今回はメル・ゼクスの脅威。楽しんでいただければ幸いです。
「緊急事態だ」
「フィオレーネも復帰して、反撃の時間と行きたかったんだけどねえ…それすらできなくなってしまった」
エルガドにて、ヘビィボウガンとライトボウガンに加え、ヘビィボウガンのシールドを盾代わりに腰に片手剣をサブウェポンとして備えたスタイルを確立すべく、俺と同じく休暇だったナギやマシロ、ヒビキと…タドリの作った薬で復帰したフィオレーネと共に鍛錬をしていたところ、呼び出された俺達に提督の口から伝えられたのはとんでもない内容だった。
「城塞高地にして確認された爵銀龍メル・ゼナが、突如として飛来した結晶皇ライゼクスの襲撃を受けて捕食されてしまった」
「なんだって!?」
「メル・ゼナが……」
結晶皇って転生者で外天種のあいつか。くだんニキ曰く理性蒸発している結晶使い…。
「しかも、メル・ゼナを捕食したライゼクスは適応してしまったのかメル・ゼナと結晶皇ライゼクスの特徴を併せ持つ新たなモンスターへと進化を果たしてしまった。キュリアの群れを従え、紅き稲妻を背負い他を蹂躙するそれをギルドは
「メル・ゼクス……それが、我々が倒すべき敵か」
「血塗れマガイマガドと同じ扱いってことは古龍以上だってことか…メル・ゼナを殺したのなら当たり前か」
…正直転生者仲間を手にかけたくないが、こればかりはしょうがないな。覚悟を決めよう。
「メル・ゼクスは城塞高地を拠点にしつつ周囲の村や街を破壊して周っているようだ。まるでなにかを探す様に…このままではエルガドやカムラの里まで被害に遭うのは時間の問題だろう。それはなんとしても阻止せねばならん。そこで最大戦力で狩猟を挑むことにした」
「呼びましたか、ガレアス提督」
「帰ってきた途端に呼び出されるとはニャア」
「文句を言うなエスラ。仕事だ」
「ふっ、俺が来たからにはもう安心……」
「寝言は寝て言ってくださいエルヴァス」
提督の手を上げる合図と共にやってきたのはミクマリ、エスラ、アンテム、エルヴァス、マキアナを始めとした、エルガドに集められたハンターたち。知らない顔が多いが、ヘルブラザーズの様な過去作でも見た顔もいる。
「猛き炎の四人と、フィオレーネ及びミクマリ、エスラ、アンテムのG級2チームに狩猟を頼みたい。エルヴァス、マキアナを含めた残りのハンターはエルガドの護りを担当してもらう」
「しかし決戦の地が城塞高地とは皮肉なもんですね提督。かつてメル・ゼナに滅ぼされた提督の故郷でメル・ゼナは屠られ、その張本人が我がもの顔で居座っているとは」
「城塞高地が、提督の故郷…!?それは初耳でした……」
「…そうか、提督は50年前の災厄の当事者だったんだな」
「誰にも言ってないからね。俺も長生きだから当時を知っているだけでね。そんなことよりメル・ゼクスだ。何故か大地母蜘蛛が活動を自粛している今がチャンスだ」
それも気になるんだよな。俺が戦ったはぐれヤツカダキ亜種。あれ以来影すら見せないのはなにかあるだろ、絶対。
「…皆、無事に帰ってこい。これも任務とする、いいな」
「ハッ!やるぞバレット、猛き炎。それにミクマリ殿、エスラ殿、アンテム殿。よろしく頼む」
「相手にとって不足はない。血塗れマガマガの時の様な無様は見せんとも」
「誰も死なせない、にゃあ!」
「そういうことだ」
ガレアス提督の言葉に頷く。やってやる!
・・・・・・・・
21:名無しのギルド所属ハンター>>1
と、いうわけで転生者の結晶皇ライゼクスが爵電龍メル・ゼクスに変貌したらしい
22:名無しのザビー
なんで飛竜が「龍」に進化してるんです…?メル・ゼクスはしっくりくる名前だけど
23:名無しのG級太刀使い
メル・ゼナの特性をそのまま引き継いでるから分類上古龍になるらしいぞ
24:名無しのSOS団の異世界人
ただでさえ外天種最強クラスが古龍の力を得たってことでおk?
25:名無しのガンランス使い
多分そう言うことでおk
26:名無しのくだん
事情を聴いてきたぞい
27:名無しのRS
お、終身名誉通訳じゃん待ってたぞ
28:名無しの転生千刃竜
お初にお目にかかる……ライゼクスの兄貴分をしていた千刃の追跡者とか呼ばれてるセルレギオスだ…メル・ゼクスってなにそれえ
29:名無しの灼翼王
不甲斐なし……止めれなかった
30:名無しの毒牢姫
まさかあそこまで強いとは……
31:名無しの星雲龍
頼むから、全面戦争だけは…全面戦争だけは…!
32:名無しのG級双剣使い
外天種でもトップクラスの面子が纏めて泣き言を言うのやめてくれにゃい?
33:名無しの鬼殺隊
で、なにがあったんだ?
34:名無しのくだん
なんでもキュリアのウイルスに侵されてたらしく、バレットたちと遊びたいがため暴れ回ってたそうで…
35:名無しの霊媒師
ああ……理性蒸発しているやつにさらにキュリアのウイルスで……
36:名無しの49人目のマスター
そりゃ外天種トップクラスが三体集まっても勝てんわな…
37:名無しの帝丹小学校6年生
他にも外天種いたでしょ?なにしてるのかしら
38:名無しの魔導師
まさか喋れないぐらいボコボコにされてるとか…?
39:名無しの灼翼王
>>37
いや、塵魔帝は俺らがやられたあとにボコボコにされたらしいが、雪夜叉と滅雷刃の奴は大地母蜘蛛の方を警戒していて動く気はないらしい
40:名無しの星雲龍
あと蟹はハンターに負けて憤慨してどっか行った
41:名無しのドンキンタロウ
塵魔帝と極断刀は頼りにならないのはよくわかったぜ!
42:名無しの日向家次女
ということは外天種の助けは借りれないのかな?
43:名無しのギルド所属ハンター>>1
もとよりそんな期待はしてなかったが……とりあえず、全面戦争は俺達もごめんだ。なんとかするから力を貸せ
44:名無しのG級太刀使い
我等は今からメル・ゼクス狩猟に向かう。できれば助太刀願いたい。…できれば同胞を死なせたくない
45:名無しの雪夜叉
そういうことならば
46:名無しの滅雷刃
我等も力を貸そう
47:名無しの塵魔帝
俺も仲間のためなら死力を振り絞るぞ…!
48:名無しの転生千刃竜
あんたら…!できればこうなる前に助けて欲しかった…!
49:名無しのG級双剣使い
話を聞いた限り遅かれ早かれこうなってたと思うにゃ…キュリアは神出鬼没だって話だし
50:名無しのギルド所属ハンター>>1
よし、メル・ゼクスの狩猟、できれば捕獲。いくぞ!
・・・・・・・・
「これは……なにごとだ?」
城塞高地、だった場所に辿り着いた俺達八人は入り口で驚愕して固まっていた。フィオレーネが俺達全員の問いかけを代弁する。城塞高地は、結晶の城砦へと姿を変えていた。入り口の港ですら巨大な船は停泊できない様に結晶で狭められていて、ベースキャンプの先は人間が2人ギリギリ通れるぐらいの幅の通路が伸びていた。行動が制限されるわけだ。
「…メル・ゼクスの前進であるライゼクスは結晶で雷電を増幅して身体機能を上げることができたらしい。…もし脳にも及んでいた場合、理性も消し飛ぶ代わりに高速回転する頭脳を得たとしてもおかしくない」
「つまり奴は強大な力と凄まじい知能を備えた怪物という事か…!」
「厄介だな。見ろ。この結晶の壁、翔蟲を使ってもつるつる滑って駆け上がることは難しい上に迷宮の様に複雑で、上からは丸見えだ。しかもたしかこの結晶は通電性も高く、一瞬で電流の檻へと様変わりだ。メル・ゼクスからしたら恰好の獲物だろう」
スレで千刃の追跡者から聞いた情報を噛み砕いてみんなに伝えると、ヒビキが気付いたことを伝えてくれた。策士にも程がある。理性蒸発しているアホじゃなかったのか。俺達がどうするべきか意見を出し合ってると、咆哮が聞こえてきて構える。
「…なんだ?」
「総員、構えろ!」
フィオレーネの指示に武器を構える俺達。奴が待ちきれなくて来たのか?と思ったが違った。
「なあ…!?」
「グオアアアアアッ!」
悲鳴の様な咆哮を上げながら空から舞い降りてきたのは、空の王者リオレウス。灼翼王ではない通常の個体だが、その全身は虹色の結晶が拘束具の様に包み込んでいて。さらにルナガロンやガランゴルムも同様の姿で、そして。
「シャガルマガラだと…!?」
古龍で過去のモンスターハンターではラスボスまで務めたシャガルマガラが、虹色の結晶で全身を覆われた姿で現れた。結晶獣とでも呼称してやろうかこの野郎。どうやらメル・ゼクスは他のモンスターに結晶を覆わせて意のままに操ることが可能の様だ、クソッたれ。頭のいい馬鹿ほど厄介なものはいない。
「やるぞ…!」
「「「「「「「おう!」」」」」」」
メル・ゼクスとその配下軍団(古龍含む)VSバレット、ナギ、マシロ、ヒビキ、フィオレーネ、ミクマリ、エスラ、アンテム。
陣地を組み立ててわくわくと待ってたのに、住処を荒されてブチ切れて乱入してきたモンスターたちを邪魔しないでよちょうどいいやと玩具の様に操り人形にするメル・ゼクスちゃんの図。もはや迷宮の結晶城と呼ぶべき別エリアと化してます。
次回も楽しみにしていただければ幸いです。よければ評価や感想、誤字報告などもいただけたら。ここすき機能などで気に入った部分を教えていただけたら参考にします。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。
好きな外天種及び特殊個体、転生モンスターは誰?
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淵虎竜マガイマガド
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毒牢姫リオレイア
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雪夜叉ゴシャハギ
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滅雷刃ジンオウガ
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塵魔帝ディアブロス
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灼翼王リオレウス
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極断刀ショウグンギザミ
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星雲龍ネグレマガラ
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大地母蜘蛛ヤツカダキ
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結晶皇ライゼクス
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千刃の追跡者セルレギオス
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首狩り稲妻旋風オサイズチ
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毒蝋翁オロミドロ
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雪傘鳥アケノシルム亜種
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轟雷童ヨツミワドウ亜種
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爵電龍メル・ゼクス