【急募】狩猟笛の正しい使い方【完結】   作:放仮ごdz

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どうも、本日でハーメルン九周年を迎えた放仮ごです。10年近くここで小説投稿してたそうです。これからもよろしくお願いします。

今回からサンブレイク編。まずはダイミョウザザミ戦です。ヒビキに異変が…?楽しんでいただければ幸いです。


サンブレイク編:深淵ノ百蟲夜行
【急募】強すぎる盾蟹対策【サンブレイク(多分)】


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1:名無しのギルド所属ハンター

ダイミョウザザミ出たんだけど助けて

 

2:名無しのザビー

ライズには出てこなかったモンスターが出ましたか。サンブレイクですね間違いなく

 

3:名無しのRS

淵虎竜がサンブレイクで追加された説もワンチャンあったが

 

4:名無しのドンキンタロウ

あんなのがゲームに出て来たらたまんねえぜ!

 

5:名無しの日向家次女

私ライズから始めた初心者なんだけどダイミョウザザミってどんなモンスター?

 

6:名無しの帝丹小学校6年生

私もあんまりよく知らないのけど…名前からして殿様?

 

7:名無しの鬼殺隊

ダイミョウザザミはモンスターハンター2(dos)に登場する盾蟹とも呼ばれるモンスターだ。わかりやすくいうとでっかいヤドカリだな。背中にモノブロスの頭骨を背負っていて、地中潜行が得意で打ち上げが厄介だ。

 

8:名無しのくだん

説明乙

 

9:名無しの霊媒師

でもそんな強くなかったはずだよ?

 

10:名無しの49人目のマスター

淵虎竜に勝っているのにザザミに苦戦するわけが…

 

11:名無しの魔導師

多分G級なんだろうけどさすがにな?

 

12:名無しのガンランス使い

本来の生息域ではない大社跡に何故かダイミョウザザミが出没して、それを私達のチーム「猛き炎」が倒しにきたわけなんだけど

 

13:名無しのギルド所属ハンター>>1

ボコボコにされてキャンプまで何とか逃げてきたところなんよね…

 

14:名無しの鬼殺隊

…それは本当にダイミョウザザミか?

 

15:名無しのドンキンタロウ

猛き炎の四人がボコボコだと…?

 

16:名無しのザビー

相性もあると思いますけど…でも斬撃、刺突、打撃、射撃が揃ってるんですよねえ

 

17:名無しのガンランス使い

いやもう強かった。青切れ味なのにヤドに弾かれて…連続潜航突き上げでお手玉にされて…距離を十分詰めた所で一気に反転、反対側の爪で思いっきり殴りかかってくる知らない動きがあるし…

 

18:名無しのギルド所属ハンター>>1

なにより拘束からのハサミでツンツンされて水ブレスを吹きかけられ、解放されたところに押し潰しとかいう凶悪コンボがマジで無理

 

19:名無しの49人目のマスター

ヒビキの馬鹿力で叩き割れないのか?

 

20:名無しのくだん

出た、抑止力の膂力

 

21:名無しの霊媒師

抑止力で叩き割れないとか転生者疑うけど

 

22:名無しのギルド所属ハンター>>1

いやその、ヒビキなんだが……まあ人並み以上の怪力はあるんだけど…

 

23:名無しのガンランス使い

多分淵虎竜を倒してからかな?バサルモスを吹っ飛ばせてたあの怪力はなくなっちゃった

 

24:名無しの魔導師

それはゆゆしき事態だな

 

25:名無しのザビー

つまり相応のハンター並になったってことですかね

 

26:名無しの日向家次女

淵虎竜を倒したから抑止力の影響が消えたのかな?

 

27:名無しのRS

まあとんでもないパワーバランスブレイカーだからな…

 

28:名無しの帝丹小学校6年生

それでいきなり落ちた力に本人が困惑していると

 

29:名無しのガンランス使い

投げた狩猟笛がぶつかったのに吹っ飛ばなくてみんなが驚いたよね

 

30:名無しのギルド所属ハンター>>1

>>28

そういうわけだな。俺達もあいつのパワーを頼りにしてたからなあ

 

31:名無しの転生者

それはそうと聞く限りかなり強化されてるっぽいなザザミ

 

32:名無しの鬼殺隊

まあサンブレイクはG級だろうと言われてたからな…その入り口なのだとしたらかなりの関門だ

 

33:名無しのザビー

現実だから強い理由も何かあると思いますけど、そこのところどうですか?

 

34:名無しのギルド所属ハンター>>1

異様な傷はついていたな。ヌシとは違うけど似ている

 

35:名無しのRS

またイブシマキヒコの影響か?別個体がいるのか知らんけど

 

 

・・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…休んでもいられん。回復もできた、いくぞ」

 

 

 キャンプ内でそう言いだしたのはヒビキ。俺とマシロとナギは一回ダウンし、ヒビキだけダウンはしてないがかなりボコボコにされていた。それでも無理を通して行こうとするのは不安だからだろうか。

 

 

「ヒビキ。力が下がって焦るのもわかるが落ち着け。作戦を考えよう」

 

「だが…!」

 

「最終的に生きた奴が勝ち、なんだろ?」

 

「ううむ…」

 

 

 俺の言葉に納得して座り直すヒビキ。ぐでーっと俯せに横になりナギに氷を幹部に乗せてもらっていたマシロが手を上げる。

 

 

「あの骨が厄介。どうにか壊せないかな」

 

「無理だな。あれはモノブロスの頭蓋骨だ、そう簡単に壊れんからヤドにしているんだろう」

 

「そうだねー、ガンランスのフルバーストも竜撃砲も効かなかったぐらいだもん。大タル爆弾Gでも難しいんじゃない?」

 

「今までの俺のパワーがあればあるいは…」

 

「ない物はしょうがない。別の策を考えよう」

 

 

 無難なのは罠だが、あんなピョンピョン跳ねられたらなあ…。掲示板のみんなもなにも思いつかないしどうしたものか……と、ゲーム画面を視線で動かして仲間の装備とアイテム、入れ替え技を眺めていた時だった。

 

 

「うん?」

 

「どうしたのバレット。アレを壊せる方法を思いついた?」

 

「…いや、壊せないなら壊さなきゃいい」

 

「どういうこと?」

 

「ヒビキ。お前…振打以外も使えるよな?」

 

「そりゃあ、まあな。……ああ、なるほど」

 

「ああ。演奏会でもしようか。ナギ、ランスとガンランスじゃなくて片方にできるか?」

 

「「??」」

 

 

 疑問符を浮かべている女性陣にも説明する。リベンジ開始だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

「ギギギギッ…!」

 

 

 滝が目立つ水場にて、シャカシャカと歩き回っていたダイミョウザザミはこちらに気付いて両腕を広げて威嚇する。俺はライトボウガンを置いて来て、淵虎竜に切断された左腕に取り付けられた器具にくっ付けた新調した妃蜘蛛派生のヘビィボウガン「ルスタ・ド・フィネラ」に貫通火炎弾を装填。撃ちまくってタゲを取る。鋏の振り下ろしはシールドで防御。同時にカウンターチャージで強力な一撃を返す。

 

 

「こっちこっち!」

 

 

 怯んだダイミョウザザミはピョンピョン大剣と太刀を手に飛び跳ねるマシロに向けて突撃。大剣を投げつけられたのを後ろを向いてヤドで弾いてもう一度振り返りその勢いで鋏を叩き込むという巧みな動きを見せるが、そこには特殊納刀したマシロがいて。カウンターの斬撃をヤド以外の全身に受けるが防御体勢を取って防ぎきるダイミョウザザミ。

 

 

「そーい!」

 

 

そこに背後からブラストダッシュで飛んできたナギが叩き付けと同時にフルバースト。ダイミョウザザミは先程の様にカウンターで鋏を振り下ろすも、盾を手にしたナギに受け止められる。

 

 

「盾なら防げるみたいだね?」

 

「どうしたの?こっちこっち!」

 

「いや、こっちだ!」

 

「ギギギギギッ!」

 

 

 右を向けば俺の弾が、左を向けばナギの突きが、前を向けばマシロの斬撃が襲いかかり、巧みに防御していくダイミョウザザミ。盾や特殊納刀のカウンターで敵の攻撃を防ぎつつタゲを取って混乱させる。作戦の第一段階。そしてその喧騒の裏で、ダイミョウザザミの背後に鉄蟲糸の繭を形成して設置し、高台に陣取るヒビキ。準備ができたことを確認すると囮の俺達三人は頷き合い、一斉に攻撃してダイミョウザザミの後退…繭の上に移動させた。

 

 

「共鳴音珠・奏葬…!」

 

 

 そして愛用の狩猟笛…笛というか琵琶をまるでエレキギターの様に高速で弾き鳴らすヒビキ。共鳴音珠。振打が強力すぎてあまり使われない(俺調べ)狩猟笛の入れ替え技だ。繭を設置し、遠方から弾くことで衝撃波を発生させてダメージを与える技だ。ジャンジャンジャカジャカジャンジャンジャカジャカと小気味いいリズムの琵琶の音色が響き渡り、弦が鳴り響くたびに繭から衝撃波が発生してダイミョウザザミの内側に攻撃を与える。

 

 

「ギギッ、ギッ、ギエッ!?」

 

「逃がすな!」

 

「攻撃来なければ!」

 

「怖くない!」

 

 

 悲鳴が上がり、ぐわんぐわんと身体を揺らして退避しようとするダイミョウザザミを、俺はヘビィボウガンを右手で抱えて左腕を振るって殴りつけ、ナギは盾を押し付け、マシロは大剣で打ち付けてその場に留める。さっきやられた恨みを込めて、全力で抑え込む。

 

 

「ギギギッ、ギギーッ!?」

 

 

 ジャカジャーンとノリに乗ったヒビキの演奏に反応した強烈な一撃が叩き込まれ、ついにダイミョウザザミは倒れ伏した。

 

 

「淵虎竜より厄介だった…」

 

「「やったー!」」

 

「ふぅ、いい演奏できた」

 

 

 俺達は喜びを分かち合い、拳を合わせるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 掲示板の皆にも報告していると監視班から伝えられたのだろう回収班とその護衛だろうウツシ教官がやってきてダイミョウザザミの遺体を運び込む準備をし始める。荷車に乗せてロープで縛りつけるのを眺めているとウツシ教官が駆け寄ってきた。

 

 

「おお、お疲れ!愛弟子コンビ、ヒビキ、バレット!もう倒してしまったか!」

 

「大苦戦でした…」

 

「疲れたよ…」

 

「なんなら一回負けてます」

 

「面目ない」

 

「そんなことないさ!一日もかからず狩猟できるハンターは本当に貴重だ!さすがはカムラが誇るツワモノたちだ!」

 

 

 いやツワモノと呼ばれる程じゃないです。力不足を実感した。淵虎竜も外天種たちの助けで倒せたようなものだしなあ。そうだ、ウツシ殿に聞けば傷のことなにかわかるかもしれない。

 

 

「それよりウツシ殿、この傷どう思います?」

 

「どうかしたかい?これは……イブシマキヒコによるヌシとも違う妙な傷跡だな。心当たりはあるかい?」

 

「いや、マシロの馬鹿力でもろくな傷を与えられなかった。これは元々ついていたから、恐らくは他のモンスターに襲われてここまで逃げてきたのだと…」

 

 

 ヒビキがそう言っていた時だった。突如、傘鳥アケノシルムが吹っ飛んできてダイミョウザザミを乗せた荷車に激突、倒れ込んだのだ。力なく吠えて倒れ伏すアケノシルム。

 

 

「アケノシルム!?どうして突然…」

 

「ラージャンでもいるの…!?」

 

「…バレット。ナギ、違う。ラージャンじゃないよ」

 

「…ああ、マシロ。見たことないモンスターだ…!」

 

 

 俺とナギ、転生者であるためメタ読みしてしまう俺達とは別に、純粋に殺気を感じて己の得物を構えるマシロとヒビキに、ルスタ・ド・フィネラを構えながら高台に振り向く。同時にマップを確認。見たことないアイコン、見たことのないモンスターがそこにいた。

 

 

「ウォオオオン!」

 

 

 素早い動きで俺達の間を駆け抜け、俺達を止めようとして無防備だったウツシ殿を狙う見知らぬ狼のようなモンスター。咄嗟に一番後ろにいた俺が貫通火炎弾を撃ち込んで牽制、ウツシ殿が飛び退くとそのまま荷車を押しのけてアケノシルムに喰らい付くモンスター。

 

 

「ウォオオオン!」

 

「来るぞ…!」

 

「里の者に近づけさせるな!」

 

「了解!」

 

「やるぞー!」

 

 

 アケノシルムのはらわたを食いちぎって貪っていたモンスターは振り向いて咆哮。飛びかかってきたのを狩猟笛を振り上げたヒビキが迎撃。マシロとナギが飛び込んで斬撃と突きを叩き込む。くっ、非戦闘員の回収班を守りながらはきついぞ…!

 

 

「里の者を避難させる。閃光玉を…」

 

「ナギ!ウツシ殿を援護しろ!」

 

 

 ウツシ殿が閃光玉を取り出したのでナギに守るように指示。俺達三人で暴れるモンスターを相手取る。するとモンスターはアケノシルムの亡骸に喰らい付くと首を振って投げつけてきて、咄嗟に避けると盾で防いだナギがよりかかってしまったウツシ殿が閃光玉を取り落としてしまう。

 

 

「しまっ…」

 

「ナギ!」

 

 

 体勢が崩れたナギに喰らい付こうとするモンスター。そこに、走ってきた誰か…騎士っぽい女性が割り込んで片手剣の盾で防いだ。

 

 

「何者…!?」

 

「ロンディーネさん?違う…フィオレーネさん」

 

 

 掲示板が「PVでいたサンブレイクの看板モンスターの一体だ」「PVに映ってた人だ」などうるさい。俺はそのPV見てないんだよ。確かに商人のロンディーネに似ている、血縁か?ナギは知ってるのかその名前を呼ぶ。

 

 

「ここは任せてもらおう。お前たちは仲間を」

 

「一人で相手はさせないよ」

 

「俺達も戦わせてもらう」

 

 

 俺がナギを助け起こし、ウツシ殿と共に回収班を守るために構えているとその人物にマシロとヒビキが加勢する。冷気を吐きだす氷属性らしいモンスターが飛びかかって来て、マシロが大剣のガードで受け止めヒビキが打撃。謎の女性が滅・昇竜撃をその顎に叩き込む。

 

 

「ウォオオオンン!!」

 

「…バレット、これ!」

 

 

 すると怒ったらしいモンスターが全身に氷の刃を纏い、尻尾で三人を蹴散らすと追撃しようとする。咄嗟にウツシ殿が取りこぼした閃光玉を拾ったナギが俺にパス、受け取ったそれを奴の顔面に叩き付け閃光が爆ぜる。

 

 

「ウォオオン!?」

 

 

 悲鳴と共に水場を走って行く大きな足音。閃光が晴れたとき、奴はもういなかった。視界を奪われたはずなのに匂いを嗅いでこの場を立ち去ったってのか…。

 

 

「怪我はないか!?」

 

「ああ、そちらこそ無事か?」

 

「大事ない。…お前たちが猛き炎か」

 

 

 そう納得した女性は自らを王国騎士フィオレーネと名乗った。




抑止力終了のお知らせ。それでも普通にルナガロンを殴り飛ばせるパワーはあるって言うね。筋肉は正義。

ロックバスターみたいにボウガンを左腕にくっつけれるようになったバレット。さすがにネコ獣砲ニャノンの弾種じゃきついのでヘビィボウガン新調です。妃蜘蛛系列の武器結構好き。蟲好きだからかもしれませんが。

今回のダイミョウさんは特に転生者でもないけど臆病でとにかく防御が堅いイメージで書きました。狩猟笛メインのストーリーだから共鳴音珠書けてよかった。

次回から猛き炎、エルガドへ。次回も楽しみにしていただければ幸いです。よければ評価や感想、誤字報告などもいただけたら。ここすき機能などで気に入った部分を教えていただけたら参考にします。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。
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