厨二病の男が勘違いされる話   作:D.D.D_Official

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俺だ!グレンだ!!!
貴重な前書き欄を勝手に使わせてもらおう!フハハ!
貴様ら読者に俺の素晴らしいエピソードを教授してやろう!
あれは俺が中学二年生の頃の話だ…
他よりも高レベルな俺は俺の才を妬むゴミどもにちょっかいをかけられていた!だが、俺は宇宙を救った男なので些細な事は気にも留めずにいた。
するとどうだろうか!ゴミどもが勝手に頭を下げて来たのだ!
「頼む佐藤、どうやったらお前が怒るのか教えてくれっ!この通りだ!」
とな!フハハハハハハハ!!!!!!!
そして俺は言ってやったのよ。
「お前程度で俺の堪忍袋を始末することなど不可能だ」
とな!フハハハハハハハハハ!!!!!!!!!

次の日から何故かゴミどもは俺と同じ"ステージ"に上がって来たのだが、それはまた別の機会にしよう!では、本編だ。


世界で一番モテる男グレン(本名:佐藤紅蓮)

 

 

今日は初任務だ。

 

内容は単純なもので、都市の巡回だ。

正直、雑魚にすぎない俺からしてみればこれぐらいが丁度いい。モードレッドと良い勝負をしたとは言え、あれは武器の性能で勝ったようなものだからノーカンだ。

 

「それにしても…平和だ。何もなさすぎて怖いぐらいだ」

 

任務といっても、俺の仕事は城壁の上から門外や門内を見渡す仕事だ。正直言って、暇だ。何かする事はないか?

 

 

むむむ…そうだ。思いついたぞ!クク、フハハハ!俺は天才だ!IQ3億と言われても仕方ないな!フハハハハハハハハハハハ!!!!!!!!

 

早速俺は剣を取り出して素振りを始めた。

 

「フッ!シィッ!セヤァッ!」

 

一番"動きやすい"形を意識して剣を振るう。イメージするのは常に最強の自分…そう言う事だ。

 

「はっ!せいっ!そりゃあっ!」

 

何回も繰り返し剣を振っていて思う。スマ○ラのアイクやロイが使う剣技を俺に使えるのか、と言う事だ。試してみるか…

 

炎の剣…そうだな、クリムゾンと名付けよう。

クリムゾンに力を纏わせるイメージをする。するとどうだろう。剣に炎が纏ったじゃないか!

 

それを更に増幅させて…

 

「イ"ィヤ"ァッ!」

 

掛け声と共に振り下ろす。おお、火柱が上がった。これを極めていけば、いずれは某紋章の戦士達のような剣技が使えるようになるぞ!

 

未来に期待を乗せて、俺は任務中ずっと剣を振っていた。

 

 

○○○○○○

 

 

あれから一週間程同じことを続けている。少しづつではあるが形になって来ている。クリムゾンの長さが片手剣レベルなのも相まって、どんどん身のこなしがロイに近づいて行っている気がする。

 

この調子で鍛錬を続けていけば、いずれは円卓内の不和を打破する手にもなりうるだろう。目指すは打倒ランスロットだ。最強の騎士相手に、俺はどこまでやれるのか…フッ、楽しみだ。

 

 

 

鍛錬を終え、城壁の上から降りる。降りた先には普段は人がいないから、鍛錬後の綺麗な空気を目一杯堪能できると言うものだ。

 

「あ、あのっ!」

 

「ん?君は……」

 

突然声をかけられた。誰だ?

見るとそこには、燃えるような赤い長髪の美人がいた。今度は間違いなく女だろう。だって胸あるし。デカいし。

 

「い、いつも鍛練、お疲れ様でしゅっ!そ、それではっ!私はこれでーっ!」

 

そういうと彼女は水とパンと赤い手拭いを置いて逃げ去ってしまった。一体なんだったんだあの子は…?毒とか入ってないよな…

 

それにしても、どうして俺が鍛錬してるなんて知ってるんだ?普通城壁の上なんて見ないよな。それも城壁は高いから見上げるのに疲れてしまうだろう。

 

まぁ良い。プレゼントは有り難く頂くとしよう。

 

鍛練…もとい、任務が終わると城内の食堂で夕食だ。と言ってもパンとスープ、そして芋ぐらいなのだが。肉が出る日は今のところ一度もない。恋しいものだ。

 

「ん?グレンお前、エレイン嬢から赤いスカーフを受け取ったのか?やるなあグレン!下町一の美人さんを捕まえるなんてよ!」

 

「何を言っているんだグランツ。俺は別にそんなつもりは無い。真に強き者とは常に孤独なものだ」

 

「へへっ!じゃあお前さんは強き者じゃねえな!オレっていう友達がいるんだからよ!ガハハ!」

 

一週間の間に何もなかったわけでは無い。何故か毎日毎日絡んでくるグランツと言う男が友達になったのだ。

 

コイツは厨二病を否定しないし、何より底抜けに明るいから一緒に居ていて楽しい。俺にもかつて学友と呼べる同志は居たのだが、奴とはもう会えそうに無い。

そのことを少し寂しく思っていたのだが、グランツがいてくれて助かった。ボッチは悲しいからな。

 

「フッ、グランツ。貴様は俺の"友達"では無く、"盟友"または"親友"と呼ぶべきでは無いかね?」

 

「…………マジか。お前がそんなに素直になるなんて初めてだ!ガハハハ!良いぜ!オレたちは親友だ!ガーッハッハッハ!!!!」

 

「クク…フハハハハハハハハ!!!!!!」

 

夜の食堂に大きな笑い声が木霊した。

 

「「「「うるせえ!!!!」」」」

 

「「はい…」」

 

今後も、騎士生活は楽しくなりそうだ。

 

 

〜〜〜〜〜〜

 

 

渡しちゃった!渡しちゃった!

愛の証の赤いスカーフ!グレン様、付けてくれるかな…付けてくれたら良いな。えへへ。

 

あのランスロットとか言う私をフッたクズ男よりも美形だし、何よりもあの未熟だけど花の片鱗を見せるような蕾!

 

私の事を微塵も疑って無さそうな純朴そうな赤い瞳!ていうか、赤い瞳って私の髪の色と被ってる!?やだ!これって運命?それとも必然?

 

初めて見た時は、城壁の上で剣振り回してる危ない奴だと思ったけど、グレン様がどこぞの王子様と知ってからは見る目が変わったわ!

 

力を求める理由、その生い立ち、なんて英雄らしいの!?そんな人の伴侶になれたら…きっと私は聖女だわ!

 

いいえ、邪な心は封印しましょう。きっと彼は聡いだろうから。私の邪な心なんてすぐに見透かされてしまうに決まっているわ。だから私はこれから清純な乙女として生きるの。

 

全てをグレン様に捧げる、献身的な聖女に…

 

ウフフ、明日もグレン様は城壁の上にお見えになるでしょう。パンと水を用意しなければなりませんね!




俺だ!グレンだ!!!
謎のヒロイン登場…と言ったところか?
まぁ、俺の予想が正しければ彼女は恐らく「ゼロ」…
何のことかって?フフ、貴様にはわかるまい。

では次回予告だ!
嘘つきの少女は星の果てに何を見るのか。
そして少女を待つ結末とは!
次回、「嵐の中の光」

グレンの初登場時の特異点/異聞帯

  • 特異点F(冬木)
  • 特異点4(ロンドン)
  • 特異点5(ケルトアメリカ)
  • 特異点6(キャメロット)
  • イベント特異点(影の国)
  • 第六異聞帯(妖精國ブリテン)
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