【急募】狩猟笛の正しい使い方【完結】   作:放仮ごdz

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どうも、放仮ごです。以前ネグレマガラが最後と言った気もしますが訂正、まだ密林の外天種を出して無かった。というわけで今回は何時もより1000字多い4000字越えであります。

今回はライゼクスとのリベンジ戦。楽しんでいただければ幸いです。


【結晶皇】星雲龍がいるならまあいるよね【スゴウデ薬師の捜索】

 エルガドにナギが帰還。再び猛き炎とガレアス提督、バハリが集まって会議することとなった。

 

 

「カゲロウさんによればタドリさんとは今でも手紙でやりとりしていて、今は密林にいるそうです」

 

「密林か……ちょうどいいといえばちょうどいいかな」

 

「ちょうどいいとは?」

 

「……監視班から密林にライゼクスが現れたと報告があった。ライゼクスは極めて凶暴な生態だ。自らの縄張りに侵入するすべからくを攻撃対象とし、リオレウスの様な大型飛竜すら視界に入っただけで襲い掛かるばかりか同族同士ですら共食いする、一度暴れ出せば周辺の生態系を破壊しかねない「空の悪漢」……奴が居座る限り、密林には近づけないと見ていいだろうな」

 

 

 前世でもモンハンモンスターでもトップクラスに狂暴と言われていたがこの世界でもやっぱりそういう認識なんだな。この間出くわしたときに生き残れたのは本当に運がよかった。

 

 

「ちょうどいいというのは、君達も知っている通り俺達もライゼクスを探していたからだ。フィオレーネを救うのが第一だが、同時に大地母蜘蛛への対抗策にぜひともライゼクスを捕獲してほしい」

 

「医療班によればフィオレーネの容体は刻一刻と悪くなっているという。わずかな時間も惜しい……猛き炎よ、頼む。ライゼクスを狩猟し、タドリを見つけ出してくれ」

 

 

 そんな提督の言葉に頷くとマシロたちも続く。何時かは戦わないといけない敵だ。やってやる。

 

 

「あ、そうだ。今はまだ確認されてないけど、密林にはたまに外天種が来ることもあるから気を付けて」

 

「外天種?極断刀じゃなくて?」

 

「…奴は野良の外天種だ。本来、外天種とは規格外な力を有した、その生息地に君臨する異常個体。星雲龍ネグレマガラは城塞高地に君臨する外天種だ。そして密林の外天種の名は結晶皇(けっしょうおう)。外天種の中ではトップクラスに凶暴だ、十分に注意してくれ」

 

 

 そんなことを去り際に二人が言っていたのが気になった。……なんでそんなフラグみたいなことを言うんですかね?本当に出くわしたらどうしてくれる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そんなわけでやってきた密林。大地母蜘蛛の痕跡探し以来だな。轟雷童ヨツミワドウ亜種の時はライゼクスの気まぐれで助かったが、そのリベンジの時だ。

 

 

「っ!?退避だ!」

 

 

 ゲームでは安全なベースキャンプでアイテムを整えていたら、羽音が聞こえて咄嗟に指示して四人でベースキャンプから脱出。次の瞬間、緑に輝く雷が落ちてきてベースキャンプを木端微塵に吹き飛ばし、その残骸を踏みつけるようにして奴は現れた。

 

 

「ライゼクス…!」

 

 

 金色と黒の鋭利な甲殻に刃の様なトサカ、ステンドグラスや昆虫の翅を思わせる透明の翼、先端が二股に分かれた尻尾。いつぞやの個体と同固体かわからないが、こいつが今回密林に現れ悪逆の限りを尽くしているという奴だろう。俺達はそれぞれの武器を抜いて構えるとライゼクスは「逃げないのか?」とでも言いたげに首を傾げて嗤った様に口元を歪める。俺達を知っている?……間違いない、こいつ……以前ヨツミワドウ亜種を瞬殺して俺達が蹴散らされていたのを嘲笑っていた、あの個体だ。

 

 

「キィアァアアアッ!」

 

「来い、(いなずま)の反逆者。あの時の俺達じゃないぞ」

 

 

 右の翼が振り上げられ、勢いよく叩きつけられるのに合わせて左腕のヘビィボウガンを振るい、翼爪と激突。シールドで大きく鍔迫り合ったところに、散開したマシロが右、ヒビキが背後、ナギが左から同時に得物を振り下ろす。

 

 

「グルルルッ!」

 

 

 しかしそれは分かっていたとばかりに俺を左の翼で薙ぎ払うとそのままグルンと回転して尻尾で攻撃。三人を弾き飛ばすと空に舞い上がるライゼクス。

 

 

「ちい!」

 

 

 そのまま雷光ブレスと呼ばれる、柱状の緑色の雷が二つ放たれ、それは地面を張って複雑な軌道を描くと言う滅茶苦茶な動きで俺達を吹き飛ばす。くっそ、ヘビィボウガンで撃って反撃するがやすやすと回避されてしまう。人を嘲笑って遊んでいやがる。

 

 

「キィアアアアアアッ!」

 

「っあああ!?」

 

 

 そのままライゼクスは急降下して低空飛行。棘が生えた鋏の様な形状の尻尾を突き出し、ナギの腕を挟み込むとその勢いで尻尾を振るってナギを岩壁に叩き付け、ぐったりしたナギをぶん投げると何とか受け止めたマシロの目の前に尻尾を突き刺し周囲に放電。ナギごとマシロを吹き飛ばしてゴロゴロと転がすと牙をかち合わせてケタケタ笑う。

 

 

振打(しんうち)残響輪唱(ざんきょうりんしょう)!……なに!?」

 

 

 背後からヒビキが不意打ちで狩猟笛を二本突き込もうとするが、ライゼクスは易々と舞い上がって回避すると空中から地面に体を叩きつけるように急降下、咄嗟に狩猟笛で防御したヒビキを押し潰した。「ぐあっ」とヒビキの苦悶の声が上がる。

 

 

「「ヒビキ!?このお!」」

 

 

 それを見て何とか立ち上がり、慌てて助けようと大剣と太刀、ランスとガンランスを両手に持ってライゼクスに斬りかかるマシロとナギ。しかし両翼を羽ばたかせてその風圧で二人を吹き飛ばし、そのままジリジリとヒビキを踏みつけている足を執拗に動かして爪を胸部に喰い込ませ、苦しむヒビキの顔に顔を近づけて口の端を歪めて嗤うライゼクス。性格が悪い奴だ、だがこちらはチームだ。

 

 

「ヒビキ、なんとかしろ!」

 

 

 言いながらヘビィボウガンに装填した鬼人弾とライトボウガンに装填した回復弾を同時に撃ち込むと怪訝そうに鎌首をもたげてこちらを赤い眼光で睨みつけたライゼクスは口を開けて雷光ブレスを放とうとして。

 

 

「なんとかしろって言うぐらいならさっさと手を貸せ、バレット!」

 

 

 いきなり力を増して自身を持ち上げたヒビキに翼を羽ばたかせて慌てふためき、そのまま噛み付こうとしたら避けられた上にトサカを掴まれ、一本背負いで背中から地面に叩きつけられるライゼクス。鬼人弾の効果もあるとはいえとんでもないな、さすがヒビキ。

 

 

「キィアァアアアッ!」

 

 

 すると怒ったのか羽ばたいて体勢を立て直したライゼクスの姿が、トサカが前後に肥大化し緑色に光るラインが入って眼光も赤から明るい緑色に変わった姿……電荷状態へと移行。トサカから放出される電撃を巨大な剣のように集束、振り回す。

 

 

「キィアアアアアッ!!」

 

「ぐあっ!?」

 

「ぎゃっ!?」

 

「ぐう!?」

 

 

 通称ゼクスカリバーと呼ばれるライゼクスの必殺技でヒビキを薙ぎ払うとそのまま翼爪を闇雲に叩き付け、マシロとナギを吹き飛ばして空に舞い上がり、俺目掛けて長く鋭利な尻尾を叩きつけて放電。

 

 

「があっ…負けるかあ!」

 

 

 咄嗟にシールドで尻尾を防ぎ、放電を装備の雷耐性で耐えながら突撃。下に向けた左腕のヘビィボウガンから火炎弾を地面に撃ち込んでその反動で跳躍。空中から勢いよくヘビィボウガンを振り下ろしてトサカに叩きつけて破壊することに成功する。

 

 

「キィアアアアッ!?」

 

「今だ、みんな!」

 

「「「おう!」」」

 

 

 トサカを破壊された激痛からか全身から大規模な電撃を放出しながら縦横無尽に暴れまわるライゼクスを取り囲む俺達。

 

 

「私流威合!威風刀々(いふうどうどう)!」

 

 

 手にした鞘に太刀を納めて力を溜めながら、ステップではなく跳躍してライゼクスに接近したマシロは、その接近に気付いて振るった尻尾に鞘を激突。その衝撃を利用して太刀を引き抜いて袈裟斬りを叩き込んで尻尾を斬り落とした。さすがだ、主人公。

 

 

「でやあ!ブラストダッシュ!」

 

 

 ライゼクスの下に潜り込んでガンランスの穂先を地面に向けてまるでロケットの如く、もう片方の手に握ったランスに取り付けられた盾でライゼクスの体勢を崩しながら、天高く空に舞い上がったナギはランスとガンランスを下に構えて急降下。

 

 

「流星昇天突き!」

 

 

摩擦で炎を纏った二撃はライゼクスの背中に突き刺さり、さらにガンランスの砲弾がフルバーストで撃ち込まれ大爆発を起こしてライゼクスは倒れ込むがその先には駆け寄っている俺がいて。

 

 

「昇撃竜弾!」

 

 

 アッパーカットの様にヘビィボウガンの銃口を顎下に潜り込ませ、殴りつけながら右手で引き金を引いて狙撃竜弾を撃ち込み爆発。ライゼクスはたまらずナギを振り落として空に舞い上がり、雷を纏いながら急降下して俺達三人を翼で叩き潰そうとする。確かあれは、大技か。

 

 

「させん!光陰二閃・振打(こういんにせん・しんうち)!」

 

「キィアアアッ!?」

 

 

 そこに、ヒビキが両手でグルグルと回転させていた狩猟笛二本を連続で投擲。急降下していたライゼクスの顔面に一発目が炸裂したところに重なるようにもう一撃炸裂。ライゼクスは撃墜され、ピクピク動く。

 

 

「よし、捕獲を……」

 

 

 マシロとナギが駆け寄ってシビレ罠と捕獲用麻酔玉を取り出す。これで終わりか、きつかったな。と何気なく、最近癖になっている行為である地図を眺めると、高速で動く「?」がここまで接近しているのが目に入った。思わず見上げる。とんでもない大放電を放つ何かが急制止して、翼を羽ばたかせて傍に浮かばせた煌めく何かを落としてきて・・・?

 

 

「逃げろお!?」

 

 

 落ちてきたそれ……巨大な結晶の塊は、地面に激突するなり纏っていた虹色の電撃を周囲に放出。咄嗟に俺の声で回避した俺達の背後でライゼクスを巻き込むように地面を大きく抉り取ったそれは、電撃の爆撃だった。

 

 

「ギィアアアアアアアッ!!」

 

 

 そして急降下してきた襲撃者が、ライゼクスの頭部を踏み潰しながら着地。今しがた倒したライゼクスの三倍はある体格を有する、周囲に結晶の塊を複数浮かばせた、本来緑色の部分が虹色に輝かせたライゼクスが全身に虹色の電撃を纏い、ライゼクスの死骸を踏みつけて自身が支配者であると言わんばかりに、通常個体より低い咆哮を上げた。……なんであのタイミングで外天種の事を言い出すのかと思ったけどこういうことか。

 

 

「…外天種のライゼクス、結晶皇……」

 

 

 ……ただでさえ縄張り意識の高く、弱って逃げ出した相手だろうと執拗に追いかけて甚振るライゼクスの外天種だと?しかもこいつをどうにかしないとタドリを探せずフィオレーネを救えない?ふざけてるなクソッたれ!




地味にパワーアップしてライゼクスを打倒した猛き炎の前に降臨、結晶皇ライゼクス。極断刀と同じく掲示板に滅多に出没しない一匹狼系の転生者です。さすがに外天種はこれで最後、のはず。詳細は次回にて。


・各地の外天種一覧
大社跡:毒牢姫リオレイア
寒冷群島:雪夜叉ゴシャハギ
水没林:滅雷刃ジンオウガ
砂原:塵魔帝ディアブロス
溶岩洞:灼翼王リオレウス
密林:結晶皇ライゼクス(NEW)
城塞高地:星雲龍ネグレマガラ
未所属:極断刀ショウグンギザミ
獄泉郷:淵虎竜マガイマガド
淵劫の奈落:大地母蜘蛛ヤツカダキ


次回も楽しみにしていただければ幸いです。よければ評価や感想、誤字報告などもいただけたら。ここすき機能などで気に入った部分を教えていただけたら参考にします。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。

好きな外天種はどれ?

  • 淵虎竜マガイマガド
  • 毒牢姫リオレイア
  • 雪夜叉ゴシャハギ
  • 滅雷刃ジンオウガ
  • 塵魔帝ディアブロス
  • 灼翼王リオレウス
  • 極断刀ショウグンギザミ
  • 星雲龍ネグレマガラ
  • 大地母蜘蛛ヤツカダキ
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