今回は戦闘無しの回となります。あと短いですが楽しんでいただければ幸いです。
里に帰還した俺達四人とフィオレーネ殿に、ロンディーネ殿と里長のフゲン殿を交えて状況確認を行う。フィオレーネ殿はロンディーネの姉君らしい。王国騎士ではあるが調査隊としてカムラの里に赴いたという。やっぱりロンディーネさんどっかの国のお偉いさんの関係者だったか。
調査しに来たのは王国の領域にいたモンスターの侵出、急速な縄張りの拡大。その一体が突如襲来し戦った氷狼竜ルナガロン。王国の領域を脅かさんとする最重要ターゲット「王域三公」の一角とのことだ。その原因は「大穴」。なんとあの憎み血塗られしマガイマガドが襲った百竜夜行と同じ50年前に、王国に面する沿岸部に出現したものと説明され、絶対イブシマキヒコとナルハタタヒメ関係してるやんけと思ってたらその大穴と同じものが王国の王都付近にもあり、それは数百年前に突如現れ王都を崩壊寸前まで追い込んだ古龍…この間名前を聞いたばかりのメル・ゼナが巣窟とした大穴らしい。
50年前に現れた方の大穴はメル・ゼナの姿を確認できただけで巣窟にはせず、メル・ゼナは行方知れずで「観測拠点エルガド」で調査と監視を王国が行っているという。まあ何か別のがいるんだろうな。例えばオストガロアとかラスボス系の古龍。……いたら困るな。
「そのメル・ゼナが王国ではなく獄泉郷の空を飛んでいたのが観測された。なにかが動き出したと見ていい。王国の誇りを傷つけたヤツめを倒すことは我等騎士の悲願、再来すると言うのならこの命に代えても、必ず倒さなくては!」
「…メル・ゼナねえ」
「バレット、どうしたの?」
「淵虎竜の事を思い出してな」
まあ気になってはいたのだ。干からびた淵虎竜の死骸。あの日俺が見た謎の紅い蟲。そして同時期に目撃されたメル・ゼナ。関連性がないとは思えない。するとフゲン殿がなにかしら決めたようでこちらに顔を向けてきた。
「命に代えても…か。マシロ、ヒビキ、ナギ、バレット。猛き炎よ。淵虎竜を討伐したお前たちに俺から任務を与えたい。フィオレーネ殿の王国に協力し、この状況を打開してくれ。淵虎竜の時でああだったのだ、王国のモンスターがこのまま縄張りを拡大すれば、このカムラの里の周辺のみならず各地の生態系が狂ってしまう。百竜夜行と言う里の災禍が終結した今、人の住む領域すべてに影響を与えかねない大穴の件は我等としてもなんとかせねばならん」
「おお、禍依之淵源を討伐した名高きチーム、猛き炎が我が王国に…!これほど心強いことはない」
「力になれるのなら、喜んで!」
マシロがフィオレーネ殿の手を握って笑い、俺達三人も頷く。まあ行くしかないだろうな。
「ありがとう…騎士として、里長殿のご決断と貴殿等のお力添えに敬意と感謝を…」
そうして俺達は王国の観測拠点エルガドへ向かうことになったのだ。
・・・・・・・・
64:名無しのギルド所属ハンター>>1
というわけでこれが現状だ
(生放送モード。青い海が映ってる)
65:名無しのザビー
新本拠地エルガド!氷狼竜ルナガロン!古龍メル・ゼナ!燃えますね!
66:名無しの鬼殺隊
百竜夜行と同じ50年前に王国で起きた災禍か…考察に、50年前のイブシマキヒコとナルハタタヒメは子供を産んでいた可能性、というのもあったな。それか?
67:名無しの霊媒師
文書かなんかで溶岩洞の地下でなんか蠢く音がして、ナルハタタヒメの骨があったから子供説もあったね
68:名無しのRS
で、今は船旅と
69:名無しのガンランス使い
前世の程じゃないけど快適だよ。変に進んでるよねモンハン世界の技術
70:名無しのドンキンタロウ
アイルーやガルクも一緒に乗せてくれるなんてゴールデンに太っ腹だぜ!
71:名無しの日向家次女
いい天気だね。嵐とかじゃなくてよかった
72:名無しの魔導師
お、見えたな。アレがエルガドか
・・・・・・・・
「あれか…!」
魔導師ニキが気付いて窓から見えたのでナギと頷き合い、寝ていたマシロとヒビキを叩き起こして一緒に甲板に出る。見れば見る程立派な木造船だ。
「慣れぬ船旅で疲れが出たのではないか?ご一同」
「いいえ、心地いい揺れで寝ちゃってました!」
「それを疲れてたって言うんだよマシロ…」
「よく寝れてたな、マシロもヒビキも」
「小気味いい波の音が気持ち良くて寝ていたな」
上から階段で降りて来ながら声をかけてきたのはフィオレーネ殿に応える。気配りもできるいい人だな。
「それは良かった。間もなく到着するぞ。私達の拠点、エルガドだ」
山々が聳える陸地の海辺に浮かぶ中世ヨーロッパのような雰囲気の活気ある港町。ハンターらしき人間が沢山いる。なんかトロッコ?もあるな。茶屋もある…だと…
「すっごい!」
「カムラの里から出たことない田舎者だってよくわかった…」
「圧倒されるな…」
「首都もすごかったがここもすごいな」
「気に入ってもらえたようでなによりだ。ゆっくりと案内したいところだが…先に紹介したい方がいる。行こうか」
四人で見て回っているとフィオレーネ殿が船からやってくる。楽しそうに笑っている。田舎者三人いて申し訳ない。
「この拠点のリーダー、ガレアス提督だ。さあ、紹介しよう」
案内されてついていくと、髭の濃い威厳ある風貌の男性が現れフィオレーネ殿が一礼したのでそれに続いて礼をすると他の三人も続く。カムラの里では礼儀なんて必要最低限だっただろうからしょうがないか。俺は首都で活動してたから慣れているが。
「カムラより、あの淵虎竜を討伐したチーム「猛き炎」をお連れしました」
「…猛き炎の武勇は私も聞いている。…歓迎する」
「よ、よろしくお願いします!」
緊張して一礼するマシロに続くと、調査の中枢である「騎士団指揮所」という施設だと言うエリアまで案内されてついていく。…しかし広いな、迷子になりそうだ。
「…遠路、ご苦労だったな。…提督のガレアスだ」
「ガレアス提督がこの観測拠点エルガドにおいて総指揮をとっておられる。そして私は副官としてお傍で提督の補佐をする立場だ。君達も提督の指示に従ってほしい。故に任務は提督の指示を受けて私が貴殿等に伝える。これからよろしく頼むぞ。マシロ殿、ナギ殿、ヒビキ殿。バレット殿」
…うーん。ギルマスやフゲンさんの指示にこれまで従っていただけに、なんか不安だな。
「君達にとっても拠点となる場所だ。施設を把握しておいてほしい。ああ、休眠を取るためのゲストハウスは男と女の二つ用意した。自由に使ってくれ。悪名高き淵虎竜を討伐したツワモノが来ると聞いてみんな楽しみにしている、話をしたいだろうから相手をしてもらえると嬉しい」
「了解です。…ヒビキ、先に行って寝とくわ。快適だったが船の中じゃろくに寝れんかったからな」
「おう。マシロたちのことは任せてくれ」
眠い。だが掲示板で情報整理しないとな…しかし眠い。思ったより疲れてたみたいだな。
・・・・・・・・
84:名無しのギルド所属ハンター>>1
Zzz…
85:名無しの帝丹小学校6年生
おかえりイッチってお疲れみたいね
86:名無しの魔導師
船に乗っている間ずっと掲示板で話してたからな
87:名無しの49人目のマスター
しかし生放送モードで見れたけど…クッソ怪しかったな。レフ程じゃないけど
88:名無しのガンランス使い
そうかな。そんなに怪しく見えなかったけど…あ、ウツシ教官だ
89:名無しのRS
ウツシ教官もいるのか!?
90:名無しのくだん
他の拠点に来た気がしねえ
91:名無しの日向家次女
ずっと枕しか見えないんだけど喧騒は聞こえるね
92:名無しのザビー
どんなモンスターがいるかワクワクしますね!
93:名無しの鬼殺隊
戦うのは弱体化したヒビキも含めたイッチたちだがな
94:名無しの転生者
ザザミとルナガロン?の時点でヤバかったもんなあ
95:名無しの霊媒師
死なれるのは嫌だなあ……成歩堂さんについていってよく見るけど、慣れないもの
96:名無しのくだん
ここにもカプコン作品の世界の犠牲者が……
97:名無しのRS
わかる、わかるぞ…署長本当に許さんからな…
98:名無しのガンランス使い
あ、受付嬢のチッチェってお姫様と話したんだけど最初にやってほしいクエストは密林ってエリアで暴れるヨツミワドウだって
99:名無しの魔導師
待て待て待て待て情報が多い!え、姫様が受付嬢!?チッチェって名前マジか!?
100:名無しのザビー
密林マップまさかの復活ですか!?
実はラギアクルスかなんかに襲われるんじゃないかと気を張ってて眠れなかったバレット君、安眠の地を得る。
ヨツミワドウさんMRの関門に抜擢って結構いいポテンシャルをしてますよね。でも普通のとは戦ってますし、ねえ?(にっこり)
次回も楽しみにしていただければ幸いです。よければ評価や感想、誤字報告などもいただけたら。ここすき機能などで気に入った部分を教えていただけたら参考にします。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。