今回はVSエスピナス。楽しんでいただければ幸いです。
俺の顔を見るなり結晶皇ライゼクスを押しのけて火炎弾をばらまきながら急降下してくるエスピナス。それを見るなりヒビキは演奏してバフをかけ、エスピナスの全身を覆った強固な毒棘を押し付けてくる体当たりを、鉄蟲糸技で跳躍して回避。
「よしっ!…なっ!?」
回避して上から見下ろしたところに咆哮で上に吹き飛ばされ、縦に一回転して尻尾を叩き込まれて地面に凄まじい勢いで叩きつけられて呻く。そこに地面に着地して二回角で地面を抉るように前進してくる攻撃を、前に飛び出したナギがランスに取りつけた盾で防御。ガンランスのフルバーストを顔面に叩き込む。その間に尻尾を叩き切ろうとマシロが金剛大車輪斬りを炸裂、ヒビキが爆煙に包まれている顔面に勢いよくフルスイングで狩猟笛を叩き付けた。
「これなら…うそっ!?」
しかしエスピナスは不動。一切動じず、爆煙から出てきた顔はなにかしたか?とでも言わんばかりに鼻息を鳴らしており、尻尾の一振りでマシロとヒビキを薙ぎ倒すと、角でナギのシールドに引っ掻けるとそのまま頭部を振り上げてナギを天高く投げ飛ばし、落ちてきたところに翼でビンタで吹っ飛ばし、なんとか立ち上がった俺にはリオレウスの様なジャンプ踏みつけで攻撃。咄嗟に構えたシールドで弾くも押し返される。技特化だからつけ入る隙があった極断刀ショウグンギザミと違い、凄まじい攻撃力と防御力にものを言わせた攻撃は対処の仕様がない。いわば究極のごり押しだ。
「ガオガァアアアッ!」
状態異常物質の可燃物とかいう設定がある火炎ブレスをばらまくの本当にやめてくれんかな。直撃もらったら+突進で即死コースだからシールドで受ける事しか出来んのじゃが。
「こうなったらライゼクスの方に誘き寄せる…エンエンク!」
「あ、馬鹿!?」
ナギがモンスターを誘き寄せる効果がある環境生物エンエンクを使って空でセルレギオスと争っている結晶皇ライゼクスに誘導しようと試みたようだがブレス中にそれは悪手だ。
「ほえ?うぎゃっ!?やめっ!?あぐっ!?」
「ナギ!?」
「継続回復でもあれは間に合わないぞ!?」
「とりあえず、硬化弾!」
いくら健康な肉体でも一瞬は麻痺してしまうのが災いして、ブレスで吹っ飛ばされて麻痺するナギ→遠距離だから再度ブレスを撃つエスピナス→吹っ飛ばされて麻痺する上にじわじわスリップダメージが蓄積するナギという地獄と言うしかないループになってしまってる様子に見かねて硬化弾をなんとか当ててナギの防御力を上げる。ヒビキも継続回復のバフをかけたから死ぬことはないはずだ。
「でりゃああああ!」
しかし囮の役割はしっかりこなしたナギに気を取られているエスピナスの尻尾を太刀と大剣を振り上げたマシロが叩き切り、それに気を取られて振り返ったエスピナスの顎にヒビキが狩猟笛で「滅・昇竜笛」でかち上げたことで、解放されたナギはゴロゴロと転がり俺が受け止める。
「大丈夫か、ナギ」
「エスピナスに距離取るのは悪手だね…血を吐きながら続ける悲しいマラソンだったよ」
「無駄口叩けるなら大丈夫だな。お前結構古いネタ知ってるのな。ああなるのは容易に想像ついただろ」
そうなのだ、こいつ下手に距離を取るとブレスしかしてこないのだ。つまり近づかないといけない、でも近づいたら圧倒的なパワーで蹂躙される。フロンティアが魔境と言われる由縁の一つだろう。ただ尻尾を部位破壊できたのはでかい。そう言えば怒ってるときは肉質が軟化するとかいう弱点があったな。それでも硬いのだが。
「うわぁあああっ!?」
「うおぉおおおっ!?」
尻尾を斬って顎を殴り怯ませたものの、エスピナスの代名詞であるノーモーション突進に吹き飛ばされているマシロとヒビキ。ナギも果敢にシールドタックルで突撃するもトラックに轢かれた人間の如く軽々と吹っ飛ばされていた。そのままドリフトしつつ俺目掛けて突進してくるエスピナス。どうするんだこれ。逃げたいところだが狩らないとフィオレーネを救えないからなあ……ちらっと、セルレギオスに飛び付いて蹴り飛ばされている結晶皇ライゼクスを見やる。気が進まないが、目の前からエスピナスが迫って来ていて時間がない。
「やるしかないか!」
左腕のヘビィボウガンのシールドを構えつつ、右手で握ったライトボウガン……王牙弩【野雷】で徹甲榴弾を結晶皇ライゼクスに向けて発射。弾道強化Lv.3を装飾品でつけてる効果もあって無事着弾する。次の瞬間エスピナスの突進をシールドで受け止めて吹き飛ばされた、瞬間。
「ギィアアァアアアッ!」
俺の徹甲榴弾の1ダメージが癪に障ったのかそれともこっちに興味が移ったのか、結晶皇ライゼクスが結晶の塊を四つ形成して電撃を纏わせ高速で射出。エスピナスと俺を取り囲むように四方の地面に着弾し、放電して電磁網を作り上げて動きを封じる。雷耐性無かったら俺も巻き込まれていたな、とか思いながら受け止めた衝撃でゴロゴロと安全圏まで転がる。
「ギィァアアアアッ!」
「ガオガァアアアッ!?」
そのまま結晶皇ライゼクスは急降下、鋭利な結晶を纏って槍の様にした尻尾でエスピナスの胴体を背中からぶち抜き、貫通と同時に尻尾に着弾していた徹甲榴弾がエスピナスの体内で爆発。しかし結晶皇ライゼクスは物ともせずに結晶が
「すごい…これが外天種の力……」
「あのエスピナスを、あんな簡単に…」
「…極断刀ショウグンギザミに勝てたのって本当に幸運だったんだね」
「そうだな」
次にああなるのは俺かもしれないなあ、と戦々恐々しながらその光景を眺めていると、キリモミ回転しながら急降下した結晶皇ライゼクスはその勢いのままエスピナスを地面に叩き付け、轟音が響き渡る。見てみれば1エリアの半分を飲み込む巨大なクレーターが生まれ、その中心でエスピナスは結晶皇ライゼクスのゼクスカリバー…ザビーニキ曰くライトニングブレード?で胸を穿たれて絶命していた。あれだけ傷ついていながら完全勝利か、末恐ろしいな。
「ギィアア?」
飛翔してエスピナスの死骸をジッと眺めていたかと思いきやこちらを見て口角を吊り上げて笑う結晶皇ライゼクス。準備はいい?と言われた気がした。
「…マシロ、ヒビキ、ナギ」
「な、なに…?」
「応戦するなら死ぬまで付き合うぞ」
「そう簡単に死にはしないよ!」
「死ぬ気になるな。俺が数十秒稼ぐから、エスピナスの首を斬って尻尾と一緒に船に運んでくれ。一分稼げるかはわからん」
俺がそう言うと何か言おうとして頷くマシロとヒビキとナギ。同時に結晶皇ライゼクスは虹色の電撃をばら撒き結晶を飛ばしながら飛来。俺はヘビィナックルで結晶を殴り返して迎撃する。
「ギィアァアアッ!」
自身の結晶を顔面に受けた結晶皇ライゼクスは嬉しげに吠えると結晶と共に雷光弾を連続発射。雷撃は複雑な軌道を描いて四方八方から俺を貫いていく。俺に釘付けにするんだ、あと十数秒は…!視界の端でエスピナスの首を斬り落として尻尾と共に担いで船に持っていくマシロたちを見やる。そして空にも視線をやり、頷く。
「ギィアァアアアアッ!…!?」
キャッキャッと愉しむように翼を叩きつけて俺を吹き飛ばして弄んでいた結晶皇ライゼクスの背中に突き刺さる、セルレギオスの飛び蹴り。こいつに一番効いていたのは不意打ちの飛び蹴りぐらいだった。俺に気を取られれば、耐えることもできまい。
「今だ、出航しろ!」
鉄蟲糸技で宙を舞い、船に転がり込みながら船頭に船を出航させ、俺達は密林から脱出した。……頭部と尻尾から十分な毒が得られるように祈るしかない。
バレットたちが大苦戦したエスピナスを蹂躙し絶命させた結晶皇ライゼクス。動機は「せっかく遊んでくれるハンターたちなんだから独り占めは駄目!」という子供じみた物という恐ろしさ。
次回も楽しみにしていただければ幸いです。よければ評価や感想、誤字報告などもいただけたら。ここすき機能などで気に入った部分を教えていただけたら参考にします。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。
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毒牢姫リオレイア
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雪夜叉ゴシャハギ
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滅雷刃ジンオウガ
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塵魔帝ディアブロス
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灼翼王リオレウス
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極断刀ショウグンギザミ
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星雲龍ネグレマガラ
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大地母蜘蛛ヤツカダキ