オリ主(あなた)がログインしました   作:バンクス

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#1 不正者(チーター)

気がつくと、あなたは空から真っ逆さまに落ちていた。

あなたは最初夢でも見ているのかと思った。

だが、あまりにリアルすぎる。冷たい空気、風の感覚、浮遊感。

……ああ、これ現実だ。

あなたは今のこの状況が現実であることを認識し、驚き恐怖し戸惑った。

 

上空で目覚める前の最後の記憶を必死に辿るあなた。

ソードアート・オンラインホロウ・フラグメントでLvとスキルカンストさせ、装備アイテムを全種類集めきり、完全クリアを果たして寝落ちした。

そうだ。そこまではいい。……それが目覚めるとパラシュートなしのスカイダイビングをしていた。うん。全く意味が分からない!

 

長い雲のトンネルを抜けるとさらに驚く事になった。街だ。

眼下に広がる街並みは異世界系のアニメや漫画で散々見尽くしたような中世ヨーロッパのようなレンガや木製造りの建物が多くたっている。

 

そして、距離が迫るにつれあなたはその街並みに既視感を覚えます。あれ、どこかで見たとがあるなあ。

あ、これアインクラッド第七十六層の街アークソフィアじゃね?

数多の二次元によって訓練されてきたあなたは現状を理解する事に成功した。

 

自分はソードアート・オンラインホロウ・フラグメントの世界に来たのではないか、と。

 

凄まじい自由落下していく中、人通りの多い中央通りの噴水が目に入り、あなたは自分がどういう顛末を辿るのかを悟ります。

 

あなたの持つ知識の中には76mから水に落下したデータとして生存率1%未満というというものがある。

そしてあなたは間違いなくその高さとは比べものにならない遥、上空上空3000以上は確実であろうところから落下してきた。

あ、これ死んだわと死を覚悟し目をつぶる。

 

走馬灯的なものが脳裏を駆ける。

まてよ……。ここがソードアート・オンラインの世界なら街中の圏内でならダメージ受けないんじゃない? てか、ここがゲームの世界なら痛覚ないんじゃ。という事を思い出して目をくわっと見開く。

 

更に、この空から落ちてくるシチュエーションってゲームでシノンがアインクラッドに巻き込まれた時と似てねと気づきます。※高さの次元が違う。

 

空から落ちてきたシノンはソードアート・オンラインの主人公キリトによってダッシュ滑り込みキャッチされ助けられたわけで……もしや自分も助けてもらえる可能性あるのでは? だってキリトは主人公だもん。大事なシーンには高頻度で現れるはず。

 

あなたは一縷の望みに、この世界の主人公に賭けて落下しながら大声で彼の名を呼び助けを求めました。

 

──助けて! キリトさん!

 

そして、あなたは見つけた。端末の画面越しに何度も見た黒ずくめの装備の少年の姿を──

 

 

 

 

☆☆☆☆☆

 

キリトside

 

七十六層の迷宮区の攻略からアークソフィアに昼過ぎに帰って来て、エギルの店へと向かうため中央通りを歩いていた最中の事。

 

「──さん!」

 

誰かが遠くで俺の名前を呼んだ気がした。足を止め、周りを見渡す。

中央通りは人通りが多く、今もかなりの数のプレイヤーが歩いている。

しかし、誰も俺の名前を呼んだ様子ではなかった。むしろ急に立ち止まりきょろきょろとしている俺を不審がるような目を向けられる始末。

 

「……気のせいか。誰かに呼ばれた気がしたんだけどな」

 

あくまで周りをきょろきょろしてたのは名前を呼ばれた気がしたからですよ〜と他プレイヤーにアピールしつつ、何事もなかったかのように俺は歩きだす。

 

「助けて! キリトさん!」

 

っ! 違う気のせいじゃない! 誰かが俺に助けを求めてる!

でも一体何処から……。

俺は意識を研ぎ澄ませ、助けを呼ぶ声ので何処を探り、凄まじい勢いで風を切るような音を捉えた。

まさか。

 

「っ上か!」

 

天を仰ぐ。

 

数日前、記憶喪失の少女シノンがひび割れた空から落ちてきたのと同じようにまた新たなプレイヤーが現れたのかもしれない。

一つ謎があるとすればどうして俺の名前を知っているのかだが……。

いや、今はそんな疑問は置いておくべきだ。

大丈夫、シノンの事があってから他のプレイヤーが同じように現れた場合すぐに助けられるようイメージトレーニングを何度も繰り返してきた。必ず助けてみせる!

 

そして、俺は目撃したのだ。

銀髪の白いロングコートの装備プレイヤーの姿を。彼? ないし彼女が多分200キロ以上は確実に出ているであろうえげつない速度で、中央通りにあるカップル達に定評のある噴水広場の噴水の水へとドボンする場面を。

 

凄まじい衝突音が鳴り響き、水しぶきが舞う。

 

「きゃあああ! いったいなに!」

「噴水が突然爆発した!」

「何かが空から降ってきたわ!」

…必ず助け

 

「……いや、あれは無理だろ」

 

シノンの時とは落下速度がえらい違いだ!

 

「って言ってる場合じゃない!」

 

あの銀髪のプレイヤーは俺の名前を呼び助けを求めていた。もしかすると知り合いの可能性がある。

正直、全く見覚えがなかったが、俺がド忘れしてるだけかもしれない。

急いで助けに向かおう。

……無事だといいが。圏内だから死んでる事はないだろうが、トラウマとかにはなってそうだ。

俺は銀髪のプレイヤーを救出するべく噴水の元へと急いで向かった。

 

 

 

噴水前には人だかりができていた。

 

「空から降ってきたんだってよ」

「私見たのよ! その人がまるでミサイルのような速さで噴水の中に落下するところを!」

「というか、さっきからこの人ぴくりとも動いてないけど息している?」

 

騒然とするプレイヤーたち。

 

「すみません。今噴水に落ちたプレイヤー俺の知り合いかもしれないんです。すみません──」

 

人だかりを掻き分け、なんとか噴水前に辿りつく。

 

噴水の中には銀髪のプレイヤーが仰向けの状態で水底へと沈んでいた。背中のベルトにかけている鞘に収まっている剣の重さによるものか。その他装備諸々が原因か。

 

「おい、あんた大丈夫か!」

 

……全然、動かないな。早いとこ救出した方が良さそうだ。

俺は濡れることを躊躇せず、噴水の中入ると銀髪のプレイヤーを水の中から引き上げようとする。

 

「っ! 重っ! いったいSTR要求値幾らの装備を身につけてるんだよ」

 

銀髪のプレイヤーは全然動かせないほどに重かった。

スピードよりのステ振りとは言え、俺もSTRは結構上げてる方なんだが。

ロングコートやズボンやブーツはあまり重量があるようには見えないし、やっぱり剣のSTR要求値がかなり高いのだろう。

 

「こうなったら、ウィンドウを操作して装備を外すか。……悪く思うなよ」

 

俺は水中に潜り、銀髪のプレイヤーの右手を動かし、ウィンドウを呼び出す。

ステータスやスキルは見ないようにして、装備コマンドをタップ、剣の名前や性能にめっちゃ興味があったが見たい欲求を我慢し剣装備を解除し(他のプレイヤーの装備やスキルを詮索しすぎるのはご法度)ウィンドウを閉じる。

 

「よし、これでっ!」

水中から起き上がり、もう一度銀髪のプレイヤーを引き上げることを試みる。

今度はさっきより簡単に持ち上げる事ができた。

噴水の外まで運び、近くのベンチの上へ寝かせる。こうして俺は噴水の中から銀髪のプレイヤーを救出する事に成功した。

 

指笛が鳴り響く。今の一部始終を見ていたプレイヤーたちだ。

 

「やるな! 兄ちゃん!」

「かっこよかったわよ!」

「ナイス! 救助!」

「キミがヒーローだ!」

 

こういう風に囃し立てるのは柄じゃないんだけどな。

照れ隠しにポリポリと頬をかいて誤魔化した。

 

 

ベンチの上で寝息を立てる銀髪のプレイヤーに何度も声をかけてみたが目覚める気配はない。

人目を引いていたため、居心地が悪かった。とりあえずこの場を離れたい。

銀髪のプレイヤーは、エギルの店の俺の宿部屋に連れて行くか。

自分のウィンドウを操作し、フレンドリストに登録している皆にシノンと同じように空から落ちてきたプレイヤーを助けた旨とエギルの店の俺の宿部屋に連れていく事を伝えるメッセージを打ち込み、一斉送信する。

 

この銀髪のプレイヤーは空から落ちてきた。もしかするとシノンと何らかの共通点を持っていてシノンの失っている記憶の手がかりになる事を知っているしれない。

そんな期待を抱きながら、俺は銀髪のプレイヤーをおぶってエギルの店へと足を進めた。

 

 

■■■■■

 

 

あなたの近くで幾つも声がした。それは何度も何度も何度もあなたは耳にした声で、その声を発する登場人物の全員の事があなたは大好きだった。

 

「それで、この人が私と同じように空から落ちてきたわけ?」

「ああ。けど、全く同じって訳じゃなくて、落下速度はシノンよりえげつない速さだったな。まるでミサイルみたいだったよ。噴水に落ちる前に助けようとしたんだけど全然間に合わなかった」

「落下速度は高度も関係してくるから、キリトくんが言っている事がホントならかなりの高さから落ちてきたんじゃないかな」

「パパから聞いた話からどのくらいの高度から落ちてきたのか計算してみましたが、高度3000メートル以上から落ちてきたものと思われます」

「3000m!? もしそうならトラウマもんね〜。高度3000mからパラシュートなしのスカイダイビングなんて想像しただけで青ざめるわ」

「ちょっとリズさん想像しちゃったじゃないですか! うう、怖すぎますよ。ねぇピナ。もし私が高いところから落ちそうになったら助けてくれる?」

「キュア!」

「……私、ALOにいた頃に度胸試し大会で高度1000mくらいから自由落下した経験があるんだけど、怖くて途中でギブアップしたんだ。この人はもっと高いところから落ちてたんだよね。しかも自分の意思で落下を止めることもできない。……きっととっても怖い思いをしたはずだよ」

 

……。

 

「なぁ、ところでよキリの字よ」

「ん? なんだよクライン」

「この寝ているプレイヤー野郎か女性どっちなんだ?」

「「「「「!?」」」」」

「ちょ、おい、おまっ、いきなりなにを!」

 

クラインがぶっ込んだ話題に女性陣達が反応する。

キリトが関わるのは訳ありだったり悩みをもつ女子が多い傾向にあるわけで。

76層にきてからもシノンやストレアといった謎を抱えた存在ともなんか仲を深めてる。

けど、口に出したらほんとに銀髪のプレイヤーつまりあなたが女子だったということになるのではないかと、キリトハーレムの面々の役一人を除き危惧して躊躇していた。

 

「コイツの事だし、十中八九、女、でしょうね」

「ちょっと、シノンさん! 私、あえて言わなかったのに!」

「シリカ、現実をあるがままに受け入れなさい」

「物怖じしないというか、シノンってこういう時ズバって言うわよね」

「お兄ちゃん……」

「キリトくん……」

 

汗をダラダラかくキリト。確かに女子との出会いが多いだけに咄嗟に否定できなかった。

 

「い、いや。でもまだ女性と決まった訳じゃ……」

「パパ、また女の人を連れてきたんですか? パパにはママという大切な人がいるんですから、浮気はダメですよ」

「ユイっ! いったいどこでそんな言葉を覚えてきたんだ?」

「ストレアさんが教えてくれました」

「……あいつ!」

「……パパは浮気をするんですか?」

「しないよ! ユイ、俺がママが傷つくようなことをするわけないだろ。それに、アスナは俺のお、お嫁さんだし。大切な人で、大好きな人だから」

「……キリトくん……そんなに私の事を思ってくれてるなんて嬉しい♡。私も君のこと大好きだよ」

 

見つめ合うキリトとアスナ。いい雰囲気。惚気を見せつけられている女性陣及びクラインは面白くない。

 

「はいはいそこ〜二人の世界に入らない」

「ご馳走様、お幸せに」

「キリトさんとアスナさんラブラブで……羨ましいです」

「うわぁー! うわぁー!お兄ちゃんとアスナさんってほんとに夫婦なんですね」

「リーファさんお顔が真っ赤です〜」

 

リズベットはキリトとアスナが二人の世界の入るのをとめ、シノンはおなかいっぱいという顔をし、シリカは羨ましげにキリトとアスナを見つめ、リーファは顔を真っ赤にして、ユイに指摘されていた。

 

そして、クラインは、面白くなさそうな顔している。

 

「ちぇっ、なんでキリトばっかり。いや、待てよ? もしこのプレイヤーが女性だったら、この俺にも仲良くなって親密になる可能性もワンチャンあるのでは!」

 

あなたは一人から邪な気配を孕んだ視線を受けて身の危険を感じる。

あなた性別不詳プレイヤーですが、おっさんに熱い視線を送られるなんて勘弁願います。

あなたは閉じていた目をパチリとあけた。

すると、赤い髪にバンダナをした野武士面の男と目がバッチリあう。

 

「どやあああ!」

 

突然目覚めたあなたに驚くあまり大きく後ろに退くクライン。

あなたもその驚きの声にびっくりしてベットの上で飛び起きる。

 

「どうしたクライン……っ! 目が覚めたのか。キミが空から噴水に落ちて気を失っていた所を助けてここまで運んだんだけど、大丈夫か?」

 

さっきまでアスナとイチャコラしていたキリトやこの部屋(キリトの宿部屋)にいた他のみんなの注目が目覚め、ベットの上で起き上がっているあなたに集まる。

 

画面越しに見たキャラクターたちが今あなたの目の前に実態として存在している事にあなたは──嬉しさのあまり目から勝手に涙が溢れ出した。

 

もう、号泣です。

 

感動系アニメやゲームなどでは泣くことがあるあなたでしたが嬉し泣きを経験するのはこれが初めて。

 

「え? えぇぇ!」

 

突然号泣しだしたあなたに困惑するキリトたち一行。

 

「あーあ。泣かせちゃった」

 

冗談でキリトをいじりにいくシノン。

 

「い、いや俺はただ意思疎通を図ろうとしただけで!」

「きっと空から落ちてくる最中凄い怖い思いをしたんだよね? でも安心してもう大丈夫だから」

 

アスナがあなたの傍に寄って優しく接してくれた事にあなたは──号泣から大号泣に以降した。

SAOのヒロインのアスナがあなたに語りかけてくれた。こんな幸せな事があっていいだろうか! 幸せすぎる! とあなたの思考は暴走した。

 

「え、私なにかしちゃった? なにかしちゃったならごめんね」

 

今度はアスナが困惑する。

ほかのみんなも困惑し、大号泣しているあなたに迂闊に話しかけられない。

それはあなたが少しばかり落ち着きを取り戻すまで続いた。

 

落ち着きを取り戻したあなたは目覚めてそうそう号泣して困らせてしまった事をこの場にいたキリト、アスナ、ユイ、リズベット、シリカ、リーファ、シノン、あとついでにクラインに詫びた。

 

号泣した理由は空から落ちていた時の恐怖がフラッシュバックしてという事にしておく。

 

「大変だったな。それで、名前を聞いてもいいかな? 俺はキリト」

 

あなたはまだ自分のリアルの方の名前を名乗ろうとしますが、寸前で思いとどまる。

ちょっと待っててくれますか?自分の名前を確認するため視界の左上に固定されているHPバーの横に書かれている英字を読み解く。

 

──

 

驚くことになんとその名前はあなたがソードアート・オンラインホロウフラグメントの自分のキャラにつけていたものと同じものだった。

あなたは自分のキャラ名前を名乗る。

 

「──っていうのか。──君に聞きたいことがあるんだけどいいかな?」

 

そういうキリトにあなたは?を浮かべながら聞きたい事はなにかを聞く。

 

「どうして空から落ちてきたのか覚えているか?」

 

あなたは覚えていない、家でゲームをして寝落ちして、次に気がついたら空から落ちていたと正直に答えた。

 

「ゲームはVR?」

 

違うがその方がシノンという前例があるし都合が良さそうと思いあなたは頷く。

 

「そうか。ならシノンやスグと同じように何らかのバグで他のVR世界からこの世界に飛ばされた可能性が高いな。──落ち着いて聞いてくれ。君はデスゲームと化したVRMMORPGソードアート・オンラインの世界にきてしまったんだ」

 

あなたは現状把握ができていたため、まぁそうだろうなあくらいにしか思わなかった。

 

「あまり驚かないんだな」

 

あなたが冷静だったため少し驚いた様子のキリト。

あなたはブンブン首を振って、驚いてるめっちゃ驚いてて逆に冷静になっただけだと嘘をついた。

 

「なかなか図太い神経してそうね。私はここがソードアート・オンラインの中だって最初に聞かされた時はすごく混乱して気落ち込んだのに」

 

シノンにそう言われ、ポジティブなのがとりえだとあなたは適当に返し、シノンに君も自分と同じように他のゲームからきたのか尋ねた。

 

「あんたと同じで空から落ちてきたらしいし、多分……ね。私、記憶喪失なのよ。だからはっきりとは覚えてないの……現実の自分が何者なのかもね。あんたは記憶はあるの?」

 

あなたは空からどうして落ちてきたのか覚えていないが、それ以外はちゃんとあると答えた。

 

「そう、良かったわね」

 

あなたは早く記憶を思い出せるといいねとシノンに気遣いの言葉をかけた。

シノンは「気遣いありがとう」素っ気ない対応。

 

「もう1つ聞いていいか? 空から落ちてくる時、俺の名前を呼んで助けを求めていたよな。もしかして俺たち何処かであった事があるのか?」

 

ッ!

あなたの胸中はまさに、あ、やっべです。

あなたはキリトの事を一方的に知っていましたが、彼はあなたとは今日日まであったこともなければ話したこともない。

そりゃ初対面の人に名指しで助けを求められたら疑問に思うはずだ。

 

「──さんは、パパのお知り合いなんですか?」

 

ユイの問いかけと同時にあなたは急にキリトハーレムの面々から圧を感じました。もしも知り合いならば彼女たちからすればライバルの登場の可能性があるわけで……。

 

あなたはどう答えたものか迷います。

まさか、あなた達が登場人物のソードアート・オンラインという二次作品のある世界から来たからキリトを知ってたんです。とは言えない。

いきなりそんな事を言い出せば、変なやつ扱いされたり、不気味がられたり、兎に角彼らの気分を概してしまうのだけは明らかに思えた。

 

なのであなたはこう答えた。

知り合いでは無い。今日まであったこともない。自分の言ったキリトは自分が好きなライトノベル作品の主人公の事で咄嗟に頭をよぎったから言っただけだと。

 

「そ、そうか。俺を呼んだんじゃなくて、ライトノベルの登場人物の事だったのか」

「もしかしてキリトの名前って、そのライトノベルからとって来たものだったりする?」

 

リズベットに聞かれるキリト。

 

「いや。俺のは本名からもじって作ったものだよ」

「なーんだ。もしライトノベルの方からだったら、キリトをからかって遊べたのにねぇ」

「おい」

 

リズベットは残念そうに言う。ジト目でツッコミを入れるキリト。

シノンだけは疑わしげな目をしてあなたを見ていたが、キリトとリズベットのやり取りに感動していたあなたは全く気づかなかった。

 

その後はあなたはキリトにみんなの事を紹介された。

自己紹介される度にあなたは号泣しそうになったがグッとこらえた。けど、クラインの時はあんまし涙出る感じしなかった。

 

あなたはクラインに性別を聞かれたが性別不詳ですと答え周りを困惑させた。

 

そして、様子を見に来たエギルが登場し、互いに名乗った後、あなたの状況を知ったエギルは宿の一室と食事をしばらくの間無償で提供してくれると提案してくれた。ただ店の手伝いはして貰うがなとニヒルにエギルは笑う。あなたは黒人のガチムチハゲに感謝した。

 

更にキリトやクライン、キリトハーレムのメンバーがソードアート・オンラインでの事を色々教えてくれるのだという。あなたからすれば願ってもないありがたい話だった。

 

あなたはソードアート・オンラインホロウフラグメントというVita端末ゲームは完全クリアするほどやりこんでいた廃人プレイヤーだったが、VRゲーム自体初体験のビギナーだ。彼らから学ぶ事は多い事だろう。

 

 

「──。俺はお前さんのの宿の手続きを済ましてくるから、その間キリト達にこの世界の事をレクチャーしてもらってくれ」

 

そう言い残し、エギルはキリトの部屋を退出した。

 

アスナは血盟騎士団の急に呼び出され、リズベットは鍛冶のスキル上げをしたいからと自分の店に戻り、クラインは風林火山のメンバーと狩の約束があるからとフレンド申請だけして「気が向いたら後で認証しておいてくれ」と言い残しいなくなった。シリカはLvを上げるため街で受けられるクエストを受けに行った。

 

残ったのはキリト。リーファ。シノン。ユイ。あなたの5人。

あなたはキリトたち御一行によろしくお願いしますと頭を下げた。

 

「そんなかしこまらないでくれよ。──基本的なところのレクチャーからするぞ」

「私も復習も兼ねて聞いてていいかしら?」

「私も聞きたい!」

 

シノンとリーファが手を上げる。ユイは私はパパと一緒に解説しますとキリトの横に立つ。

 

ベットから降り、既にたっていたあなたは用意された三人の椅子のひとつに座り、リーファとシノンも各々座る。キリトとユイの解説を聞く。

 

「ああ、もちろん。基本の事は覚えてて損はないからな。じゃあまずウィンドウの事から……こう右手を上から下に下ろす動作をしてみてくれ」

 

あなたはキリトの見様見真似で右手を軽く振り下ろした。

するとウィンドウが身体の前に現れた。ソードアート・オンラインでウィンドウを開いた。感動だ!

 

「このウィンドウメニューにある項目を指で操作して自分のステータスやスキル、装備、アイテムや所持金を見たり、フレンドを登録したり、マップを確認したり作ったりする事ことができる。まずは、ステータスを選択して確認して見よう」

 

あなたはstatusの項目をタッチした。

 

「ステータスには自分の名前とレベル、あとは各項目のステータスの数値が書かれているだろ。って──どうしたんだ? 鳩が豆鉄砲くらったみたいな顔になってるぞ」

 

あなたは自分のステータスを確認しギョッという顔をしていた。

それもそのはず何故ならあなたのステータスはあなたがソードアート・オンラインホロウフラグメントで使用していた自分のキャラのものと一緒だったのである。

 

name ──

LV250

 

LV250に続く自分のステータスを数値を見てあなた理解した。

自分のアバターがゲームのものと一緒である事に、そしてもしや自分の所持していたアイテムやコルも同じなのではないかと……。

 

「もしかしてLvが初期値じゃなかったとか?」

 

リーファに図星をつかれる。

あなたは今後実践をするかもしれない事を考えると流石にLv1では通せないと思い、こくりと頷く。

 

「やっぱり。実は私やシノンさんも別のゲームのステータスやスキル熟練度とかお金も引き継がれてたんだ」

 

「──あんたも同じかもね」

 

「──、一応、スキル、装備、アイテム、コルも確認してみてくれないか。ああ、ウィンドウメニューへの戻しかたは……」

 

選択した項目からウィンドウメニューへの戻し方を聞いたあなたは実践して、その後、スキルとアイテムとコルを確認する事に成功した。

スキルは全スキルの熟練度カンスト+習得していた。ただ二刀流は使えなくなって???になっている。

そしてアイテム欄を見てみれば、レジェダリーウエポン全種呼び含めて上限の10本ずつから始まりホロウテストをクリアして解放した階層フィールドボスからレアドロップする装備やその他アイテム結晶も上限までぎっしり入っていた。

コルは上限だった99億9999万9999コル。

 

あなたは額当たりを右手で抑えて落ち着こうとした。

 

もうチートやチーターやんそんなん!

 

 

あなたは自分がやっていたゲームのアバターデータとほとんど同じであることを伝える。勿論、Lvやアイテム、コルがどれほどあるのかは隠して。

 

このエギルの店の宿の宿泊代や食事代は自力でしばらくの間は払えそうなくらいの額はあるから後でエギルに自分で払う事を言いにいくよ。と、この場にいるみんなに伝える。

 

「まぁ何はともあれこれで──が野垂れ死ぬ心配はなくなったみたいだし良かったな」

 

キリトにあなたは頷いた。

 

「装備やアイテムに名前が全部文字化けしたり、???になっているものはありませんでしたか? もしあったのでしたら、カーディナルシステムがバグとして検知する前に破棄しておいた方がいいです」

 

ユイにそう言われあなたはもう一度確認してみることを伝えアイテム全部に目を通す。

エリュシデータ(文字化け)やダークリパルサー(文字化け)ダークコートやブーツなど主にキリトのゲームの初期アイテムが???になっていたので消去した。ほかはだいたいは大丈夫そうだ。

あなたは???になっているアイテムを全て破棄した旨とスキルに???がある事をけどどうすればいいのか、この中で一番詳しいであろうユイに尋ねる。

 

「その場合、???になっているスキルを使用しようとしなければ問題ないと思います」

 

あなたはほっと安堵の息をついた。

折角、ソードアート・オンラインの世界に来れたのにバグとして検知されカーディナルによってなんらかの処分を受けるのは勘弁願いたいからだ。

 

安堵の息を吐いてすぐあなたはユイ以外の三人から視線を集めている事に気づきます。いったいどうしたのかあなたが問うと。

 

「私はユイちゃんにおかしくなったスキルの事を聞いたのかちょっと気になっただけよ。普通、小さい子に聞くより私たちの方が詳しいって思うはずじゃない?」

 

とシノン。キリトとリーファも似たような理由で見ていたと本人たちから説明された。

あなたはまたしくじってしまった。あなたはカーディナルシステムが作り上げたAIユイがこの世界の事をよく知っている事を知っていた為にユイに聞いたが、それはキリトたちからすればに少し不自然に映った。

 

あなたはまた嘘で誤魔化す事にした。

 

いやーなんか凄い専門用語ぽいのカーディナルがどうとか言ってたし、そういう事に凄い詳しいのかなぁって思ってさ〜聞いたんだよ〜みたいな事を言った。

「ふーん。そう」

 

とシノン。

 

「確かにユイはその辺詳しいからな」とキリト。

「だ、だよね。私てっきり──さんは小さい子が好きなのかなーと」

 

リーファのロリコン疑惑にあなたは少し迷った末に小さい娘は特別好きって訳じゃないが嫌いでもないと答えた。

 

その後、あなたはキリトとユイから一通りウィンドウ操作について学しつくし、ソードスキルについて実施形式で教えてもらえることになった。

室内でソードスキルを使うのは広さの問題があるため、キリトがたまに修練に使っているという圏内にある草原に行くことに。

 

目的の草原についたあと、獲物を装備するようにキリトに言われたので、あなたは自分の獲物を選択する。

 

 

オリ主(あなた)の獲物(武器)

  • 短剣
  • 片手剣
  • 曲刀
  • 細剣
  • 片手棍
  • 両手斧
  • 両手剣
  • 盾持ち片手剣
  • 盾持ち短剣
  • 盾持ち細剣
  • 盾持ち片手棍
  • 盾持ち曲刀
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