厨二病の男が勘違いされる話   作:D.D.D_Official

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フハハハハハ!!!!何も言うことはない!フハハのハ!!!


悪に屈しない男グレン(本名:佐藤グレン)

 

 

暫く歩いていると、遠くの方から何か圧を感じた気がした。とうとう俺にも邪気を察知する目が!?

 

いや、そういえば俺にはピカピカ光るだけの目があるんだったな。にしても何なんだ?俺の召喚特典は。

ステータス開示や鑑定とか言ったセオリー通りの力は無いのか?何だ目が光るって。何だ闇っぽいオーラ出るって。それチートでも何でもないだろ。

 

待てよ、ヴィヴィアンと一体化した今なら何か力を発揮できるんじゃないか?よし、試しにやってみよう。

 

「ヴィヴィアンと言えば聖剣だからな……出でよ、聖剣!エクスカリバーッ!!!!……ダメか。ならば…その身を表せ!ロンゴミニアドッ!!!!…これもダメか」

 

『グレン、何やってるの?そんなに目をピカピカさせて。カッコいいから私はずっと見てたいけど、何か魔術の儀式なら手伝わせてよ!』

 

「いや、違うんだ……俺は高みを、果てへと至る為に高みを目指さねばならん。故に、力を欲しているのだが……」

 

そう言うと、ヴィヴィアンは顔をパァッと輝かせた(比喩だ。俺の様に光っている訳ではない)。

 

『任せてよグレン!人に力を与えるの、私得意だから!ウーサーの子供にも折れた剣を古代兵装に取り替えてやったし、気に入った子供攫って最強の騎士にしたし!』

 

そう聞くと碌でもないなランスロットの人生って壮絶だな。攫われて騎士になり、優しいから女性に勘違いされまくったり、慰めてたら惚れられて国を裏切る事になったり。

 

「いや待て、古代兵装だと?エクスカリバーとアヴァロンの事だろう?鞘は知らんが、剣の方は折れたカリバーンを修復した物では無かったのか?古代兵装なんて話、聞いた事も無いぞ」

 

『あら?知ってると思っていたのだけれど。知らなかったようね。なら、私が説明したげる!そもそも〈約束された勝利の剣(エクスカリバー)〉って言うのはね、今からずぅ〜っと昔に6人の妖精達が造った、厄災に対抗する為の兵器なの』

 

「厄災、だと?それは何だ。地震か、嵐か。まさかとは思うが、宇宙人なんて言わないよな?」

 

『ええ、そのまさかよ。ソラからやって来た恐ろしい厄災セファールは地上の全てを消すべく降ってきたの。神々も応戦したんだけど、皆殺しにされちゃってね。沢山の国が消されたし、多くの人々も死んだ。その中には、ローゼス帝国もあったと思う』

 

「何…?ローゼス帝国が、だと!?」

 

実在したのかローゼス帝国。俺の厨二ノートの中にしか存在しない物だと思っていたが、まさか実在していたとは。本物のローゼス帝国の第三皇子さんごめんなさい。立場お借りします。

 

『えぇ。黒い髪に赤い眼、すぐにピンと来たわ。この人、ローゼス帝国の皇族だって。彼らは最期までセファールに抵抗していたわ。そして恐らく、グレンは最後の皇族でありローゼスの意志を継ぐ者だと分かったわ』

 

今の俺の格好やんけ。どうしてだ、どうしてこんな偶然があり得るんだ?何か作為的な物を感じる…ハッ、そうか!俺が前世でローゼス帝国の皇族で、その記憶があったから厨二ノートに書き込んだ……訳ないか。そもそもローゼス帝国の設定は三週間かけて考えた物だ。名前だけだな、同じなのは。

 

だが、これは使える。今度から俺は亡国の皇子らしく振る舞おう。そうすれば、影がある感じでカッコいいだろう?

 

「クク…まさか我が故郷、滅んでいたとはな。クク……ハハハハハ…」

 

『グレン……。大丈夫よ、私が付いてる。貴方は孤独なんかじゃないわ!そうだ!貴方にあげる力、思い付いたわ!ローゼス帝国は焔の国。鍛治の国だったと聞くわ。貴方にその力をあげる!』

 

「焔の力……良いな。そう言えば知っているか?極東にあるという黄金の国では、俺の名は炎を表す言葉として使われるらしい。その力、俺に相応しいな」

 

『よく知ってるわね…じゃ、力を与えるわよ!そーれっ!……どう?力感じる?』

 

「えっ、もう終わったのか?何かこう、特別な儀式みたいのは…」

 

『無いわよ。そんな事してたら日が暮れちゃうわ!さ、行きましょう?早くキャメロットに戻るんでしょう?ほら、早く!』

 

「あ、あぁ……締まらないな、コレ」

 

 

そして一週間後、俺たちは強敵に見ゆる事になる。

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

「はぁ!?グレンが死んだ!?どういう事だ!」

 

円卓会議室にて、粗野な声が響く。

声の主はモードレッド。いずれ叛逆の騎士として名を馳せる騎士だ。彼女は今、円卓の騎士による定例会議に参加していた。

 

「言った通りです。グレン卿はその命と引き換えにサクソン人やピクト人の大軍を殲滅しました。彼以外に死亡者は居ないのです。グレン卿の死は悲しい物ですが、ここは喜ぶべき時です」

 

アーサー王は澄まし顔でそう宣う。しかし、彼女の内心は申し訳ない気持ちで一杯であった。

 

「何だと!?アイツは俺が面倒見てやってたんだ!それを死なれて『はいそうですか』じゃ済まねえんだよ!」

 

「モードレッド。落ち着いて下さい!彼は民たちに密かに人気があった様なので、死んだ事を公表すれば騒ぎが起こります!」

 

「あぁ!?王の腰巾着は黙ってろ!公表するしねえの話じゃねえ。これはな、政治の話じゃねえんだ、人道の、俺の心の問題だ!」

 

席を立ち声を荒げ叫ぶモードレッド。

だが、議会は冷え切ったままだ。

 

「落ち着きたまえモードレッド。私も彼に思う所はあるが、今議題に出す問題じゃない」

 

「るせぇな、クソ、分かってんだよ俺だって…」

 

俯き、声を萎ませる。

それを見計らい、アーサー王が話し始める。

 

「では、この戦争の功績をどこにやるかですが…ランスロット、湖の貴婦人と縁の深い貴方で宜しいですね?」

 

「おいッ!ふざけんなよ、例え王でもそんな暴挙が許されてなるものか!あれがグレンの功績なら素直にそうしやがれ!」

 

「それでは恩賞の行方が分からなくなり、不満を持つ者が出るでしょう。それではいけません。ここはランスロットに恩賞を与えた方が不自然では無いのです。それに、死人に恩賞など考えられません」

 

突然、場に琴の音が鳴り響く。

 

「私は悲しい……身内で争うなど人の所業では無い…」

 

「トリスタン卿の言う通りだ。ここは神聖なる議会の場。私怨はやめたまえ」

 

「クソ……」

 

不穏な空気を湛えながら、会議は続く。

 

 

グレンが帰還するまで、あと二週間と五日




俺だ!グレンだ!!!
とうとう俺にチートスキルが与えられる日が来るぞ!!!
クク、俺はこれより!闇の炎を纏いし騎士ダークフレイムナイトになる!

次回予告だ!
グレン・ヴァン・インフェルノの物語を知る者は幸福である。
そう言ったのは誰か。今になっては誰も覚えていない。
交差する視線、不穏な世界。君は生き残ることが出来るか。
次回「紅蓮の力」

グレンのサーヴァント時のクラス

  • セイバー(厨二語による謎カリスマ)
  • バーサーカー(厨二病はバーサーカー理論)
  • フォーリナー(転移者+神の影響)
  • キャスター(ヴィヴィアン霊基、女体化)
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