厨二病の男が勘違いされる話 作:D.D.D_Official
さぁ!煮るなり焼くなり好きにせよッ!!!
早速、ヴィヴィアンの家(精霊は家を持つのか分からないが、本人が家だと言っていたのだから家なのだろう)を出て半日ほど歩いたが、まるで影の国らしさは無い。
「ヴィヴィアン…ここは本当に影の国なのか?もっとこう、暗い所をイメージしていたのだが」
『何を言ってるの?影の国はスコットランドにあるのよ?賢者でも知らない事はあるのね』
いや、別に俺は賢者では無いが…いや、そう言えば俺はIQが三億あるんだった。なら賢者と言っても過言ではないだろう。
「フッ、だからこそ学問は面白い…。俺もヴァレリア魔術学院に在学していた頃はよく知を競い合っていたものだ……」
『へぇ、グレンは魔術も使えるのね!凄いわ……っ!?何、何か聞こえる…』
「どうしたヴィヴィアン?何が聞こえるというんだ?」
『分からない、分からないの。これは…何?』
どうしたんだ。遂に俺と同じ"ステージ"に上がってきたのか?
『ねぇ、グレン……幻想英雄譚って、知ってる?私の頭の中に流れてきたの。何かを登録したって、そう流れてきた』
「幻想、英雄譚か……噂には聞いていたが本当に認識できる者が居ようとはな」
いや聞いた事も見た事も無いが。
やはりヴィヴィアンは俺と同志になったのか。
これからは何と呼ぼうか?
†【ヴィヴィアン】†?卍ヴィヴィアン卍?悩みどころだ。VivieneからV.V.とでも呼ぼうか?
いや、それだと某ギアスと被るな。やめよう。
『やっぱり!知っているのねグレン!それで、幻想英雄譚って、何なの…?』
「フ、敢えて言うならこうだろう」
ヴィヴィアンは俺の言葉を待って生唾を飲み込む。そして俺は厳かに語り始めた。俺の脳内に展開された幻想英雄譚の詳細を…。
「かつて、誰も知らぬ英雄が居た。その者は世界の裏側で永久なる戦いをしていた。彼は魔の王を下し、竜を屠り、屍人達を冥府へと送り返した。だが、その功績を識る者はただの1人だけであった。その名を、ローゼスのマリア。彼女は英雄について世界を巡り、その功績を記した。それが幻想英雄譚だ」
『そう、だったの。でも、それが何で私の頭の中に流れてくるの?私、関係ないと思うのだけれど…まさか、貴方に関係が?』
「フ、名乗っていなかったな。俺はローゼス帝国第三皇子、"漆黒"のグレン・ヴァン・インフェルノだ!お前の予想は正しい…そう!我が祖先こそローゼスのマリアと英雄インフェルノの子であるッ!!!!」
『ッ!また……これ、少し辛いから解析するね。暫く私は動けないから…背負って?』
背負え、だと…!?女子と密着はどうなんだ…いや、別にヴィヴィアンは俺の伴侶らしいから無問題なのか?ええいっ、ままよ!
「良かろう。俺は力が強くてな。学院にいた頃はモテすぎて毎日デートに行っていた程だ。お姫様抱っこぐらいはしてやろう」
『ッ!あ、ありがと……ん』
何の抵抗もなく抱かれるとそれはそれで背徳感が凄いのだが…まぁ良い。ここがスコットランドだと言うのなら、歩いて突破するまでよ!
〜〜〜〜〜〜〜
影の城の高塔に一人の女が座っていた。
その女の視線はとある方向へと向けられている。
「ほぅ、ヴィヴィーの奴が男を連れ込んだと思うたらやけに色男を捕まえたではないか」
女は目を細め、遠見のルーンを使い男の様子を確認する。武器は持っていないようだが、全身から僅かに感じる神性。そして騎士の鎧。きっと高名な戦士なのだろう。
「だが……あの男、儂を誘っておるのか?流し目なんぞ使いおって。しかし、惜しいな。他人の物でなければ容赦なく攫い、弟子にしていた所を…」
そこまで考え、女はある事を閃く。
「そうだ……あの男を無理矢理ヴィヴィーから奪うのはどうだ?ここは影の国。私が王で、私が法だ。この国の物をいくら取ろうと問題は無いな。ヨシ!」
そう言うと、獲物を見つけた獣のように舌舐めずりをする。男は、謎の電波を受信し指を指すポーズを取った。
グレンが帰還するまで残り二週間と六日。
俺だ、グレンだ!
謎の女に目をつけられた俺たち。一体何サハなんだ!?
まぁ良い。次回予告と行こうか。
深紅の槍は全てを刺し穿つ魔槍、その穂先に少年は何を見るか。
次回「星が堕ちる刻」
グレンのサーヴァント時のクラス
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セイバー(厨二語による謎カリスマ)
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バーサーカー(厨二病はバーサーカー理論)
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フォーリナー(転移者+神の影響)
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キャスター(ヴィヴィアン霊基、女体化)