「ということで、行くわよ! 順平救済!」
「おーっ!」
私と虎杖が鬨の声をあげていると、五条が問いかけてきた。
「順平って誰」
「向こうの勢力の実験体。術式を持っている非術師を術師にしましょうってやつ」
「……できんの?」
「真人って呪霊なら可能よ。そろそろ七海さん映画館で人が死んだとかなんとか連絡行くはず。あっ 話題についていけるように映画たくさん見なきゃ」
「それ、事前に接触できないの?」
「実験が進むまで少し放置しないと。そもそも細かい居場所なんてわからないわよ」
「じゃあ、依頼来たら教えるよ」
ということで呪力の勉強をしてしばし。依頼が来た!
「興味あるけど、僕は行けないしなぁ。まるを僕と思って連れてって」
「やった。俺まる好き」
「たかがスライムじゃない……」
ともかく、ななみんにお目通りである。
(ななみん。初めまして。まるです)
「私は七海です。七海です。よろしく」
(ななみん)
「ナナミン! 俺、虎杖悠仁! よろしく!!」
「ああっ 七海! まるを握りつぶさないで!」
お目通りである。
さて、首尾よく俺達は順平の家へ侵入した。
後は宿儺の指が出現したら回収すればいいだけである。
丸一晩宴会を楽しんだ後、お母さんは出勤し、私達は順平の部屋へお呼ばれした。あれ? こんな流れだっけ?
「やっ 初めまして、雫。悠仁」
「母ちゃん!?」
「予想以上に情報ダダ漏れでウケる」
「こっちも情報ダダ漏れでウケるね。困っちゃうなぁ」
「じゃあ、後はゆっくりしていってね。夏油さん。僕、真人さんと出かけてくるから」
「待って二人きりにしないで」
(傑!)
虎杖に抱かれていたまるがぴょこんとリュックから飛び出た。
「まる君も、初めまして。会いたかったよ」
(傑!? どういうことだ!)
スルスルとスライムは巨大化して、五条先生の格好をした黒水人間になる。
まるがどういうことだってばよ。いつの間にそんな術を覚えた。え。これって五感共有もできる?
「先生。夏油傑は脳みそくり抜かれて、呪詛師に乗っ取られてる。その前は俺の母ちゃん。正体ははるか昔の呪詛師で、先生が何度も取り逃してる人」
(なんで黙ってた!?)
「あまり早い段階でシナリオが崩されると困るし、暴発されるのが嫌だったのよ。夏油に」
「あまり馬鹿にしないでくれるかな。イレギュラーがあれば計画を変更するのは当たり前だろう」
「やれやれ。物知りだね、雫は」
「ええ。なんでも知ってるわよ。あえて呪霊操術の持ち主を六眼に近づけたことも。最初から全部が罠だった事も。ポップコーン食べながら見てたもの」
「ずっと見てるだけならそれで良かったのに」
「私だってそうしたかったわよ。でも見てるだけを許さない呪いの王がいたのよ」
そして、睨み合う間に五条先生が出現した。やばっ
「おっと。住宅街だよ、ここは……!?」
私は慌てて結界を張り、五条先生はその結界がギリギリ耐えられる程度の攻撃をブッパした。
遠慮ないな!?
真人は逃げ、順平は腰を抜かす。
「影武者の呪霊だ。やられたな」
そうして、冷たい目で私たちのことをスッと見つめた。
「雫。悠仁。全部話して」
話が逸れて描きたいシーンにたどり着かないことが確定してしまった……orz
仕方ないから描きたかったシーンだけ読み切りで出すよ!!
悠仁に話したのが敗因ですね。悠仁も魔女も嘘も沈黙も苦手だから、情報開示が進んでしまう……。
もっと狡猾にして描き直すかなぁ。
でも情報開示の結果のまるは好き。