【急募】狩猟笛の正しい使い方【完結】   作:放仮ごdz

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どうも、放仮ごです。この小説を監修してもらっている蒼ニ・スールさんが「タチグルイ〜太刀に狂いし女〜」なるモンハン小説を投稿したのでぜひごらんくださいませ。

今回はついに来たれり最終決戦。イブシマキヒコを制して復讐の手段を手に入れた憎み血塗られし改め淵虎竜マガイマガドの脅威が迫る。楽しんでいただければ幸いです。


【助けて】百竜夜行・ヌシ大乱【最終決戦】

 竜宮砦跡から命からがら逃げ出して一週間。ヌシ・リオレイアやヌシ・タマミツネ、ヌシ・リオレウスにヌシ・ジンオウガ、ヌシ・ディアブロス。何故かやたらとヌシが率いる百竜夜行を連日撃退する日々。貫通電撃弾を調合していると、ウツシ教官が屋根を走って行くのが見えて、嫌な予感がした。そしてカムラの里の人間全てが集会所に召集された。ギルドマネージャーのゴコク様と里長のフゲンさんが並んでいた。

 

 

「…ナルハタタヒメの死亡、イブシマキヒコと憎み血塗られしマガイマガドの決戦、そして連日のヌシ率いる百竜夜行。色々あったが、それ以上にとんでもないことが起きたでゲコ」

 

「本来は一匹だけいてモンスターを統率するはずのヌシモンスターが大量に群れで押し寄せてきた。そしてその最奥にいるのは、イブシマキヒコと同等の巨体となった憎み血塗られしマガイマガド。ギルドはこれを禍依之淵源(まがいのえんげん)淵虎竜(えんこりゅう)マガイマガドと名付けた。その全長は3875.05cmにまで肥大化しており、今までの様な爆発による自由自在な飛行こそできなくなったが、磁場を発生させてその巨体を浮かばせ海を渡り、カムラの里まで侵攻してきた。今は獄泉郷に陣取りヌシモンスターを扇動している。里守とハンター以外は最寄りの村に避難してくれ。…カムラの里が終わる時がついに来たかもしれん」

 

 

 そう悲観に暮れた表情で述べるフゲンさん。ヌシモンスターの群れ。淵虎竜となった憎み血塗られしマガイマガド。いやもう洒落にならん。スレの知恵袋の名無しのゼクトルーパ―が百竜ノ淵源ナルハタタヒメと同等の体格だと言っているマガイマガドとか洒落にならない。ヌシの群れ、ということはモンスターがいる限り傷と恐怖を与えてヌシを永遠に生み出せるということだ。マシロは震える手で拳を作り、ナギは命を守るべく意気込み、俺は頭を抱えながら溜め息を吐く。その時俺は見た。不敵に笑むヒビキの顔を。

 

 

「…ヒビキ?」

 

「相手にとって不足無しだ。マガイマガドは俺が一人で引き受ける。お前らはヌシの百竜夜行を任せた」

 

「いくらヒビキでも無茶だよ!? 」

 

「でも……里守のみんなとG級四人だけじゃヌシの群れはきついよね。私とマシロとバレットもいた方がいいのはわかる……」

 

 

 止めるマシロと納得するナギ。…そうだな。もしヌシの群れを相手にしてる時に奴が来たら間違いなく全滅だ。ヒビキ一人なら恐らく生き残ることはできる。時間稼ぎしている間に片づけて救援に駆けつける、これしかないか。それに気付いたのか神妙な顔でヒビキに尋ねるフゲンさん。

 

 

「やってくれるのか、ヒビキ」

 

「アイツも俺に執着してる様だからな。適任だろう。任されたよ、里長。俺が死んでもマシロがどうにかしてくれるだろう。それに、切札もある」

 

「待て。俺も行く」

 

 

 名乗り出る。掲示板の皆が驚いたコメントがどしどし来る。そうだ、死ぬほど嫌だが。…俺はこいつに借りがあるんだ。あの日、俺は死ぬはずだった。バサルモスに轢き殺されるとかいう最高に無様に死ぬはずだった。それを救われたんだ。この借りを返さないで何時返す?

 

 

「バレット殿…貴殿はカムラの里のために命を懸ける必要は…」

 

「俺はギルドから百竜夜行が終息するまで尽力する様に言われてきた。淵虎竜マガイマガドを倒すまで終わらないんだ。お前に死なれたら勝ち目がない、なら俺が行くしかないだろ」

 

「なら、私も!」

 

「私も行くよ!」

 

 

 かっこつけてそれっぽいことを言うと案の定マシロとナギもついてくると言い出したので嗜める。

 

 

「駄目だ。マシロはカムラの里が誇る猛き炎だ。お前がいるだけで里守のみんなや教官にヨモギちゃんとかのやる気が増すだろ?お前は要だ。ナギはそんなマシロを守る盾だ。どちらも欠かせない」

 

「それは…」

 

「そうだけど…」

 

「…いいのか?」

 

「誰が一人でお前を行かせるかよ」

 

 

 申し訳なさそうなヒビキにそう言ってやると安心したような笑顔で頷いた。

 

 

「…わかった。淵虎竜マガイマガドの相手はヒビキとバレット殿に任せる!…ヒビキ!バレット殿!」

 

 

 そうまとめあげたフゲンさんに呼びかけに視線を向けると、フゲンさんは神妙な顔で頷いて。

 

 

「ヒビキはもとより、バレット殿もカムラの里の家族だ。必ず生きて帰って来い!帰る場所は我々が守り抜こう!」

 

「おう!マガイマガドの相手は任された!」

 

「里長たちこそ死なないでくださいよ」

 

 

 そして俺達はアイテムの準備を終えると、オトモを連れて早速旅立つのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・・・・

 

 

66:名無しのギルド所属ハンター>>1

そんなわけで助けてくれみんな

 

67:名無しのガンランス使い

あんなにかっこよかったのに!

 

68:名無しのG級太刀使い(元)

あの時の感動を返してくれ

 

69:名無しのG級双剣使い

まったくだにゃ

 

70:名無しの鬼殺隊

それでこそ我らがイッチだ

 

71:名無しの49人目のマスター

いい嘘だったぞ。…いや清姫、俺が嘘ついたわけじゃ…ぎゃー!?

 

72:名無しの帝丹小学校6年生

あれぐらい虚勢張ってでも借りを返したいって馬鹿ね

 

73:名無しの霊媒師

そんなイッチに私達は集まったわけだし…

 

74:名無しの転生者

コテハンはないけどいつも応援してるで

 

75:名無しのくだん

それはそうと、とんでもないことになったな

 

76:名無しの魔導師

間違いなく過去のモンスターハンターでも類を見ないバケモノだな。抑止力仕事しろ

 

77:名無しのRS

近いのはWIBのアルバトリオンか?

 

78:名無しのゼクトルーパ―

やめてください、何しても勝てなかったトラウマがががが

 

79:名無しの日向家次女

エスカトンジャッジメント…うっ、頭が…

 

80:名無しのドンキンタロウ

ぶっちゃけあのスーパーノヴァもどきの大爆発がエスカトンジャッジメントみたいなもんだな!

 

81:名無しのG級太刀使い(元)

いや、血塗れマガマガ…もとい淵虎竜の爆発はそこまで威力はないぞ。確かにすごいが、人間を一撃で殺せるほどじゃない。あくまで瀕死にして追い込む奴の性格の悪さの象徴だろう

 

82:名無しのガンランス使い

>>81

そうなんだ?

 

83:名無しのギルド所属ハンター>>1

それでも喰らえば終わりなのは変わらないのか…

 

84:名無しの鬼殺隊

……思ったんだが、抑止力は仕事していると思うぞ

 

85:名無しのG級双剣使い

私の存在が抑止力とか言ったら怒るにゃよ?

 

86:名無しの帝丹小学校6年生

>>84

どういうことかしら?

 

87:名無しの鬼殺隊

実は俺の世界に転生者の鬼がいてだな。首を斬ろうが血鬼術で生きてるどころかパワーアップするって言うパワーバランスも糞も無い奴だったんだが……そいつと対峙した時、今までにない力を出せたんだ。主に膂力だな。そいつの身体丸ごと叩き潰すことで勝利したわけだが、そんな力を出せたのはその時だけだったんだ

 

88:名無しの魔導師

なるほどつまりそういうことか

 

89:名無しのRS

>>88

わかったのか雷電!じゃない、名無しの魔導師!

 

90:名無しの49人目のマスター

抑止力、なるほどそうか。ヒビキか

 

91:名無しの魔導師

マスターニキもわかったようだな。転生者すら喰い殺し力を増していく憎み血塗られしマガイマガドの出現に伴い、因縁を持っていたヒビキに抑止力が力を貸してあのとんでも膂力を与えたと、そう言いたいわけだな?鬼殺ニキ

 

92:名無しのドンキンタロウ

それは一理あるな!あれはどう考えてもモンスター並の怪力だ、人間が鍛えたぐらいで得られるとは思えん

 

93:名無しのガンランス使い

ヒビキがああなの、多分原作開始からだけど……それまではあそこまでじゃなかったからそうなのかな?

 

94:名無しのG級太刀使い(元)

ヒビキが我らの最後の希望か。希望が見えたな

 

95:名無しのギルド所属ハンター>>1

あれ、じゃあ俺いらなくね?

 

96:名無しのくだん

>>95

借りは返すんだろ

 

97:名無しのG級双剣使い

>>95

今更帰ってきたらお仕置きにゃ

 

98:名無しのゼクトルーパ―

>>96

あんなこと言って行かないとかかっこ悪いですよ

 

99:名無しのガンランス使い

ヒビキのこと、任せたからね!

 

100:名無しのギルド所属ハンター>>1

わかったよ!?逝ってきます!

 

 

・・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「結局ヒビキを援護するしかないってことか…」

 

「見えて来たぞ。奴のいる、獄泉郷だ」

 

 

 

 アプトノスに引かれた馬車(?)に乗って二時間ほど。見えてきたのは、災禍の郷、冥府の泉、運命の獄とも称される、禍々しい土地のキャンプベース。ゲームでは高難易度クエストの舞台として登場する獄泉郷。血のような色をした真っ赤な川があまりにもおどろおどろしい。薄雲に覆われた空に太陽が昇っており、黄色っぽい光を注がせていて不気味なそこの高台に、奴はいた。

 

 

「グゴアァアアアアアアッ!!」

 

 

 俺達、いやヒビキを見つけて咆哮を上げる淵虎竜マガイマガド。以前見た時とは見違えるほど超巨大な巨体の下には適当に食い荒らされたリオレウスやティガレックスなど決して弱くないどころか上位に位置するモンスターたちの死骸が乱雑して山の様になっている。いや本当に淵源ナルハタタヒメと同じぐらいデカいな。

 

 

「…ちょっと待ってろゲス野郎」

 

 

 奴のマーキングによる紅蓮の鬼火に包まれながらも物ともせず鬼人薬グレートと硬化薬グレート、強走薬の蓋を纏めて開けて三本纏めて一気飲みし、武者兜を被ったヒビキに続き、一本ずつ一気飲みしてゴーグルを下げる。

 

 

「行くぞ」

 

「おう」

 

 

 そうだ、俺はいつものプケプケ+レウス装備だが、今までカムラ装備だったヒビキは一味違う。秘密兵器を用意してきた。先日倒した通常マガイマガドを使える部分全部使い、さらにG級チームやミクマリが叩き折った血塗れマガマガの兜角や槍尻尾も材料にした禍鎧・覇…通称マガドシリーズだ。

 

 

 

「行くぞ、マガイマガド!」

 

 

 大翔蟲を使って一気に急接近、改良した愛用の狩猟笛である禍ツ琵琶ノ幽鬼ウラザで淵虎竜の顎をかち上げるヒビキに続く。頭部をかち上げられた淵虎竜は右前足を地面に押し付けて地面を引っ掻き、引っ掻いたところに残った鬼火が爆発。しかしヒビキは物ともせずに突進し、左前脚に叩きつけてバランスを崩す。

 

 

「グゴアアア!?…グオアアッ!」

 

 

 困惑しながら尻尾を高速で振り回して、螺旋状の鬼火の渦を放ってくる淵虎竜だがヒビキには通じず、突き出された槍尻尾を弾き返している。やはりか。禍鎧・覇を身に着けたヒビキにはスキル:鬼火纏が作用してる。鬼火による爆発が効かないんだ。俺は普通に効くから距離を開けて援護するけど。

 

 

「槍尻尾を破壊すれば少なくとも串刺しにはならない筈…!」

 

 

 斬裂弾をタイミング見て連射しつつ、普通に爪の一撃を受けて吹き飛ばされるヒビキに回復弾を撃ち込む。いける、ただのマガイマガドならこれでいけるが……こいつはただのマガイマガドじゃない。

 

 

「グゴア…グオアアアアアッ!」

 

 

 その巨体が紅蓮に輝き黄色い稲妻が走り、大爆発と共に雷の雨が円形に降り注いでいくのを、狩猟笛で弾き飛ばすヒビキ。抑止力が働いてるのは確かっぽいな。人間が雷を弾けてたまるか。さらに淵虎竜を中心に吹き荒れる風と冷気の渦が岩を巻き上げ、岩を氷塊と共に天高く打ち上げて流星群の様に落としてくるのをカウンターチャージで受け止める。当たり前に流星群してくるのか…(汗)

 

 

「グゴアァアアアッ!」

 

 

 再び地面を引っ掻いて爆発で巻き上げられる岩が、暴風に乗って高速で振り回されてぶつかってくる。殺意が凄い。狩猟笛を振り回して演奏ついでに「音の防壁」で防ぐヒビキ。その巨体で動くだけで脅威なのにそれを弾いていなしているヒビキ。

 

 

「!?」

 

 

 とかヒビキの雄姿に思わず半笑していた時だった。ビリビリと地面に稲妻が走ったかと思えば地盤が持ち上がり、それに飛び乗ってどんどん上に向かっていく淵虎竜。途中自ら発生した暴風に乗り、磁場で浮かび上がり天高く舞い上がって行く。

 

 

「ヒビキ!多分、大技来るぞ!」

 

「ならこっちも…擬似・特殊納刀…!」

 

 

 瞬間、雲の向こうまで行ったかと思うと、暗雲が吹き飛ぶほどの大爆発が起きた。まるでもう一つの太陽だ。そして逆光に隠れるようにして、その巨体が高速で落ちてくる。それはまさに、生きた巨大隕石。

 

 

「冗談じゃないぞ…!?」

 

居合抜笛(いあいばっぴょう)気炎旋律打(きえんせんりつだ)!」

 

 

 たまらずモドリ玉でベースキャンプに撤退した俺が最後に見たのは、背中を下にして落ちてきた淵虎竜と回転する狩猟笛で鬩ぎ合うヒビキの姿だった。




そういうわけでヒビキとバレットの二人で挑みます。真面目に百竜夜行の方の戦力が足りない。

抑止力が働いていることが判明したヒビキ。怪獣サイズになったマガイマガドを相手に普通に渡り合ってるって言うね。

攻撃全てが大技級の淵虎竜マガイマガド。その大技は巨大隕石。バレットがやったみたいにモドリ玉で逃げるぐらいしか回避方法ないです。カウンターすら潰す圧倒的質量攻撃。それとまともにぶつかったヒビキの安否や如何に。

次回はカムラの里sideを描きたい。次回も楽しみにしていただければ幸いです。よければ評価や感想、誤字報告などもいただけたら。ここすき機能などで気に入った部分を教えていただけたら参考にします。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。

サンブレイク編はいる?

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  • いらない
  • ライズ編を続けてほしい
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