厨二病の男が勘違いされる話   作:D.D.D_Official

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フハハハハ!俺だ、グレンだ!
別に前書き欄を使ってまで話すことは無い…今はな。
だがいずれ分かるだろう。俺の真の前書き欄が!
ククク…ふっ、フフフフッ!アーッハッハッハッハッ!!!!ゲホッゲホッ!

ちなみに、今回の話はアーサー王視点と俺視点で構成されている。
覚悟しておけよ、悪のダークサンクチュアリ!


アーサー王視点とチンピラ殺しグレン

 

初めて彼を見た時、私は彼に無意識に惹かれていたのかもしれません。

 

すらりとした手足、透き通るような肌に濡れ羽のような艶のある黒い髪、赤い月のような瞳は妖しく輝き、物憂げな表情はその美貌を彩っていました。

 

きっと高等な教育を受けたのでしょう。完璧な礼儀作法を身につけているようです。彼なら騎士として迎えても…いえ、彼の動機や実力を測らねばなりませんね。

 

そして、ついに彼の番が来ました。

どんなに夢に溢れた言葉が出てくるのだろう。そう期待して待っていた私は、驚きの事実を知ることになります。

 

「俺は、生まれた時から一本の剣で良かった…この身が嵐だったのなら、この身が刃であったのなら。そう考え始めてから、どれほどの時が流れただろうか…それはもう、覚えてなどいない。戦いに次ぐ戦いに、俺の人間としての魂はとうに擦り切れてしまったのやもしれん。今は帰れぬ我が祖国に帰り、また俺をこうした者を…叩いて潰す為に!」

 

話されたのは、とても哀しい話。やめろ、やめてくれ。貴殿のような少年が背負って良いような業ではないのです。

 

一つの剣であれば一つの刃で良かったなどと言わないでくれ。そんなの、あまりにも救われなさすぎる。

 

「故に王よ!騎士王アーサーよ!俺は貴方の剣でありたい!俺を騎士にしてくれ!必ずや貴公に勝利を齎すだろう!」

 

私は再び驚愕しました。今の私の姿はマーリンによってブリテンでは平均的な顔に過ぎないというのに、それを看破するとは。実力も申し訳ないようですね。

 

私は立ち上がり、少年…いえ、グレンの元に歩み寄り幻術を解除します。そして彼に、騎士になってもらうべく言葉をかけます。

 

「私、騎士王アーサーが汝グレン・ヴァン・インフェルノを騎士に任命す。其方の働き、期待している」

 

グレンは下を向き、歓喜に打ち震えているのか振動していました。そこまで喜ばれると、私も嬉しく思います。

 

どうか、グレンの行く末に希望がありますように。

 

 

〜〜〜〜〜〜〜

 

 

は?

 

待てよオイ。何でここにアーサー王が居るんだよ!?いや待て。少し状況を整理しよう。

 

俺はモードレッドと決めたセリフを言った。そしたら試験官がアーサー王本人だった。

 

 

は?

 

考えれば考えるほど意味がわからない。

いや、もう良い。考えていても疲れるだけだ。今はただ合格を喜ぼう。はぁ、なんか疲れたな。モードレッドに貸してもらってる部屋に戻ろう…。

 

「待てよ、俺は認めねえぞ!」

 

「む?何だ貴様…認めるも認めぬも全て貴様が決めるべき事ではないぞ。王の命に歯向かう気か?やめておけ」

 

いやホント、やめてほしい。怒鳴ってきたのが真面目メガネ君だったら良いものを、コイツはチャラ男だ。本当に身の程を弁えてほしい。

 

てか、こいつの姿勢とかよく見れば騎士としての最低ライン下回ってるから受かるはずも無いんだけどな。

 

「俺と決闘しろ!どうした?かかってこいよチート野郎!」

 

「この場でこれ以上恥を晒したくは無いだろう?下がると良い」

 

マジでやめてくれないかな。王様にチクるぞ。

 

「……………はぁ、仕方ないな。アーサー王よ!この者と決闘をしても宜しいか!?」

 

アーサー王はにっこり俺に微笑む。かわいい…

じゃない。どっちなんだ?まぁ良いや、やるか。

 

「へへへ…話がわかるじゃねえか!アーサー王!俺がコイツに勝ったら俺を騎士にしてくれ!頼む!」

 

「…良いでしょう。ただし勝てなければ二度と騎士になる機会はないと思いなさい」

 

「そうこなくっちゃな!へっ!俺のチートの前に死ねや!」

 

ん?チート…?妙だな。この時代にチートといえば普通に「ズル、不正」という意味だと思うのだが。公然に言って良いのかこういうのって。

 

「神から貰ったこのスキル…!【白竜剣】を喰らいやがれ!」

 

「白竜…!?ヴォーティガーンの手先か!ぐっ!?」

 

慌ててモードレッドに貰った剣で防御する。するとビックリ。カウンター効果として炎がチンピラを包んだ。

 

「ぐわぁぁぁぁぁぁぁ熱いいいいいいいいいママぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!」

 

「え、弱……」

 

しかも何だよママって。現代人かよ。

日本人みたいな言葉の使い方するやつだったけど、日本人じゃなさそうだな。

 

だってアイツ銀髪でオッドアイだし。そんなの日本人に居るわけないでしょ。この円卓の世界ではあれが普通なのかもしれないな。

 

「き、貴様ぁ!よくもユウト様を!死ねっ!」

 

「なっ!?女がなぜ騎士の格好を!?やはりコスプレ会場なのか!?」

 

何か血の涙を流しながら女が襲って来た。何?何なのねえ。本当に何?人命にシビアなアーサー王物語の世界じゃないの?

 

ていうかさっき、ナチュラルに人燃やしたけど何故だか罪悪感が湧いてこなかった。何でだ…?前は虫を潰すのにも罪悪感で一杯だったのに。

 

「やめたまえ君!女子が戦うべきではない!(主に中世騎士RP的な問題で)」

 

咄嗟に剣で防御すると相手が燃え尽きちゃうからな…何とかしないと…。ハッタリが効く相手か?試してみるか…!

 

「くっ…!グレン・ヴァン・インフェルノが命ず!今すぐ戦闘行動を停止せよっ!これは騎士としての命令である!即刻武器を捨て投降しろ!」

 

目を光らせてギアスっぽく命令してみる。

 

「っ!?」

 

よし!一瞬戸惑ったな!

顎を殴り抜いて…意識を刈り取る!

 

「堕ちよッ!」

 

「があッ…………!」

 

堕ちたな(確信)どうだボクシングを齧っていた俺の実力は。

ふぅ、これで安心だ。にしても何だったんだコイツら…

 

「「「わぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」」」

 

物凄い歓声だ。少し気持ち良いなコレ!

 

「グレン…怪我はありませんか?」

 

いつの間にかそばに来ていたアーサー王から心配の言葉がかけられる。上目遣いで。かわいいか?

 

いや待て。よく見ろグレン!アーサー王は女だったか?いいや違う。妻の浮気に気付けず、挙句略奪されても特に何にも言わなかったダメ夫。それがアーサー王の筈だろう!

 

だからこの子はショタ………それはそれでマズイ!俺の性癖が破壊されてしまう!ていうか良い匂いだな……待て!落ち着くんだグレン!

 

「ええ、無事ですとも。この通り怪我の一つもありはしません」

 

「そうですか」と微笑むアーサー王。俺は割と鉄面皮な方なんだが、今はそれに感謝しよう。何故ならそれが無ければ今頃真っ赤になっていたはずだからな。

 

なにはともあれ、無事に騎士になれた訳だ。

折角騎士になれたんだから、円卓の騎士目指してみたいよな。というか時系列的に今はいつなんだ?

 

モードレッドはモルガンの〜とか言ってたし、既に叛逆の意志は芽生えているのか?だとしたらマズイな。あまり時間が無さそうだ。

 

急いで帰って、叛逆に向けて訓練しなきゃだな!

クク、楽しくなって来たぞ!フハ、ハハハハハ!




俺だ、グレンだ!次回予告をする為に呼ばれて来たぞ!
俺はアーサー王なんぞにドギマギしていない…俺に俺より美しい者を見る機会などそうそう無いからな!フハハ!!因みに、俺はイケメンなのにバレンタインを貰ったことは無いぞ!フハハハハハハハハハ!!!!!はぁ……。

まぁそんな事はどうでも良いのだ!
交差する運命、それはやがて大きなうねりとなって俺を襲う。
次回「血に濡れた騎士」

グレンの初登場時の特異点/異聞帯

  • 特異点F(冬木)
  • 特異点4(ロンドン)
  • 特異点5(ケルトアメリカ)
  • 特異点6(キャメロット)
  • イベント特異点(影の国)
  • 第六異聞帯(妖精國ブリテン)
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