厨二病の男が勘違いされる話 作:D.D.D_Official
何故俺が無双できたかについて質問があったので答えてやろう!
俺には、隠された力があるのだ!!!!フハハハハ!!!!!!
無論、これは前書きの俺だからこそ知っている事であって本編の俺は知らぬことだ…まだ、な。クク、態々俺に説明させるとは…罪な奴よ。ククク…
力の正体について明かすのは、また後…だ!フハハハハハハ!!!!!!
プロローグ2 -焔の帰還-
『はいっ!生き返ったわよ!どお?身体の調子は?』
「…………知らない天井だ」
これが本当に知らないから困る。というか、今ここに天井は無い。俺の眼前には美しい星空が浮かんでいる。
「ヴィヴィアン…此処は何処だ?」
『ここはね〜?私とグレンの愛の巣っ!えへへ、ちょっぴり恥ずかしいな…!』
「それよりも、俺はどうなった?お前に殺された筈だが…」
『もちろん完璧に修復…はしようとしたんだけど……』
え"。まさかとは思うが今の俺は何か足りないのか?何を失ってしまったんだ俺は…?
「ヴィヴィアン、俺は何を無くした?まさかとは思うが……」
『違うの!』
「……………何が違うのか言ってみろ」
『別に、私が貴方と同じになりたかったからじゃなくって……ごめんなさい。貴方の心臓…私と同化しちゃった☆』
は?
「理由を、聞いても良いか?」
この時、声が震えなかったのは凄いと思う。
誰かに褒めて欲しいものだ。
『あのね?貴方を蘇生する前、貴方の健康状態を確認したの。そしたら貴方の心臓が崩壊寸前だった。だからね?貴方に死んでほしくなかった私は自身の核を貴方の心臓に同化させ私と命を共有する事で擬似的な不死を…』
「待て待て!まさかお前、本当に俺と同化したのか!?どうしてそこまでする必要があった!お前は俺の何だ!?」
すると、ヴィヴィアンはなぜか顔を赤らめた。
『私は……私は貴方の伴侶。永遠の伴侶よ。だから……ね?私とこの場所で一緒に居ましょう?』
「だが断る。俺もお前のような美人と共に在るのは悪くは無いが、俺にはやるべき事がある。俺と共に来い、ヴィヴィアン。俺と共にブリテンを…世界を救わないか?」
『………もぅ、がまん、できない。これって、さそってる、のよ。がぁぁぁぁっ!』
「うおっ!?何だぁっ!アーーーーッ!!!!」
その日、俺は一段大人の階段を登った。
○○○○○○○
腰が痛い。
あの後俺は気絶するまで襲われたらしいのだが、まるで記憶に無い。思い出そうとすると頭痛がしてくる。
目が覚めたら隣で眠るヴィヴィアンを目撃し、絶叫しかけたのは記憶に新しい。おかげでヴィヴィアンの鼓膜に多大なるダメージを与える事になる所だった。
「おい、俺はキャメロットに戻りたいんだが道が分からん。案内を頼めるかヴィヴィアン?」
『んぁ……おはようグレン…えーっと、案内?影の国通る事になるけど、大丈夫?』
「影の国と言うと、スカアハだかスカサハだか言う女王が治める国のことか?確かに苛烈な女だとは聞くが、通るだけならば問題ないだろう」
『そうは言っても…あの女、面食いだし何より勇者に弱いから…グレン、かっこいいから取られちゃわないか心配で』
「大丈夫だ。俺の心は常にお前と共に在る。たとえ艱難辛苦の道が待ち受けていようと、お前と一緒なら恐れるものなど何もない」
『まぁ…!ええ、そうね!行きましょう、私たちなら絶対に負けないわ!』
こうして、俺のキャメロットへ帰る旅が始まった!
〜〜〜〜〜〜〜
「………なんと。グレン卿が、本当ですか?」
「はっ。死亡したと思われる場所にはグレン卿の使っていた剣…フランベルジェがその炎を失っていたのを確認致しました」
「持ち主の命と共にあるフランベルジェの炎が消えた…本当に、グレン卿は……残念です。期待していたのですが」
「しかし、王よ。ご安心召されよ。確認したところ、死亡者はグレン卿のみ…戦場で私が死亡したと確認した騎士達もなぜか蘇っていたのです。これを奇跡と呼ばずして何と言いますか?」
太陽の騎士ガウェインが陽光の如き微笑を浮かべながら騎士王に栄光を語る。
しかし、騎士王に掛かる雲は晴れない。
「恐らくですが、ヴィヴィアンと契約を交わしたのはグレン卿です。彼が死んでしまったと言うのなら弔わねばなりません。そして、湖の貴婦人の機嫌を損ねてはいけません。盛大に、勝利を祝わねばなりませんね」
「はっ!」
そして迎えた凱旋祭。
白亜の城から出てくるアーサー王に民達は湧く。
普段も盛り上がるのだが、騎士の死傷者が過去最低の一人だけ。これには民達も大盛り上がりだ。
「アーサー王万歳!アーサー王万歳!」
喝采の声が騎士王の耳朶を震わせる。平凡な王なら喜んでいられたのだろうが、少女アルトリアは兜の下で若干の表情を曇らせながら唯一の戦死者を想う。
(この平和は…騎士達の犠牲の上に成り立っている…。私は、正しい事をしている筈…その筈なのに。なぜ、こんなにも民たちの顔が歪んで見えるのでしょう?)
そう考え、慌ててそれを否定する。
なぜならそれは、騎士王としての在り方を否定するもの。そんな事を王自らが行ってはならない。
「王さま!ぼく、兄ちゃん…えと、フォルクス兄ちゃんみたいな騎士になりたいっ!ぼくにもなれるかなぁ!?」
「(こんな子供が…騎士に。いや、やめましょう。私は王。その責務を全うするのみです)ええ、貴方ならきっとなれるだろう。立派な騎士になって、このブリテンを守ってくださいね?」
「うん!ぜったい、ぼくが騎士になってお父さんとお母さんを兄ちゃんとまもるっ!」
その光景を忌々しげに見る者が一人。
妖妃か、叛逆の騎士か。否、そのどれでもない。
その男は友を失ったばかりの大楯の騎士であった。
「………何が凱旋だ。オレの親友が戦いを終わらせたんだ。なぜ民たちに知らせない…?まさか!」
その瞬間、男の思考は最悪の疑惑を産んだ。
「親友の…グレンの功績を横取りする気か!そんな事をしてみろ……オレが、オレが……!くそッ!!」
だが、その憤りは己の矜持と信念により捩じ伏せられる。守ると誓ったのだ。もう誰も傷つけさせないと、動かないエレインの前で誓ったのだ。
血の涙を流しながら男は城壁の上へ登り、素振りを始める。奇しくもそれは、彼の友と同じようだった。
グレンが帰還するまで、残り3週間。
フ、フフフ…まさか、俺の純潔が散らされてしまうとはな…
戦の女神を舐めていたわ…クク……!
まぁ良い。そんな事より新章開幕だ。
次回予告をさせて頂こうッ!!!!!
別れとは必然である。どのような関係にもいずれ別れはある筈だ。
だが、グレンの存在はあまりにも大きすぎる物だった。
次回「臥竜、星を穿つ」
グレンのサーヴァント時のクラス
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セイバー(厨二語による謎カリスマ)
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バーサーカー(厨二病はバーサーカー理論)
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フォーリナー(転移者+神の影響)
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キャスター(ヴィヴィアン霊基、女体化)