機龍はいつもの様に朝のゴミ出しのため外に出るとブツブツ愚痴を言いながら階段を降りていく。
「ったく、あいつめいつもいつもやり過ぎなのよ。たまにはギャフンと言わせてやりたい」
ゴミ出し場にやってきた機龍はふと目の前にダンボール箱があるのを見つけた。
「ん?何かしらこれ今日は資源ゴミの日じゃないわよ、全く近所の人たちかしら」
ため息をついた機龍はダンボールを持ち上げてみるとやけに重いのを感じ取った。何が入っているのかと思い込み彼女は蓋を開けてみると
「え・・・・何よこれ」
そこには小さな赤ん坊がいた、目は開けておらずすやすや眠っていた。
「何で赤ん坊がこんな所に?って今はそんな事考えている暇じゃない!!」
機龍は何故ここに赤ん坊がいるのかと考えたが今は冬で朝は寒くこのままではいくら小さい赤ん坊といえど凍死をしてしまう慌てて機龍は段ボールを抱えて部屋に戻っていった。
「ゴジラ大変よ!!」
「うぉっ!!どうした!?」
部屋に勢いよく入ってきた機龍にゴジラは驚くが機龍はそんな事はお構いなく段ボールに入っている赤ん坊について説明をした。
「赤ちゃんがいたのよ段ボールの中に」
「何でそんな所にいるんだよ!!」
「私が知る訳ないでしょ、とにかく大家さんに連絡を取らなくっちゃ」
ゴジラはすぐに機龍を連れて下にある大家さんの部屋に向かうとチャイムを鳴らして中に入れてもらった。
「悪い、ムートーの旦那緊急事態だ」
部屋の中にいた大家さんことムートー夫妻はゴジラ達を見つめると何かあったのかという顔付きになって話を聞いてきた。機龍は腕に抱いている赤ん坊を見せるとすぐにムートー妻は駆け寄ってきて赤ん坊を見つめた。
「わ、私がこの子を見つめてこのままじゃ凍死しそうだと思い連れてきました」
「いいわありがとう。貴方!すぐに警察に連絡をしてね後は任せてね」
オドオドする機龍だったがムートー妻は慣れた手つきで赤ん坊を抱き上げてムートー旦那は警察に連絡を入れた。その後警察がやってきて赤ん坊を見つけた時の状況を機龍は聞かれて一時的に赤ん坊は保護される形となった。
「それにしても何でゴミ捨て場に赤ん坊がいたんだ?」
「警察によればどうやら捨て子だったらしくて周囲の防犯カメラにも不審な人物が映って居なかった事から近所の人だろうって警察の人は言っていたけど」
お昼頃になると事情の知ったバトラとモスラも悩んでいた、確かにそうだ子供がましてや赤ん坊が寒い朝の時間帯に何故ゴミ捨て場にいたのか説明が付かなかったが何の動機も分からないので何も分からなかった。ゴジラと機龍は自分達の部屋にいて何とも言えない空気が広がっていた。
「ねぇゴジラ」
「何だよ」
機龍はゴジラに声をかけると話を始めた。
「万が一だけどもしもあの赤ん坊の親が見つからなかったら私達で育てない?」
「・・・何でだ?」
「もしもあの子に親がいなかったらどうするのよ可哀想じゃない」
機龍は拾った赤ん坊に親がいなかったらどうするのだというのをゴジラに問いかけてきた、ゴジラ自身もしもあの子がこの先ずっと1人だったら可哀想だと思いどうするのか考えた。
「確かに可哀想だけどそれは警察がする事だ、もしも親はいなくなったとかだったら俺達で面倒を見ればいいだろう」
ゴジラはあの子の親がいなくなったとかだったら自分達で育てればいいと思っておりそれを聞いた機龍は小さな声でありがとうとつぶやいた。
結論から言うと警察の方で犯人は分からなかったらしく赤ん坊はこのまま施設に預けられそうになった所をゴジラと機龍は引き取ってそのまま自分達の子供にした。