①
×月×日 北極海洋上 0800
艦長以下乗組員は全員。眩い閃光と共に、あの
「…長、…艦…。艦長!」
「……。……ここは…俺は、一体?」ギシッ
レギオンは、副長の声がする方へと体の向きを変えたが…
(しかし・・・。奴の最後に言った言葉が気になるな。まさかな・・・)
そしてどこからか…副長の声が聞こえてきたのだ。
「艦長、申し訳ないですけど。こっちに顔向いてもらえませんか。」
「え? もう向いているけど。」
副長が指定してきた方向に、顔を向けるとそこには何も無かった。だが、不自然なほどに何故かどこからか、視線がチクチク感じていた、すぐ近くに
「分かりました。それじゃあみんな一斉に声を出そう、いいかな〜」
「「「いいとも~!!」」」
「・・・・えっ!?」
その副長たち乗組員の姿を見て、レギオンは両手を広げては。この世とは思えない顔つきはまるで「ムンクの叫び」が如く、大声で叫んだ。
「・・・・・なんじゃこりゃー‼︎
乗組員全員のあられもなく見る
「・・・・各部署、状況を報告せよ!」
回りは艦内状況の把握と関係各所の連絡を急がせている最中。彼は艦長席に戻ってはその席に座り、先ほどのことを思い出していた。
(確か俺は、あの時…。いきなり俺たちの目の前に
そう内心思っていた矢先。状況確認が取れた部署から、連絡が入ってきた。
「こちらSMC(※用語①) 。GPS・通信衛星、共に異常なし!」
「機関制御室。電子機器に一部異常あり!」
「統合通信管制室、最終作戦に随伴した艦艇全艦と連絡途絶。ならび総司令部、各基地司令部と連絡取れず」
「こちら
矢次早に流れてくる情報を艦長や副長ら幹部の面々は、的確にこの問題に処理していくと・・・意外にも早く現時点における。今現在の状況が把握できた。
「・・・各部署の情報をまとめると、ざっとこんな感じかな? まぁ・・・みんなの
「はい艦長、その通りです。いやぁ~自分も起きたらびっくりしましたよ。まさかこんな姿になっちゃうんですからね。それも妖精とやらにですよ!いやはや、恐ろしいものですな」
そう言って副長は苦笑いし。男は艦長席から席を外し、
「艦長、これからどうしますか?」
副長からの質問に、レギオンは両腕を組んで考え事をしていた。
「そうだなぁ。基地や司令部にも連絡が取れずじまいだし。どっかの国に身を寄せるにもいかないし・・・。 とりあえず副長、今の現在地と。艦の兵装・艦載機等の稼働状況を確認してもらえるか? 」
「了解です」
レギオンは見た目はちびっこ妖精となった
「…その前に副長…」
「はいはい…なんでしょう艦長?」
レギオンは、副長の頭に手をやると…いきなり副長の身体が白く光だしては瞬時に…副長が人間の姿に戻っていたのだ。
「おぉー!元の身体に
「おぉー!」「すげー!」
周りに乗組員達が、副長が元の姿に戻ったのを喜ばしい事に…「思った通りだった…よし!」そう言って航海艦橋側まで
「そりゃあ!」
一瞬にして
「おぉー!」
「やったぁ!」
「わーい」
どうやらこればかりは一時期…のようで。乗組員達は、これまでの戦闘による
だがそれでも…元の姿で再会出来たのは喜ばしい事だった。
その質問に副長は、おそらく各部署からの伝令兵だろうと思う若い兵士たち(ちびっ子だから分からん)が持ち込んだ報告書を受け取り。手元に取ってはそれを読み上げていた。
「それについては。先程、航海科が位置測位の確認を終えております。まず現在地関しては・・・同じ北回帰線上ですが、驚かないでくださいよ?ここ
副長は、いま手元に持っている報告書を続けざまに読み上げていた。
「砲術長・砲雷長・水雷長の三名からの報告によると全兵装使用可能という報告が上がっており。さらに本艦に搭載されている各種艦載艇もすべて、異常は見受けられず。使用には問題有りません」
「わかった。ご苦労様」
「すべての航空部隊は、飛行および作戦行動が可能です」
各部署からの報告が終わり。それぞれが持ち場に戻ろうとすると、副長は何か言い忘れたかのように艦長のところまで戻って行き。話忘れたことを付け加えでこう話した。
「艦長・・・」
と、誰かに呼ばれて後ろを振り返ると・・そこにいたのは、グリーンランド島上陸作戦の時に別れた。陸戦部隊の指揮官達だった。
「おまえら・・・。グリーンランド島上陸作戦で見送った陸戦部隊の指揮官達じゃないか。どうしてここに?」
陸戦部隊の指揮官達の一人が話し始めた。
「はい。確かに我々は、基地占領して爆破後、迎えの艦の乗艦して艦長たちを見送りましたが・・・目が覚めて気が付いたらこの艦に乗艦しておりました」
「そうだったのか、お前たちにはいろいろまた頼むかもしれないが、車両がな・・・」
「艦長、それについては問題ありません。確認取らせましたが人員・車両等
レギオンはこの報告に驚き「またよろしく頼む」と陸戦指揮官達に敬礼をした。
「そう言えば艦長。
「やっべぇ、そうだった。
副長が言う
レギオン艦内の特殊亜空間集積保管倉庫などに保管していた。
さらに「レギオン」達クルー全員は、元の世界における数々の大戦によるドサクサに紛れて、全社員や乗組員に対する戦争終戦後の
この話を聞いて更になって思えば、別世界とは言えど。もしそれらを市場へ放出れば時価でも数千兆ドル以上の高額にはなると言われた。だがもし、そんなものが経済市場へ流出すれば、経済関係は簡単に崩落してしまう。
たとえ放出しなくても、それが存在するとわかれば、それらの価値が一気に大暴落すると国際経済が大混乱するのは間違いなかった。
これらの内訳だけでも、艦内車両甲板の一角にあるコンテナや特殊倉保管庫にはまだ。七八八二万七五〇〇トンの金塊に、ダイヤモンドだけで四四二〇万五〇〇〇キロ、その他の宝飾品だけでも実に七八四万八〇〇〇キロ、銀やプラチナは軽く見てもそれぞれ三八五〇万五〇〇〇トンはある。
しかもダイヤモンドやその他の宝飾品のすべてが、工業用ではなく第1級の宝飾品につかわれる代物ばかりで。さらに新型無限装填装置、特殊亜空間集積保管倉庫・兵器弾薬庫が設けられており。弾薬・燃料・軍需資材が
ただ一言で言えば、”この世界で最も裕福な空母で、間違っても敵にしてはいけない戦闘艦”なのは、間違いない。
どのみち今の我々に知るすべはない。しかし、他に頼る相手もいないのは事実だった。
他の艦艇とは消息を途絶え、司令部との連絡もできない状況の中で、独力でこの不可解な状況を回復させることは、到底無理だった。
そんな状況をふまえ、改めて艦内通話で全乗組員に呼びかけ話し合った結果。
「艦長、今この場で我々の回答を言います。副長以下各部・各科並び航空隊、海兵隊一同。艦長と行動を共にします、よろしくお願いします。』
なんと副長以下クルー全員が、艦長とともに行動し戦う道を選択した。
「すまんみんな、すまんなぁ」
「いえいえ、それと艦長、すべての準備が整いました。ご命令を」
「手回しが早いね。それから軍団長、本艦の周辺上2500キロ圏内を無人偵察機で準備してちょうだい…。」
「了解、管制室に連絡します」
「更めて命令するよ…本艦はこれより光学迷彩を維持したまま。大西洋へ向け、航行しながら情報収集に当たる」
「了解しました。流氷群を回避しながら、進路方位270 速力30ktに合わせます」
「各部署に発令。流氷群を通過次第、各種火砲の標的訓練。ならびに艦載機の発艦、着艦訓練を行う。」
こうして、レギオンはまた違う別世界へと飛ばされ、この先彼らがまた異世界の戦火に巻き込まれることを今は知る由もなかった…。