理力99の魔法生徒   作:黒鉄のタルカス先生を応援する人

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 無印から3までの合計プレイ時間は、たぶん2000時間くらいしか行ってないニワカです。しかも脳筋ビルドメイン。
 ネギまも漫画を一回しか読んでないので、読み直そうかなと思ってます。UQは分からない。

 特に人物の説明は入れてないと思うので、ネギま知らない人に不親切。
 ガバ設定、誤字脱字恐らくあり。後100%エタります。
 ※原作キャラの口調のミスあったら教えてください。






1・始まりの日

 所詮この世は弱肉強食。

 強ければ生き弱ければ死ぬ。

 

 だからこそ、私は魔術を極めたのだ。

 世界に漂う、誰にも寄らぬ生命力、ソウルを操る術を。

 

 天へ、或いは前に杖を突き出せば、結晶を纏ったソウルの槍が、無垢にも人というソウルを追う闇が、押し流して消しさるソウルの渦が、全てを打ち砕くソウルの光線が、暴力的な力となって敵を打ち倒す。

 

 その代償として、私の身体は、余りにも脆い肉体であったが、私の身体は、たった一度きり、一度だけどんな攻撃にも耐えられる。

 長い旅路の中で私が抱いた魔術への僅かな信仰心は、それを成すのに十分であり、同時に信仰心を必要とする魔術を使う糧にもなった。

 

 一度耐えられれば、相手を殺せる。

 意図的に身体を傷つけ、なけなしの生存本能から生み出される力が、更に魔術を強くする。

 

 守りを肉体ではなく、代替品に頼り、恐るべきソウルの業を操る。

 それは魔術の祖とも呼ばれる、あの白竜のようだったろう。

 

 ちなみに長い月日に狂った白竜は、ほとばしる闇と手元から出た火で地に沈んだが、かの力は肉体を捨てながらも、形を変えて幾度も邂逅しており、気持ちが悪いと思っている。

 

 

 

 そうして、私は幾度となく自らを王として、ダークリングに縛られる不死人より過酷な運命を過ごして来た。

 火を継いでも、役目を終えても、それでも尚、新たな生を受けてしまう人生の中、死ねば失われる自我を保つために、恐怖しながら生きて来た。

 

 歪な不死の宿命を背負う前、地球の日本で平和に暮らしていた頃の名前を忘れてしまったあの最初の死から、私は一度も不死人として死んでいない。

 火を継ぐことだけ、それだけで肉体を終わらせてきたそのおかげか、私は、私の名前と、他の少しばかりの記憶以外を失ってはいないのだ。

 

 ごく自然に忘れてしまった事はあれど、親や友の名前、顔の印象、楽しかった、悲しかった思い出はいつも胸にあって、それは一部の魔術の力を呼び起こす種火にもなっている。

 

 そうして火を継ぎ続けて来た人生。

 最初に火を継いで、記憶を失わずに済んだからこそ、それ以外の選択肢を取れなかった人生。

 

 だからこそ、今の自分が不思議で仕方なかった。

 

 ダークリングを宿していない、燻った残り火さえ身体に無い、ごく自然の生身の少女に、自分がなっている事に。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 朝になり、目が覚める。

 

 ああなる前は、当たり前のことだったというのに、寝なければいけないというのも、不便だな、と思う。

 いや、ああなる前も睡眠時間が無ければな、なんて考えていた気もするな。

 

 

 普通の人間の肉体になってしまったが故に起こる、まだ眠っていたいという欲求を魔術によって解消する。

 

 この星、あるいは世界には、生命力、すなわちソウルとはまた違った力が人に宿っているようであった。

 魔力と呼ぶそれが、ソウルではなくとも、ソウルとの互換性がある事に気が付いた私は、意図的に魔力からソウルを刺激することで、生存本能を刺激して、目を覚めさせている。

 

 ベッドから降り、ぐっ、と腕を伸ばして伸びながら、ルームメイトへと目線をやる。

 意外にも姿勢良く眠る彼女は、普段は野暮ったい眼鏡や、服装で誤魔化しているが、顔立ちがかなり整っている。

 

 今世は男ではないことに加えて、もう何百年も性欲らしい性欲を感じたことが無かったからか、その顔に何かを思うことは無いが、彼女が夜な夜な行っている、ネットアイドルというインターネット上で行う自己配信活動を見て、最初の人生を思い出すことはある。

 

 部屋の外との遮音性能は高いが、部屋の中ではどうあがいてもその活動音は筒抜けであり、普通の人間が寝る頃にかなり騒いでいるが、命の危険を感じ取った時や、直接起こされない限りは眠りの妨げにならない私は、彼女との相性もいいだろう。

 

 彼女がネットアイドル活動をしていることは、同じ部屋になってから、早い段階で露呈したことではあるが、近頃、意外と理解がある私を配信業に巻き込み、閲覧数を稼ごうとしている節がある。

 私自身は、もう何百年もほぼ孤独同然の旅をしてきたわけだし、そもそも元男であるから、あまり乗り気ではない。所謂、恥ずかしい、という奴かもしれない。

 

 少しずつ乗せようとしているのか、プレゼントと称してギリギリコスプレと言えないような服や、時たまにメイクを施そうとしてくるが、自分の姿に興味が無い私には無駄である。

 

 流石に一時期のように防具を着けず、布一枚ばかりを腰に巻くというほど無頓着ではないが、それでもギリギリの防御効果が期待できる、薄い魔法防御能力の高い装備を着ていた頃くらいには着ている。

 

 ………今の世界でも、防御を重視した服を買うと、コスプレ染みてしまうのが難点ではあるが、今は学校の制服が何故か魔法防御にもそれなりに優れているから、ルームメイトにはコスプレ好きの女とは見られてはいまい。

 

 

 時たまにうなされるように顔をしかめる彼女の頭を撫でてやってから、朝支度を済ませて、外へ出る。

 まだ朝日が昇ったばかりで、冬の寒さに拍車がかかるようだった。

 

 道沿いに植えられた樹、そしてこの学園都市の象徴とも言える、巨大な樹木が、影を作り、すっ、と突き抜けるような冷たさの風が吹き、身体がぶるりと震える。

 つい、咄嗟に身体に小規模な火を起こす。

 

 偽りの炎、魔術の炎から生まれた呪術の火は、魔術だったそれが混沌の炎に転じて生まれた物。

 その混沌さ故に、人を傷つけないぬくもりの火を見出すこともあった。

 

 物理的にも、精神的にもぬくもりを与えるこの火を起こすのは、人であれば特別な知識をあまり必要とせず、寒い時期に重宝している。

 神話を拠り所とする奇跡を扱えるだけの信仰心はないが、闇を内包する呪術は、魔術師にとっても一つの嗜みではないだろうか。

 

 

 

 火を身体に纏う呪術を参考に改変したぬくもりの呪術を使い、暖を取りながら歩いて行くと、巧妙に木々で隠された、ログハウスに辿り着く。

 

 そして、私が家の扉の前に立ち、中へ呼びかけるべく腕を上げた────と同時に扉が開く。

 

 ギッ、という音と共に開いた扉の先に居たのは、身長150cm程度の私より、拳ひとつぶん以上背の高い、表情の薄い女性だった。

 所々、キカイなアクセサリーを付けた彼女は、私の姿を視認すると、そのまま扉を開けたままスッ、と家の中へと潜り込む。

 

 それに合わせて私が家に入ると、すぐさま扉が締められた。

 すると同時に、身体に温まった室内の温度が届き、僅かに抑えきれず震えていた身体が落ち着いて、かえって熱くなってきたので、身体の火を消す。

 

 

 「おはようございます、クラリス様。」

 「おはよう、茶々丸。君のマスターはどうかね?」

 

 

 鞄を持った手を軽く揚げると、下手をすれば、何の違和感も抱かないほど滑らかな動作で、持っていた学生鞄を預かられる。

 人ならざる彼女の動きは、無駄のない実利と、無駄な遊びが混在しており、今のは前者の動きだ。

 

 ちなみに鞄には大したものは入っていないので、貴重品を気にすることは無い。ましてや、ここは友人の家であるし、この一連の行動は訪れる内に最適化された結果だ。

 

 流れで、この家の主について話を伺うが、彼女からは、普段余り動きを感じない眉の外を、僅かに下げた俯き加減で返答が返ってくる。

 

 

 「ぶり返して来た寒さにやられて熱を出してしまったようで……。」

 「虚弱体質は変わらずか。今は寝室に?」

 「はい、よろしくお願いします。」

 「あいわかった。」

 

 

 玄関辺りから進み、寝室に入ると、真っ先に右手側の壁沿いに置かれた椅子の上の人形が語り掛けて来た。

 先ほどの女性、茶々丸に似ているようだが、喋るのも含めて少しホラーチックな見た目の人形だ。

 

 

 「オッ、クラリスジャネーカ。オゥ御主人、カワイイダチガ来テクレタミテーダゼ。」

 「待て、病人は寝ていてくれていいぞ。」

 

 

 自力で動くことが叶わない魔法人形が、退屈に飽きてか、自分の主人を起こそうと声を強めるのをなだめて止める。

 だが、その静止は及ばず、ベッドの上、規則的に僅かに揺れていた布で出来た山が動き出し、枕の側から綺麗な金髪が起き上がる。

 

 

 「んぅ?クラリス……?うっ、ちょっと、こっちへ……。」

 

 

 そう言う熱っぽい顔で、やや青い唇をした少女の元へ、私が言葉通りに近づくと、私より低い身長を補うように、私の肩へ腕を回して、しがみつくように抱き着いて、

 

 ─────私の首筋へ牙を立てた。

 

 

 

 条件反射で、うっ、という声が出るも、小さく、ちぅぅ、と音を立てて私の血を吸う少女の背中を手で支えながら待つ。

 

 そうすること約3分、ふとしがみつく力が抜けて行く少女を落ちないように抱えると、ベッドへ戻してやった。

 その勢いのまま、パタリとベッドへ倒れる少女を見やりながら、身の内のソウルから、不死人の秘宝、エスト瓶を取り出して、飲み口に口を当てて、中身を流し込んだ。

 

 私の身体がぼんやりと金色に光ると、血を吸われて僅かに疲労した身体が癒えていく。

 この瓶が、何故か私を癒しているという事は、私はまだ不死人の呪いから逃れられていない事を、慣れた安心感と、終わらない不安を、飲む度に実感する。

 

 十分に回復したのを確認した後、人形が座っていた椅子に、人形を自分の膝に移動させながら座る。

 そうして、起き上がることなくベッドへ倒れたままの家主へ声をかけた。

 

 

 「私の味はどうだったかね。」

 「………変な味だ。でも悪くない。」

 「相変わらずかね。」

 

 

 むくり、と上半身を起こした少女は、先ほどより体調のよさそうな顔つきで、目を瞬きながらベッドの縁へ腰かけた。

 片手を股の間に仕舞って、もう片手で口元を拭う姿は、容姿も相まって幼子のそれだ。

 

 元来、子供っぽい姿を見せるのを嫌う彼女ではあるが、お互い生い立ちが特殊で、魔術的な要素においても相性が良く、気心も知れた仲になったこともあってか、そういう姿を見せるのは、最早気にすることも無かった。

 

 

 「今日は?」

 「行く。」

 「ほぉ、珍しい。」

 「クク、今日か明日か……、面白い物が見れるやもしれんのでな。」

 

 

 そういってニタニタと笑いだす金髪少女。

 その姿は、顔立ちが人形の如く整っているのもあって、猟奇的な雰囲気を醸し出すと同時に、浮世離れした絵のような雰囲気も感じる。

 

 私が膝に抱えている人形は、彼女が作り、契約をしている魔導具のようなものだと聞いているが、こう見ると少し似ているようだと思う。

 

 人形の、硬い感触の頭を少し強引に撫でると、ヤメロー、と聴こえてくるのが楽しい。

 

 

 今日のように体調が悪かった日は、休むことも多い彼女ではあるが、この学園都市の学園長をからかう時などや、何か興味深い物を見つけた時は、こうして怪しげな雰囲気を出す。

 

 とはいえ、素性が知れている仲なので、私は、可愛いと思う他、何か思うことは無いが。

 怪しいヤツなら、不死人の方が多かったのもある。

 

 

 「また学園長に何かするのかね。」

 「いいや、別件さ。私の待っていた物の一つでもある。」

 「ふぅん?意味深だな。」

 「気が向いたら巻き込んでやるから、楽しみにして待っていろ。」

 

 

 そう言いながら、茶々丸に着替えを手伝ってもらい始めた金髪少女、エヴァンジェリンを見やった私は、元成人男性として、着替えを見つめる趣味もないので、部屋を出る事にした。

 

 今日は、少なくとも今はまだ、この世界に来てからあまり変わり映えのない、平和な時間だと感じた。









設定補足

 主人公は体力、持久、耐久は初期値です。
 理力は99で記憶力はスロット最大。
 作中ではスロットは無制限、覚えて使えるスペルは全部使えます。
 理力は高いですが、顎は普通です。肌色も真っ青でも真っ黒でもないです。

 他は、低能力値で有用な武器やスペルが使える程度まで。
 適応力は36くらい。運も振ってません。
 ご覧の通り、シリーズ毎の設定ごちゃまぜです。

 デモンズはあんまり覚えてないので、設定にはほぼ混ぜ込みません。

 結晶槍ブッパすることもあるし、太陽ブッパすることもあるし、別に魔術一辺倒でもないです。

 自分のソウルに、転生前のアイテムを仕舞っています。
 今世のものは出し入れに負担がかかるので、あまり仕舞いませんが、別に持ち歩く必要がある物が少ないので、手荷物は軽いです。
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