【急募】狩猟笛の正しい使い方【完結】   作:放仮ごdz

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どうも、放仮ごです。アンケートに結晶皇を入れるべきなんだろうけどネタバレになるだろうから迷っている今現在。

今回はVS結晶皇。楽しんでいただければ幸いです。


【結晶の迷宮】電流デスマッチは聞いてない【スゴウデ薬師の捜索】

 結晶皇ライゼクス。虹色の電撃を撒き散らして威圧する外天種は、虹色に輝く結晶を空中に複数形成してばら撒くと放電は結晶に当たって分散、連鎖放電していき周囲を破壊しつくし、俺とナギ、マシロとヒビキに分かれて回避する。

 

 

「常時電荷状態みたいなものか…なんて攻撃範囲だ」

 

「……特典は結晶生成とかそんなところかな?」

 

「多分な!」

 

「ギィアアアアアアッ!」

 

 

 咆哮と共に虹色に煌めく翼に結晶を纏い、地面に叩きつけると結晶の棘を周囲の地面から生やして罠の様に展開。拡散する雷光ブレスを放って来て、それは結晶に当たると分散してさらに複雑で滅茶苦茶な軌道を描いて大地を砕き、俺達はこれ以上ベースキャンプ付近を破壊しないために密林の中央部へと移動していく。すると自身の顔の前に結晶の塊を生成する結晶皇。凄まじい電撃を集束させて電磁砲の様に撃ってきた。

 

 

「こんのお!」

 

 

 それを見て振り返りざまに背中に交差して納刀していた狩猟笛を一本手に取り、両手で振りかぶって踏み込むヒビキ。そしてバットの様にスイングして電磁砲となった結晶を打ち返し、ホームランだと言わんばかりの軌道で結晶皇に激突。砕け散った煌めく破片が周囲を舞う。

 

 

「ギィアアアアッ!」

 

 

 するとモノレールの様に電気を纏って低空飛行で突撃してくる結晶皇ライゼクス。そのまま凄い勢いで尻尾をヒビキに突き出し、咄嗟に飛び退いて回避するヒビキを追従する様に地面から結晶の刃が生えて、さらにそこからゼクスカリバーが発生。ヒビキの右肩を斬り裂いてしまう。攻撃範囲が凄まじい、逃げられない。

 

 

「がっ…」

 

「ヒビキ!?今、回復を…」

 

「危ないバレット!があああっ!?」

 

 

 ヒビキを治癒しようと回復弾を撃とうとして、転生者故なのかそれを目ざとく見るなり結晶を纏った翼を叩きつけると地面を這うように結晶の刃が次々と導火線が巻き戻る様に生成されて俺を庇って受け止めたナギが全身串刺しにされて吐血する。いくら健康な肉体の特典を持っていても出血死は免れんぞ!?

 

 

「私の親友に何してくれてんだおらー!」

 

 

 するとマシロが大剣を地面に叩きつけてその反動で跳躍。太刀も抜いて高速で縦回転して斬撃を繰り出すも、それを一目見た結晶皇は間に結晶の盾を生成して防御。しかし隙が生まれたのでその間にヒビキとナギに回復弾を当てることに成功した。

 

 

「ギィアアアアッ!」

 

「うぐっ!?」

 

 

 空に舞い上がった結晶皇はマシロと鍔競り合っている結晶盾を蹴りつけて結晶ごとマシロを地面に叩き付け、空中から虹色の雷光ブレスを放ってマシロを押し潰している結晶にぶつけて連鎖放電させてマシロを感電させて苦悶の声が上がる。咄嗟に鉄蟲糸弾を装填。鉄蟲糸で円を描いてその中心に撃ち込む「鉄蟲円糸【鈍】」で威力を上げた機関鉄蟲弾を全弾叩き込んで空中から撃墜した。

 

 

「ナイスだバレット!滅・昇竜笛!」

 

 

 そこに復活したヒビキが駆け寄り、ホルマゼンタを手に取って勢いよく振り下ろすも結晶皇は鎌首をもたげて回避して周囲に結晶の塊を複数形成してそれらに電気を纏わせヒビキ目掛けて撃ちこむもヒビキは幽鬼ノウラザを手に取り殴り飛ばし、そのまま結晶皇の頭部の下にあるホルマゼンタを蹴り上げて顎に叩き込み大きく仰け反らせ、そこにブラストダッシュで空に舞い上がったナギのランスの突きが翼に炸裂。覆っていた結晶を砕け散らせてから着地する。さすがだ。その間にマシロを回復弾で回復させる。

 

 

「いくらなんでも相手が悪すぎる、とにかくダメージを与え続けて撤退させる!最悪タドリを見つける時間が稼げればそれでいい!」

 

「ライゼクスが獲物を残して去るかなあ!?」

 

「よく知らんがライゼクスってそんなにやばいのか?」

 

「提督が言ってただろ?同族だろうが共食いする凶暴な種だ。イビルジョーに次ぐと言っても過言じゃない」

 

「それはやばいね。私でも知ってるもんその名前」

 

「ギィアアアアアアアッ!」

 

 

 四人で取り囲んで牽制しながらちまちまダメージを与えていると、結晶皇ライゼクスはキョロキョロと周りを見渡して咆哮をあげると頭上に自分の体と同じくらい大きな結晶の塊を形成。頭部の結晶のトサカに展開した電撃の刃…ゼクスカリバーを首を巧みに動かして結晶を五十近くの結晶の柱に分割すると落ちてきたそれは電撃を帯びて周囲に飛び散り、結晶皇は舞い上がって雷光ブレスを放ってそれは結晶柱の一本に当たって分散。

 

 

「んなっ…!?」

 

 

 電撃は次々と結晶の柱に当たって分散を繰り返してまるで迷路の様な電磁網を形成。俺達は完全に分断されてしまう。

 

 

「がああああっ!?」

 

「ぐぅうう!?」

 

「あぁあああ!?」

 

「ガハッ!?」

 

 

 それを確認した結晶皇ライゼクスは次々と舞い上がっては急降下の尻尾突きを繰り返し、俺達は吹き飛ばされて電磁網にぶつかって感電してその場に縫い止められてしまう。雷耐性がある俺はそのまま尻尾で腕を挟み込まれて持ち上げられ、天高くから叩き落とされて大ダメージに呻く。

 

 

「…ぐはっ。こいつ……とんでもない知能だ。常時電荷状態だと思うがその影響で頭脳の回転が速いのか…?」

 

「…」

 

「そんなの、どうすれば…ヒビキも気絶しちゃったし…」

 

 

 滞空して俺達を見下ろす結晶皇。どうやら倒れ伏している俺達が死んだものと思ってるらしい。倒れたまま小声でナギと会話して状況把握していると、立ち上がる者がいた。マシロだ。太刀を納めた鞘を手に力を溜めて構える。威合の構えだ。

 

 

「頭がいいから、なすすべもないから、どうした!手も足も出ないなんて認めない……私はもう二度と、外天種相手だろうが……いや、外天種にだけは負けられないんだから!」

 

「マシロ、お前でも無茶だ…!」

 

「立ち上がったら狙われるよ…!」

 

 

 慌てて止めるが時すでに遅く。結晶皇は頭部の虹色に輝く結晶のトサカからゼクスカリバーを再び展開。急降下してマシロに振り下ろさんとする。するととんでもない勢いで宙を舞った大剣が結晶皇の結晶状の翼を抉って体勢を崩す。マシロがぶん投げたらしい。

 

 

「私流威合………竜刀打尾(りゅうとうだび)!」

 

 

 そして体勢を崩しながらも虹色のゼクスカリバーを振り下ろす結晶皇に合わせてマシロは太刀を抜刀。迸る電撃を刀身で受け流しながら流れに乗るように引き抜いた勢いのまま渾身の振り下ろしを叩き込み、結晶皇の結晶のトサカを叩き割ることに成功した。

 

 

「ギィアアアアッ!?」

 

「…さすがに、限界…」

 

 

 さすがに予想外だったのか絶叫を上げて頭から倒れ込む結晶皇。マシロも全身全霊を使ったのか倒れ伏す。痛み分けか、このままだと激昂した結晶皇の手でマシロが殺されてしまう、と奮い立たせて立ち上がる。せめてこちらにタゲを……

 

 

「…ギィイアアッ!」

 

 

 しばしマシロを恨めしそうに睨み付けていた結晶皇だったが、突如なにかを感じたのか首を別の方向に向けてジーッと睨み付けて咆哮。周囲に結晶の塊を生成してそのまま結晶を再生させた翼を羽ばたかせ、北へ向かって行った。何事だ…?と視界の端に映るマップの北を見やってその理由に気付いた。

 

 

「ナギ、動けるか?」

 

「まだ痺れてるけどなんとか…?」

 

「ヒビキとマシロをベースキャンプ……は壊されてしまったから船に運んで回復させといてくれ。俺はタドリを探してくる」

 

「二人は休ませて、私も行くよ?また襲われたら…」

 

「いや、大地母蜘蛛がここに現れた。結晶皇はその迎撃に向かったんだ」

 

 

 そう伝えると顔を青くするナギ。言わんとしたことは分かった様だな。

 

 

「そのうち更地になるからその前にタドリを……」

 

「おや。激しい戦闘の音が聞こえたので様子を見に来てみれば……」

 

 

 そこに姿を現したのは、大きな荷物を担いで饅頭笠を被った妙に頭に残るいい声の男。バハリから聞いてる特徴を一致している。

 

 

「あんたがタドリ、さんか?」

 

「如何にも。私の名はタドリ、動植物を調査して回る薬師です。もしや君達はカムラの里の名高き猛き炎ですか…?」

 

「ああ、そうだ。エルガドのフィオレーネがメル・ゼナから受けたキュリアの毒で苦しんでいる。貴方の助けを借りたい」

 

 

 タドリに事情を話している間に二人を船に運び込み、今の内とばかりにライゼクスの死骸から素材を持てるだけ剥ぎ取るナギ。北から落雷の音が連続して聞こえて気が気でないのだろう。気のせいじゃなければ見る見るうちにマップに見えるヤツカダキの数が減って行く。恐ろしいほどの殲滅力だな。

 

 

「なるほど…メル・ゼナから受けた傷ともなれば一刻の猶予もありますまい。消えては結び…これが終わりか始まりか…私も微力を尽くしましょう。エルガドに向かう間お仲間の治療もさせていただきます」

 

「それは助かる」

 

 

 こうして俺達は、落雷の音が絶え間なく聞こえる密林からタドリを連れて脱出した。ライゼクスの死骸は諦めるしかないだろう。残ってれば回収できるだろうが。どうか潰し合ってくれるといいが……最悪毒に犯された結晶皇と戦わないといけないのか、憂鬱だ…。




知能の高いライゼクスとかいう地獄。


結晶皇(けっしょうおう)ライゼクス
特典「結晶生成」を得て転生したライゼクスの雌個体。転生前も女。結晶の影響による虹色の体と虹色の電撃が特徴。電流をよく通す結晶を電池代わりに扱い常時電荷状態を維持しているが、その弊害で理性が蒸発している代わりに、電流で活性化している脳の働きが速く知性が高いため特典を活用した広範囲攻撃で瞬く間に周囲の外敵を殲滅する。掲示板などに現れた場合叫んでばかりで意思疎通が難しい。また結晶を用いているトサカや翼は部位破壊されても再生が可能。
 ライゼクスの生態通りの生き方して来たが、その圧倒的な力で生き延びてきたため凶暴では無い。しかし理性蒸発していてテンションが高過ぎるため獲物を見つけるとじゃれつく様に遊ぶのだが、加減を知らないため被害がとんでもない。手に負えないバーサーカーもとい暴君。ちなみに名前は結晶皇后の略。


次回も楽しみにしていただければ幸いです。よければ評価や感想、誤字報告などもいただけたら。ここすき機能などで気に入った部分を教えていただけたら参考にします。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。

好きな外天種はどれ?

  • 淵虎竜マガイマガド
  • 毒牢姫リオレイア
  • 雪夜叉ゴシャハギ
  • 滅雷刃ジンオウガ
  • 塵魔帝ディアブロス
  • 灼翼王リオレウス
  • 極断刀ショウグンギザミ
  • 星雲龍ネグレマガラ
  • 大地母蜘蛛ヤツカダキ
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