【急募】狩猟笛の正しい使い方【完結】   作:放仮ごdz

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どうも、放仮ごです。タイトルから分かる通り狩猟笛推しなんですけど(使用率一番高いのは太刀)、最近スラッシュアックスにもはまっててレエム死なせたのを今更ながら悔やんでます。いや小説にすると難しいのだけども。

今回はまた説明回です。サンブレイク謎解き要素が多いから戦闘ない回がどうしても増える。どうにかせねば。楽しんでいただければ幸いです。


【共生関係】フィオレーネを救え【スゴウデ薬師の捜索】

 マシロと共にリオレウスを狩猟してエルガドに帰還し、目を覚ましていたナギとヒビキと合流。バハリが作ってくれるらしい義手が完成するのを待ちながら、破壊された狩猟笛を修理するヒビキに三人で付き合ってると提督に呼ばれたので駆けつけると、神妙な顔をしていた。

 

 

「…久しく猛き炎が全員集結した祝うべき時にすまぬ。緊急事態だ。安静に休ませていたフィオレーネの容体が悪化した。意識不明だ。原因は分かっているのか?バハリ」

 

「はい。ヒビキは狩猟笛を盾にして、ナギは打撃だけを喰らっていたから比較的無事でしたが、フィオレーネはあの紅い光を纏った尻尾の一撃を真面に喰らっていたことが原因です。あの紅い光の正体は「キュリアの毒」それがメル・ゼナに負わされた傷から入り込んだことでフィオレーネの容体が悪化したんだと思われます」

 

「キュリアの毒ってモンスターを狂暴化させるだけじゃないのか?解毒薬や漢方薬は……」

 

「…解毒できていないということはただの毒ではないのだな」

 

「人体実験をしてなかったから気付くのが遅れました。フィオレーネが負傷してすぐ、鎮静剤を打って治療と精密検査をさせていたのですが、そのときはキュリアの毒はおろか何も異常は検出されず、単純に深手を負っただけだと思っていたのですが……今回改めて調査したところ、サンプルのキュリアの牙から採取していた成分と全く同じもの…つまりキュリアの毒がフィオレーネの体内から多量に検出されました。メル・ゼナも大地母蜘蛛と同じくキュリアの毒を扱えるらしい。恐らくメル・ゼナの体内がキュリアの毒で満たされていると見て間違いない」

 

 

 つまり狂竜ウイルスを有するゴア・マガラみたいな状態か。そりゃ直接攻撃をもらえばただではすまない、か。

 

 

「つまり、他のモンスターが狂暴化するはずのキュリアの毒を、大地母蜘蛛と同じように…?」

 

「いや、毒を使うだけの大地母蜘蛛と違って完全に己の力に変えているのが異なるね。それに、キュリアを餌としている大地母蜘蛛とは真逆で、その強大な力を餌としてキュリアはメル・ゼナに寄生していると思われる」

 

「それって……」

 

「そうとも、バレット。つまりは最初、大地母蜘蛛がそうだと思っていた存在がメル・ゼナだった。例えるならジンオウガと雷光虫だね。どちらにも利がある関係性、共生関係がメル・ゼナとキュリアの関係だ。持ちつ持たれつで共にある…というわけだ」

 

「フィオレーネさんから検出されていなかった毒がなんでいきなり?」

 

 

 ナギの問いかけにバハリは頭痛がするのか額を押さえながら答えた。

 

 

「前にも説明した通り狂暴化したモンスターからは血液に溶け込んでしまっていてキュリアの毒は検出されていて調査のしようもなかったんだけど、ふざけていることに人間であるフィオレーネの場合、最初は無害な成分として浸透し血液と混じりきらず、浸食を広げようと毒が増殖、容体が悪化…とこういうわけさ。人体実験するわけにいかなかったとはいえ、こんな事態になるまで気付けなかった自分が情けないね」

 

「バハリのせいじゃない、俺がフィオレーネに無茶をさせたから……」

 

「そうだ、俺もあっさりと負けてしまった」

 

「私も太刀打ちできなかった・・・」

 

「私なんて寝ていてその場にいなかったし…」

 

 

 バハリの言葉に猛き炎全員で落ち込む。いや俺が、いや私が、俺が、私が、と延々ループするのをばっさり断ち切ってガレアス提督がまとめる。

 

 

「…傷を受けたことはフィオレーネの不覚、発見が遅れたことはバハリの不覚だ。猛き炎の(みな)はできることをやり遂げて動けなかっただけだ、責任を感じる必要はない。責任は、ここにいたるまで異変を察知できなかった私にある」

 

「異変に気付けないのがキュリアの最大の強みであり厄介なところです。モンスターは血液に溶け込んで検出されない、例え毒に犯されても狂暴化する瞬間までモンスター自身もわかっちゃいないでしょう。人間でも当初は無害。増殖すれば人体に悪影響を及ぼし意識を失う、最悪の毒だ」

 

「…どうすればいい。フィオレーネを救う手立てはないのか、バハリ」

 

「…バレット、マシロ、ナギ、ヒビキ。「タドリ」という名の竜人族の薬師(くすし)がいる。かつて、メル・ゼナにやられてボロボロになった王国に、疫病が追い打ちをかけていた時期があってね…」

 

「疫病?」

 

 

 あれ、なにが引っかかったんだ。なんか、歯車と歯車がかみ合ったようなそんな感覚がした。

 

 

「そう、国が壊滅しかかっていたところをその疫病の薬を開発して、多くの王国民を救った実績があるスゴウデさ。その後は各地を旅していて行方知れずなんだけど、君達なら……」

 

「どういう意味だ?」

 

「君達…正確にはバレット以外の三人の故郷、カムラの里に長らく滞在している行商人、雑貨屋のカゲロウって人と古い知り合いらしいんだ。カゲロウさんに、タドリの居場所を知らないか聞いて来てくれるかい?」

 

 

 カゲロウさんか。あの人顔が見えなくて苦手だからカムラの里に滞在していた時もろくに話さなかったんだよなあ…いやゲームの方でいい人なのは知ってるんだけどさ。

 

 

「…俺はあんまり知らない人だな。頼めるか、三人とも」

 

「いや、私が行ってくるからマシロとヒビキとバレットはエルガドで準備していて。体を休めたり狩猟笛を直したりしないとでしょ?」

 

「でもナギも目覚めたばかりじゃ……」

 

「大丈夫、私、生まれつき健康だからね!」

 

 

 そう笑って言うナギに、俺達三人は顔を見合わせて頷く。待ってる間に準備を終わらせよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 カムラの里に戻ったナギを見送った俺達。マシロは休息という名の筋トレ、ヒビキは壊されたホルマゼンタの修理をする中、俺はできることを探していた。

 

 

「バハリ、頼んでた義手はどうだ?」

 

「キュリアの研究の方にかかりきりでね…もう少し待ってもらえるかな?」

 

「だよな。ボウガンも新調したいけど金がないからなあ…」

 

 

 うーむ、ヨツミ轟雷シリーズを揃えて堅鎧玉で防御力を最大まで高めたら今まで貯めてた金が溶けたからな。G級装備は本当に高い。強いからいいけどさ。

 

 

「むしろ君達、上級に該当する武器でよく戦えてるよね?」

 

「ボウガンは弾で補えるからな。マシロとかナギとかヒビキは知らん」

 

「やっぱり君達規格外だよね。あのバルファルクの特殊個体倒しちゃうし」

 

「……奇しき赫耀のバルファルク、か」

 

 

 そう言えば。メル・ゼナ、確かに速かったが奇しき赫耀のバルファルク程じゃなかったな。どちらかというと瞬間移動にも見えたが、それでも理不尽なまでの速さは感じなかった。トリッキーな動きを多用していたが、逆に言えば地力はそんなでもないんじゃなかろうか。いや古龍だから弱いはずがないし、王域三公最強とまで呼ばれてるから別格なんだろうけど、奇しき赫耀のバルファルクに比べたらましなんじゃないかと思えてきた。…いやよく考えたら元々最強だったのがキュリアと共生してさらに強くなってるのか……

 

 

「…近いうちに古龍か古龍級生物と戦って慣らしておけばあるいは……ネグレマガラは無理だけど、ゴア・マガラがあの地域に生息しているとかフィオレーネが言ってたな……」

 

「簡単に古龍と戦うとか言い出すハンター、俺は初めて見たよ」

 

「いや何度も戦ってるし今更……あ」

 

 

 バハリがすごい信じられないものを見てくる視線を向けてきた。違うて。前世のゲームも合わせてで今世ではクシャルダオラとイブシマキヒコとナルハタタヒメと奇しき赫耀のバルファルクとしか戦ってないから………いやラインナップ地獄だな。そりゃ信じられないわ。




こういうとき便利なナギ。次回、久々の猛き炎全員での戦闘。

次回も楽しみにしていただければ幸いです。よければ評価や感想、誤字報告などもいただけたら。ここすき機能などで気に入った部分を教えていただけたら参考にします。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。

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