『俺』と『私』が創る希望の未来   作:逢魔時王

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主観視点で地の文書くのムズいと思う今日この頃

関係無いけどYouTubeに度々オーズとトリガーのネタバレ動画的なのがおすすめにあがってくるからその都度そのチャンネル非表示にしてる日々

マジでああいうのは勘弁して欲しいと思いつつ、第4話始まります


4話 スペックは飾りというが、幼馴染のステータスが終わってる件について

Side創司

 

イシュタル(クソジジィ)の演説と天之河(バカ)の無駄なカリスマのせいで不本意ながら戦争参加が決まったあと、俺たちはそろって移動を始めた

イシュタル曰くここは聖教教会の総本山のある【神山(しんざん)】であり、これから麓にある【ハイリヒ王国】へと向かうらしい

 

というのもいくら神託によって召喚され素質があるとはいえ、元は戦いとは無縁の生活を送っていた一般高校生with教師の集団であり、戦闘のノウハウも無ければそもそも自分達にどういう武器や戦法が合っているのかもわからないため、トータスにいる間は王宮で厄介になりながら戦闘訓練を行うらしい

 

イシュタルによれば聖教教会とハイリヒ王国は密接な繋がりがあり、なんでもエヒトの眷属シャルム・バーンがその昔建国したこの世界においても特に伝統のある国だそうだ、総本山の麓に王国があることもその強さの表れなのかも知れない

 

説明もそこそこに連れてこられたのは教会の正門前、だが麓という言葉からも示すとおり目の前に広がるのは壮大な雲海…雲を突き破るほどの高所に俺たちはいるのだ

 

にもかかわらず息苦しさを一切感じないのは、魔法で結界でも貼っているからだろうか?

 

殴りたくなるようなイシュタルの得意顔で促されて無駄に煌びやかな回廊を進むと、巨大な魔方陣の描かれた白い台座に所狭しと全員が乗せられる

 

皆が不安半分好奇心半分といった様子で周囲を見渡していると、イシュタルが何やら詠唱を始めた

 

「彼の者へと至る道、信仰と共に開かれん──"天道"」

 

その途端、足元の魔法陣が燦然と輝き出し、見えない道を進むかのようになめらかに移動し始めた

 

今の詠唱で魔法陣に組み込まれた魔法を発動させたのか…

見れば初めて目の当たりにした魔法に連中の顔から不安の色はほぼなくなり、好奇心と歓喜一色になっている

俺ももっと状況が違えば同じような反応をしていたかもしれないが、生憎これからのことを考えると素直に喜ぶことはできないのが実情である

 

雲海を抜けると目の前に広がるのはトータスの大地、台座が向かう先には王宮とおぼしき絢爛な建造物とそれを中心に広がる城下町が見える

 

(神の使徒か…言い得て妙だな)

 

この光景を他者が見れば確かにそう思うのも無理も無いかも知れないと思うと同時に、自分達の世界にはない人智を超越した力が存在するこの世界では、自分が知る戦争とは桁違いの惨状が広がるのではと不安視する

そんな様々な感情が渦巻いている内に…台座は目的地へと降り立った

 

 

王宮へ着くと、すぐに玉座の間へと案内される

 

案内される道中、使用人や騎士とおぼしき人たちをすれ違うが、誰も彼もが期待や畏敬の念の込められているであろう視線を向けてくる

調子の良い奴はそれだけで気分を良くし早くもふんぞり返っているが、俺やハジメとしては居心地の悪さを感じていた

 

「動物園の動物の気持ちがわかった気がする」

「特にパンダとかは最たる例だろうね…」

 

なんて会話をしていると一際豪華で巨大な扉の前に到着し、その瞬間扉の両サイドに配置された騎士達が俺たちの到着を大声で告げ扉を開け放つ

 

「……は?」

 

返事も待たずに悠然と進むイシュタルもそうだが、それ以上に面食らう光景が俺達の目の前に広がっていた

 

レッドカーペットの先に、もはや言い飽きたレベルで豪華な装飾の椅子に座する三人の人物、傍らに座っているのは恐らく王女と王子だろう…年の頃は王女が俺たちと同じか少し下、王子は二桁行くか行かないか程だろうか?

そして俺たちと同じくらいの歳の子どもがいるとは思えないほどの若々しい見た目をしているのは、彼女らの母でありこの国の王妃だろう…座っているのはこの3人

 

そして王も勿論この場にいる…いるのだが、この王こそが俺たちを驚愕させた要因だ

 

王が──()()()俺たちを出迎えたのだ

 

別に俺は王国事情に明るい訳ではないが、いくらなんでも国王が客人を立った状態で出迎えることが異常な光景である事は理解出来る

そんな俺たちを余所に国王の眼前まで赴くとソッと手を差し出すイシュタル、すると国王がその手を取り触れない程度のキスをする

 

どうやらこの世界における権力図は王国<教会らしい

 

(まあ眷属の作った国と主神を奉る教会なら当然と言えば当然か…)

 

などと一人で納得している内に自己紹介が進む

国王の名はエリヒド・S・B・ハイリヒ、妻であり王妃がルルアリア、その子ども達がランデル王子とリリアーナ王女というらしく、その後は騎士団や宰相等地位の高い者達の紹介を終え、歓迎の念を込めた晩餐会が開かれた

 

見たこともない料理に皆一様に舌鼓を打ち味はどうやら好評のようだ

 

で、等の俺はというと──

 

(……味がせん)

 

──これからのことを考えて味わうどころではなかった

 

微妙な気持ちで食事を終えると、各自に一部屋与えられて解散となった

 

天蓋付きのベッドを始めとしてやたら豪華でツッコミどころ満載の部屋だったが、正直この場に至るまでに散々驚きまくったこともありもはやそんな気力も起こらず、早々にベッドに横になってそのまま眠りについた…

 

 

翌日から早速訓練と座学が始まった

 

一晩明けたこともあり、クラスの連中もだいぶ落ち着いた表情をしている

 

「創司、よく眠れた?」

「……誠に遺憾ながらぐっすりと眠れましたとも」

 

腹立たしいことに非常に寝心地は良かった……

 

謎の敗北感を味わっている俺たちに長方形のプレートが配布され、騎士団長のメルド・ロギンスが説明を始めた

 

「よし、全員に配り終わったな? このプレートは、ステータスプレートと呼ばれている。文字通り、自分の客観的なステータスを数値化して示してくれるものだ。最も信頼のある身分証明書でもある。これがあれば迷子になっても平気だからな、失くすなよ?」

 

王宮の人達は基本俺たちに対して低姿勢で接してくるのだが、メルド団長は全く気にせず気楽な口調で話しており、曰く「これから戦友になろうってのにいつまでも他人行儀に話せるか!」ということらしく、他の騎士団員達にも普通に接するように忠告したらしい

 

正直つい昨日までコレと言った地位もない一般高校生だった身分としては、やたら恭しく接せられてもむず痒いだけなので、そっちの方が楽で良い

 

「プレートの一面に魔法陣が刻まれているだろう。そこに、一緒に渡した針で指に傷を作って魔法陣に血を一滴垂らしてくれ。それで所持者が登録される。 〝ステータスオープン〟と言えば表に自分のステータスが表示されるはずだ。ああ、原理とか聞くなよ? そんなもん知らないからな。神代のアーティファクトの類だ」

「アーティファクト?」

「アーティファクトって言うのはな、現代じゃ再現できない強力な力を持った魔法の道具のことだ。まだ神やその眷属達が地上にいた神代に創られたと言われている。そのステータスプレートもその一つでな、複製するアーティファクトと一緒に、昔からこの世界に普及しているものとしては唯一のアーティファクトだ。普通は、アーティファクトと言えば国宝になるもんなんだが、これは一般市民にも流通している。身分証に便利だからな」

 

正直ステータスの確認の為とはいえ自傷行為をするのは躊躇われるが、そうも言っていられないので針で指を刺し、プクリと出て来た血をステータスプレートに垂らす

 

すると見る見るうちに文字が浮かび上がってくる

 

===============================

 

神山創司 17歳 男 レベル:1

 

天職:創造士

 

筋力:80

 

体力:90

 

耐性:25

 

敏捷:80

 

魔力:90

 

魔耐:25

 

技能:創造・言語理解・全属性適性・複合魔法・剣術・気配感知・魔力感知・高速魔力回復

 

===============================

 

「基準がわからん…」

 

俺のこれは低いのか高いのかそれとも平均なのか…サンプルがないから何とも言えん…

 

他の皆も同じなのかマジマジとプレートを見つめては首を捻っており、見かねたメルド団長が詳しい説明をしてくれる

 

「全員見れたか? 説明するぞ? まず、最初にレベルがあるだろう? それは各ステータスの上昇と共に上がる。上限は100でそれがその人間の限界を示す。つまりレベルは、その人間が到達できる領域の現在値を示していると思ってくれ。レベル100ということは、人間としての潜在能力を全て発揮した極地ということだからな。そんな奴はそうそういない」

 

ふむ…レベルが上がってステータスが上がるのでなく、ステータスが上がってレベルが上がるのか…そこら辺は所謂RPGなどのレベリングとは少々違うみたいだ

 

「ステータスは日々の鍛錬で当然上昇するし、魔法や魔法具で上昇させることもできる。また、魔力の高い者は自然と他のステータスも高くなる。詳しいことはわかっていないが、魔力が身体のスペックを無意識に補助しているのではないかと考えられている。それと、後でお前等用に装備を選んでもらうから楽しみにしておけ。なにせ救国の勇者御一行だからな。国の宝物庫大開放だぞ!」

 

宝物庫か…このプレートと同じようにアーティファクトなるものが大量にあるんだろうけど、それを充分使いこなす為にも基礎訓練は必要なんだろうな

 

「次に天職ってのがあるだろう? それは言うなれば才能だ。末尾にある技能と連動していて、その天職の領分においては無類の才能を発揮する。天職持ちは少ない。戦闘系天職と非戦系天職に分類されるんだが、戦闘系は千人に一人、ものによっちゃあ万人に一人の割合だ。非戦系も少ないと言えば少ないが……百人に一人はいるな。十人に一人という珍しくないものも結構ある。生産職は持っている奴が多いな」

 

俺の天職は…【創造士】?

創造と言うからには何かを作り出す職だろうか?にしてもエラく仰々しい書き方だが…ぱっと見戦闘職か生産職かもハッキリわからないな…にしても

 

“剣術”か…

 

まさかこんな形で可視化することになるとはな…

 

「後は……各ステータスは見たままだ。大体レベル1の平均は10くらいだな。まぁ、お前達ならその数倍から数十倍は高いだろうがな! 全く羨ましい限りだ! あ、ステータスプレートの内容は報告してくれ。訓練内容の参考にしなきゃならんからな」

 

既に捨て去った過去をほじくり返されて若干陰鬱な気分になっていたが、欲しかった各数値の説明をされて今一度自分のステータスを見て驚愕した

 

(……耐性低くね?)

 

そう、低い…耐性、魔力耐性が共に25…平均が10である以上平均よりは高いんだが、他が軒並み80以上なことも相まってその低さが際立っていた、体力がゲームで言うところのHPと同じと解釈しても正直この数値では補えてるのか怪しい部類だ

 

どうしたもんかと悩んでいると、ふと視界の端に脂汗を流して顔を引きつらせたハジメが写る

 

「おい、どうした?」

「…これ」

 

意気消沈といった面持ちで差し出されるステータスプレート、そこには…

 

===============================

 

南雲ハジメ 17歳 男 レベル:1

 

天職:錬成師

 

筋力:10

 

体力:10

 

耐性:10

 

敏捷:10

 

魔力:10

 

魔耐:10

 

技能:錬成・言語理解

 

===============================

 

なんともまあ悲惨なステータスが表示されていた

 

「……………………………………………………やべぇな」

「間を取った割に普通の感想をありがとう…」

 

とても「ありがとう」と言う時にするべきではない陰の入った顔をしているハジメ、まあこのステータスならば無理もない

 

平均10ということは、なんなら一般人より劣っている可能性がある

 

加えて技能も少なく【錬成師】というのも恐らく生産職に振り分けられるモノだろう、つまるところ総合的に見てこの結果は…

 

「平均以下…か」

「ハッキリ言わないで…ていうか創司はどうなのさ」

「ほれ」

「…数値も技能も申し分なさそうで良かったね」

「でも耐性が雑魚だしなぁ…」

「僕よりかはいいじゃん…」

「目くそと鼻くそが争ったところで何が生まれると思う?」

「例えが汚いよ…それにこの技能、“剣術”って…やっぱり創――」

「――その話はするな、良いな?」

「…うん」

 

…互いに地雷を踏み抜いたかのような重い空気が俺たちを取り込む

 

さて…俺はまだピーキーだとかなんとか言われるだけで済むだろうが、ハジメのこれはどうしたもんか…

 

既にクラスの連中は自分のステータスをメルド団長に報告に行っている

 

そしてこんな時でも目立ちやがるのが──天之河だ

 

============================

 

天之河光輝 17歳 男 レベル:1

 

天職:勇者

 

筋力:100

 

体力:100

 

耐性:100

 

敏捷:100

 

魔力:100

 

魔耐:100

 

技能:全属性適性・全属性耐性・物理耐性・複合魔法・剣術・剛力・縮地・先読・高速魔力回復・気配感知・魔力感知・限界突破・言語理解

 

==============================

 

天職はそのまんま勇者、ステータスはレベル1にしてオール100、技能も攻防豊富で隙が無い

 

正にチートと呼ぶべきモノだった

 

「どうやら天は二物も三物も与えたみたいだよ創司…」

「落ち着け、その代わり大事なモンが欠けてるからまだワンチャンある」

「いや何にチャレンジしてるの?」

 

絶望的なステータスなハジメは元より、数値と技能数がほぼ上位互換だった俺も何故かいたたまれない気持ちになり二人して遠い目をする

 

因みに団長は現在レベル62でステータスは平均300前後、騎士団長という位にいるメルドをしてこの数値なのだから、天之河のそれが如何に規格外かがわかるだろう

本人も団長に褒めちぎられて照れ臭そうに笑っているのが見える

 

なおだったら訓練で技能を増やせば良いと思うかも知れないが、これがそうはいかないらしい

 

技能は潜在的に持っている才能であり、後天的に増えることはないのだそうだ

能力の向上を目指すのであれば、技能を磨き限界を超えることで発言する“派生技能”を習得する他ないらしい

 

「派生技能っていわれても…この技能数でどう増やせと?」

「…錬成で作れるモノを増やすとか…うん、多分いろいろあるだろ」

 

ハジメの技能の内言語理解は皆デフォで持っているモノであり、詰まるところ実質“錬成”しかない事になる

どんどん悪い方向へと進んでいき顔色も悪くなっていくハジメを気にしながら、俺も団長への報告に向かう

 

「ほう…ステータス・技能ともに悪くない。耐性が低いのが少々気になるが、回避を鍛えればいずれは気にならなくなるだろうな。だが、この天職は……」

 

ステータス面での評価は申し分なかったが、天職の部分に触れた瞬間団長の歯切れが悪くなる

 

「なにかマズいんですか?」

「いや、そういうわけじゃない。ただ俺の知る範囲では見たことのない職なんでな…まあこれからの訓練で模索していこう」

「はい」

 

多少気になる所はあれど概ね高評価なので良かった…と言いたいところだが、続くハジメの番で問題が発生する

 

今まで比較的高水準なステータスを見続けてきたことも相まって団長も期待を寄せていたんだろうが、その分ハジメのステータスを見た瞬間の反応の変化は顕著だった

表情が固まり、故障か何かを疑ってプレートを叩く…だがアーティファクトと呼ばれる代物がそう簡単に壊れるはずもなく、すぐに目の前の数値が現実であると受け入れ俺の時と比じゃないくらい歯切れの悪い口調で話し始めた

 

「ああ、その、なんだ。錬成師というのは、まぁ、言ってみれば鍛治職のことだ。鍛冶するときに便利だとか……」

 

──しまった

 

そう思った時には時すでに遅し、団長の反応を見てハジメのステータスが悲惨であったことに感づいた檜山がニヤニヤと底意地の悪い顔で絡み出す

 

「おいおい、南雲。もしかしてお前、非戦系か? 鍛治職でどうやって戦うんだよ? メルドさん、その錬成師って珍しいんっすか?」

「……いや、鍛治職の十人に一人は持っている。国お抱えの職人は全員持っているな」

「おいおい、南雲~。お前、そんなんで戦えるわけ?」

 

ある程度察していたであろうにわざわざ大声で言う当たり、コイツは心の底から腐っているんだと改めて思う……腹立たしい

 

「さぁ、やってみないと分からないかな」

「じゃあさ、ちょっとステータス見せてみろよ。天職がショボイ分ステータスは高いんだよなぁ~?」

「あ、ちょっ!」

「ぶっはははっ~、なんだこれ! 完全に一般人じゃねぇか!」

「ぎゃははは~、むしろ平均が10なんだから、場合によっちゃその辺の子供より弱いかもな~」

「ヒァハハハ~、無理無理! 直ぐ死ぬってコイツ! 肉壁にもならねぇよ!」

 

金魚の糞の如く檜山に続いていつものいじめっ子どもがこぞってハジメをなじる

 

(…流石に調子に乗りすぎだぞクズ共)

 

俺の中に沸々と怒りがこみ上げる

いや、寧ろ遅すぎた…事前に団長には伝えておくべきだったんだ

もしくは檜山が動いた瞬間に強引に割って入れば良かった

 

数発くらいぶん殴ってやろうと檜山達の下に向かう

その最中、脳の冷静な部分が思考を巡らせていた

 

──創造士…創造…作る…作れる範囲はどのくらいだ?固形限定なのか、概念的なものでも行けるのか…

 

例えばそう…俺が好きな技…

 

()()()()でも使って、アイツ等を吹っ飛ばせたらスカッとするんだろうか?)

 

などと我ながら物騒なことを考えた──次の瞬間

 

「──は?」

 

全身が熱くなり、やがて腕に力が漲ってくる

さながらエネルギーを収縮していくかのように、その力はドンドン強くなっていき──

 

「!?ぐわああああ!?」

 

掌から膨大なエネルギー破が発射された、やがてそれは獅子の形となり檜山めがけて一直線に進んでいく

 

「え?うわああああああああああ!?」

 

ギリギリで気づいた檜山がそれを交わすと、そのまま壁に直撃…土煙が晴れると、モノの見事に壁が抉れていた

 

(い…今のは…)

 

間違いない…間違えるはずもない…

 

あれはまさしく──剛勇吼波だ…

 

「おい何やってる!いきなり魔法を人に向けてぶっぱなす奴があるか!」

 

血相変えた団長が物凄い剣幕で駆け寄ってくる……当然だ、仲裁するにしても明らかに度が過ぎている

 

「すみません…いきなり訳もわからず放出されて…」

「…これがお前の天職の持つ力なのか?」

「ハッキリとはわかりません…ただ直前に俺は、さっきの技を頭の中で思い浮かべました…そしたらいきなり…」

「…兎に角今回は不測の事態だったことと、幸い怪我人もでなかったから不問にするが、次はないようにしろよ?そうなれば流石に俺もかばえなくなる」

「すみません…」

 

未だ思考がハッキリとしない俺に「まあ、知らなかったとはいえ俺の不注意でもあるからな」と俺の肩を叩くと戻っていく

きっとメルド団長なりの励ましなのだろう…それはありがたい

 

でもふと無残に抉られた壁を見ると、もし()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()…と考えられずにはいられなかった…

 

その後、重くなった場の空気を団長がなんとか立て直し、愛子先生がトータスの長きにわたる不作問題を解決できる逸材かもしれないなどと騒がしくなった

 

──だが俺は自分の得た力の強大さに…人知れず戦慄していた




登場した技紹介

・剛勇吼波
2007年~2008年放送のスーパー戦隊シリーズ第31作『獣拳戦隊ゲキレンジャー』に登場する「黒獅子リオ」が使用するリンギ
臨気と呼ばれる気を硬く練り上げライオン状のエネルギー波として放つ

これからもドンドン特撮の技や装備を登場させたい所存

ではでは、チャオ~
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