「おどれ程度ならインペルダウンでも上層あたりになるけぇ、

 反省して来世に期待するんじゃな」

「死ぬ前提やぁ...かーちゃーん助けて―...」

「ま、おどれのやったことにもよるがな

 んで、何やったんじゃ?」

「海軍基地の不正帳簿見つけたら賞金首にされたんですぅ...

 そのあとは食い逃げしましたぁ...」

「食い逃げか...まぁそれが本当ならちゃんと償うんじゃな」

「ハイ...がんばうっふ!」

 

 

 突然海兵が船長の上に落ちてきた

 おっさんのほうを見るとやはり海兵たちではうまく太刀打ちできておらず

 返り討ちにあっているようだ

 というかこういう弊害もあるからあいつのことは海兵には教えた方がいいのではないだろうか

 この島の野次馬どもは慣れた手つきでどっちが勝つかの賭けを行っているし、

 たまに「そこで右ストレートだ!」とか聞こえるし

 

 

 寝ている海兵の顔の前で手を思いっきりたたく

 驚き、飛び起きた海兵に話しかける

「おい、他の伸びてるやつ起こして

 早く海楼石の手錠とロープ持ってきてこいつら捕まえんかい」

「え...はっ了解しました!」

 そう言いながらすぐにのびている海兵の元へと向かう

 

 

「さて、こいつらをどう鍛えてやろうかのぅ」

 くつくつと笑いながら乱闘の様子を見る

 筋がいいのがいるみたいで、おっさんに右ストレートをかましていた

 負けじとおっさんもカウンター気味に左ストレートをかます

野次馬どもはいつの間にか片手に酒を持っていた

 ...たまには安酒を飲むのもいいか

「おい、こっちにも一杯くれ」

「うっす、一杯400ベリーでーす」

「ほい、ちょうどじゃ」

「ちょうど頂きましたー、あざまーす」

 

 そういいながらビールの入ったジョッキを渡してくる

 これは思っていたよりもいい物のようだ

「大将?飲んでないで助けてくださいよ!」

「あ?それくらいいけるじゃろうが」

 そんなぁと言いながらおっさんは笑顔で殴り倒していた 

 

 

―――こうして訓練初日は過ぎていった

   結局乱闘が終わったのは夜中の事だった

どうやらこのことがやる気に繋がったようで

   何人かは打倒おっさんを目指して訓練をするようだ

   願わくば彼らの中から将校クラスの奴が出るといいが...

 

「おーい、大将早くいくぞー!」

「...あぁ、今行く」

 日誌を書いている途中で呼ばれてしまった

 後からだと大体忘れてしまうが仕方がない

 あと6日間でどこまで鍛えられるか楽しみだ―――

 

 




キャラ崩壊注意です...遅いって?ごめんなさい
以下キャラごとの後日談です

おっさん:今回の被害者?です
現場に一番乗りしたら海賊たちが大の字になっていたので戸惑ってました
武装色の覇気は習得していないので一般人との殴り合いは成立します、結果は全治5日のけがを負いました
今回の件で懸賞金は1435万ベリーになりました

赤犬:今回のつっこみ?です
いくら悪人とはいえ泣きながら大の字になっている人を民間人の前で焼くのはなぁ...と思い信念を曲げて捕縛することになりました

海兵たち:今回のボケ?です
初めての実地訓練、しかも大将が面倒を見るということで気合が入った結果、おっさんにボコボコにされました。
おっさんが加減したのか重いけがをした人はいなかったので訓練自体は無事に終了しました

海賊たち:今回の残念枠です
どうしようもなくて船員全員で大の字に寝転がりました
後日、青雉が島にサボりに来たのでその帰りに護送してもらいました
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