オリ主(あなた)がログインしました 作:バンクス
フィリア side
この謎の多いエリアに転移させられてから1ヶ月が経った2024年12月上旬。
両腕に一本ずつ大鎌を持ち、多足類に似た沢山の脚で動く巨大な骸骨のモンスター『スカルリーパー』を撒くために樹海のエリアを走り回っていた最中、突然、目の前に黒ずくめの剣士が現れた。
わたしは驚いて思わず斬りかかる。
数度剣を交えた所で、スカルリーパーに追いつかれ、黒ずくめの剣士の提案で一時休戦し、協力してスカルリーパーを倒すことになった。
協力し合う理由は死にたくないから。それはこのデスゲームの世界では充分すぎる理由だ。
わたしたちの戦術はシンプル。スカルリーパーの大鎌を黒ずくめの剣士が受け止め、わたしがサイドから攻撃する。
黒ずくめの剣士の実力はずば抜けていた。
黒と青の二本の剣で正面から大鎌を受け止め弾き返してスカルリーパーを何度も仰け反らせ、 危険な攻撃が来る時はスタン系のソードスキルで攻撃を事前に封じ、スタン不可な攻撃がくる際はモーションからすぐ察知して距離をとるように指示を出す。
側面から攻撃しているわたしにタゲが移らないようダメージを上手く調整して自分にヘイトが向くようにヘイト管理を怠らない。
ダメージディーラーの手本みたいな動きだ。
こんなに強い人とあったのは初めて……。
スカルリーパーを見た時「七十五層のフロアボスが何故ここに」と口にしてたし、もしかしたら攻略組の人なのかも。
戦闘開始から約一時間と少し。スカルリーパーの三本のHPのうち一本をやっと削りきる。
スカルリーパーが咆哮と共に後方に大きくバックステップする。
『GUOOOOOOOOOO!!!!』
「攻撃パターン変わるぞ!」
「わかってる。一々指図しないで!」
HPが二段目になったスカルリーパーが幾つもある骨足を折り曲げる。
「……なんだあの動き。75層の時にはなかったぞ」
骸骨の岩窟の奥の赤い眼光が強くなり目が合った。ゾッと背筋に悪寒が走る。
十分に距離はあるはず……けど。一度死んだら終わりのデスゲームの世界での戦闘で今日まで培われてきたわたしの中の勘みたいなものが警鐘をならしている。
「跳躍する気か!」
「来る!」
わたしはスカルリーパーの殺気を感じ取り、攻撃を躱すために全力で右に駆け、黒ずくめの剣士は左に走る。
ほぼ同時、スカルリーパーが空高く飛び上がる。着地先にいるのは私だ。
「なっ(ヘイトがリセットされたのか!?)」
「どうしてこっちに!?」
天へと振り上げあれた緑色の靄が出ている右の大鎌が振り下ろされる。
躱しきれない!
選択肢は一つしかない。一か八かで、ソードスキルを鎌にぶつけて軌道をズラす!
左斜め上段から凄まじい速度で迫り来る大鎌を迎え撃つ覚悟を決め、愛剣であるソードブレイカーの柄を握る力を強める。ソードスキル発動のためのモーションを最小限の動きでとって振り返り大鎌の面の一点を狙い解き放つ。
「やああああああああぁぁぁ!」
短剣ソードスキル 突き一連撃 アーマー・ピアス
本来はガードブレイクに使う剣技。 発動までのモーションが少ないことと短剣ソードスキルの中の単発技の中ではトップクラスの威力を誇る剣技。
紫色の光をうっすらと纏うソードブレイカーを加速させ威力をあげ渾身の力で突き上げる。
ソードブレイカーの先端が死を運ぶ大鎌の面に直撃して甲高い金属音が周囲に響きわった。
っ、重ぃ!
大鎌の威力の高さとその重さに驚愕する。こんな攻撃をあの黒ずくめの剣士は一人で受け止めていたの!?
視界の右上隅にある自分のHPが凄い勢いで減っていく。
ちゃんと防いでいるのになんで。
理由はすぐに判明した。HPバーの横。毒の状態異常を知らせるマークが表示されている。
今の攻撃、間接的に接触しただけで毒状態になるの!?
不味い、このまま鎌と接し続けていたらHPが……。
わたしのHPはグリーンからあっという間にイエローゾーンへ。それでもHPの減少は止まらない。
逸れろ! 逸れろ! 逸れろ! 逸れろ!
「逸れろぉぉおおおおお!」
全体重の力を乗せるようにソードブレイカーをぐいっと押し込む。大鎌はわたしに直撃する軌道から僅かに逸れ地面に突き刺さった。地面がえぐれ、苔のついた土が宙に舞い上がる。ノックバックによりわたしの身体は後方へと飛ばされる。
『GUOOOOOOO!!!!』
地面から自身の右の大鎌を引き抜こうと動くスカルリーパー。こんな大きな隙をあの剣士が見逃すはずがない。
地を踏む軽快な足音が耳に触れる。
黒の剣士は、二本の剣に突風を連想させるような翡翠色のエフェクトを纏わせ、スカルリーパーに肉薄していき……
「せああああああああぁぁぁ!」
『GYAOOOOOOOOOOOOOO!!!!!』
竜巻を思わせるような回転切り。遠心力の力がのった二連撃の剣がスカルリーパーの首関節付近に直撃し骸骨の化け物の苦痛に悶える悲鳴が辺りに響きわたった。
「キミは下がって回復するんだ!」
「気をつけて。さっきの跳躍攻撃、間接的な接触でも毒状態になるみたいだから」
「毒か。厄介だな」
黒ずくめの剣士がスカルリーパーを攻撃してヘイトを引き受けているうちに急いで距離をとり、ベルトポーチから回復結晶と解毒結晶を取り出して「ヒール」と「キュア」を唱えた。
二つの結晶が四散する。毒状態は解除され、黄色のHPゲージがどんどん伸びていき、グリーンゾーン地点まで回復する。
ポーチの一本入れて置いたHPpotも口飲みHPの一定時間持続回復効果を得た。これで残りのHPは時間経過と共に回復するだろう。
回復完了。あとは黒ずくめの剣士に大声で伝えるだけ。
「回復、終わったわ!」
「よし、スイッチいけるか?」
「いつでも!」
戦闘状況を確認すれば、スカルリーパーの大鎌の攻撃を防いだ時のノックバックを利用して黒ずくめの剣士がスカルリーパーから間合いをとったところだ。黒ずくめの剣士のHPは今の攻撃で1割ほど削られ、イエローゾーンに突入していた。
スカルリーパーが巨大な体躯を右に捻り、左の大鎌が振り上げる。
大技が来そうだ。
「(身体を捻って左の鎌を上げるこのモーションは上段振り下ろしの単発ソードスキルスラッシュの構え。やるならここしかない!)《Dスイッチ》行くぞ!」
Dスイッチ 防御的スイッチの略。敵の超攻撃を自分の超攻撃で迎撃し、敵と自分の双方がノックバックして大きく距離をとり安全にスイッチできる高等テクニック。黒ずくめの剣士の力量ならまず成功するだろう。
黒と青の剣にソードスキルの蒼の燐光が纏われる。狙いは振り下ろされるであろう大鎌。
わたしはスイッチできるよう、黒ずくめの剣士と入れ替われる位置まで駆け寄っていき……。
死神は巨大な体躯を大鎌と共にさらに右に捻った。骨通の関節が軋む不快な音が耳朶を打った。
「なっ。(スラッシュじゃない!?) 全力で後ろに跳べ!」
切迫した声に、踏みとどまり、全力で後方に跳ぶ。
黒ずくめの剣士は既にソードスキルの設定されたモーション移行していた。
このままじゃ彼はソードスキルは空振り、使用直後の硬直の中攻撃を受けてしまう。
「っ(ダメだ。今からじゃキャンセルはできない。せめて、このソードスキルを敵の攻撃にぶつけることができれば少しはダメージを軽減できるはずだ。通常通り剣技を発動させてたら空振りは避けられない。
体制を調整して軌道修正。ブーストの逆、ソードスキルの動きに抵抗するようにしてソードスキルの速さをカット。 頼む当たってくれ!)」
暴風が巻き起こる。スカルリーパーが捻りの力を利用しその巨大な身体を旋回させ大尻尾で辺り一帯を薙ぎ払う。
蒼く輝く二本の剣と大尻尾が衝突し鈍く重い鉄の音が反響した。
黒の剣士だけが弾丸のように弾き飛ばされる。
彼の飛ばされた先にいたのは、後方に飛んだことで事なきを得たわたし。
「ちょっと」
ちょっとまって。
不意のことだったから受け止める体制なんてとれてないんだけど!
黒ずくめの剣士は速度を落とすことなくこっちに飛んできて……
「ぐはっ」
「きゃあっ」
正面衝突した。わたしたちは勢いのまま後ろの方に飛ばされ、もつれるようにして地面に転がった。
急いで身を起こす。すぐ隣で横たわっている黒ずくめの剣士を見て血の気が引いた。
だって、HPバーが赤くて、残り僅か数ドットしか残っていなかったから。
ソードアート・オンラインの世界での死は現実での死に直結している。この人はあとたった数ドットの命なわけで。それがどれだけ危険な状態か考えるまでもなかった。
「あんたHPが……」
「……すまない。俺が敵の動きを読み違えたせいで、キミを危険に晒してしまった」
「そんなことより、早く回復を!」
黒ずくめの剣士は起き上がり、左手の青い剣を地面に突き立てると、左手を使ってベルトポーチから濃い緑色の結晶を使用した。
緑の結晶全快結晶が四散すると共に黒ずくめの剣士のHPが僅か数ドットのところから急速に回復していき全快した。
「悪い。心配かけた」
「別に……それより、あれをどうやって倒すか」
『GUOOOOOOOO!!!』
スカルリーパーは咆哮すると敵意を剥き出しにして、大きな足音を立て此方へゆっくりと、しかし着実に迫ってきていた。
わたしと黒ずくめの剣士は愛剣を手に立ち上がりスカルリーパーを見据える。
「やることは今までと殆ど変わらない。俺が正面から鎌を受け止める。その隙にキミはサイドから攻撃する」
「毒攻撃と尻尾の攻撃はどう対処するつもり?」
「スタンで阻止とパディで弾けないか俺が試してみるよ」
「毒攻撃をパディするのは鎌に触れることになるからおすすめしない」
「わかってる。だから鎌の付け根部分狙って弾くつもりだ。それなら毒を受けず済むかもしれない」
「……確かに。それなら可能性あるかも」
「だろ?」
黒ずくめの剣士は分析能力にも長けているみたい。
けど、自分一人だけリスクを背負おうとしているのがなんかモヤっとした。
わたし、そこまで頼りない? レベルは96 攻略組で通用する実力があると思ってたけど。
「スタンとパディどっちかが成功したらソードスキルで攻撃。どっちも無理なら回避。これでどうかな?」
「……それについては、異論はない」
「おけー。結果がわかるまでは毒攻撃と尻尾攻撃のモーションの確認したらキミは回避行動をとってくれ」
「断る。あんた一人に全部を任せるつもりはない」
「なっ、キミはさっき異論はないって言ったじゃないか」
「スタンとパディの結果でどう動くのかについては、ね。あんたが一人で試すことに同意した覚えは無い」
「でもな……危ないぞ?」
あ、これ、完全に下に見られてるやつだ。
あーそうですか。はい、はい。そういうなめた態度とちゃうんだね。
プチッ。わたしの中で何かがキレた音がした。
「みくびらないで! わたしがスタンを試す。それで阻止できなかった時は、あんたがパディを試す」
「……(それが理想だけど、それでこの子にもしもの事があったら)」
「二人でやった方が効率が良い。そんなこともわからないの?」
言外にそんなこともわからないような実力しかないの?と挑発してみる。
黒ずくめの剣士はそれを理解したらしく少しムッとした表情になった。
気まずい沈黙が流れる。そうしている間もスカルリーパーは距離を縮めてきていた。
「……わかった。スタンはキミに任せる」
「あんたが最初からそう言えば時間を無駄にしなくてよかった」
「そうかもな。でも、これだけは約束してくれ。もしスタンが効かなかったらすぐにその場から離脱するんだ。……頼む」
黒ずくめの剣士の最後の願うような言葉は何処か心に響くものがあった。
だからだろうか、気がついたらわたしは素直に「……わかった。約束する」と頷いていた。
自分でいうのもなんだけどわたしは結構な負けず嫌いなので他人からの指図は受けないタイプだったんだけどな。
……黒ずくめの剣士。あって間もないけど、不思議な人だ。
「正面から行くぞ!」
黒ずくめの剣士の声を合図に、わたしたちは気勢を上げて正面からスカルリーパーへと肉薄していく。
スカルリーパーはカタカタと骸骨の歯を噛み鳴らし威嚇すると足を止め、折り曲げギチギチと関節を軋ませる。
跳躍からの毒の大鎌を振り下ろす攻撃のモーションだ。
「来るぞ! スタン頼む!」
「了解!」
わたしは黒ずくめの剣士を追い越して先行し、スタンを撃ち込むべくスカルリーパーの懐へと飛び込もうとした。
次の瞬間、スカルリーパーとの距離が一瞬で詰まった。
「え」
スカルリーパーが前方へと跳躍し距離を一気に詰めてきたのだ。
跳躍のタメの時間が先程までよりもかなり短く、跳躍の高度も低い。
眩い光を放つ左腕の大鎌が斜め右上段から高速で迫ってきた。
「(毒攻撃じゃない。これはスラッシュだ。まずいっ )」
「っ!」
一瞬であらゆる手を模索するする。
回避、無理。剣で防御、無理。ソードスキルで迎撃、無理。体術スキルで回避……無理。
全部、今からじゃ間に合わない。この一撃で自分が死なないことを祈るしかない。
わたしに今できることは、自分が生き残った場合のことを想定してすぐに動くためにどうすればいいのか脳内でシュミレートすること。
骸骨の死神から目をけっして逸らさない。わたしは最後まで戦い抜く!
白い稲妻が目の前を真っ白に染めた。
わたしは最初、スラッシュによる光る大鎌の斬撃を受けたのだと思った。
でも、違った。大鎌による斬撃の衝撃は来なかった。
なら、わたしが今見た白い稲妻はいったいなんなのか。
その答えが目の前に『居た』。
金属の衝突音が樹海全体を揺らす。
白を基調としたロングコートを翻す銀髪のプレイヤーが黄金の片手剣を下方から振り上げスカルリーパーの大鎌を弾き飛ばしたのだ。
……ありえない。どうやっても回避も防御も間に合うはずがない距離まで大鎌はわたしに迫っていた。なのにどうして?
どうして、 わたしより後にスカルリーパーの間合いに入ったプレイヤーがパリィできるの!?
パリィした銀髪のプレイヤーが横顔でちらりと、わたしたちに視線を向ける。
「なっ、──!?」
「スイッチ! 」
驚いている様子の黒ずくめの剣士が口にしたのは銀髪のプレイヤーの名前?
知り合いなのかな? 色々、気になることはあるけど。戦力が増えたのはありがたい。
今はこのスカルリーパーを倒すことが最優先だよね。
わたしと黒ずくめの剣士はソードスキル後の硬直で動けないでいるぽい銀髪のプレイヤーとスイッチして入れ替わり、大鎌をパディされ仰け反っているスカルリーパーの無防備な胸骨の中心にソードスキルを二人同時に叩き込む。
『GUOOOOOOOOOOOO!』
悲鳴をあげるスカルリーパーの二本目のHPバーが8割まで減少する。
スカルリーパーはソードスキルのダメージを受けたことによるノックバックで一時的に動きを止めていた。
ソードスキル使用後の硬直がやってくる。大丈夫。わたしたちの方が硬直は早く解ける。
それに、スイッチした銀髪の剣士のソードスキル後の硬直は今の攻撃の間に解けているはず。そう思って、チラリと横顔で銀髪の剣士を確認して、爆破が起こった。
銀髪の剣士の身体から紫のオーラの巨大な柱が昇っている。
は? なにあれ!? あんなの見たことないんだけど!?
硬直が解ける。黒ずくめの剣士も硬直が解けて、けど、慌てた様子で。
「アレを使う気か!」
「アレって?」
「説明してる時間は無い。巻き添えをくらわないように離れるぞ!」
「わかった」
巻き添えってどういうこと? あの銀髪の剣士、わたしたちごと斬るつもりだったの?
……まさかね。SAOはフレンドリーファイアーがありのゲームだし、初心者で知らないとかでないかぎり味方に当たる可能性があるような動きのソードスキルは使わないはず。
わたしと黒ずくめの剣士は後退して銀髪の剣士とスカルリーパーから距離をとった。
銀髪の剣士の周囲からたち昇っている紫色のオーラが収束して黄金の剣に纏われたのとスカルリーパーの硬直が解けたのはほぼ同時。
「ッ! ハアアアアアアアアアアアアアア!」
気勢を上げながら銀髪の剣士がスカルリーパーの間合いへと一歩踏む。
右上段斜め切り左斜め下段への振り下ろしから開始される神速の7連撃。
最後に放たれた大きなXの軌跡を同時に宙に描いた二連撃は人が認知できる速さを遥かに超えていた。
吸い込まれるような美しさをもつ暗黒の軌跡。けど、わたしたちの目は別のところに釘付けになっていた。
「なん...だと」
「うそ……」
『GUOOOOOOOOOOO……』
わたしと黒ずくめの剣士が唖然として眺めていたのはスカルリーパーの頭上の横の『空欄』になった3本のHPバー。
スカルリーパーは静止した映像のように動きを止めると硝子が割れるような音と共にポリゴン状になって呆気なく四散した。
わたしたちが2人がかりで一時間かけてやっと一本削ったスカルリーパーのHPバー。それを銀髪の剣士はたった一度ソードスキルの使用で残り全てのHPを削りきった。
ウウン。違う。正確には一撃目が入った時点で削りきっていた。
……ありえないよ。例え今使ったソードスキルがどんなに強力なものだったとしても一撃でなんて……。あの銀髪の剣士はいったい何者なの?
銀髪の剣士は黄金の剣を左右に払うと背中の鞘に剣を収めようとして、空振った。
あ、また1からやり直してる。左右に払って……空振り。ん? わざとかな?
そして、また空振り。銀髪の剣士はついに舌打ちして地面を蹴ると、ショルダーベルトを一度取り外して鞘に剣を収めてショルダーベルトをつけ直す。
背中の鞘に剣を収めようとして空振るは初心者のプレイヤーあるあるだ。
……いやいや、流石にね? ないでしょそれは。スカルリーパーを一撃で沈めるような人だよ? 初心者なわけないって! あ、そうか! わかった! 腰鞘派だった人が背中鞘に転向したんだ。まだ慣れてないだけなんだ。そうだ! そうに違いないね!
わたしが色々考えている間に、黒ずくめの剣士は銀髪の剣士の元まで行っていた。
「──助けてくれてありがとな。それで、色々と聞きたいことはあるんだけど、まずは、どうしてキミがここに居るのか教えてくれないか?」
長くなってしまったので、あなた視点は次回に。