今回はマシロの因縁の怨敵、極断刀ショウグンギザミとの決着戦となります。楽しんでいただければ幸いです。
脚を高速で動かして突撃、すれ違いざまに鎌を振るう極断刀ショウグンギザミ。俺達はそれぞれ武器と盾で防御。マシロの話から防御は難しいと言われていたがそれは刃の部分だけ。刃の腹の部分を上手く下から払うようにパリィすることで防げた。振り返りざまに斬裂弾を鎌の付け根に連続で当てる。
「よし、よし!これなら、いける!」
「作戦通り行くから時間稼ぎは頼んだぞ!」
「時間稼ぎはいいけど、倒してしまっても構わないよね?」
「同感だ。外天種、今まで淵虎竜しか討伐例がない、歴代ハンターたちが太刀打ちできなかったバケモノ……相手にとって不足はない」
「キシャシャシャシャッ!」
俺達が無事なばかりか勝つと宣っていることが気に入らないのかジャキンジャキンジャキンと鎌を擦り合わせて砥ぐと、足を高速で動かして高速で回転しながら独楽の如くとんでもないリーチの斬撃を繰り出してくる極断刀ショウグンギザミ。それは同じく大剣を振り回した勢いで高速回転したマシロが太刀と大剣を連撃でぶつけて相殺。大きく弾かれ俺達は距離を取り、弾かれた隙を突いて斬裂弾を撃ち込む。
「キシャシャア…!」
すると極断刀ショウグンギザミ気刃無双斬り連携の様な動きで二本の鎌を振るって距離を詰めてきた。その一撃は俺達が避けた先の大地を両断と同時に衝撃波を発生させて地盤を捲り上げる。とんでもない剛剣だ。地面から引き抜こうとしているところにすかさず斬裂弾と貫通弾を叩き込む。煩わしそうに鎌を引き抜いて俺を睨みつける極断刀ショウグンギザミ。
「音撃…打打打打打打打ッ!!」
するとその背後から狩猟笛二本で凄まじい連撃を繰り出すヒビキ。まるでどこぞの奇妙な冒険のオラオララッシュだ。鉱石の甲羅に受けて衝撃に堪えながら押されつつ、横から襲いかかるマシロの斬撃を斬り弾いて行く極断刀ショウグンギザミ。その合間に貫通弾を撃ち込む俺を煩わしそうに睨んでいる。鬱陶しいだろうな、転生者のモンスターの強みである集中力が途切れるだろう、嫌だろう。その目の前から挟み込むようにナギがランスとガンランスの切っ先を前方に向けて串刺しにせんと突進する。
「キシャシャアアッ!」
それを見た極断刀ショウグンギザミは受けるものかと言わんばかりに真下の地面を鎌で掘ってヒビキの音撃打打打打打打から逃亡。ヒビキにぶつかりそうだったナギは急制止、マシロとヒビキと三人で背中合わせになって周りを見渡す。俺も特殊弾をヘビィボウガンに装填しながら警戒するが、降り注ぐ虹色の雷と毒と麻痺を帯びた火炎弾と刃の鱗で地中を掘り進む音も聞こえない。もうちょっと静かに暴れてくれないな上の凶暴飛竜トリオ!
・・・・・・・・
61:名無しのくだん
あ、セルレギオスさんには事情を話しておいたよ。協力はしてくれるそうだけど幼馴染妹系ライゼクスを抑えるので精一杯で迷惑かけたらごめん、だそう
62:名無しのギルド所属ハンター>>1
待って幼馴染妹系ライゼクスって何!?
63:名無しのザビー
雌のライゼクスは珍しいですね
64:名無しのガンランス使い
エスピナスと極断刀はどうかな!?
65:名無しの鬼殺隊
幼馴染妹系ライゼクスを遠慮なく蹴飛ばしてるのやっぱり転生モンスターの闇は深いな
66:名無しのくだん
極断刀は応答不能、エスピナスはそもそも転生者じゃないそう。なんでも寝てるところを起こされてキレてるんだとか
67:名無しの日向家次女
え、つまり通常種で特典持ちと外天種二体と互角に立ち回ってるってこと?
68:名無しの魔導師
これだからフロンティア産は……
69:名無しのRS
あ、結晶皇ライゼクスを翼で殴り飛ばした。こわっ。
70:名無しの49人目のマスター
イッチ!二時の方向!地面が蠢いてる!
・・・・・・・・
「そこか!」
マスターニキに言われた方向を見るとちょうど盛り上がってきたところで。咄嗟に狙撃竜弾を撃ち込むと爆発と共に極断刀ショウグンギザミが飛び出してきて、何故気付かれたのかと驚きでじたばたしているので遠慮なく斬裂弾を叩き込んでやる。
「空中なら!」
「避けられまい!」
「ふんぬぁああああっ!」
そこに、ナギ、ヒビキ、マシロがそれぞれランス、ホルマゼンタ、マガド大剣を投擲。極断刀ショウグンギザミは鎌を振るってランスはなんとか弾くも、ホルマゼンタが顔に激突して怯み、さらにマガド大剣が腹部に突き刺さって爆発。その衝撃で吹き飛んだそれぞれの武器が、咄嗟に通常弾に切り替えたライトボウガンで撃って弾いて持ち主の手に戻らせて、極断刀ショウグンギザミは背中から地面に激突、引っくり返る。
「よし、このまま…!」
弾き飛ばされた大剣をキャッチし軽々とくるくる回して構え直して突撃せんとするマシロ。しかし掲示板で警告の声が上がる。上で動きがあった。セルレギオスに蹴り飛ばされた結晶皇ライゼクスがエスピナスに激突して、もみくちゃになりながら落ちてきていたのだ。
「マシロ、止まれ!」
「え?」
「先走るな、馬鹿…!」
俺が警告の声を上げるとマシロはちょうど結晶皇ライゼクスとエスピナスの真下で静止してしまい、咄嗟にヒビキが飛び出してマシロの手を掴むと渾身の力でナギの方にぶん投げ、代わりにヒビキが結晶皇ライゼクスとエスピナスに押し潰されてしまった。
「ヒビキ!?」
「ナギ、躁竜だ!」
「了解!」
マシロは狼狽えるも、俺はナギに目配せしてエスピナスに飛び乗り躁竜。ナギも結晶皇ライゼクスに飛び乗って続く。その間にも立ち直る極断刀ショウグンギザミの姿が見えた。
「この、大人しく…しろ!」
「結晶皇!今だけ、言う事を聞いて…遊ばせてあげるから!」
二体は暴れていたが、掲示板でくだんニキから情報を聞いていたナギがそう言うと結晶皇は大人しくなり、ナギの操縦で極断刀ショウグンギザミに突撃。エスピナスはまだまだ暴れるのでこうなったらと突進させて壁に激突させ、さらに反対側の壁に激突。
「喰らいやがれ!」
そのまま極断刀ショウグンギザミに突進離脱。俺が跳躍して離れた瞬間にエスピナスは体勢を立て直していた極断刀ショウグンギザミに正面衝突、さらに結晶皇ライゼクスが雷光弾を炸裂させ、それに続く様にセルレギオスが飛び蹴りを叩き込む。翔蟲が極断刀ショウグンギザミに纏わりつこうとするも鎌を振るって追い返される。さすがに躁竜はさせてくれないか、プライドの塊みたいな奴だもんな。でもエスピナスはダウンした。今のうちに決着をつける!
「セルレギオス、味方なら手伝って!行くよ結晶皇!私の事は気にせず存分に放電して!」
「ギィアアアアアアッ!」
するとナギは「健康な肉体」なのをいいことに結晶皇に全力を出させて放電し続ける虹色の雷撃に耐えながら翼爪を連続で叩き込み、セルレギオスが援護するように翼を羽ばたかせて刃の鱗を飛ばして自在に操り極断刀ショウグンギザミの死角から奇襲。さらに気絶したヒビキを避難させたマシロも果敢に挑みかかり、三方からの攻撃に対処しないといけない極断刀ショウグンギザミは徐々に追い込まれていき、俺も斬裂弾を、これまでずっと当ててきた右の鎌の付け根の部位に炸裂させていく。
「キシャシャシャッ!」
鎌を振るい刃の鱗を叩き落として跳躍、甲羅から水流を噴射して空を舞った極断刀ショウグンギザミは鎌を振るってマシロと結晶皇ライゼクスとセルレギオスを牽制すると、着地と同時に両腕を交差して鎌を甲羅との隙間に納めて構える。それはまるで特殊納刀のそれだ。
「その構え、もしかして威合?なら……ナギ、バレット!手は出さないで!」
大剣を地面に突き刺して同じく特殊納刀した鞘を手に構えたマシロに、ナギは結晶皇ライゼクスを空中で制止させるとエスピナスに向かわせ、二人の太刀使いはプレッシャーを放ちながらジリジリとステップで距離を詰めて行く。
「マシロ!狙いは、作戦通りあそこだ!」
「キシャアアアアアアアッ!」
「威合抜刀…!」
引き抜かれる両者の太刀は凄まじい勢いで交差する。しかし鞘がある分、マシロが一枚上手だった。マシロは太刀を引き抜いた鞘をその勢いのまま左の鎌に下からぶち当てて衝撃を鎌の方に打ち返し、右の鎌は完全に見切って首を逸らして回避していた。
「ミクマリさん直伝、お盆返し。+気刃解放斬り!」
その勢いのまま、振り抜いた太刀を勢いよく振り下ろすマシロ。その一撃は、極断刀ショウグンギザミの右の鎌を付け根から分断、斬り裂かれた鎌がグルングルンと宙を舞って地面に突き刺さる。信じられない、と言わんばかりに泡を吹いて目を見開く極断刀ショウグンギザミ。
「気付いてなかったか?ずっと同じところに撃ち込んでいた斬裂弾を。どんなに硬くても同じところに一点集中すれば壊せないものはないんだよ」
「私はバレットを信じた。仲間がいたから貴方に勝てたんだ」
「キシャッ、シャアアアアアアアッ?!」
極断刀ショウグンギザミは絶叫を上げて、残った鎌と尖っている甲羅を駆使して地面を掘削して逃亡。俺とマシロは掴んだ勝利に笑みを浮かべた。が、忘れていた。
「ねえ、お二人さん!そろそろ……無理いいい!?」
ナギが吹っ飛んできて俺とマシロの間に激突する。見てみれば雷撃を纏った結晶と火炎弾を撒き散らしながら空中戦を繰り広げる結晶皇ライゼクスとエスピナス、それを追いかけながら刃の鱗を飛ばしているセルレギオスがいて。目の前に落ちてきた雷撃を纏った結晶に驚いて目を覚ましたヒビキが慌てて構える。
「蟹は倒したみたいだがあれはどうするんだ」
「早く止めないと密林が更地になっちゃうねこれ」
「よし、ブラストダッシュで逝って来いナギ」
「いくら私でも死ぬからね!?」
冗談だって。さてどうするか。あ、エスピナスと目が遭った。さっきの怒ってらっしゃる?鬼の形相で突っ込んできた。ですよね!(白目)
今回のモンスターたちの内心↓
まさか人間に自慢の鎌を斬られるなんて信じられるか!屈辱だ!byプライドめちゃくちゃ高い蟹
操られて遊ぶのたのしー!あ、タチバサミくん何で逃げるのもっと遊ぼうよナッスー遊んでくれるの?上の人邪魔ー!by自由な妹系電竜。
寝させてくれないし勝手に背中に乗って頭をぶつけてくるし絶対許さんあの人間!by怒れる棘竜
助けるのはいいんだけどなんでエスピナス怒らせるの…(困惑)by苦労人千刃竜
お盆返しは以前憎み血塗れしマガマガ戦でミクマリが見せた奴。カウンターとしては最強の技。
次回も楽しみにしていただければ幸いです。よければ評価や感想、誤字報告などもいただけたら。ここすき機能などで気に入った部分を教えていただけたら参考にします。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。
好きな外天種はどれ?
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淵虎竜マガイマガド
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毒牢姫リオレイア
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雪夜叉ゴシャハギ
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滅雷刃ジンオウガ
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塵魔帝ディアブロス
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灼翼王リオレウス
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極断刀ショウグンギザミ
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星雲龍ネグレマガラ
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大地母蜘蛛ヤツカダキ