【急募】狩猟笛の正しい使い方【完結】   作:放仮ごdz

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どうも、放仮ごです。今回は小説パート入ります。いつもに比べたら短いですけど楽しんでいただければ幸いです。


【周知の事実】お前ら人間じゃねえ!【オマエモナー】

 主流な街から遠く離れた場所にあるカムラの里。百竜夜行と呼ばれる災禍に見舞われながらも力を合わせて乗り越えてきた焔燃える山紫水明の里。平和な一時に喧騒にまぎれて聞こえてきたのは、美しい旋律。

 

 俺はその旋律が聞こえてくる場所に尋ね人がいると確信し、オトモ斡旋人でありカムラの里のオトモ雇用窓口であるイオリから雇用したガルク…ダンガンにオトモアイルーであるタマと共に搭乗し、カムラの里が一望できる裏山の広場までやってきた。前世のゲームでは存在しないエリアだが、マシロやナギによると尋ね人のお気に入りの場所だと聞いた覚えがあった。

 

 

「…ここにいたか、ヒビキ」

 

「ん?どうしたんだこんなところまで。バレット」

 

 

 そこにいたのは愛用の武器「禍ツ琵琶【封】Ⅰ」の弦を張り直している、紫がかった黒髪を短く纏めている、頬に火傷の跡がある整った顔の170㎝ぐらいの少年。このカムラの里で最もツワモノだと評判のハンター、ヒビキ。転生者の俺でさえ度肝を抜く、型にはまらない邪道とも言える戦い方を得意とする猛者である。

 

 

「ギルド本部と里長のフゲンさん、ギルドマネージャーのゴコクさんからの意向を伝えにな。お前、それをそんなに弄って大丈夫なのか?」

 

「俺はハモンさんの弟子だし加工屋のライセンスも持っている。そもそも自作だしな」

 

「あー、そんなこと言ってたな…」

 

 

 掲示板でそんなことを話した覚えがあるが、ハンターで加工屋のライセンス持ってるの珍しすぎて忘れてた。

 

 

「そういやフゲンさんから聞いたぞ。一度太刀を託そうとしたけど断ったんだってな。あれは次の里長の証だろう?そんなものを断るなんてすごいな」

 

「ああ、笛にしか興味がないから全力で辞退した。そもそも俺は里長の器じゃない。「死ななきゃ勝ち」が座右の銘の、生き汚く罠や環境生物などどんな手を使ってでも勝利をもぎとる、ハンターの誇りも無い卑怯上等の外道だ」

 

「そんなことないだろう。生きるのは大事なことだし、おかげで俺達は血塗れマガマガ…憎み血塗られしマガイマガドから生還できた。百竜夜行では奇策計略で活躍する軍師だと聞いてるし、それにお前、マシロとナギを守るためなら躊躇なく死地に飛び込むだろ。本当は怖いのに憎み血塗られしマガイマガドに挑んだのがその証拠だ」

 

「…俺がアイツを怖がってるってよくわかったな」

 

「幼少期に襲われて以来付け狙われてるのは聞いていたし…なにより、あの大技の予兆を感じ取るのは怖がってないとわからないさ。ちょっとだけやつを舐めてた俺が生き残れたのはお前のおかげだ、ありがとう」

 

「いや、俺が巻き込んだんだ。悪かった」

 

 

 そう言って右頬の火傷の跡を撫でるヒビキ。そういえばそれどころじゃなかったが、火傷の跡が燃えていた気がする。百竜夜行でもリオレイアにとどめを刺す際に燃えていた気がする。

 

 

「俺には全身に奴の鬼火(マーキング)を喰らった証の火傷の跡がある。奴が近づくたびに発火するが熱さは感じないが、その気配をアイツは察知する。子供の頃は見逃されたが、今の俺は食べごろなんだろう。俺がいるとまたアイツに出くわす可能性が高い」

 

「それで?」

 

 

 まあ、既に聞いていた情報だ。10数年前討伐しようとしたG級のチームの生き残りのアイルーが持ち帰った情報は正しかったわけだ。あの爆発を浴びてもし生き残ってもマーキングされて場所が察知されると。近すぎると逆に居場所がわからないことはあの時の戦いで分かったぐらいか。

 

 

「…ギルド本部所属なんて言うエリートがマシロとナギみたいな初心者とチームを組んでくれたことには感謝してる。でも俺は……」

 

「マシロもナギもヒビキのことが好きだからチームをやめるのは諦めろ。それに俺もお前を逃がすつもりはない」

 

「なんでだ」

 

「お前と一緒にいれば死なない確信があるからさ。俺だって死にたくないしな」

 

 

 負ける気がしねえ!というやつだ。これでも経験は豊富なので、頼れるハンター、すぐ死ぬハンター、たくさん見てきた。ちなみに転生者らしいチート持ちだと油断してすぐ死ぬ。ヒビキは間違いなく頼れるハンターだ。というかHR5なのに教官みたいなこともしてる時点で経験が豊富過ぎる。絶対初期エリアの大社跡にそう簡単に行けないのがHRあげられない理由だろこれ…。

 

 

「…そうか。なら責任重大だな。三人も守らないといけないのか」

 

「おいおい。ランクは俺の方が上だぞ?背中は任せてくれ」

 

「これから任せるよ、バレット」

 

「任された」

 

 

 自然と笑いあう。ちょっとは信頼関係できたかな。本題に入るとしよう。

 

 

「それはそうと、報告だ。ギルドからG級チームが二組派遣されることになった。奴の餌になる百竜夜行を俺達カムラの里で抑えている間に憎み血塗られしマガイマガドを大社跡に誘き寄せて、G級チーム二組が叩く、という流れだ」

 

「なるほどな。囮は俺か?」

 

「いや、もっと適任がある。天狗獣ビシュテンゴの腹袋だ」

 

「ビシュテンゴって「山林の荒法師」や「慢心の権化」って呼ばれてる縄張り意識の高い奴か?」

 

「ああ、そいつだ」

 

 

 天狗獣ビシュテンゴ。前世のゲームではまあまあ厄介な、柿を投げつけ素早い動きでハンターを翻弄するモンスターだ。里クエストの緊急クエストで戦うことになるが今回のがそれだろう。

 

 

「ハモンさんの依頼で、憎み血塗られしマガイマガドを誘き寄せるカラクリのために必要らしい。なんでもビシュテンゴの腹袋は収納している食物を急速に熟成させる性質があって、この性質を利用して発酵させた食材の強い匂いを漂わせて誘き寄せるとか」

 

 

 あまりに急速に熟成するためか非常にクセが強いもので大概は人間の口に合わなくないらしいが。そんなものでもモンスターを誘き寄せるのに最適らしい。そんなことを思ってると、調整を終えたらしい「禍ツ琵琶【封】Ⅰ」を背中に背負って立ち上がるヒビキ。

 

 

「なるほどわかった。ビシュテンゴを狩猟すればいいわけだ」

 

「その狩猟を俺達のチームに任せたいんだとさ。マシロとナギにはこれから伝えに行く。一緒に来るか?」

 

「もちろんだ。ビワマル、エレキマル。行くぞ」

 

 

 己のオトモアイルーとガルクに声をかけてエレキマルなるガルクの背に乗り裏山の岩肌を駆け降りて行くヒビキ。その雄姿は前世の偉人、源義経の「(ひよどり)越えの逆落とし」を彷彿とさせた。俺は普通に山道を通ってカムラの里に向かう。いや怖すぎるわ。なんであんな涼しい顔でできるんだ。あとからナギに聞いたらナギもマシロもできるらしい。カムラの里の人間頭おかしい。

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・・・・

 

 

64:名無しのギルド所属ハンター>>1

やべーやつと話したけどそんな怖い奴じゃなかった!

 

65:名無しのRS

それはそうだろうよ

 

66:名無しの鬼殺隊

むしろまだ狂人かなにかだと思ってたのか?

 

67:名無しのドンキンタロウ

血塗れマガマガとの戦いを見る限りゴールデンな魂の持ち主だぜ!

 

68:名無しのガンランス使い

ふつーにいい奴だよ。発想が頭おかしいだけで

 

69:名無しのギルド所属ハンター>>1

いや、お前らカムラ人が涼しい顔で「鵯越えの逆落とし」できるのちゃんと聞いたからな?

 

70:名無しの帝丹小学校6年生

 

71:名無しの転生者

カムラの里の人間、多分シリーズでもぶっちぎりの戦闘民族だからなあ

 

72:名無しの49人目のマスター

イッチも人のこと言えないと思う

 

73:名無しの霊媒師

それなー

 

74:名無しのゼクトルーパ―

普通の人間はライトボウガンとヘビィボウガンを二丁同時に持ったりしない

 

75:名無しの魔導師

これから来ると言うG級がこれでゲーム準拠の普通だったら笑うぞ

 

76:名無しの日向家次女

古龍と張り合える人達は普通じゃないと思う…

 

 

・・・・・・・・




牛若丸こと源義経は転生者だった説、あると思います!

次回の被害者:ビシュテンゴくん。関係ないけどライズの初見の際にこいつを狩る理由聞かされた時「ほえー」と納得して感心してました。

バレットのオトモのダンガンとタマはそれぞれ「弾丸」と「弾」で、ヒビキのオトモのビワマルとエレキマルは「琵琶」と「エレキギター」からきてます。

できればG級チーム二組は次回出したいところ。次回も楽しみにしていただければ幸いです。よければ評価や感想、誤字報告などもいただけたら。ここすき機能などで気に入った部分を教えていただけたら参考にします。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。

主人公四人組やコテハン勢の設定集いる?

  • いる
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  • 主人公四人組だけいる
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