オリ主(あなた)がログインしました   作:バンクス

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深夜テンション。

前回のあらすじ。

よし、目立たないように武器をセレクトしたぞ。

ソードスキル練習して使えるようになったで!

今回

よし、キリトたちが見たこともない最強の秘奥義を見せて度肝を抜いてやるぜ!

ど う し て こ う な っ た!

今回も『一応』アンケートあります。


#3 秘奥義(シャドウ・エクスプロージョン)

片手剣ソードスキル一覧を確認していたあなたの目に止まったのは、片手剣ソードスキル最強の秘奥義。

 

神速の七連撃 シャドウ・エクスプロージョン

 

HFの大型アップデートで追加されたホロウエリアの新エリアで受けられるグランドクエストの試練をクリアしなければ習得できない特別なソードスキルだ。

 

当然の事だが『今』のキリトたちは存在すらしらない。

 

……これを見せたらキリトたちはどういう反応をするんだろう。

 

そんな好奇心があなたの中に湧く。

 

使えば目立ってしまう、なんで他のプレイヤーが使えないソードスキルを使えるのかと、怪しまれてしまうかもしれない。

 

でも……でも……キリトたちがどういう反応をするのか気になる!

 

あなたは自分の中に沸いた好奇心に負けてしまった。

 

キリト、ユイ、リーファ、シノンの方へと目線をやる。

 

「ん? どうした? 何かが分からないことでもあったか?」

 

キリトがあなたに聞く。

 

あなたは首をふり、使うソードスキルを決めたとを伝える。

 

「そうか。ソードスキルの発動はさっきと同じ要領でいいから、焦らずやってみてくれ」

 

あなたはこくりと頷き、ソードスキル欄で確認したシャドウ・エクスプロージョンの初期モーションをとる。

 

右足を引き、左足を前に、左手を突き出し、身体を半身にして腰を落とす、交差する黄金の剣を右肩に背負うように添える。

 

「……? (なんだ。あのモーションは。あんな型の片手剣ソードスキルなんてあったか?)」

 

腕を組んで見守っていたキリトは怪訝そうな面持ちであなたを見ていた。

「……」

 

ユイはあなたの一挙手一投足を見逃すまいと集中している。

 

この場で、SAOにきて日の浅いリーファとシノンだけがあなたのとっているモーションが現在のアインクラッドのプレイヤーたちの間で既知のものではないと気づけていない。

 

そして、それはやってきた。

 

爆発。あなたの全身から吹き出すように巨大な藤色の柱が立ち上る。

 

「なっ!」

 

キリトは驚きのあまり素っ頓狂な声をあげた。

 

あなたは剣身に先程まで使っていたソニックリープとは比べものにならないほどの重みさが宿っていくのを感じる。

 

巨大な藤色の柱、オーラとでも呼ぶべきそれは黄金の剣身へと収束していき……。

 

全てのオーラが剣身へと収束すると同時、薄紅の燐光が黄金の剣から溢れ出す。

 

収束された圧倒的なオーラを今、解き放つ!

 

片手剣ソードスキル秘奥義 七連撃 シャドウ・エクスプロージョン!

 

右上段からの左斜め下段へと神速の裂け斬り。

 

左斜めへと振り下ろされた剣の遠心力を使い、一回転、更に右上段から、左斜め下段へと振り下ろす。

 

更に遠心力を使い、左斜め下段へ剣を振り下ろす。

 

振り下ろされた剣は自身の左脇腹付近で止まり、一瞬のタメを作る。

 

そして、左斜め下段から剣を右斜め上段へと振り上げ、回転させ、交差する二連撃を『同時』に叩き込む。

 

宙には暗黒のXの軌跡が大地を揺らさんばかりの衝撃音と共に刻まれる。

 

ブラックホールのような畏恐と神秘的な美しさに、あなたの剣技を見ていた誰もが息を飲んだ。

 

あなたは自身の放ったシャドウ・エクスプロージョンの痺れるようなかっこよさにテンションが上がりグッと拳を握った。

 

画面越しのゲームでみていたソードスキルが、ここまで迫力満点とは……やればできるじゃないかリアル!

 

……まぁ、SAOの世界は実体があるとはいえバーチャルなのだが。

 

そうだ。キリトたちはどんな反応を?

 

■■■■■■

 

宙に描かれていた暗黒の軌跡が収束し完全に消えると、キリトたちは呼吸を思い出したように止まっていた自分たちの息を吐いた。

 

「……なに、今の」

 

呆然と呟くシノン。

 

「最後、まったく剣の軌道が追えなかった。凄い、凄いよ──さん!」

 

目をぱちくりさせ、興奮気味にあなたの剣技を賞賛するリーファ。

 

「該当するソードスキルのデータなし。……これはいったい」

 

ユイは今──が見せたソードスキルが、自身がもつカーディナルのデータに該当するものがないことに眉を寄せ、困惑する。

 

キリトとは俯きながら──へとフラフラと近づいていき。

 

──の肩をガシッと掴んだ。

 

「……キリトさん?」

 

──はどこか様子がおかしいキリトに?を浮かべる。

 

キリトは俯いていた顔をあげる。

 

その瞳は子供のように純粋なキラキラしたものだった。

 

「すっげーー! なんだよ今の! なんて名前のソードスキルなんだ? 何連撃? 向上するステータスは? 習得条件は!? なんかソードスキルが発動する前に出ていたあの紫色のオーラの柱みたいなのはいったいなんなんだ! ──!」

 

ガクガクと──の肩を揺らし質問責めにするキリト。

 

「ちょっ、お兄ちゃん暴走しすぎだよ! ──さん目を回してるって!」

 

「パパ、落ち着ください!」

 

「リーファやユイちゃんの言う通りよ。冷静になりなさい」

 

「う、すまん──」

 

三人に諭され、──の肩を揺らすのをやめるキリト。

 

「というか、なんでそんなにテンションが高いわけ? たしかに凄い剣技だったとは思うけど。攻略組に居るあんたなら見慣れているんじゃないの?」

 

「いや、あんなソードスキルは知らない。多分、他の攻略組の奴も知らないはずだ。何せ情報屋の情報にも乗ってないからな」

 

「……それって──が使ったスキルが未知のものだったって事?」

 

シノンの確認に、キリトは「ああ」頷く。

 

「だから──。スキルを習得した時の事を覚えている限り詳しく教えてほしいんだ」

 

キリト、ユイ、リーファ、シノンの四人の興味の視線が──に集まる。

 

特にキリトは興味津々という様子だった。

 

■■■■■

 

 

あなたはソードスキル欄から普通に選んで習得したとキリトたちに嘘をついた。

 

ソードスキルの剣技名は?

 

シャドウ・エクスプロージョン

 

「かっこいいな」

 

ネーミングセンスの良さに、目をキラキラさせるキリト。

 

「スキルアシストレベルは?」

 

レベル6。

 

スキルアシストレベルとは、武器のソードスキルのシステムアシストのことである。

 

武器スキルの熟練度が高ければ高いほどスキルアシストLvの高いソードスキルを習得できる。

 

Lv1〜Lv2までのソードスキルは武器の熟練度を必要とせずポイントさえ消費すれば習得できる。

 

Lv3は400 Lv4は600 Lv5は800 Lv6は1000(完スト)という内訳だ。

 

あなたの片手剣スキルの熟練度は1000のMAX。

 

武器スキルアシストレベル6。

 

シャドウ・エクスプロージョンは最高峰のLv6にカテゴライズされていた。

 

「──は片手剣スキルの熟練度が完ストしていたのか。ここに来る前のゲームではかなりのヘビーゲーマーだったんだな」

 

あなたは引き攣った笑いを浮かべる。

 

なんなら、その他全武器スキルの熟練度とソードスキルを完ストしているまである。

 

言えば話がもっと拗れるので言う気はないが。

 

「ソードスキルの詳細を教えてくれないか」

 

さて、どうしたものか。と、頭を悩ませるあなた。

 

スキル情報には秘奥義につき剣技の情報は失われていると書かれていた。

 

七連撃である事は確認できるが如何せん効果までは把握できてない。

 

けど、それをそのまま伝えると秘奥義ってなんぞ?とツッコまれることになるだろう。

 

では、嘘の情報をでっちあげるか? それはそれで、もしキリトたちがグランドクエストの試練をクリアした時、嘘がバレて困ることになるだろう。

 

 

なら、スキル情報については嘘をつかず、キリトたちが試練でスキルを手に入れた場合は……。バグで自分は習得できたのだろう。なにせあの時アインクラッドはおかしくなってたし? ほら武器とかアイテムも文字化けしてたりしてたしさー。

 

……みたいなふうに誤魔化すのが最善かもしれない。

 

と、あなたは判断し、スキルについてはスキル情報をそのまま伝えた。

 

「秘奥義につき剣技の情報は失われている? ホントにそう書いてあったのか?」

 

こくり。

 

なんなら見せることにする。

 

シャドウ・エクスプロージョンのスキル詳細を開いてキリトに見せる。

 

「……本当に書いてあるな。疑ってごめんな──。それとここまでさせておいて言うのもなんなんだけど、あまりこういう風に自分のウィンドウを他人に見せない方がいい。不用心だ。他プレイヤーからウィンドウに表示されているものを覗き見られないようにする方法を教えるよ」

 

キリトからあなたはウィンドウの表示設定を他プレイヤーに非表示にする方法を教えてもらった。

 

 

「で、結局──だけが攻略組のプレイヤーでも知らないような秘奥義、だっけ? を習得できた理由わかったの?」

 

シノンが腕を組みながらキリトに聞く。

 

「うーん、話を聞いた限りでは、特に変わった事をしたわけでもなさそうだしな。考えられる可能性としては他の世界からこの世界に来た事が要因になっているのか、──だけのユニークスキルか、もしくは、七十五層を超えてから色々おかしい事がおきているしバグか何かで習得できた可能性もあるな」

 

自分の顎に指を当てて、考え仕草をしながら可能性を述べるキリト。

 

「つまり、まったく見当がついてないってこと?」

 

リーファが総括し、キリトはその事実に苦笑い。

 

「……まぁ、スグの言う通りだな。ユイは──のスキルについてなにかわかった事はあるか?」

 

「すみませんパパ。私が検索できる範囲のカーディナルのデータの中には──さんが使用したソードスキルに該当するものはありませんでした」

 

「該当するデータがない?」

 

「はい。ただ、スキルの情報に関しては、情報が秘匿されているものも沢山あるので──さんが使用したソードスキルはもしかしたらその秘匿されているスキルの一つなのかもしれません」

 

「秘匿されているスキルか。と、いうことはこの先なにか条件を満たすなりすれば──が使ったみたいなソードスキルを習得できるようになる可能性があるってことか。なんか、わくわくしてきたな」

 

テンションが上がった様子のキリト。

 

「リーファ、あんたのお兄さんって、根っからのゲーマーなのね」

 

「あはは、そうみたいですね」

 

その時、あなたの腹の虫が鳴る。

 

あなたは今の自分です。恥ずかしそうに手をあげた。

 

「沢山、動いたし、それに夕飯時だもんな。いつの間にか空も夕焼けに染っているし。エギルの店に帰るか」

 

「わ、ホントだ! 夕飯時って意識したら私もお腹空いてきたなあ」

 

と、リーファ。

 

「実は、私もお腹ぺこぺこです」

 

と、ユイ。

 

「……」

 

シノンは無言ながらもお腹を片手で抑えている。

 

あなたたちは宿のあるエギルの店へと戻る事にした。

 

 

 

エギルの店に戻ってあなたは夕飯をキリトたち(帰ってきていたアスナやクライン、シリカやリズベット)をとった。

 

その後、店のカウンターまで行き、エギルに宿部屋を手配してもらったあなたは以前いたのVR世界からお金を引き継いでいたという旨を話して、宿代は自分で支払う事を伝えた。

 

エギルはそれならそうと早くいってくれよ。今日の分の宿代自分で払っちまったぜと冗談交じりにそういうと。黒光りしている頭をガシガシかき。

 

「そうだ──。もしアイテムを売買するならうちの店を使うといい。贔屓してやるぞ」

 

「やめとけ──ぼっったくられるぞ」

 

「ニュービーにそんな意地の悪いことはしねぇよ。いいか──。キリトの言うことは真に受けるなよ。うちの店はちゃんと、人様に誇れるような真っ当な商売をしているからな!」

 

あなたはこくりと頷いた。

 

HF時代、エギルの店にはコルが完ストの99億9999万9999円になるまであしげく通ったものだ。

 

エギルの店は普通の武具店で売るよりも高くかいとってくれた。

 

それに、エギルは儲けのほとんどを中層以下のプレイヤーの育成に当てたりととても良い人なので意地悪なんてしないとあなたは信頼していた。

 

 

……。

 

………。

 

………。

 

宛てがわれた宿部屋のベットで横になりながらあなたは今日は色んな事があったなぁと感傷に耽る。

 

まさか自分がソードアートオンラインの世界に来てしまうとは思いもしなかった。

寝て覚めたら自分は現実に戻るのだろうか。

 

それともこのままこの世界に居るのだろうか。

 

それは分からないが、もしこの世界に居続けられてずっと楽しく冒険出来たら最高だなぁとあなたは思った。

 

 

 

目が覚めるとそれは『見慣れた天井』だった。

 

HFゲームのキリト視点で何千回と見た宿の天井だ。

 

ただし画面越しではない。自分視点の実体のある天井だ。

 

ベットから起き上がり、窓から外は景色を眺める。

 

中世ヨーロッパのような街並みが広がっている。

 

ここはソード・アートオンラインのアイクラッドの中なのだとあなたは再認識し、部屋をピョンピョコピョンピョコ飛び回っていた。

 

ピョンピョコ。

 

がっと、小指をクローゼットにぶつけた。

 

涙目になりながら、あなたはクローゼットを睨みつける。

 

ふと気づく。

 

HFではキリトの部屋のクローゼットは倉庫として武器やアイテムを保管する場所となっていた。

 

あなたはHFで完全コンプリートした武器、アイテム、結晶を所持数限界まで倉庫に閉まっていた。

勿論、手持ちにあるレアな武器防具、ネタ武器防具、見た目重視の武器防具アイテム、結晶は所持限界までもっているが、倉庫に閉まっていたものは全て失った事になる。

 

経験値ポーションとか手持ち合わせて109個集めるの面倒だったのになぁ。

 

それがどうも虚しかった。

 

けど、現実は受け入れなくていけない。

 

クローゼット(倉庫)が空なのを確認して現実を受け入れて前に進もう。

 

あなたはクローゼットを触る。

 

すると操作ウィンドウが出てくる。

 

あなたはウィンドウを操作してクローゼットのアイテム一覧を見て……度肝を抜かれた。

 

何故ならクローゼットにはあなたがHFで遊んでいた頃にコンプリートし、所持限界まで集めた武器防具その他諸々のアイテムがあったのだから。

 

なんでや! 以下略。

 

けど、あなたはお別れしたと思ったアイテムたちが何時でも使える事を歓喜したのであった。

 

 

…。

……。

………。

 

下に降りたら騒がしかった。

 

「あ、──さん。キリトくんを見なかった?」

 

慌てた様子であなたに詰め寄り、キリトの居場所を訪ねたのはキリトの嫁のアスナだ。

 

あなたは知らないと答えた。

 

何かあったの? とあなたは尋ねる。

 

「実はキリトくんの消息がわからなくなったの。今朝、迷宮区に一人で向かったらしいんだけど。フレンド一覧でキリトくんの居場所を確認してみたら不明になっていて、メッセージを送っても返信がないし。キリトくんに何かあったかと思うと私……。……だからもしキリトくんを見かけたら私に教えて。……今あなたにフレンド申請したから。キリトについて何かわかったことがあったらここに連絡よろしくね」

 

そういうとアスナはすごい形相と早足で店を出ていった。

 

アスナの連絡先を手に入れた!

 

実を言うとあなたにはキリトの居場所について心当たりがあった。

 

なぜならゲームのストーリーでキリトがホロウ・エリアに飛ばされた時と状況が同じであるからである。

 

あなたはどう動こうか考える。

 

ホロウ・エリアに行くか、行かないか。

 

行くなら正体を隠していくか、そのままで行くのか。

 

行かないなら何をするのか。

あなたはどう動きますか?

  • ホロウ・エリアに正体を隠して行く
  • ホロウ・エリアに普通に行く。
  • ホロウ・エリアに行かない(強制転移)
  • そうだ、ホロウ・エリアに行こう
  • フィリアにあいに行く
  • そんなことより迷宮攻略じゃ!(強制転移)
  • おっパイ!(多分、良いことが起きる)
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