【急募】狩猟笛の正しい使い方【完結】   作:放仮ごdz

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どうも、放仮ごです。妹属性ライゼクスが感想で受け入れられていた様で何より。

今回はタドリを含めた会議、そして?楽しんでいただければ幸いです。


【結晶皇に千刃竜】控えめに言っても地獄が過ぎる【極断刀に棘竜】

 結晶皇ライゼクスが大地母蜘蛛とヤツカダキの群れの対処に向かった隙を突き、タドリを連れて命からがらエルガドに帰還した俺達。雷撃の直撃を受けてダウンしていたマシロとヒビキも帰りの船の上で治療してくれたタドリのおかげで復活、仮死に近い状態だったらしく危なかったという。本当にタドリがいてくれてよかった。危険だと分かっている密林に探しに来たせいでもあるがまあ気にしないでおこう。

 

 

「…バレット、マシロ、ナギ、ヒビキ。よくぞ、タドリ殿を見つけて連れて来てくれた。礼を言う。タドリ殿には今フィオレーネの容体を診てもらっているところだ」

 

「しかし猛き炎は凄いねえ。結晶皇ライゼクスと出くわしてよく生き残れたもんだ。よくて見つからないで帰還すると思ってたよ」

 

 

 おい聞き捨てならないことを言ったなバハリ?

 

 

「いや待て。あのバケモノと出会って誰も生き残った者はいないのか?」

 

「ああ、アレの存在が露見したのも縄張り争いを偶然隠れて目撃したハンターが報告したことでギルドに知らされてるからね。アレに殺されたであろう感電死したハンターやモンスターの死体が結晶の破片と一緒にたびたび密林で見つかって外天種に該当されたらしいよ」

 

「…結晶皇ライゼクスは見つかれば死あるのみの、最も凶暴な外天種。目撃情報があるとはいえまさか出くわすことになるとは……本当に、よく生き残って戻ってくれた」

 

「私がいなければマシロ殿とヒビキ殿は死んでいてもおかしくなかったでしょう。見逃してもらえたのも含めて本当に運がよかった」

 

 

 そこにやってきたのはタドリ。いや本当に運がよかった。マシロと言う主人公がいたからこそ、だと思うことにしよう。

 

 

「やあやあ、久しぶりだねぇ、タドリ!大ピンチのエルガドへようこそ。さあ、助けてくれ!」

 

「相変わらずですね、バハリさん。元気すぎるようで、何よりです。病気にかかったこともないのでは?」

 

「それは言いすぎだよ。それはそこのナギのことさ!」

 

「え」

 

「ほう。ナギ殿が…そう言えばバレット殿とも異なり汚れはあれど傷もありませんでしたね」

 

「いやただ健康なだけです、ははは……」

 

 

 技術者&薬師コンビに見られて苦笑いを浮かべるナギ。神の特典ってメカニズム解明できるんだろうか。

 

 

「話は船の上でバレット殿から聞きました。貴方がまとめた大地母蜘蛛ヤツカダキ及びメル・ゼナとキュリア、それらが有する毒についての報告書も確認済みです」

 

「いいねえ、さすが仕事が早い!それで、どうだい?フィオレーネを治す薬は作れそうかい?いつぞやのメル・ゼナにやられた後の疫病とはわけが違う。キュリアの毒はそう簡単に治らないと思うけど…」

 

「いえ。疫病の時と同じ薬で治せるはずです」

 

「………ん?ん?な、なんだって?」

 

「それはつまり、バハリの言う疫病もキュリアの毒だったということか?」

 

「ええ、そういうことです」

 

 

 ヒビキの問いかけに頷くタドリ。関係はあると思ったがまさかの下手人だったか。

 

 

「フィオレーネ殿を苦しめている毒は、疫病が起きた際に蔓延していた毒と同じ物です。何の毒かはわかっていなかったのですが今回判明した。毒というのも間違いか。近い構造なのはゴア・マガラ及びシャガルマガラ、ネグレマガラの有する狂竜ウイルス。つまりはウイルスの類です」

 

「ちょっと待ってタドリ。君が頭いいのはわかってるけど君以外…君とヒビキ以外は理解が追い付いていない。急に脳みそやられちゃったのかと思ったよ俺!なあタドリ、君はこう言うんだね?フィオレーネを侵している毒…いやウイルスはキュリアから検出され大地母蜘蛛やメル・ゼナに息づいていたもので、それが50年前の疫病の原因だと!でも当時メル・ゼナは確認されてるけどキュリアなんてものは今になって初めて目撃されたんだぜ?」

 

「…いや待てバハリ。50年前だぞ。姿形が変わっていてもおかしくない年月だ」

 

「あ……」

 

 

 俺が指摘するとその発想はなかったと言わんばかりに口を開けて呆けるバハリ。ちなみに俺とヒビキはなんとかわかってるが女性陣はなにもわからないのかぼけーっとしてる。

 

 

「その通り。今のキュリアと当時のキュリアが同じ外見だったという先入観は捨てるべきです」

 

「…まだ幼体だったという事か。我々でさえ気づかぬほどに小さな……」

 

「なるほどね。やっと理解した。当時のメル・ゼナと共生関係になり損ねたキュリアの幼体ちゃんがとりあえず人間を噛みまくったせいでウイルスにやられた国民がバタバタ倒れた、それが疫病の正体か。皮肉だね、フィオレーネがやられたおかげでようやくわかるだなんて」

 

「無論、キュリアの養分は人間ではない。メル・ゼナに共生できなかったキュリアは自然に滅びて行き、そのせいでこの五十年発見もできなかったのでしょう。ともかく私の役目はフィオレーネ殿を助ける薬を作ることですね。用意はすぐにできるかと思いますが少々時間をいただきたい」

 

「えっとつまり…フィオレーネさんは治るんだよね!?」

 

「そうだよね!?」

 

「ああ、そういうことだな」

 

 

 マシロとナギが捲し立ててきたのでとりあえず頷いておく。二人は安心しで胸を撫で下ろした。

 

 

「あ、そうだ。通常個体のライゼクスの死骸だけど回収班が何とか回収できたらしい。あまり参考にはならなそうだけど」

 

「大地母蜘蛛対策は何も進展なしということか。結晶皇が大地母蜘蛛と一戦交えてたっぽいけど勝敗も不明だしな…」

 

「正直外天種の規格外の力を参考にできれば早いんだけどねえ。毒牢姫とか効きそうじゃない?」

 

「俺達を殺したいならいいと思うぞ」

 

「冗談だって」

 

 

 まあ外天種の力を借りられればいいんだけど……雪夜叉には借りがあるけどそれが通用するか、だよなあ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 それから三日。今日も今日とて猛き炎でオロミドロ亜種とかいう鬼畜にも程があるモンスターを狩猟して帰ってくると、提督の所にバハリとタドリがいたので気になったので、三人には休息してもらって俺一人で話を聞きに行ってみる。

 

 

「おやバレット殿。いいところに」

 

「ちょうどよかったよバレット!他の三人は休息中かな?まあいい、今君達を呼びに行こうとしてたところさ!」

 

「俺達が必要ってことは…まさかフィオレーネ関連で?」

 

「そうなんです。実はフィオレーネ殿が受けたウイルスに対する薬を服用させたのですが意識が戻らず、思っていたほどの効果が出ていないのです」

 

「キュリアの毒は疫病の物と同じはずでは?」

 

「考えられる理由は一つ。キュリアが巨大化している分、ウイルスも予想以上に強くなっていました。故に、薬も強くせねばありません」

 

「なにか方法が?」

 

 

 なんか嫌な予感がするのは気のせいだろうか。

 

 

「そこで……エスピナスの毒を用いてみようかと」

 

「エスピナス…!?」

 

 

 前にも話したフロンティア産のバケモン飛竜じゃないか!?え、いるの?ライゼクスといいゴア・マガラといいサンブレイク、殺意高すぎない?

 

 

「エスピナスって、かつて古龍種と樹海で縄張り争いをしていた(いばら)竜だっていう…!?」

 

「おや、もしや戦ったことが?」

 

「いや戦っているというか、知ってるだけだけど……いやいやいや、エスピナスはやばいぞ!?」

 

「…なるほど、毒をもって毒を制す、というわけか。エスピナスであればちょうど狩猟の依頼が来ていたはずだ」

 

「いやなるほどじゃなくてですね提督!?」

 

 

 さすがにあれと戦うのは御免こうむる。他に方法はないのか。タドリを捜すためにライゼクスを狩猟するのとはわけが違うぞ!?

 

 

「おお、それは好都合です。バレット殿。猛き炎にエスピナスの狩猟をお願いしてもよいでしょうか?カゲロウも認める貴方方なら安心して頼めます」

 

「だめです!」

 

「どうしたんだバレット。古龍どころか淵虎竜を倒した男が飛竜を恐れるなんて」

 

「バハリ、お前はアレの危険度を知らん。何回死んだかわからないぐらいなんだぞ?」

 

「何回死んだか…?」

 

 

 あ、やばい。失言した。

 

 

「いや何人のハンターがって意味だ。とにかく、俺はできれば戦いたくない」

 

「フィオレーネの為なんだ。頼むよバレット。苦労ばかりあけてすまないとは思ってる、だけど俺達が頼れるのは君達だけだ。狩猟してくれれば毒の採取は俺とタドリでするから、さ」

 

「………わかった。ナギを説得するのに時間がかかるだろうけど」

 

「ナギってカムラの里の出身だろ?エスピナスと出会ったことが?」

 

「詳しいことは知らんがトラウマなんだそうだ」

 

 

 しぶしぶ引き受けて誤魔化しながらナギの下に向かう。案の定ガチ泣きされた。だよな、気持ちは分かる。だけどフィオレーネの為なんだと説得したら頷いてくれた。……ただし、俺はこの時なにがなんでも断っておくべきなんだと心の底から思う。密林に向かう船の上からでも聞こえる破砕音に咆哮。上陸した俺達が遭遇したのは………。

 

 

「私、帰る」

 

 

 踵を返して逃げようとしてヒビキに襟を掴まれじたばたするナギ。

 

 

「相手にとって不足無し、だから…(震え)」

 

 

 震えながらも気丈に振る舞うマシロ。

 

 

「淵虎竜と一人で戦う方がまだマシだ」

 

 

 ひきつった笑いを浮かべてるヒビキ。

 

 

「控えめに言っても地獄がすぎる」

 

 

 そして絶望するけどこっちに向かって突撃してくる虹色に輝く雷を全身から迸らせる飛竜を見て構えるしかない俺。

 

 

 棘竜エスピナス。結晶皇ライゼクス。千刃竜セルレギオス。極断刀ショウグンギザミ。その四体が入り乱れる縄張り争いが密林で発生していた。帰っちゃ駄目ですかねこれ。え、フィオレーネが危ない状態?あ、そうですか。やってやるぁあああああああっ!(白目)




極々、地獄。これまで何度も難関を乗り越えてきた猛き炎の全員が絶望する地獄。前回の掲示板の続きが行われてるだけですね。

※バレットとナギは前世でフロンティアプレイした時にエスピナス相手にフルボッコにされてトラウマ持ち。

「だめです!」は某プロテインの貴公子から。

次回も楽しみにしていただければ幸いです。よければ評価や感想、誤字報告などもいただけたら。ここすき機能などで気に入った部分を教えていただけたら参考にします。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。

好きな外天種はどれ?

  • 淵虎竜マガイマガド
  • 毒牢姫リオレイア
  • 雪夜叉ゴシャハギ
  • 滅雷刃ジンオウガ
  • 塵魔帝ディアブロス
  • 灼翼王リオレウス
  • 極断刀ショウグンギザミ
  • 星雲龍ネグレマガラ
  • 大地母蜘蛛ヤツカダキ
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