ウマ娘を曇らせたい。あわよくば心配されたい   作:らっきー(16代目)

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ゴールドシップ:被害者。コメディからシリアスまで全部こなせる。土下座したら面白がって写真を撮ってくる

トレーナー♀:クズ。ギャグだから許されるスペックをしている。女の子の泣き顔で興奮という感情を覚えた


ゴールドシップ

 初めてお前を見たとき、すげーヒマそうなヤツがいるなって思ったんだ。

 

 

 

 毎年トレセン学園に新入生がやってくるように、新人トレーナーも毎年やってくる。初々しいウマ娘達と同じように彼ら彼女らもまた、これからの未来に思いを馳せ、夢と希望を胸に抱いている。

 

 その想いが報われるのか、はたまた現実の前に押し潰されるのか。それは誰にも分からないが、兎も角現実を知らないが故の明るさが新人トレーナーの持ち味だ。

 

 キラキラとした新人トレーナーの群れを眺めていると、一人その輪の中から外れた、荒んだ雰囲気を漂わせた女性の存在に気づく。

 それだけなら夢破れ現実を知ったトレーナーかとも思うのだが、生憎脳内のトレーナーのリストを検索しても該当する顔は無い。

 

 なんだか、無性に腹が立った。新人なら新人らしく、もっと楽しそうにしていればいいのに。アタシがいるこの学園であんな湿気た面されてちゃたまらない──話しかけようと思ったのは、彼女を自分のトレーナーにしようと思ったのは。そんな理由。

 

「なあ、そこのお前! この辺で緑色の皮膚の牙が生えた奴見なかったか!?」

 

「……は?」

 

「なんだよーノリ悪ぃな。トレーナー探してんだよ。見なかった?」

 

「そんな化け物は見たこと無いけど……え? あなたのトレーナー、そんなヤバイ存在なの?」

 

「アタシのじゃねーけどな! まだトレーナー付いてねーから、探してんの! 緑色で牙が生えてて胸にバッジ付けてる奴を! ……お前、胸のそのバッジ……もしかして、トレーナーか!?」

 

「え……うん、まぁ。肌は肌色だし牙もないけど、一応」

 

「よし! アタシの質問に答えたな? これでお前とも縁ができた! 行くぞ!!」

 

「どこに……? え? 何されるの!?」

 

「アタシ明日デビュー戦なんだよ、よろしくな! アタシのトレーナー!!」

 

 そうやって無理矢理契約書にサインさせて、無事にアタシはトレーナーを手に入れた。つまんなそうな、世界全てにうんざりしてますって澄まし顔を崩してやるために。なんでだか分かんねーけど、コイツの笑顔が見たいって、そう思ったから。

 

 それからの三年間。無人島で泳いだり、焼きそば焼いたり、ゲートで腕組みガイナ立ちしてみたり。後はURAファイナルズで優勝してみたり? 

 つまんなそうな顔してたトレーナーは、少なくとも指導者としてはべらぼうに優秀だった。彼女の言う通りに練習しているだけで目に見えて成長していけたし、レースの作戦も文句無し。任せておけば、G1だろうが海外レースだろうが望むままにできるんじゃないかってぐらいに。

 

 ただ、そんなものはお互いに望んじゃいなかった。アタシは指示に従っているだけなんて退屈なことに耐えられなかったし、トレーナーは勝ちの決まったレースに価値なんて見出していなかった。

 アタシが勝っても大して嬉しそうな顔をしないくせに(腹が立ってドロップキックしたのはほんの少しだけ反省している。少しだけ)アタシの趣味に巻き込むと、いい顔で笑うんだ。ああ、あとゲートで仁王立ちた時もゲラゲラ笑ってたっけ。あれはむしろアタシの方が呆気にとられた。思わずそこから真面目に走り出してしまうくらいには驚いた。

 

 

 

 三年間。お互いに楽しんでいた。

 

 そう思っていたのはアタシだけだったのかな。

 

 硬かった表情も、日々を過ごしているうちに柔らかくなってきて。なんの趣味も無いとかいいながらアタシの遊びには付き合ってくれて。ここまで付き合ってくれるのなんてトレーナーだけだったのに。

 アンタ、あんなに笑ってたじゃんか。それとも、最初から最後まで全部嘘だったのか? 

 

 ついさっきまで、トレーナーと電話で話していた。

 

 こんな夜中に、しかも向こうから電話をかけてくるなんて珍しいこともあるものだ。そんな事を思いつつも、かかってきた電話が嬉しくて、思わず尻尾を揺らしながら電話に出た。

 

「どうした、トレーナー。草木も眠る丑三つ時だぜ? まあゴルシちゃんはウマ娘だから起きてたけど! そんなにアタシが恋しくなった?」

 

「うん、声が聞きたくなっちゃって」

 

 この時点で、嫌な予感はしていた。アンタ、そんな素直なタイプじゃないしな。そもそも深夜に緊急の用事でもなく電話してくるほど非常識な人間でもない。

 

 そこからトレーナーが語り始めたのは”最初の三年間”の思い出話。それは勿論お互いにとって思い出深い話だ。でも、なんで急に? 

 

 いや、本当は。心のどこかでは分かっている。ただそんな可能性を考えすらしたくなかっただけで。

 

「……なあ、なんで急に、こんな話したんだ?」

 

 気まぐれだけど? なんて答えが返ってきて欲しい。ゴルシにいつも振り回されてるから、お返し。とか。それならアタシも、ビックリしちゃったぜ☆なんて言って、明日はどうやって脅かしてやろうかなんて考えられる。

 

「ん……やっぱり、最期に聞くのはゴルシの声がいいかなって。一番長い付き合いだしね」

 

 いつもどおりの明日が来る、なんて。なんで無邪気に信じていたのだろう。

 

 なんだよ、最期って。そんな素振り見せなかったじゃんか。アタシはそんなに頼りなかったか? アンタにとってアタシは、相談する価値もない相手だったのか? 

 

「今、どこにいるんだ?」

 

 聞いても答えてくれないのではないかとは思ったし、実際言い渋っていた。最期なら、アタシにも顔ぐらい見せてくれよと泣きついて、ようやく位置情報と、『屋上』という一言を送ってもらえた。

 

 そうして今、夜の街を走っている。着替える手間も惜しんだジャージ姿で、持ち物は携帯一つ。

 今回だけは出遅れるわけにはいかない。車より速く走れるウマ娘であることに、ずっと走り続けられるスタミナがあることに。心の底から感謝した。

 

 階段を駆け上がって、ドアを蹴り飛ばして。トレーナーの居る屋上に出た。

 

「思ったより、早かったね。ゴルシ」

 

「レースより本気出しちまったからな。多分レコード出てたな」

 

「レースでその八割でいいから出せば、無敗も夢じゃないだろうに」

 

「ゴルシちゃんはそういう事には興味ないからな。乙女だし」

 

「私も。気が合うね」

 

 なんでもない、他愛のない会話。トレーナーがあと一歩後ずさるだけで死ねることを除けば、実にいつもどおりの光景だ。

 

「なあ。人間ってその高さから落ちると、夕立ちの次の日の道路のカエルみたいになるんだ。危ないから怪我する前にゴルシちゃんの胸に飛び込んでこいって」

 

「悪くない誘いだね。でも、ごめん」

 

「……なんでだよ。アタシと一緒に過ごすのは、そんなに嫌だったか? ……楽しかったのは、アタシだけか?」

 

 アタシの言葉に、優しく、儚く笑ってみせた。

 

「違うよ。私だって楽しかった。……楽しかったから、このまま終わらせたいんだ」

 

「なんだよ、それ。意味分かんねーよ……」

 

 別に、大した話じゃないんだけどね。と言うトレーナーに、続きを強請る。一分でも一秒でも時間を稼ぐために。可能なら、死を撤回してもらうために。

 

「……昔から、なんでも出来たんだ。勉強も、運動も。まあウマ娘には勝てなかったけど。だから、かな。生きてることが退屈で仕方なかった。趣味も、大体のことは一度やれば覚えたし、楽しいとも思えなかった。人間関係だって私にとっては、相手が望む言葉を望むタイミングで言うだけの作業だった。……そういうゲームあるよね。アレとおんなじ。好感度を調整して、相性のいい人が固まるように誘導して。好かれすぎず、嫌われすぎず。駒にしか見えなかったよ」

 

 トレーナーの過去を聞くのは、初めてだ。彼女はあまり語りたがらなかったし、なんとなく触れない方がいいだろうと、そんなものが気にならなくなるぐらい、今を楽しませてやればいいと思っていたから。

 

「トレーナーになろうって思ったのも、大して理由があるわけじゃないんだ。ただ難しいって言われてたから。挑みがいがあるんじゃないかって思って。……今思うと、失敗したかったんだろうね。成功は誰もが望む物だけど、それしかないんじゃ意味がないもの」

 

 アタシが人生を”楽しむ”ことに全てを賭けているのなら。きっとトレーナーはその”楽しみ”を探すために全てを賭けていたのだろう。人生に絶望して、それでもと次の輝きに手を伸ばして。手が届いた瞬間にゴミになる。傍から見れば成功しか無い人生なのに、その実挫折と失望で満たされている。なんとも皮肉なことだ。

 

「トレーナーになっても、変わらなかった。ウマ娘を見ると、なんとなくその子の事が分かった。……さっきの例えで言うなら、ステータスかな。何が向いてて、何をさせたらいいか。正直、理解に苦しんだよ。勝ちたいって言うなら、もっと効率良くやればいいのにって」

 

 傲慢と言っていいそんな言葉。言ったのが他の人間なら鼻で笑っておしまいだった。ただ、彼女の指導の上手さは身を持って知っていたから。きっと真実なのだろうと納得できた。

 

 ああ。だからアンタはあんなつまんなそうな顔してたんだな。

 きっとアンタからしたら普通に生きてきただけだった。でも、誰もその普通に付いてこれなかった。アタシも含めて誰一人、普通を理解してやれなかった。

 

 そりゃ、アタシを含めて、周りの人間全員。頼りないよな。

 

 心の内を話す価値の有る人間なんて、誰一人見つけられなかったんだ。

 

「……でもね。貴女と会ってからは、楽しかったよ。これは本当に」

 

 少しだけ、笑顔。あいも変わらず、消えてしまいそうな。

 

「私のためにしてくれた、なんて思うほど思い上がってはないけど。貴女のすることは本当に意味がわからなくて、予想もできなくて。驚かされて、笑わされてばかりだった。ずっと一緒に居たいって思ったよ」

 

「……だったら。そうしてくれよ。これからもずっと、退屈なんてさせないから。想像を超えるのなんて、ゴルシちゃんならお手の物だって、知ってんだろ?」

 

「知ってるよ。私がここで頷いたら、きっと本当にそうしてくれるんだって信じてる。私なんかじゃ思いもしないような方法で」

 

「なら──」

 

「だから、かな。人は、慣れる生き物だからさ。……私が一番怖いのはね。今こうやって楽しいって思えてる時間が、楽しく思えなくなること。どんどん色褪せて、昔は良かったなって思い出す。そうなるくらいなら、今楽しいうちに終わらせたほうがいい。……私は、未来が今より良くなるなんて信じられない」

 

 だから、ここで終わらせるんだ。そんな言葉で、話が終わる。そのまま飛び降りようとするから、待ってくれとほんの僅かな猶予をもらう。

 

 最後に……いや、最後にしないための一言。何を言えばいい? 

 死なないで。置いていかないで。生きていて欲しい。どれも本音だが、足りない。

 考えろ。なにか一言。思い留まらせる、何かを──

 

「トレーナーが死んだら、ゴルシちゃんも死ぬ!」

 

 思いついたのはそんな一言。自分自身を人質にする、追い詰められた逃亡犯のようなもの。

 

「どうせ、『私のことは忘れてね』とか言うつもりだったんだろうけど、無理だから! アタシを殺す気か!」

 

 死ぬ覚悟と殺す覚悟は別のものだ。彼女自身の命に興味が無くとも、アタシの事を本当に大事に思ってくれているのなら、これで思いとどまってくれるのではないか──いや、こんなのは後付けの理屈だ。漏れ出たこれは、アタシの本音に違いない。

 

「……それは。それだけは、嫌だなぁ……」

 

 結論。功を奏した。ゆっくりとアタシの方に歩いてきて、抱き着いて……いや、しがみついてきた。

 そこでようやく、彼女の身体が震えている事に気がついた。怖くなったのだといい。それならもうこんな事はしないでくれるだろうから。

 

「かっこ悪いなぁ、私。ただのお騒がせ構ってちゃんじゃん」

 

「そう思うなら、もう二度とやるなよな。アタシの予定は百年先まで、アンタと一緒に居るって決まってんだから」

 

「……じゃあ、百年先まで楽しませてね?」

 

「あったりまえよ。アタシはゴールドシップ様だからな。黄金のような人生を体験させてやるよ」

 

「あんまり派手なのも困るかな……?」

 

 すげーヒマそうなヤツがいるなって思ったんだ。アタシと出会って、少しは面白くなったかな。これからも楽しんでくれるかな。

 

 アンタが死にたいって思ってる気持ちを。忘れられるくらい楽しませてみせるからさ。

 

 あと百年、一緒に居よう。

 

 

 

 

 

 ◇◇◇

 

 

 

 

 

 私の担当ウマ娘はゴールドシップだ。

 

 これを言うと誰も彼もが、ドン引きという言葉が相応しい表情を浮かべるのだけれど、私としてはかなり不服である。

 強くて、美人で、何より面白いウマ娘。これ以上に契約したくなる相手がいるだろうか。

 

 ゴルシが居なければ無人島になんて行く機会は訪れなかっただろうし、宝探しもコスプレ大会も至高の焼きそば作りもする事は無かっただろう。

 

 諸事情あってトレセン学園に来るまではかなり人生に飽きていた私だが、今では人生満喫している。

 

 最近面白かったのは……やはり宝塚記念か? 百二十億程の金が裏でゴールドシップに賭けられ(勿論非合法だ。URAはレースでのギャンブルを認めていない)絶対に勝たせろと脅された時の事。

 

 レース前の控え室で二人きりになったゴルシに一言。

 

「マックイーンちゃんって、お嬢様らしく高い下着付けてるのかな。あの性格だし、子供っぽいパンツだったりするのかな」

 

 それを聞いたゴルシは見事な百面相をしてみせて、ブツブツと考え事をしながらゲートへと向かっていった。

 結果、見事な仁王立ち。ゲートが開いた事に気付かず立ったままの彼女と、それを見て泡を噴いている気取ったカッコ付けた服のおっさん共に腹が捩れるほど笑わせてもらった。

 

 その後色々あったけど、まあナイフを持った人間程度なら大して問題にもならない。こちとらウマ娘に勝つべく身体を鍛えているのだ。

 

 そんなふうに、ゴルシのおかげで人生をエンジョイしていたのだけれど。ある日ふと気がついてしまった。

 

 ゴルシは、いつも笑顔を浮かべている。……本当に悲しんだ時はどんな顔をするのだろう。真剣な時は? 怒っている時は? 

 

 一度気になってしまえば、それを見るべく実行に移すまでにさほど時間はかからなかった。

 

 ネタは私自身で良いだろう。ゴルシも結構私の事を慕ってくれているし。勘違いだったらトレーナーを辞めて田舎に帰る……いや、帰る場所も無いけど。第二の人生でも考えるとしよう。

 

 

 

 夜遅く、電話をかける。365日24時間いつ寝ているのかすら分からない相手だし、大丈夫だろうという読みは見事に的中した。

 

 思わせぶりな言葉と、唐突な過去話。オマケに最期という言葉。賢い、察しのいい相手は楽でいい。居場所を送って、彼女の到着を待つ。

 

 立ち位置は慎重に調節する。流石に足を滑らせて死ぬのは御免だ。いや、ゴルシの泣き顔を見てからならいいけど。

 

 予想より数段早く到着した彼女。初めて見る真剣な顔に、思わず胸がときめく。これが……恋? なんて。とっくに惚れてるけど。

 

 つらつらと、それっぽい言葉を並べていく。一応語った言葉に嘘は無いから、説得力はあるはず。ただ全てゴルシへの恋心で既に解決した問題だというだけだ。

 

 私の言葉にどんどん顔を曇らせて、今にも泣き出しそうになったゴルシに、たまらなく興奮を覚える。

 いっそ、本当に飛び降りようか。どんな顔をしてくれるだろう。どんな声を? 私は傷になれるだろうか。

 

 そんな邪な考えは、ゴルシの一言で消え去った。私が死ぬのはどうでもいいが、ゴルシが死ぬのは駄目だ。好きな人が死んで喜べるほどのクズではない。私はまだ人の心を捨てては……いるかもしれないが、兎に角駄目だ。

 

 ゴルシが居なくなる。考えただけで、身体が震える。思わず彼女の方へと歩いて縋り付く。

 

 色々あったが、見たいものは見れたし終わりで良いだろう。充分に満足のいく結果だ。

 後はいつも通りの日常に戻るだけ……と、思っていたのだけど。

 

 

 

「目ぇ覚めたか? 納豆にする? くさやにする? それともド・リ・ア・ン?」

 

「おはようゴルシ。……なんで居るの?」

 

 朝目を覚ますと、ゴールドシップが私の顔を覗き込んでいた。朝からとんでもない美人を見せられて心臓が止まったらどうするんだ。自分の美人を自覚してくれ……いや、自覚してやっているのか。

 

「おいおい、一緒に居るって言っただろ! 男として一度言ったことは守らねぇとな!」

 

「いや女の子じゃん……ゴルシなら別にどっちでも好きだけどさ」

 

「んまっ! 照れちゃいますわ〜」

 

「……とりあえず、ご飯食べていい?」

 

 白米、味噌汁、焼き鮭。朝ごはんで検索したら出てきそうな朝食。いつの間に作っていたのだろうか。それが二人分。

 そして美味しいのが妙に悔しい。私も料理は出来る方のはずなのだけれど、どうにも敵わない。

 

 二人でご飯を食べて、洗い物を済ませて一息つく……前に、質問を繰り返す。なんで居るの? 

 さっき答えただろ! と誤魔化そうと……いや、案外本当にあれが理由か? ゴルシは未だに読み切れない。それが楽しいのだけれど。

 

「……目離したら、死んでそうで怖かったんだよ」

 

 考えているうちに、向こうからポツリと零した。

 どうにも、少しばかり過保護になってしまったらしい。

 

 監視付きの生活。まあ好きな人からならそんなに嫌でもないけど、外泊申請やら外出申請やら負担だろう。誤魔化すにしても、真面目に出すにしても。

 

「……一緒に住む? 一人暮らししてるウマ娘も居るし、多分出来るよね?」

 

「そうだな。毎回トンネル掘るのも面倒だし。あとで合鍵渡すな?」

 

「……ゴルシならほんとにウチの持ってそうだね」

 

 恋愛は、告白したら負けだとか、愛された方の勝ちだとか。色々言われている。

 果たして私たちの場合、どちらが勝っているのだろうか。お互い結構ズブズブな気はしているのだけれど。

 

 よく分からない。けど一つだけ分かることもある。

 

 きっと、私の人生は。黄金に彩られた、面白おかしいものになるだろう。

 




思ったより同士が多くて嬉しい。あとひとつだけネタはあります

感想と評価とお気に入りください。やる気が出るので

そもそも各話のその後の話って需要あるの?

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