新装備、新技導入。楽しんでいただければ幸いです。
「ヘビィボウガンパンチ結構強いよね、名前ダサいのに」
「気にしてるんだからそれは言うな」
茶屋で団子を頬張りながらそんな会話をナギと交わす。エルガドに戻ってきて、フィオレーネ殿に「さすがだ」と褒められたり、カムラの里との行き来が格段に安全になって連携が強くなり、ヒノエさんとミノトさんとウツシ教官が俺達に会いに早速来ることも知らされた。いつもの面子過ぎてカムラの里を出た気がせん。
「二人も熱心だな…」
「私達と違って少年漫画のキャラみたいな人たちだからねえ」
視界に見えるマシロとヒビキは力不足を痛感して、エルガドの一角を借りて刃を潰した大剣と狩猟笛を交わして手合わせしてる。エルガドには修練場がないらしく、修練したいならカムラの里まで戻った方がいいそうだ。
「…やばいよなあ」
「やばいねえ」
団子を一個ずつ頬張りながらそうのほほんと話すが事態は急を要する。ダイミョウザザミの異様な強さ。それすら屠るヨツミワドウ亜種。そして圧倒的な強さを見せつけたライゼクス。ゲームでもとんでもない強さだったが現実になったことで拍車をかけてる。というか現実の雷属性がとんでもなくえぐいのだ。雷やられの痺れが生む隙は致命的だ。雷やられでなりやすい気絶ともなると死に直結する。
「…とりあえず掲示板で知り得るサンブレイクのPVでの情報を聞いたけど」
「あのルナガロンにメル・ゼナの他に炎と水を使うゴーレムかフランケンシュタインみたいなやつ、ビシュテンゴ亜種にナルガクルガ希少種…セルレギオスにイソネミクニ亜種、オロミドロ亜種に……で、ここまではPV2で。一番最新のPV3を見てから死んだという転生者が偶然いて曰く」
「…いるって確定したなエスピナス。しかもダイミョウザザミだけじゃなくショウグンギザミまでいて、ヤツカダキ亜種に、終いには悪名高きゴア・マガラ。ってことはシャガルマガラもいるじゃん…無理じゃん…」
「掲示板が阿鼻叫喚だったねえ」
「控えめに言って地獄だからな」
フロンティア産モンスターのエスピナスがいることも絶望だが、黒蝕竜ゴア・マガラ。モンスターハンター4のメインモンスターで、狂竜ウイルスを撒き散らす分類不明のモンスター。特筆すべきは古龍シャガルマガラの幼体だということだ。ラスボスを務めただけあって強い。あれが現実になるとか悪夢過ぎる。
「しかもヨツミワドウもそうだけど、亜種の人選…モンスター選がやばい。よりにもよって厄介な動きの奴ばかりだ」
「オロミドロ亜種とかどう考えてもヤバいよねえ」
「俺達も強くならないといけないわけだが…パンチと同時に弾を撃てるように改造してもらうか…」
「ボウガン系は技の変えようがないからねえ」
一応、エルガドにやってきたウツシ教官から新しい技を教えてもらった。ライトボウガンは、反動の大きい弾で後方に跳ね、翔蟲を使い急停止する「反撃竜弾」鉄蟲糸により精製された弾を装填し、怒涛の20連射を行える「機関鉄蟲弾」ヘビィボウガンは、原理はよく分からんが鉄蟲糸で円を描いてその中を通すことで威力が上がる「鉄蟲円糸【鈍】」同じく円を作るがこちらは弾速が速くなり適正距離を伸ばす効果が得られる「鉄蟲円糸【迅】」がある。正直ライトボウガンはともかくロッ●バスターみたくしてるヘビィボウガンは咄嗟に使えないだろう。
ナギのランスだと飛び上がって急降下する「昇天突き」防御しながら突撃し技に繋げる「シールドタックル」ガンランスだと「爆杭砲」「フルバレットファイア」など。ヒビキとマシロにも教えたらしい。こんなに技を生み出せるウツシ教官天才だと思う。
「装備も関係あるのかな…」
「エルガド、素材がいいのかカムラの里とはレベルの違う装備を作れるからな…」
「まあバレットはいいよね。ヨツミ装備がガンナーとあってるし」
「そうだな」
今は着ていないが装備はヨツミX【轟雷】装備に一新した。射撃関係のスキルの他に気絶耐性と雷耐性ついているのマジで神。現実だと本当に神。
「今私はザザミ装備にしてはいるけど……あんなに頑張って集めた装備がまさか通用しないなんてねえ」
「G級ってゲームでもそんなもんだろ…武器が通用しているのはありがたいが」
「上級でも最上位の武器だから通用しないはやめてほしい」
そう言いながらタマミツネを狩って制作したランス「きみがきる笠槍の突刺」と淵虎竜の素材で作ったゲームにはないガンランス「禍ツ砲槍ノ幽鬼レコル【凶星】」を磨くナギ。そうなのだ。ヨツミワドウ亜種を倒したことで晴れてG級ハンターとギルドに認められた。つまり古龍も相手しろってことである。シャガルマガラ確定じゃねえか!
「……今来てるクエストで狩れるやつなんだっけ」
「ロアルドロス、アケノシルム、ラングロトラ、ボルボロス、ドスフロギィ二体、ウルクススとドスバギィ…かな?ライゼクス倒せはさすがにないね」
「それは本当によかった。あと小型モンスター狩りもあったな」
さっきミノトさんに、大社跡に出たアケノシルム亜種を滞在していたエルヴァスとマキアナが倒してくれたとも言ってたな。それに比べたら弱いんだろうが、密林の環境のせいかそこで育った大型モンスターは強いとエルガドの人達から聞いた。
「…とりあえず鉱石とか骨とか欲しいな。密林にロアルドロス狩りに行くか。狂走エキス欲しいわ」
「わかる。スタミナほんと大事」
マシロとヒビキはスタミナお化けだが俺達はそうじゃない。なのに関わらずガードを多用するからスタミナは最重要といえよう。その点、ロアルドロスから採取される素材で作れる強走薬は有用だ。
「安定して狩れるようになるまではアイテムの力を頼るしかないよなあ」
「そだねー」
最後の団子を頬張りながら受付嬢のチッチェ姫の元に向かいクエストを受注。なんか異次元の戦を繰り広げていたマシロとヒビキを呼びに行く。いや大剣や狩猟笛を片手で振り回すのは慣れたが高速で切り結ぶな。やっぱりこの二人別格だ。さすが原作主人公とその師匠のやべーやつ。
「おーい、マシロー、ヒビキー」
「狩りに行くぞー」
「「がっ!?」」
そう言った瞬間、タイミングがずれてそれぞれの頭に得物が激突し悶絶する二人。いやあれ痛いじゃすまんだろ。つくづくハンターは頑丈だなと痛感した。
密林にやってきた俺達四人。俺のゲーム画面で見えるマップを頼りに(マシロとヒビキの二人には事前に調べてきたと言っておいた)鉱石や骨塚を巡り採掘しつつロアルドロスの元に向かう。このマップあればライゼクスが現れても気付けるしゲーム画面やっぱり便利だわ。…そういやヨツミワドウ亜種の時気付かなかったけど「?」がついてたモンスターがいたな…なんだったんだろう。一度出会わないと正体が分からないのがなあ。
「いたな」
「じゃあ私から行くよ!」
標的のロアルドロスを見つけるなり太刀は腰に差したまま、大剣を片手に握って凄まじい速さで駆けて行くマシロ。気付いたロアルドロスが水の塊を吐きだして攻撃してきたが、マシロは大剣を振り回して打ち消して肉薄。大剣を両手でがっちりと構えながらロアルドロスの前足の叩き付けをステップで回避していき、それに気を取られたところに俺の狙撃竜弾が顔面に炸裂。マシロの振り下ろしと共に爆発したところにその上空に舞い上がったヒビキの大剣の様に構えた狩猟笛と、ナギの構えたランスとガンランスの急降下攻撃が背中に炸裂。
「グルアァアアッ!?」
「オラオラオラオラッ!」
背中にランスとガンランスが突き刺さったロアルドロスは暴れ、ナギはその背中で槍二本を掴んでバランスを保ち、ガンランスを連射。爆発が体内で連続し、ばたばたと暴れ回るロアルドロスの顔面にヒビキの狩猟笛の投擲が炸裂。
「ゴガア!?」
「貫通火炎弾喰らいやがれ!」
すると俺に向かって突進してきたので、目の前に鉄蟲円糸【鈍】を展開して左腕のヘビィボウガンを突き出し、ちょうど鉄蟲円糸を通るようにヘビィボウガンで殴りつけ同時に貫通火炎弾を発射。体内を突き抜けた高威力の弾丸に自慢の鬣が水分を失いしなびて行くロアルドロスはようやくナギを振り払い、逃げようとする。
「そい!」
「グルアアッ!?」
そこに、宙を舞った大剣が落ちてきて尻尾が切断。その勢いで突進してしまったロアルドロスの先には太刀をゆっくりと納刀した鞘を手に力を溜めるマシロがいた。
「特殊納刀、威合。おーわーりーだー!」
そして抜刀と共に舞うような強烈な連続斬りが炸裂。ロアルドロスは力尽き、倒れ伏したのだった。
「連携もとれるようになってきたな」
「ナギ!さっきの飛び上がり串刺しすごかったね!」
「昇天突きって技だよ。マシロこそ凄い技だね!」
「投げ方もなんとなくわかってきた。やはり遠心力、そして筋力だな」
「狩猟笛は投げる武器じゃないけどな」
新しい技も何とか使いこなせてきたし、このまま順調に狩れればいいんだが……シャガルマガラどうするんだマジで。いないことを祈るしかないか…
ロアルドロス君は犠牲となったのだ。実際便利な強走薬。…強走薬グレートとかないかな。(最近弓にはまってる)
・ヨツミX【轟雷】:ヨツミワドウ亜種の装備。往来の物に気絶耐性と雷耐性が付いている。
ヨツミXヘルム【轟雷】早食いLv.1 通常弾・連射矢強化Lv.2 気絶耐性Lv.1
ヨツミXメイル【轟雷】通常弾・連射矢強化Lv.1 回避距離UPLv.1 雷耐性LV.2
ヨツミXアーム【轟雷】腹減り耐性Lv.1 特殊射撃強化Lv.2 火事場力Lv.2
ヨツミXコイル【轟雷】回避距離UPLv.2 火事場力Lv.2 雷耐性Lv.1
ヨツミXグリーヴ【轟雷】腹減り耐性Lv.2 早食いLv.1 気絶耐性Lv.2
次回も楽しみにしていただければ幸いです。よければ評価や感想、誤字報告などもいただけたら。ここすき機能などで気に入った部分を教えていただけたら参考にします。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。