今回は初めての外天種(理性を失った状態)との対決。楽しんでいただければ幸いです。
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81:名無しのザビー
>>79
いやいや悪魔と呼ばれてるぐらいだからもっとこう禍々しい奴だと思いますよ
82:名無しのギルド所属ハンター>>1
たすけっ、たすけ
83:名無しのドンキンタロウ
うん?
84:名無しのガンランス使い
すぐ治るけど滅茶苦茶痛い…
85:名無しの鬼殺隊
どうしたなにがあったバレット、ナギ
86:名無しの日向家次女
バレットさんに限っては意識が逸れたのか途切れてるし!
87:名無しの霊媒師
でも戦ってたのってイソネミクニの亜種でしょ?そんなに強いの?
88:名無しのガンランス使い
いやイソネミクニ亜種の狩猟は順調に進んでたんだけど雪夜叉が乱入して来て……ヒビキが言うにはキュリアの毒で暴走してるっぽい。顔見知りなのにいきなりぶん殴られた。今ヒビキとバレットが必死に戦ってる、私も復帰しないと
89:名無しのRS
なん……だと……?
90:名無しの49人目のマスター
雪夜叉ってあれでしょ?大半が当たり特典を持ってる転生者な規格外モンスターのゴシャハギ
91:名無しの魔導師
確かに奴等もモンスターである以上キュリアの毒に影響されるのか……
92:名無しのくだん
お、俺、あっちの掲示板に行って止めれる奴がいないか聞いてくる!
93:名無しのSOS団の異世界人
さすがに転生者と分かってるモンスターを倒すのは気が引けますしね…
94:名無しの帝丹小学校6年生
それもあるけど今のイッチたちじゃ殺されかねないんじゃない?
95:名無しの鬼殺隊
ヒビキが抑止力があれば…とは思うが
96:名無しのガンランス使い
私が身体を張って時間稼ぎするからなんか攻略法考えて!
97:名無しのギルド所属ハンター>>1
ナギ!?そんな無策に突っ込むな!
98:名無しの日向家次女
いくら健康な肉体の特典持ってても即死したら多分駄目って前言ってたのに!
99:名無しの魔導師
イッチ、ナギちゃん死なせるなよ絶対だぞ!
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「言われなくてもな…!」
無策で突進で突っ込んで行って丸太で殴り飛ばされたナギを尻目に、ヘビィボウガンに火炎弾を装填しながらヒビキと殴り合ってる雪夜叉に突撃する。ヒビキも雪夜叉の攻撃は全部避けるか弾いて防いでいるが、そう持たないぞ…!
「グゴアァアアッ!」
ヒビキの二本がかりの狩猟笛の一撃で丸太を大きく弾かれ、それに気付くと体勢を立て直して振りかぶった丸太を叩きつけてくる雪夜叉。咄嗟に一歩引いて回避し、目の前に叩きつけられた丸太に銃口を突き付け火炎弾を連射で叩き込む。
「グゴア?」
「ナイスだバレット!」
得物が燃え落ちてそれに怪訝な視線を向けて首を傾げる雪夜叉の背後から、まるで双剣の様な動きで殴りつけるヒビキ。その様子から、転生者特有の人間に近い知能を有しているとは思えない。戦闘力はそのまま獣同然になっているとみていいだろう。ならつけ入る隙はある筈だ。
「グゴアァアアアアアッ!」
すると怒ったのか紫色の肉体が赤黒く染まった姿となった雪夜叉は両腕を勢いよく振り下ろして大規模な地震を発生。地盤が叩き割られて俺達の足を取って転倒させ、崖が崩れて落石が降りかかってきたのをすぐに立ち上がって駆けつけたナギが盾でパリィして防御。なんて力だ、拳を叩きつけるだけで地震を起こせるパワーとは…。
「これが雪夜叉と言われる所以か……」
「と、とんでもない…」
「…っ、避けろ!」
何とか立ち上がると、目の前で雪夜叉は大きく溜めて冷気のレーザーを発射。某怪獣王の放射熱線の如く真っ直ぐ細く放たれたそれは俺達が咄嗟に避けた背後にあった岩壁を、縦に振り下ろされて真っ二つに粉砕。さらに一呼吸すると空に目掛けて横に薙ぎ払いつつ冷気のレーザーを放ち、空気中の水分を凍らせて氷柱を生成、落下させてきたので咄嗟に武器で防御する。
「こいつ、ゴシャハギなんだろうが練度が桁違いだ。まるで人間が鍛えた技の様な…!」
「威力が凄すぎる、盾じゃ防げないよアレ!」
「…しかもそれか。最悪だ」
両腕に冷気の息吹を噴きかけて殺意むき出しの三枚刃の鉈の爪と棘鉄槌を作り出して構える。…うーん、殺意高い。
「ヒビキ、奴を正気に戻すことは可能か?!」
「はあ?……モンスターだぞ、何時かは戦うかもしれない敵だ。一度共闘したとはいえ手心を加える必要があるか?」
「アイツだって暴れたくないのにあの毒で苦しんでるんだ、キュリアの呪縛から解放してやりたい」」
「私も!百竜夜行・ヌシ大乱で危ない所を助けられた恩があるし、恩返しがしたい!」
俺とナギがそう訴えると、ヒビキは大きく溜め息を吐く。俺より年下なのに悪いが、ヒビキならなんとかできると信じられるんだ。
「…そもそも俺達はイソネミクニ亜種を討伐しに来たんだしな。一文にもならない狩猟をする理由もないか。毒で頭がおかしくなってるんだろ?ならぶん殴って正気に戻すぞ」
「それでいけるのか?」
「知るか。駄目でもともとだ。正気に戻らなくても知らん」
「上等!」
「グゴアァアアアアッ!」
振り下ろされた棘鉄槌をヒビキが狩猟笛を振り上げて弾き返して罅割れさせる。そのまま薙ぎ払うように振るわれた三枚刃の鉈爪はナギがアンカーレイジで受け止めて返しの突きで破壊。さらに駆け寄って顔面を左腕のヘビィボウガンで殴りつけ、装填していた火炎弾を叩き込むと怯んで後退した雪夜叉は闇雲に両手の残骸を投げつけてきて、咄嗟にシールドで弾く。
「グゴアァアアッ!」
すると雪夜叉は通常種のゴシャハギじゃ考えられない大跳躍。なんと寒冷群島に点在する船の残骸に飛び乗るとマストを引っこ抜いてまた跳躍して戻ってきた。おいおいマジか…!?
「それを振り回すとかどんなパワーだ!?」
「剛力無双すぎないかなあ!?」
「グゥッゴアァアアアアッ!」
さすがに長大なそれを振り回すのは難しいのか、先端を持って勢いよく叩きつけるとそのまま横に大きく振るって俺達三人は纏めて薙ぎ払われて、水辺をゴロゴロと転がって行く。雑だが強力だ。そのまま引っ張ってちょうど真ん中を持ってグルングルンと頭上で回転させる雪夜叉。持ち手に冷気を吹きかけてマストに氷を這わせて両端が槍の様に鋭く尖る。ゴシャハギは武器の扱いが得意なモンスターだが限度があるだろ!?
「あぶなっ!?」
氷を這わせたことで扱いやすくなったのか自在に振り回し、突きを繰り出してくる雪夜叉の攻撃をシールドで受け止めながら弾かれることで回避。背中のライトボウガンを右手で取り出し通常弾を乱射。しかし雪夜叉はマストを振るって弾を打ち消し、そのまま連続で振るって穂先で斬撃を繰り出してきたのを、ナギがランスに付けた盾とガンランスで弾いて行く。
「衝撃が凄い……」
「ナギ、大丈夫か!?」
「私の身体はどんなことがあっても健康だから大丈夫…少し痺れるけど」
「相変わらず妙に頑丈だな!」
そう言うヒビキだが、ナギは隠していたようだが一回骨折してるのが治された様だ。驚異的な回復速度だが痛いじゃすまないだろこれ。長期戦は不味い。
「あれをどうにかするからヒビキ、頼んだぞ!」
「お、おいバレット!?」
ライトボウガンにとある弾を装填してから背中に戻し、左腕のヘビィボウガンを右手である弾を装填するとそのまま抱えて駆け出す。連続で突いては引いてを繰り返す雪夜叉の攻撃をシールドでパリィしながらゆっくり近づいていく。
「うおおおおっ!」
「グゴアッ!?」
驚く雪夜叉は目いっぱいマストを引いて、渾身の突きを繰り出してきた。そいつを待っていたあ!
「貫通火炎ヘビィナックル!」
マストの穂先の中央にぶつけるようにしてヘビィボウガンを叩き付け、そこに貫通火炎弾を発射。全弾撃ち尽くしたそれはマストをぶち抜いて粉砕し、雪夜叉の腕にも貫通させて大きく怯ませる。スロットに弾道強化しまくっといてよかった。
「ヒビキィ!」
「おう!
そこに、ヒビキが両手でグルグルとソーのミョルニルの如く回転させていた狩猟笛二本を連続で投擲。無防備な雪夜叉の顔面に一発目が炸裂したところに重なるようにもう一撃炸裂、その巨体が引っくり返る。
「グゥ……ゴア?」
頭を押さえながら立ち上がる雪夜叉。体の色も紫色に戻っており、その目には理性の光が宿る。正気に戻ったか。
「グゴアアッ……」
雪夜叉は弱々しく吠えると結構な重症だったのか頭を押さえながらゆっくりと歩いて去って行った。それを確認するなり俺達は濡れるのも構わず水場に腰から崩れ落ちる。
「…ふう、死ぬかと思った」
「怖かったあ…」
「あれで正気に戻せるのか、これからも使えそうだな」
…いや、あれは転生者って言う自我が強かったから戻せたんだと思うぞ。そんなことを考えたが言う元気もなく、俺達は休息するのだった。
理性を失っても戦闘技術はそのままどころかむしろ手加減がなくなった状態の雪夜叉でした。転生者の意識があれば殴れば正気には戻る模様。闘争心がちょっと強くなりますが。
次回も楽しみにしていただければ幸いです。よければ評価や感想、誤字報告などもいただけたら。ここすき機能などで気に入った部分を教えていただけたら参考にします。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。
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