厨二病の男が勘違いされる話   作:D.D.D_Official

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(※一部ノムリッシュ翻訳を使っています)


顔面偏差値だけは高い男グレン(本名:グレン・サトウ)

 

どこかへ行ってしまった同志を追いかけるべく、俺も行動を開始する。と言っても、どうするべきか。

ハッキリ言って、手がかりはない。だが、何故か同志からは懐かしいものを感じた。だからだろうか?放ってはおけないのだ。

 

「月光よ…俺に、導きを…」

 

いつの間にか夜になっていたようで、月が出ていた。見る限り、俺が今いる位置は何らかの城の様だし風情がある。一句詠みたい気分だな。

 

「クリスタルの輝きの様に美しいな永遠に滅びぬ夜に咲く花は、まるで神々のクリスタルを映した鏡の様だ。…銀貨二十で、どうしてかつての友と敵対し、可能性の獣に乗ったお前は手前の存在(もの)にはならず……破滅を招くのだ?ハイ・アーセルフはかくも……一介の村娘に過ぎぬお前を殺してでも欲して囚われていると人は呼ぶのに…」

 

若干変になったが、渾身の出来だ。俺が満足げにしていると、突然背後から気配を感じた。

 

「あ……んだこれは、夢か?にしちゃあリアルだな…」

 

見ると、謎のスーツらしき物を来た幽霊らしき男が困惑したように辺りを見渡していた。男の近くには、見えないがスカサハよりも強大な気配を感じる。何者だ?

転移者である俺が言えた事ではないが、中世の世界に学ランやスーツは合わない。俺と同じく巻き込まれたか、はたまたよっぽどの馬鹿しかそんな事はしないだろう。

 

恐らくは、前者か。

 

「くそ、"異星の神"さんよォ…俺のサーヴァントを下見させてくれるっつうから来たのに……あ?今は出払っているらしいだと?しゃあねぇ、待つか…」

 

虚空に向かってぶつくさ言っている男は、胡座をかいてしまった。どうしようか?男の方はそんなに強さを感じないが、問題なのは近くのナニカ…男が"異星の神"とか言ってた奴だろう。

それからは何か異質な物を感じる。だが、ここで放っておくのはマズいだろう。意を決して話し掛けることにした。

 

「おい、俺の言葉がわかるか?」

 

「うおっ!?何だ、話しかけてきやがった!?話と違えぞ、魔法に近い魔術で俺の存在は秘匿されてるんじゃねえのかよ!?」

 

「俺の質問に答えろ。貴様は何者だ、"異星の神"ては何者だ。答えねば斬る」

 

「…………なぁ、アンタ…騎士の格好をしているが、もしかして円卓の騎士か?ならモルガンについて何か…」

 

「質問を質問で返すなッ!いや、そうか。言語が違うのだな。なら良い、疑わしきは罰せよだ」

 

どうやら話が通じないので強硬手段に出させてもらう。俺だって怖いのだ。得体の知れないスーツ男とか厄介しか呼ばないだろ。

 

「わーっ!ちょ、待てよ!?悪かった、質問に答えるからよ、殺すのは待ってくれ!折角生き返ったんだからよぉ!俺はベリル、ベリル・ガットだ!訳あって一時的にここにいる!」

 

「初めからそうしていろ。名乗られたからには名乗り返すのが騎士の礼だ。俺は円卓第七席、"火焔騎士"グレン・ヴァン・インフェルノだ。何をしにここに来た?」

 

「何って…あー、説明すんの難しいな…そうだな、俺は未来から世界を救いに来たんだ。お前らには想像出来ねえかもしれねえけどよ、千年以上未来から遥々やってきたワケさ。今は、世界を救う為の仲間探しだな」

 

男…ベリルは軽薄そうな笑みを浮かべながらそう宣う。嘘くさいなコイツ、悪意しか無さそうだ。ヴィヴィアンと融合した影響か、他人の嘘が若干…本当に僅かだがわかるのだが、コイツからは嘘の気配しかしない。

 

「ほう、未来人が過去なんぞに仲間探しか?随分と人手不足のようだな。哀れな事だ」

 

「んー…あー、それがな。居ねえんだよ、人類」

 

「何だと?正気か貴様。そんな戯れ言、俺が信じるとでも思ったか?」

 

「信じなくても構わねえさ。事実だしな」

 

「…参考までに、いつ滅びるのか聞かせろ」

 

「西暦2017年だ。西暦ってわかるか?」

 

何だと…?俺が昔居た時代は2020年より後だ。そして俺の世界は滅んでなどいなかった。だとしたら、ベリルは案の定嘘をついている可能性が高い。だが、今の言葉からは嘘を全く感じなかった。

つまり、ベリルは本気で2017年に世界が滅ぶと考えているのだ。俺とは別世界の住民なのか?

 

「成る程な、ベリル。お前の素性が分かってきたぞ。これ以上の問答は不要だ、何処へなりとも行くと良い。俺は人を探しているのでな」

 

そう言って俺はその場から離れた。

 

 

〜〜〜〜〜〜

 

 

ベリルと別れてから、同志を探していた時異変は起こった。少し遠くの方で爆発音が聞こえたのだ。もしかしたら、同志が危ないかも知れない。

俺は同志を救出するべく急行した。

 

そこで俺が見た物は、驚くべき物だった。

 

 

 

「我が腕の中で息絶えよ、騎士ども!」

 

「「ぐわぁぁぁぁぁぁぁ!?」」

 

それは、グランツ達と戦う同士の姿だった。

マズいな。このままでは殺し合いが起きてしまう。お互いの誤解を解かねば。

 

「動くな……」

 

俺はクリムゾンを投げつけ、両者の間に割って入る。さぁ、説得の時間だ!

 

「っ、グレン卿!無事だったのか!」

 

「双方、争いをやめよ」

 

「グレン君、君が庇おうとしといるのが誰か分かっているのかい?そいつはモルガン。顔は良いけど、性格は私とどっこいどっこいの悪女さ」

 

「そうだぜグレン!ソイツに騎士達が何人もやられちまったんだ!マルクやソルヴァーンまでやられちまった!」

 

誰だよマルクとソルヴァーン。俺は話した事も無いぞ。だが、既に犠牲者が出ているのか。これは引くに引けないだろう。なら、説得するは同士…モルガンだな。

 

「モルガン……俺は、貴女が心優しい貴婦人である事を知っている。だから、俺は貴女に傷ついてほしくはない」

 

「私は、お前の為に……全てを、終わらせてやろうとしただけだ。なら、私はどうすれば良い!?お前の心を救う為に、私は何をすれば良いのだ!?」

 

そうか、俺の言葉を間に受けてしまったが故の暴走なのか。それはすまない事をしたな、なら俺が大丈夫である事をアピールしないとな。

 

「勘違いするな、俺に元より救われるべき心は無い。だから貴女が気に病む必要など無い。所詮は剣である俺の心配を、鍛治師でもない貴女が心配する必要などありはしない」

 

「グレン?それはどう言う……「もういい」」

 

 

「もういい。最早お前の心を救えぬと言うのなら、死によって救済を為そう。許せグレン、お前の為だ。出でよ、厄災の残滓、獣の残り香よ!」

 

モルガンから黒いモヤが出てくると、それは獣の形をとり、段々と大きく、靭くなって行く。

 

「マーリン殿、あれは…!?」

 

「成る程、キャスパリーグが言っていたのはこれだったのか!あれは本来、キャスパリーグに蓄積される筈だった闇の力だ。道理で不和があったと言うのに成長しないわけだ!」

 

黒い獣は三つの獅子の顔と四つの蛇の尾がある巨大な黒い虎の姿になり、吼える。

 

「███████████████!!!」

 

 

 

長い夜が今、始まろうとしていた。




俺だ、グレンだ!!!
未来から来たとか言う男、一体何者なんだ!?
フ、だが俺の敵ではない。なぜなら、俺は疾風怒濤の騎士だからな!ファーッハッハッハ!!!!!

さて、次回予告だ!
怨恨は止まず、人々は絶望を絶えず産み落とす。
それは絶えず見た滅びの歌。厄災は此処に君臨する。
次回「獣狩りの夜」

グレンの初登場時の特異点/異聞帯

  • 特異点F(冬木)
  • 特異点4(ロンドン)
  • 特異点5(ケルトアメリカ)
  • 特異点6(キャメロット)
  • イベント特異点(影の国)
  • 第六異聞帯(妖精國ブリテン)
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